ハグプリ&仮面ライダー   作:プリライダー

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第6話 降臨!知恵のプリキュア キュアアンジュ part2

ハリーたちの新たな住処でプリキュアと仮面ライダーの話を聞いた翌日、図書室でさあやがノートパソコンを広げながら何かを紙に書いていた。 そこにはなとカイが現れ、覗き込む。

「何書いてるの?」  

 

「の、野乃さん!?不堂くんも!?」

 

「よっ」

 

「こんにちは!何してるの?」

 

「実は今、学級新聞を書いてたの。毎月書いてるんだけど、中々興味を持ってもらえなくて……プリキュアと仮面ライダーの事でも書こうかな?」

 

「めっちゃいいと思う!ちょーイケてると思う!」

 

嬉しそうにするはなだが興奮し過ぎて司書さんに怒られてしまった。

机に頭を置いて申し訳なさそうにするはなを見てさあやはクスリと笑う。

 

「野々さんってマウンテンブルーバードに似てる」

 

「マウンテンブルーバードって?」

 

さあやはノートパソコンで検索するとまん丸な青い鳥の画像を見せてくれた。

 

「ほら、これがマウンテンブルーバード」

 

「……似てる?」

 

「似てるよ、かわいいし。ね?不堂くん」

 

見せられたマウンテンブルーバードに疑問を持つはなにさあやは似てると言い、カイに同意を求めるとカイははなとマウンテンブルーバードが思った以上に似てることに、必死に笑いを堪えていた。

 

「う、うん……似てると思……ぶふっ!」

 

「むー、そんなに笑うことじゃないでしょ」

 

「ご、ごめん……でも本当に似てて……!」

 

「むー……!」

 

まだ笑いが収まらないカイにはなは頬を膨らませる。

はなは納得いっていないがそれより気になることがあり、さあやの方に目を向ける。

 

「薬師寺さんって、パソコン得意なんだね」

 

「得意って程じゃないの。私は知らないことを探してわかるのが楽しいから」

 

「そういうの新聞で書いてみたら?」

 

「えっ?ダメだよ。みんな興味無いと思うし」

 

はなの提案にさあやは興味ないと思うから、と言うがはなはそうは思わなかった。

 

「え〜、私は読みたいけどなぁ」

 

「えっ、そう?」

 

はなの素直な言葉にさあやは少し嬉しそうにする。

 

「ねぇ、もしプリキュアの事を書くならイラストで書いていい?」

 

はなが頼むとさあやも了承し、プリキュアと仮面ライダーの絵を書いてさあやに見せる。

 

「できた〜♪」

 

「わぁ〜上手!」

 

「へぇーはなって絵が上手いんだな」

 

「えへへ〜♪」

 

はなの絵の出来栄えにさあやとカイは褒め、はなは嬉しそうにした。

そうしてはなの絵によって学級新聞は完成した。

 

 

クライアス社本部では未だにミライクリスタルを回収してこないチャラリートに叱咤が飛んでいた。

 

『早くミライクリスタルを手に入れろ!』

 

「ハイ〜次こそ俺ちゃんやっちゃいますから」

 

天井から覗く巨大な顔が怒鳴り声を上げるが、チャラリートは軽い様子で答えるだけだ。

 

「それは頼もしいわね」

 

そんなチャラリートの背後からフードを被った少女がルールーを連れて現れた。

 

「じゃあ、序でにこれの検証もしてきて」

 

そう言って少女はポケットから灰色の不気味なギアを取り出して、チャラリートに渡した。

 

「ナニコレ?」

 

「オシマイダーに埋め込みなさい。そうしたら面白いことになるから」

 

「へぇ〜……」

 

チャラリートは不気味な笑みを浮かべ、ギアの歯車部分を回した。

 

『フォール!!』

 

 

クライアス社でそんなやりとりが行われている頃、はなははぐたんを抱っこしながらうたた寝をしていた。

そして、夢を見ていたがその夢はハリーに言われた時間が止まってしまった世界だった。

つい先程まで皆が笑顔だった世界が突然色をなくし、止まってしまう。

そんな絶望した世界が突然ひび割れ、炎に包まれる。

炎の中心に人影が見え、はなの方を振り向こうとした瞬間、その姿は炎に掻き消された。

その瞬間、はなは目を覚ました。

 

「あっ・・・何、今の夢・・・」

 

「はぎゅ!はぎゅ!」

 

「あっ、はぐたん……」

 

はぐたんの泣き声で思い出したはなは腕の中にいるはずのはぐたんに目を向けるがそこにははぐたんの姿がなく、辺りを見回すとカイがはぐたんを抱っこしてあやしていた。

 

「よしよし、どうしたんだ?はぐたん」

 

「はぎゅ〜……」

 

「あ、はなも起きたか。どうしたんだ?何か魘されてるみたいだったけど」

 

「うん……何か変な夢見て……」

 

はなが見た夢を思い出そうとするが思い出せず、はぐたんは更に泣き出してしまう。

それを見て、カイは困った表情になる。

 

「はぐたんがさっきからずっと泣きやまないんだ」

 

「あわわわ……ど、どうしよう?」

 

泣き止まないはぐたんにカイ達はどうすればいいか分からず、戸惑ってしまう。

その時、誰かが家の扉を開けた。

 

「野々さん?不堂くん?」

 

入ってきたのはさあやでとりあえずの事情を理解して、カイ達と一緒にはぐたんのお世話を手伝ってくれることになった。

 

「おぉ〜すっごいいニコニコだ」

 

「は〜ぐたん♪フフフ・・・」

 

さあやに抱っこされたはぐたんは機嫌を取り戻し、笑顔になった。

 

「次!私も!」

 

今度ははなが抱っこするがはぐたんは途端に泣き出してしまった。

 

「は〜ぎゅ〜!」

 

「なんで〜?」

 

「お腹空いたのか?」

 

カイがそう呟くとネズミ姿のハリーはさあやに気づかれないようにケースから粉ミルクと哺乳瓶を取り出したが、物音を立ててしまい危うくさあやに気づかれそうになった。

 

「誰?……ミルク?」

 

「ネズミ、グッジョブ!」

 

「ネズミ!?」

 

「あっ!いや!何でもない!それより早くミルク作ろうぜ!」

 

気づかれそうになったカイは誤魔化そうとわざと大きな声を出して、誤魔化す。

 

「カイくん、ミルクの作り方わかる?」

 

「んー……流石に作り方見ないとわからないな。どこかにないか……」

 

「それなら調べましょう」

 

さあやは自前のノートパソコンを開いて、赤ちゃん用のミルクの作り方を調べて教えてくれた。

作っている途中ではなはさあやに質問する。

 

「はぐたんのこと不思議じゃないの?」

 

「信じてもらえないかもしれないけど不思議なことがあったの」

 

さあやは学校で先生と話している時、突然の突風で舞い上がったプリントに手を伸ばした瞬間、赤ちゃんの泣き声が聞こえたと同時に周りの時間が止まったように感じたと話した。

 

(同じだ……)

 

「よくわからないけど、声が聞こえたほうに行くと、いつも野乃さんに会うの」

 

自分と同じだと感じたはなはさあやに運命のようなものを感じた。

 

(空から赤ん坊の声か……俺もそうだったな)

 

さあやの体験談を聞いて、カイもはなと出会った日のことを思い出した。

やがてミルクが出来て、さあやははぐたんにミルクをあげる。

その姿は慈愛に溢れ、正しく天使のようだった。

その姿にカイは感心し、はなは見惚れ、ハリーはこんな子こそがプリキュアになるべきだと感動していた。

 

「薬師寺さんはすごいなぁ。色々丁寧だし、賢いし。私にはできないよ」

 

「………?」

 

さあやを見て、そう呟くはなにカイはどこか自分を卑下している感じた。

 

「あなたに出来ないことが、私には出来ます。私に出来ないことが、あなたには出来ます。協力すれば、きっとどんな事でも出来るでしょう。……尊敬するマザー・テレサの言葉なの」

 

さあやが教えてくれた言葉にはなはどこか感じることがあったようだ。

 

「私、この言葉がとても好き。野々さんは自由な発想があって、なりたい自分がある。不堂くんは怖いものにも立ち向かう勇気がある。私よりずっと凄いよ。……私には何もないから」

 

「みんなに優しくできるじゃない」

 

「それくらいしかできないの。……私には勇気がない」

 

さあやはそう言って、先日チャラリートが学校を襲った一件を思い出す。

あの時は恐怖で足がすくみ、はなの助けをカイに任せてしまったのだ。

 

「そんなことないだろ。優しいだけだったら、あの時危険な場所から人を逃がすことなんてできない筈だ。薬師寺さんは勇気がある」

 

「そうだよ!薬師寺さん!」

 

さあやは2人に褒められ、少し照れくさそうにする。

 

「……っ、私のことは委員長でいいよ」

 

「委員長と話してるんじゃないもん。さあやちゃんと話してるの!」

 

 はなのその言葉にさあやは面食らっている。

 

「カイくんも言ってたけど、さあやちゃん勇気あるよ!だって優しくするって凄く勇気がいるもん!」

 

「そ、そんな私……」

 

「褒められたら『ありがとう』だよ!未来は無限大!何でもできる、何でもなれる!フレー!フレー!さあやーちゃん!」

 

はなのエールにさあやはより笑顔になった。

はぐたんがミルクをあげ終えるとさあやははぐたんの背中をトントンと叩いてあげていると、はながカイに話しかける。

 

「ねぇカイくん。私ね、さあやちゃんにお願いしようと思うの」

 

「お願い?何を?」

 

「プリキュアになって欲しいって」

 

それを聞いてカイはお願いされて、なれるものなのかと疑問に思ったがさあやの人柄、そして何よりそれを信じて疑わないはなの目を見て、はなの意見を信じた。

 

「そうだな。俺も薬師寺さんならプリキュアになれると思う」

 

「そうだよね!」

 

カイも同意して、はなは嬉しそうに声をあげ、2人の会話が聞こえたさあやは質問し、はなは真剣な表情でさあやの方を向く。

 

「何を話しているの?」

 

「実は、さあやちゃんにお願いがあるの」

 

「え?」

 

はなが話を切り出そうとした瞬間、カイの背中に悪寒が走った。

 

「うっ……!」

 

「どうしたの?」

 

悪寒が走った頸を手で押さえるカイは周りを見渡す。

 

「いや、この感覚ってあの時の……ってことは」

 

次の瞬間、地響きと共に地面が揺れ、カイたちはよろけてしまう。

 

「な、何?」

 

「これって……カイくん!」

 

「あぁ、あの時の奴だ。場所はこっちだ!」

 

「ちょっ、ちょっと待って!」

 

カイははなを連れて家から出て行き、さあやははぐたんを抱っこしたまま2人に付いて行った。

3人が出て行くと、隠れていたハリーはひょっこり現れて出て行ったカイ達を見て、ふと呟いた。

 

「カイの奴、オシマイダーの出現に気づいたんか?」

 

 

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