魔導物語 Seven Catastrophe 作:アヤ・ノア
ショッピングモールを探索していたりんご達は、異次元の旅人・エコロと出会う。
エコロから情報を聞いて、この世界の異変を知った。
次に倒すべきカタストロファーセブンは、クラッシャー。
果たして、りんご達はクラッシャーに勝てるのだろうか。
アリアとナイアックは、おしゃれなお店でアイテムをいくつか購入した後、
情報収集に行こうとしていた。
「さて、準備はできましたし、私達は情報収集でもしましょうかね」
「そうだね。情報が集まる場所といえば、プリンプタウンホールだ」
「ナイアックさん、どうしてそれを知っているのですか?」
「何でもないよ」
アリアはナイアックがプリンプタウンについて知っている事を怪しむ。
それをナイアックはさらりと否定した。
アリアは彼に疑いをかけるが、こうしていても仕方がないと思い、
彼の言う通り、プリンプタウンホールに行く事にした。
しかし、二人がプリンプタウンホールに辿り着くと、黒い影を見た少年幽霊が怯えていた。
「……! ……! ……!」
アリアは杖、ナイアックは剣とレイピアを抜いてその影に突っ込んでいく。
「何するんですか! その子から離れなさい!」
「わ、ちょっと待ってよ! 僕を殺さないで!」
その影は、アリアには見覚えがあった。
「って、あれ? エコロさんじゃないですか」
アリアはその影がエコロだと分かるとすぐに杖をしまった。
「ど、どうして武器をしまうんだ!」
ナイアックはアリアが武器をしまった事に驚く。
アリアはナイアックにエコロが敵意を持たない事を話すと、ナイアックも武器をしまった。
「まったく、どいつもこいつも僕に危害を加えようとするんだから」
「申し訳ありませんね」
エコロはあまり面識のない少年と少女にすら敵意を向けられている事に呆れた。
少年幽霊ことレイくんは怯えながらアリアとナイアックの背後に隠れる。
「こ、この人は……?」
「異次元の旅人エコロです。よく分からないのですが名前はりんごさんに教えてもらいました」
「ふ、ふ~ん、そうなんだ……」
ナイアックはじっとエコロの顔を見つめた。
エコロは「何だよ」と言いながら、ナイアックから顔を逸らす。
「それで、私達に何か用ですか?」
「君達に伝えたい事があるんだ」
「伝えたい事?」
「それはね……」
エコロは、残るカタストロファーセブンの居場所をアリアとナイアックに話した。
「なるほど……つまり私達が倒せるのは、アルカ遺跡にいるイレイザーですね」
「そういう事。敵は後3人だから君達の冒険もあと少しってところだよ」
カタストロファーセブンも、もう既に半分以上を撃破した。
世界も、あと少しで救われるだろうと思うと、アリアは少しだけ安心した。
しかし油断してはならない。
幹部の数が残り僅かになった事で、
残っている彼らの士気が大きく上昇している可能性があるのだ。
「……ですが、エコロさん。何か忘れている事はありませんか?」
「な~に~?」
「アルルさんとアミティさんとりんごさんです。今、この三人は違う世界に飛んでいますよ」
アリアの言葉でエコロはそういえば、と思い出す。
彼女は溜息をついた後、話を続ける。
「この三人をこの世界に戻すには、どうすればいいんですか?」
「それなら、僕の魔法でちょちょいのちょいだよ。いっくよー、ワールドポーター!」
エコロは世界を移動する魔法、ワールドポーターの呪文を唱えた。
しかし、何故か何も起こらなかった。
「あれー? おかしいなぁ」
「エコロ、ふざけていますか?」
アリアが黒い顔でエコロに杖を突きつける。
エコロがあまりにもふざけているために、アリアは怒っているからだ。
「ふざけてなんかいないよ!」
エコロは真剣な表情でアリアにそう言う。
「アリア、この人もこの人なりに真剣に言ってるんだから、攻撃しても意味ないよ。
それどころか、情報を聞けなくなる可能性が高い」
「……仕方ありませんね」
ナイアックに諭されたアリアは渋々杖をしまった。
「どうやら、他人を別の世界に呼び出す力は封じられちゃってるみたい」
「君はどうしてその人を連れていかないんだい?」
「僕、実体がないから無理なんだよね。まぁ、今はボスを倒すためにアルカ遺跡に行けって事!」
「君、大雑把すぎ」
エコロの発言にナイアックはツッコミを入れざるを得なかった。
「それじゃあ、アルカ遺跡に行ってらっしゃい!」
「「行ってきます」」
こうして、アリアとナイアックはエコロに見送られ、アルカ遺跡に行くのであった。
「じゃ、僕もみんなに知らせてきます!」
エコロも、テレポートで別の世界に行くのだった。
~次回予告~
アリアとナイアックは、エコロに目的地を言われ、
カタストロファーセブンが潜むアルカ遺跡に潜る。
理由はもちろん、世界を救うためである。
そんな遺跡の中で、アリア達が出会ったのは……。