チルノ&大ちゃんのアトリエ ~目覚めし幻想の錬金術士~ 作:すくすくAlma
全体的にブラッシュアップを掛けました。
以前よりかは読みやすい(?)……と思いたいです。
遥か遠い昔の話です。
まだ世界が広く、閉じられていなかった頃……ヒトという形をした生き物が世界中のそこかしこに住んでました。
その生き物は頭が良く、自分たちの生活をより良いものへと進化させていきました。
ところが、ある日それらは一気に崩れてしまいます。世界は突如として得体の知れない黒い液体に飲み込まれ、生き物はみんな形を失い、世界には静寂が訪れました。
真っ黒な世界は程なくして白く変色し、生き物が造ったあらゆる建造物群は少しずつ、長い年月を掛けて崩壊していきました。
生き物達が変えた世界が限りなく元の青と緑の美しい姿に戻った頃、世界は色付き始め、とある場所に大きな赤い突如として出現しました。
それは世界を少しずつ変え、
あらたな生命を生み出し、
最後には壊れて消え去ってしまいました。
そうして生まれ変わった
新たな世界で、
新たな生き物達の物語が
紡がれていくのでした。
「アっタイっはさいっきょーのチルノだぞっ☆」
二人の少女が木々の間を歩いている。
そのうちの一人は軽快な足取りで
大声を上げながらズカズカと前を歩く。
ベリーショートのような水色髪、
青いリボン、服。
深蒼をたたえる瞳。
声の通り、彼女は「チルノ」。
この世界で妖精と呼ばれる存在の一員であり、
「冷気を操る程度の能力」を持っている。
なお、自身を「最強」と頻繁に主張しているが、
後ろをついて歩く少女を除き、
周囲からは気にも留められていない。
もう一人の少女は清楚な佇まいで
チルノとは対照的。
緑の髪をサイドポニーのように
黄色のリボンで束ね、
青く明るい服、
青空のような澄んだ瞳。
「大妖精」、彼女はそう呼ばれている。
チルノからは「大ちゃん」という
愛称で呼ばれている。
チルノが前を歩き、
後ろを大妖精がついていく。
これが彼女達の基本陣形。
そしてチルノが自由気ままに
歩き、飛び回り、
大妖精がそれに同行する。
何気ないこの散歩も
彼女たちのルーティンである。
チルノ
「あれ、なんだこれ!?」
チルノは足元に一冊の本を捉えた。
大妖精
「本…かな…?」
チルノが本を拾い上げると
大妖精は顔を近づけて入念に
外観を確認する。
黒い表紙、小口を見るに
使用されているのは古い羊皮紙。
どうやら年季もののようで、汚れている。
大妖精
「誰のものだろう…」
チルノ
「え? アタイのものだよ?」
大妖精
「えっ!?」
チルノの言葉に大妖精は驚愕する。
そこまで驚くことでもないが、
大妖精は驚きの表情を浮かべた。
チルノ
「アタイが拾ったからね!
これはアタイのもんだ!」
大妖精
「あ、あはは…そうは
ならないよチルノちゃん…」
チルノの暴論に大妖精は
困った表情を浮かべながらも、
本の持ち主を探すことを提案する。
チルノ
「本の持ち主ぃ~?」
大妖精
「もしかしたらパチュリーさんの
ところのものかもしれないし、
聞いてみようよ。」
チルノ
「むぅ…しょーがないなー」
大妖精
「さすがチルノちゃん!」
チルノ
「だろー?」
二人はそのまま本を持って
とある館に向けて歩き出した。
次話から長くなります。
※動画と重なる部分が多々ございます。
動画その⑤以降の内容をご覧になるかは
読者様・視聴者様のご判断に委ねます。