魔導物語 Seven Catastrophe   作:アヤ・ノア

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~前回までのあらすじ~

アミティとエッジは、プリンプタウンホールでユウちゃんとレイくんと出会う。
彼らと楽しく会話をし、休息をしていた時、ユウちゃんが何者かに襲われる。
彼女を襲ったのは、カタストロファーセブンの一人、ブレイカーだった。


22「狂戦士ブレイカー」

「フレイム!」

「そんなものは効かん」

 アミティは手から炎を放つが、ブレイカーは手を振って攻撃を打ち消す。

 ブレイカーは続けてアミティに近付き、氷を纏った拳をぶちかました。

「冷たっ!」

 アミティは凍傷で動きが鈍り、ブレイカーは続けてアミティを蹴る。

「あぐぅっ!」

 凍り付いた場所を殴られてアミティは苦しむ。

 エッジはアミティにポーションをふりかけ、体力を回復させる。

「うぅ、相手の攻撃が強烈だよぉ……」

「もっと凍らせてやるよ。ド・ゲイト・ド・イス!」

 ブレイカーは飛び退くと呪文を詠唱し、大量の氷の矢を降らせた。

 あれに命中すると、その部位が凍り付いてしまう。

 アミティとエッジは何発か攻撃をかわしたが、残りはかわしきれなかったため防御魔法で防ぐ。

「格闘技だけじゃなくて魔法も使えるの!?」

「力だけだとは思うなよ」

「ならばこれで反撃だ! スピードファング!」

 エッジは間合いを詰めて剣でブレイカーを斬りつけた。

「ぐおぉ!」

「アクセル、アクセル、ラ・ラ・ライトニングボルト!」

 ブレイカーがよろめいた隙にアミティは増幅呪文を詠唱し、大きな雷を落として攻撃する。

 よろめいたところにさらに強力な一撃が入り、ブレイカーは大ダメージを受ける。

「この程度で……」

「今のうち、ヒーリングオール!」

 アミティはその隙に全体回復魔法を唱え、負っていた傷を治す。

「おのれ……よくも俺が与えた傷を……。大人しく倒れろ! 鉄山靠!」

 ブレイカーはアミティとエッジの傷が塞がったのを見て不快になり、体当たりを繰り出す。

 エッジは剣で攻撃を受け流した後、反撃でブレイカーを斬りつける。

「ブリザード!」

「効かんと言っただろう」

 アミティは吹雪でブレイカーを凍らせようとするが、

 ブレイカーは魔法を打ち消しながらアミティに突っ込んでいく。

「獅吼弾!」

「させるか! ファイアエッジ!」

 エッジはアミティを庇いながらブレイカーを炎を纏った剣で攻撃する。

 攻撃が命中した後、エッジは切り返してもう一度ブレイカーを斬りつける。

「ちぃいっ! 今度はこれだ! ラ・レクス・ラ・ロタ・マ・ギ・ド・テネブ!」

 ブレイカーは闇を呼び起こす呪文を唱え、アミティとエッジを闇で包み込もうとする。

 あれに当たれば、瀕死は免れない。

「何とか、かわさなきゃ!」

「ああ!」

 アミティとエッジは、闇が当たる直前で動き、攻撃をギリギリで回避した。

 エッジは回避した後、ブレイカーに飛びかかって剣でブレイカーの身体を貫いた。

「ぐああぁぁぁぁぁ!」

「どうだ」

「まだまだいくよ! アクセル、ブ・ブリザード!」

「うあああぁぁぁぁぁぁ!」

 アミティは強力な吹雪を起こしさらに追い打ちをかける。

「疾風怒濤! アクセルスマッシュ!!」

 そしてエッジは連続で斬撃を浴びせ、最後に風を纏った斬撃でブレイカーを切り裂いた。

 

「ぐぅ……」

「降伏するんだな。いや、お前では絶対に降伏しないか」

「当たり前だろう! ここでお前達を倒さなければ、神様の願いは叶わないんだ!」

「神様?」

 ブレイカーの口から出た言葉、「神様」。

 それが本当の神かどうかは不明だが、もし願いが成就すれば世界は終わるだろう。

「そうはさせん、お前は必ず俺達が倒す!」

「できるかな? ド・ホル・ラ・ロタ・ド・シー!」

 ブレイカーは手から高圧力の水流を放出した。

「させない! ライトニングボルト!」

 アミティは攻撃を食らわないように、水流を雷魔法で打ち消す。

 ブレイカーは舌打ちし、手からアミティ目掛けて気功を放つ。

 エッジは飛んでくる気功の軌道上に入り込んでアミティを庇い、攻撃を打ち消した。

「次はあたしの番だよ! アクセル、アクセル、ア・ア・アクティーナ!」

 アミティが増幅呪文を唱え、手から無数の光線を放つ。

 当たれば、大ダメージは避けられない。

「ぬあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 光線をまともに食らったブレイカーは吹っ飛び、体勢を崩した。

「アキュートアングル! バスターブロウ!」

「サイクロワール!」

 エッジは剣でブレイカーを貫いた後、気功を放ってさらに追撃。

 そこからアミティが風の刃を放って追い打ちをかけた。

 しかし、風の刃が消えた後、ブレイカーは戦意も露わに立ち続けていた。

「しぶといな……。後はオレがやる」

 エッジは剣を構え直してブレイカーに突っ込んでいく。

 しかし、ブレイカーは力を溜め、両手に気を纏わせる。

「剛掌破!!」

「うわぁぁぁぁ!」

「ぐわぁぁぁぁ!」

 そして、ブレイカーは両手から圧縮した闘気を放ち、アミティとエッジを吹っ飛ばした。

 

「う……うぅ……」

「どうした? 勢いはそれだけか?」

「あ……あたしは……負けない! キミなんかに世界を渡さない!」

 アミティは傷つきながらも立ち上がって最後の力を振り絞った。

 すると、彼女の体が眩い光に包まれ、

 それと同時にアミティが胸を押さえる――魔力覚醒が始まったのだ。

「魔力覚醒……!? やらなきゃ……!」

「おいアミティ、やめ……!」

 アミティはエッジの前に立ち、覚醒する魔力を放つために両手をブレイカーに突き出す。

「フェ・フェ・フェ・フェアリーフェア!!」

 巨大な光の柱が、ブレイカーを包み込む。

 ブレイカーの身体は徐々に浄化されていき、光の中に消えていった。

 

「畜生……! この俺が負けるとは……」

「聞かせてもらう。お前が言った『神』とは誰なんだ? そいつは実在するのか?」

 エッジは剣を戦闘不能のブレイカーに向ける。

 ブレイカーは情報を話すつもりはなく、ただ黙っていた。

「神様って本当に悪い人、じゃなくて存在なの?」

「……」

 ブレイカーはアミティの言葉にも動じない。

 アミティは悲しそうな目でブレイカーを見つめ、情報を聞き出そうとしていた。

 すると、ブレイカーは懐からナイフを取り出し、それを自らの胸に突き刺し、消滅した。

 

「くっ。どうやら、自殺したようだな」

「自殺ー? つまりそれって、幽霊になっちゃったって事?」

「あ、ユウちゃん!」

 しばらくして、戦闘不能になっていたユウちゃんが復活する。

「あたし、ブレイカーから情報を聞きたかったんだけど、ブレイカーが自殺しちゃって……」

「大丈夫! ユウちゃんは次に行く場所を分かってますずし!」

「おい、知ってるのか?」

「はーい! それは、アルカ遺跡でーす! そこに手掛かりはアルカ?」

「そっか……よし、休んで準備したらアルカ遺跡に行くぞ」

「うん!」

 

 かくして、四人目のカタストロファーセブンとの戦いは終わった。

 次にアミティとブレイカーが行く場所は、アルカ遺跡だ。

 果たして、二人は世界を守る事ができるだろうか。




~次回予告~

まぐろとりすくませんぱいと再会したりんごは、ソードと共にショッピングモールを探索する。
廃墟と化した建物に気分が悪くなりながらも、四人は探索を続ける。
その中で、りんご達が出会ったのは……。
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