魔導物語 Seven Catastrophe 作:アヤ・ノア
「破岩掌!」
ルルーは勢いよく掌底を混沌の化身に叩きつける。
混沌の化身は身体を変形してルルーの攻撃を防ぐ。
「く、単純な攻撃は通用しないんですのね」
「アイソレーション!」
レイリーが舞うように混沌の化身を切り裂くも、混沌の化身はすぐに身体を元に戻した。
混沌の化身は自らの身体を変形し、ルルーに向かって腕を伸ばしてきた。
ルルーは攻撃を回避し、混沌の化身を蹴った。
「ラピスラズリ」
シグは瑠璃色の光を放って混沌の化身を攻撃する。
光属性は混沌の化身の弱点なので、大きなダメージを与える事ができた。
「セレスト・オール」
シグは全員に光の結界を張った後、混沌の化身に突っ込んで爪で引っ掻き、怯ませた。
「バタフライ!」
「鉄拳制裁!」
レイリーは怯んだ混沌の化身に舞うように斬りかかり、防御させる暇もなくダウンさせる。
そこに、ルルーの容赦ない拳の一撃が入り、混沌の化身に重傷を負わせた。
混沌の化身は立ち上がってルルーに闇を放ったが、
シグが張ったバリアのおかげでダメージは受けなかった。
「バリアのおかげで大した事はありませんでしたわ」
「わーい」
「地球回し★」
まぐろは剣玉を振って混沌の化身を縛った後、空中に浮かせて地面に叩きつける。
彼の攻撃が致命傷となったのか、混沌の化身はこの世から消え去った。
「やったぁ、ボスを倒したよ!」
「ぐぐー!」
混沌の化身が撃破されたため、アルルとカーバンクルは喜んだ。
だが、四人の剣士は緊張を崩さず、前をじっと見据えていた。
「どうしたのだ? もう敵は倒したのだよ?」
「……まだ、強敵が残ってるのよ……!」
ソードがそう言うと、12人の目の前に、
ドスンという音と共に、何かが落ちてきて、土煙が舞った。
土煙が晴れると、そこにいたのは、岩のように巨大な竜、グランドドラゴンだった。
「お、おっきい……!」
「全長は何mくらいでしょうか?」
見上げるほどの大きさに驚くアミティと、興味深そうに見るりんご。
ドラゴンは12人を邪魔者と認識したのか、大きく息を吸い込み、
その場にいる全員が卒倒するほどの叫び声を上げた。
その叫び声が止んだ時、立っていたのはセイバー、エッジ、ソード、カインの四人だけだった。
「……皆、大丈夫だったな?」
「あ、ああ……」
「みんな、気絶してるわね」
「こいつの相手をできるのは私達だけだね。みんな、必ず倒すよ!
世界を救うためなら、どんな障害も乗り越えて見せる!!」
「「「おーっ!!」」」
リーダーのセイバーが号令をかけ、グランドドラゴンとの戦闘が始まった。
「バーサーク!」
ソードは気を高めて自らの防御力と引き換えに攻撃力を上げる。
「フレイムブレード!」
カインは双剣に火炎を纏わせ、グランドドラゴンに振り下ろす。
しかし、グランドドラゴンの鱗に阻まれてダメージは与えられない。
「結構硬いな」
「うん、見た目に違わないね」
「この一撃でどうだ! 大地斬!」
エッジは片刃剣を抜き、グランドドラゴンに衝撃波を飛ばした。
衝撃波がグランドドラゴンに命中すると爆発し、グランドドラゴンにダメージを与えた。
グランドドラゴンは吹き飛ばなかったが、ダメージを与えただけでも良い結果だ。
「いいね、エッジ!」
「ああ、セイバーも続け!」
「OK! ホーリーブレード!」
セイバーは剣に力を溜め、光り輝く刀身にした後、グランドドラゴンに斬りかかった。
グランドドラゴンは守りの牙で攻撃を防いだためダメージは受けなかったが、
鱗に少しだけ亀裂が入り、グランドドラゴンの動きが一瞬だが止まった。
「スピンスラッシュ!」
「グオオオオオオオオ!!」
その隙を突いて、ソードが勢いよく大剣を三回振り回す。
グランドドラゴンに防御の隙を与えず、大ダメージを与える事に成功した。
「グルルルル……」
グランドドラゴンは唸り声を上げながらソードに爪を振りかざした。
巨体を生かした攻撃に当たれば、致命傷は避けられない。
「イクリプス!」
ソードは何とか、防御魔法を使い、グランドドラゴンの攻撃を防いだ。
しかし、流石は巨大なドラゴン、
ソードの防御魔法を貫通するほどの破壊力でソードにダメージを与えた。
「……っつー。何という力なの? 耐久力も馬鹿高いし……」
グランドドラゴンは攻撃力も防御力も、これまで戦ってきた魔物と比べて段違いに高く、
四人の消耗も激しくなっていた。
「幸い、動きは遅い。早めに攻撃して、倒すのが一番良い作戦だ」
四人は改めて、武器を構え直した。
古のものは、グランドドラゴンによって彼らを時間稼ぎしているに違いない。
もしそうであるならば、一刻も早くグランドドラゴンを倒さなければ、
古のものによって世界が終わってしまう――
彼らの闘志に、より一層激しい火がついた。
「スウィフトブレード!」
「撃鉄撃連刃!」
「パワークラッシュ!」
セイバーとカインの親子は剣を巧みに操ってグランドドラゴンを攻撃する。
ソードはグランドドラゴンの攻撃を防御魔法で防ぎつつ、魔力を纏った大剣で斬りつける。
「アキュートアングル!」
エッジは片刃剣を抜いてグランドドラゴンを貫く。
「ラ・フィン!」
ソードはエッジが攻撃した部分を大剣で思い切り斬りつけ、さらなるダメージを与える。
「ヴァニシング・レイ」
セイバーは剣から無数の光線を放ってグランドドラゴンを打ち据え、目を眩ませる。
さらにセイバーは続けて剣に光を纏わせてグランドドラゴンを一閃した。
「やるじゃない、セイバー。よーし、アタシもやってやるわよ! ライトニングブレード!」
ソードの大剣がグランドドラゴンに命中すると共に、雷がグランドドラゴンに落ちた。
剣技と魔導の二段重ね攻撃が、グランドドラゴンに炸裂したのだ。
そして、カインがグランドドラゴンにとどめを刺す準備に入る。
「これがっ、私のっ、全力全開だっ!! 十二黒天……翼刃!!」
カインは間合いを詰め、全方位から剣撃をグランドドラゴンの身体に叩き込んだ。
彼の十二連撃によってグランドドラゴンはバラバラになっていく。
そして、最後の一撃が当たった後、グランドドラゴンは塵となって消滅した。
トライブレードとカインは、二体目のボスを撃破する事に成功した。
「よし、終わった。後はみんなが目覚めるだけだね」
「もう大丈夫よ、中ボスはみんな倒したから!」
トライブレードの活躍を上手く描写しました。
ちょっと無理矢理感が出てしまったかと思いますが……。