転生、ZERO魔(超改訂版)   作:Nick5814

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ケイネスさんのキャラ崩壊注意




プロローグ

第四次聖杯戦争

 

それは極東の国日本の冬木市にて繰り広げられる、

万能の願望機とされる「聖杯」を奪い合う争いであり、この私の参加した戦争でもあった。

 

そう、「あった」。過去形だ。

私は「戦歴」という「箔」をつけるために戦争に参加し、

その中でアインツベルンの魔術師の卑怯な手により殺された、はず、だったのだ。

 

―――――

 

愛する人(ソラウ)を助けるために、私はアインツベルンの魔術師の差し出した自己強制証文(セルフギアススクロール)にサインをし・・・

 

「令呪をもって命ず、自害せよランサー。」

 

自らの戦いに、終止符を打った。

 

「残る全ての令呪を費やして、サーヴァントを自決させる。確かに条件は満たされた。」

 

アインツベルンの魔術師がナニカ言っている・・・どうでもいいことだ。私の戦いはすでに終わり、愛する人(ソラウ)は私の腕の中にいる。

 

「ああぁぁぁぁあぁぁ・・・」

 

目の前では、自らの腹部に槍を刺したランサーがくず折れている。

 

「貴様らは・・・そんなにも、そんなにも勝ちたいか・・・そうまでして聖杯が欲しいか!?この俺が、たった一つ抱いた願いさえ踏みにじって・・・!!貴様らは!何一つ恥じることはないのか!?・・・許さん、断じて貴様らを許さん!!」

 

・・・?何を言っているのだ、ランサーは?たった一つの、願い?

 

「名利につかれ騎士の誇りを貶めた亡者ども!その夢を我が血で汚すがいい!」

 

まさか、本気だったというのか・・・?聖杯はいらぬというのは、騎士として(マスター)に仕えることができればそれでいいというのは・・・

 

「聖杯に呪いあれ!その願望に災いあれ!いつか地獄の釜に落ちながら、このディルムッドの怒りを思い出せぇぇ!!」

 

ならば、ならば全て私の勘違いだったと・・・?思い込み、だったというのか・・・?なぜ、なぜもっと早く気がつけなかった?気がつけたはずだ、奴の伝説を考えれば・・・気づかなかったのは、私の・・・

 

ランサーが消えてゆく・・・血の涙を流しながら、血の慟哭を吐きながら・・・完全に消えてしまう前に、せめて、せめて(マスター)として最後の仕事をしなければな・・・こんなにも愚かな私を、(マスター)と呼んでくれた、あいつのためにも・・・

 

「・・・すまなかったな、ランサー、いやディルムッドよ・・・」

 

「あ、るじ・・・?」

 

「まだ、私をそう呼んでくれるか・・・私が、私が愚かだったのだ、ディルムッド・・・すまなかった・・・」

 

「いえ゛、そ゛んな゛・・・」

 

血を吐きながらしゃべるディルムッドの声はかすれている・・・

もう、肩まで消えている。時間は、ないか・・・

 

「大儀であった、我が槍よ。そなたは、勝利こそもたらすことはできなかったが、そなたの槍、武勲は私の誇りだ・・・我が騎士、ディルムッドよ・・・」

 

「―――――」

 

ランサーは何事かを口にしようとして・・・既に口の部分も消えかけているため言葉にすることはできず、消えていった。

だが、その顔は満足そうな顔をしていたと思う・・・

 

「これで、ギアスは成立・・・もう僕にはお前らを殺せない。」

 

タンッ タンッ タンッ タンッ タンッ

 

数発の弾丸が私の身体に叩き込まれ、その衝撃で私は後ろに倒れる。ソラウも放り出されてしまった。

 

「僕には、な・・・」

 

そうか、そういうことか・・・!!!

 

「き、さま・・・」

 

アインツベルンの魔術師(衛宮切嗣)は、確かに私たちに手を出せない。だが、その仲間なら、ギアスの対象外だ。

 

「悪いが、止めを刺すことはできない・・・そういう契約だからな・・・」

 

貴様という奴は、どこまで・・・!!!

するとセイバーがこちらに近づいてきて、剣を振り上げた。

 

ありがたい・・・

 

剣が振り下ろされ、私の意識は闇に落ちた。

 

 

 

これが、死、か・・・

存外、暖かいものなのだな・・・

 

ん?あれは、光か・・・?なにが、起こって・・・

 

 

 

そして、私は生まれた。

 

「おぎゃぁぁぁ(なんだこれはぁぁぁぁ)!!??」

 

わけがわからん。

 




シリアスは、続かない。

この小説はネタにまみれております。

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