魔導物語 Seven Catastrophe   作:アヤ・ノア

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ついにアミティ、りんご、アリアが揃います。
アルル? それはね……。


31「仲間との再会」

「それじゃ、ここでアタシ達とお別れね」

「はい。ありがとうございました」

「さ・よ・う・な・ら」

「隣町は俺達がこれから守っていく、お前達は自分の大切なものを守っていけ」

「はい!」

 カタストロファーセブンの一人を倒し、隣町の呪いを解いたアリア、レイリー、ジルヴァ、

 カイン、アミティは、フェーリと、アージスら魔導守護隊と別れて隣町を後にした。

 

「もう次元石は使えるようになったな」

「そうですね……」

 次元石は輝きを取り戻しており、既に他の世界に行けるようになっていた。

「これで、バラバラになったみんなを呼べばいいのだ!」

 レイリーは次元石を使って、

 いなくなったアルルとりんごをすぐにプリンプタウンに呼ぼうとしていた。

 

「やあ。ここにいたんだね」

「その声は……!」

 しかし彼女が次元石を使おうとしたその時、背後から青年の声が聞こえてきた。

 レイリーが振り向くと、そこにいたのは銀髪に緑の服を着た青年だった。

「レムレスじゃないか!」

 そう、彼は隣町の魔導学校の生徒にして現役の魔導師である、レムレスだ。

「これから隣町に帰るのか?」

「うん。黒幕の情報もだいぶ分かってきたしね」

 どうやら、レムレスは今回の異変の黒幕について知っているようだ。

 異変を起こしたのはカタストロファーセブンじゃないのか、というカインの問いに対し、

 レムレスは実行犯はね、と答えた。

「本当の黒幕は『古のもの』、つまり“神”だよ」

「神?」

「カタストロファーセブンが崇拝している、文字通りの『神』だよ。……紛い物の神だけどね」

 レムレス曰く、黒幕である古のものは多神教の神ではなく、

 一神教の神のような存在らしい。

 当然、彼は紛い物の神として処理しているため情けはかけなかった。

「確かに、この世界には神様がたくさんいますね。

 だからあなたは、“神”を紛い物と呼んだのでしょうか」

「うん」

「それで、その古のものについて他に何か分かる事はあるか?」

「う~ん……カタストロファーセブンに力を与えて、この世界を滅ぼそうとしている、

 という事だけしか思い出せないなぁ」

 どうやら、レムレスは一部の情報が思い出せないらしい。

 アリアは、彼なら徹底的に情報を調べるだろうと考えているため、

 誰かに記憶を消されたと判断した。

「あの、場所までは分からなかったんですか?」

「うん、残念だけどね」

 情報を抹消されている……という事は、それほど重要な情報なのだろう。

 アリアはそう推測して、答えを待つのだった。

 

「ねえねえ、おじさん、その石光ってるけど、何?」

 アミティがカインの持っている次元石に興味を示し、視線をそれに向ける。

「あのな、アミティ。私はおじさんではなく、カインという名前があるんだぞ」

 アミティにおじさんと言われたカインは、彼女に名前を名乗る。

「そっか、カインって名前なんだね。それで、その光る石はどんなものなの?」

「次元石と言って周辺の世界に行き来できるものだ」

 カインはアミティに次元石について説明した。

 つまり、これさえあれば、皆は元の世界に帰る事ができるらしい。

「じゃあカイン、今すぐそれを使って、アルルやりんごをここに連れていこう!」

「分かった。で、今、その二人はどこにいるんだ?」

「うーん。多分、それぞれの

 元いた世界に戻っちゃってるんだと思う」

 アミティは、アルルとりんごが元の世界――すなわち、

 魔導世界とチキュウに戻った事をカインに話した。

 カインは頷いた後、次元石を使う準備をした。

 この世界の周辺世界はチキュウだけなので、まず、次元石でチキュウに行く事にした。

 そしてカインが次元石を掲げると、それは眩く光り出し、

 その光が消えるとカインの姿はなくなった。

 

「消えちゃった……」

「多分、チキュウに行ったんだと思います。私達はカインさんを待ちましょう」

「そうなのだ」

 

「っと! ここがチキュウだな。りんごという子はどこにいるんだ……」

 プリンプタウンからチキュウに転移したカインは、どこにりんごがいるのかを探していた。

 カインが辺りを見渡していると、遠くの方から「何か」を感じ取った。

「……ん? 誰かが向こうにいる……?」

 そう言って、カインは「何か」がある方に走っていった。

 すると、金髪碧眼の中性的な青年と、赤い巻き毛の少女、紫の髪の少年、

 栗鼠のような熊のような中学生がそこにいた。

 青年はカインの姿を見るとすぐさま彼の方に翔けていった。

「あぁ~~~~ん、会いたかったわカイン様ぁ~~~~~~!!」

「ソード! ソードじゃないか!

 やっと会えた! ああ……私の仲間だ……」

 その青年は、トライブレードの一人であるソードだった。

 仲間と再会できたため、カインは今以上に喜んだ。

「ソードは、あの人の仲間だったんですね」

「同じ剣士同士だからな……」

「まぁ、推測はできるよね★」

 りんご、まぐろ、りすくませんぱいは、ソードとカインの関係を知るのだった。

 

「ところで、再会したところ悪いのだが、この辺に、りんごという子は……」

「あらま、りんごちゃんを探してるのね? ちゃーんと、アタシの傍にいるわよ?」

「……はい」

 そう言って、赤い巻き毛の少女が小さく返事した。

「なるほど、この子がりんごというのか」

「私はあんどうりんごと申します、よろしくお願いします」

「ボクはささきまぐろ、よろしくね★」

「私はりすくまだ、せんぱいを付けて呼んでくれ」

「そうか……君達がりんごの友人なんだね。

 私はソードマスター・カインだ、よろしく」

 りんご、まぐろ、りすくませんぱいは初対面のカインに挨拶し、カインも三人に挨拶した。

 だが、ソードマスターという言葉を聞いたりんごが素っ頓狂な声を上げた。

ええええええええええ! カインはソードマスターだったんですか!?」

「そうだけど……」

「最強の剣士が私の目の前にいるなんて驚きです! 是非、私に剣術を教えて……」

「……」

 いきなり饒舌になるりんごに、カインは苦笑した。

「ってな具合だよ★」

「それでカイン君、私達に何の用かね」

「ああ、実は……」

 カインは、今までの事情をソード達に話した。

 

「……まさか、古のものは神様だったんですか」

「ああ、そうだ。だが、君達が信じている神様ではない……いや、ニホンで言う言葉じゃないか」

「何を言ってるんですか?」

「いや、何でもない。まぁ、簡単に言うとラスボスというわけだ」

「ラスボス……」

 今、この世界に異変が起きているのも古のものとカタストロファーセブンの仕業。

 つまり、古のものを倒せば、世界は平和になるというわけだ。

 りんご、まぐろ、りすくませんぱいは、ぐっと拳を握り締める。

「私達の世界を乱そうとするなんて、許しません……!」

「何があっても、ボク達は負けないからね★」

「愛のない世界など、あってはならないのだ」

「アタシもトライブレード、世界のために戦うんだから!」

「さあ、皆さん、気合を入れましょう! えい、えい、おー!

 いつの間にか、その場をりんごが鼓舞していた。

 

「ただいま。ちゃんとりんご達は連れて帰ったぞ」

 カインは、りんご、まぐろ、りすくませんぱい、ソードを連れてプリンプタウンに戻ってきた。

「りんご……無事でよかった……!」

「アリア……また会えましたね……!」

「アミティ……もう、離れたくありませんよ」

 Aの頭文字を持つ者が、これで三人集まった。

 三人は、再会できた喜びを涙に表していた。

 

「さあ……戦いは、あと少しで終わります」

「必ず、この世界を救いましょう!」

「元通りの生活を送りたいから!」

 そう言って、アミティ、りんご、アリアは手を合わせ合った。




カタストロファーセブンは残り一人になりました。
物語は大きく進んでいくでしょう。
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