魔導物語 Seven Catastrophe 作:アヤ・ノア
プリンプタウンに戻るため、りんごとソードは冒険していたが、
二人は廃墟となったショッピングモールの中に入る。
魔物を退けながら探索していくと、まぐろとりすくませんぱいと再会する。
そして、りんご、まぐろ、りすくませんぱいの物理部三人が揃うのだった。
「んじゃ、俺達はここまでだな」
「皆さん、ありがとうございました」
アリアは、冒険を終えた召喚士に別れを告げた。
ティルラ、マーベット、ローゼマ、ベストール、アルガーはシュルッツに帰っていった。
「さて、私もそろそろ、プリンプタウンに戻りましょうかね。どうなっているかは知りませんが」
アリアは、精霊と共に第二の故郷、プリンプタウンへ行く道を歩いていた。
「……っ!」
その時、足に痛みを受け、アリアは蹲る。
「誰がこんな事を……! く、魔物ですか!」
アリアの足に噛みついたのは、巨大な蜘蛛の魔物、ビッグスパイダーだった。
「魔物め! 消え失せなさい!」
アリアはその魔物の弱点が炎だと見抜き、炎の精霊フェーゴを召喚してけしかけた。
しかし、ビッグスパイダーは機敏な動きでアリアの攻撃をかわす。
「かわされた!? なら、こうすれば……!
地の精霊よ、彼の者を縛りたまえ! アース・バインド!」
アリアは地の精霊グランを召喚し、蔦を呼び出してビッグスパイダーの動きを制限する。
「フェーゴフレイム!」
そして炎の精霊フェーゴを召喚して巨大蜘蛛を炎で包む。
巨大蜘蛛は炎に弱く、大ダメージを与える事に成功した。
「よし、このままいけば! フェーゴボム!」
その後、フェーゴが爆発し、巨大蜘蛛は消滅した。
「せっかく帰りたかったのに、なんで魔物が……。早くプリンプタウンに戻りたいのに……」
アリアはぶつくさ言いながら、プリンプタウンへの道を歩き続ける。
「何事もなければ、いいのですが……」
しかし、今のこのプリンプタウンで、何かが起こらないわけがなかった。
アリアの目の前に、暴走したサラマンダー、ウンディーネ、シルフ、ノームが現れた。
「……っ! 精霊!? 暴走してますね! これも異変の影響でしょうか。
ですが、私が取る事はただ1つ! 行きなさい、ミスティ!」
アリアは杖を構え、水の精霊ミスティを召喚する。
彼女はミスティを水に弱いサラマンダーにけしかけて大ダメージを与えた。
暴走した精霊はアリアに魔法を放ったが、アリアは攻撃を全てかわす。
「ミスティレイン!」
アリアが杖を振りかざすと、ミスティが雨を降らせる。
サラマンダーは大ダメージを受け、マナの塵と化した。
「まずは一体倒しました、次もいきましょう!」
アリアはもう一度杖を構え直し、精霊を召喚して攻撃しようとする。
「きゃあ!」
しかし、暴走したノームの攻撃を受けて詠唱が中断される。
さらにウンディーネの水の鞭を受けたアリアは転倒し、シルフの追撃が入ってしまう。
「あいたたた……こんなに連続で攻撃が来ると、持たないかもしれませんが、私は諦めません!
フェーゴボム!」
アリアはフェーゴを召喚し、ウンディーネに向かって放つ。
ウンディーネは爆発の衝撃で大きく吹き飛ばされ、
アリアはその隙に杖からエアが変化した風を放つ。
「これで、倒れるはずで……あぁっ!?」
アリアが安心したのも束の間、ウンディーネは起き上がって水の鞭を振りかざした。
「しまった! 当たる……っ!」
アリアが思わず目を閉じた瞬間、ウンディーネは何者かにより真っ二つになった。
「え……?」
アリアは目を見開いた。
彼女の傍らにいた緑髪の少年剣士は、静かに長剣とレイピアを納めた。
「あなたは……?」
「僕はナイアック。世界を救うために来た」
ナイアックの、少年とは思えない落ち着きぶりに、アリアは何も言えなかった。
「カタストロファーセブンの進撃は、もう、君一人では止める事はできない。
僕達が止めなければ意味がない」
「ナイアック……」
「だから、少女。一緒に戦ってくれ」
「分かりました。ナイアックさん、私の名前はアリアですよ」
アリアは突然現れたナイアックに困惑しつつも、彼と共闘する事にした。
「ミスティヒール!」
アリアは水の精霊ミスティを召喚し、自身の体力を回復する。
「グランクエイク!」
「ツインスラッシュ!」
続けて、アリアは地の精霊グランを召喚して岩を飛ばし、シルフに大ダメージを与える。
ナイアックは双剣から衝撃波を飛ばし、ノームを切り裂いた。
「僕は足が速くてもそんなに打たれ強くはない」
「私もです」
「だから、短期決戦で行くよ! 撃鉄撃連刃!」
ナイアックは右手の長剣でシルフを斬った後、左手のレイピアでシルフを貫き、
暴走したシルフをマナの塵に変えた。
「あと一体! エアブレード!」
アリアは風の精霊エアを召喚してノームを切り裂き、大ダメージを与える。
その隙にナイアックが双剣を振るってノームを斬りつける。
「とどめです! エアトルネード!」
そして、エアが竜巻に姿を変えるとノームを包み込み、切り刻んだ。
竜巻が消えると、ノームはマナの塵と化した。
「まさか、こんなところにも魔物が現れるなんて」
「だから言っただろ? カタストロファーセブンの進撃は止められないって。
ほら、世界は徐々に崩れているし」
「あ……」
アリアが建物の壁を見ると、亀裂が走っていた。
少しつつけば、間違いなく建物は崩壊するだろう。
「嘘でしょう?」
「事実だ。もう、平和な世界じゃなくなっている。早くしなきゃ世界は崩壊してしまう」
「もう、安全地帯はないという事ですか……」
はぁ、と溜息をついて落胆するアリア。
ナイアックは彼女の肩に手を置いてこう言った。
「全ての希望が失われたわけじゃない。僕達が希望の光になるんだ。
カタストロファーセブンという闇を払う、ね」
「……そうですね、ナイアックさん。希望が潰えるのは、嫌ですからね!
さあ、私と共に戦いましょう、フェーゴ、ミスティ、エア、グラン、ルフィーネ!」
こうして、アリアは謎の少年剣士と共に、世界を守るために戦うのだった。
~次回予告~
ルルーとシェゾと再会したアルルは、食事をとりつつこれからの事を考える。
戦いが続く中、アルル達はひと時の休息を取っていた。
だが、その休息の最中にも、魔物は容赦なく襲い掛かった……。