私の指導期間終了まで既に一週間を切っている。一分一秒を大切にというべき勢いで、部員たちは練習に励んでいた。この上を目指してがむしゃらにやっている光景に、どうしても二年前の北宇治を想起させられる。ただあの時と違うのは、教えている相手がこれまで曲がりなりにも強豪校で基礎を学んできた生徒であるという事。それだけでやるべきことは何個もスキップできるし、次の段階への移行も早くなる。
「サックスとトロンボーン、パーカッションと上手く合わせてください。ここは町中の雑踏をあなたたちを使って表現しています。自分たちが今何の音を、どういう目的で、どういう場面を想起しつつ演奏しているのか、正しく理解するように。散漫とやらない」
「「「はい!」」」
「ホルン、和音が汚くなる時があります。処理を丁寧に」
「「「はい!」」」
「トランペット、全体的にもっと音量をください。馬場君と土屋さんは音量以外はそのままをキープ、2nd春日さんは上と下の音をしっかり聞いて、重なる所は美しく、そうでない場所はしっかり主張する。いてもいなくても同じなどと言われないように」
「「「はい!」」」
「各自パート練などでも指摘している箇所があるはずです。一個の課題をクリアして終わりではありません。全て計画立てて練習は進行していますから、ドンドンと次の課題をクリアしていくように。トライアンドエラーが練習の鉄則です。どういう意図と目的の練習なのか常に考えながら演奏する。それが脳と筋肉をより効率的に動かして行きます」
「「「はい!」」」
課題曲は相当仕上がって来た。自由曲も初めよりずっと良い。それは部員たち自身も感じている事なのだろう。どんな強豪校でも、上手くなっている実感が無いと焦ったりやる気を見失うモノだ。逆に言えば、上手くなっている実感がもてれば人はやる気が出る。単純なもので、そんなモチベーションのようなものでも演奏クオリティーを左右したりするのだ。
グレード6、つまりは吹奏楽コンクール上事実上最高難易度の自由曲を練習しているが上手くなっている実感がある、という状況は部内の空気も改善している。最初の困惑と緊張で満ちた空気感は少しずつ和らいでいた。緊張することは悪い事ではないが、し過ぎも良くない。適度なリラックスと緊張のバランスが、良い環境を作り出す。
「フルート白石さん、もっとください。三鷹さんはソロの入りが数コンマ早いです。リズムの問題で多少逸る気持ちは分かりますが、ここは注意のしどころです。全神経注ぎ込んでください」
「「「はい!」」」
「後、トランペット武田さん。処理が随分と良くなりました。このまま調子に乗らず丁寧な演奏を心掛けてください」
「……はい!」
「よろしい。では次に行きます」
関西大会まではあと一ヶ月と少し。大阪府大会までは後二週間ほど。後者はまず問題なく突破できるだろう。二年間の経験はそう告げている。もっとヤバそうな瀬戸際をギリギリで通過させてきたのだ。この学校のレベルなら、まず間違いなく関西まではやって来る。府大会後のメンバー編成は顧問に一任してあるが、その際の選考基準は事細かに作成した。演奏のさせ方も申し送りをしているし、解釈も共有している。後は、北宇治でしていたような八月期間の個別の練習メニュー作成だけ。それもそう時間がかからない。順調、という言葉が私の心中には存在していた。
しかし私は忘れていない。二年前の府大会の後、同じことを思っていたらどうなったか。好事魔多しと言う。そのことわざはまさに言葉通りの展開として私に降りかかって来た。最終的に丸く収まり、私としては止まっていた時間を前に進めるための大事な時期になったわけだけれど、それは結果論に過ぎない。悩んだのは事実だし、苦しい思いもした。もうあんな事にならないようにと、日々心に刻みながら生きている。
そう、油断は禁物。上手くいっている時こそ、慎重になるべきなのだ。チラリと視線を送ったのはクラリネットの座っている場所。あまり顔色の良くない部長の姿を視認しながら、油断大敵ともう一度心中で唱えた。
「ただいま……」
疲労困憊、という顔で妹が帰宅してくる。精も魂も尽き果てたと言わんばかりのその表情は練習の過酷さを示している。同時に、それだけではなく諸々の業務で疲弊しているのだろうというのも伺えた。とは言え、中三の時に比べてその顔にどす黒い感じが無い。あの今にも壊れてしまいそうな雰囲気が無いだけで安心できた。大阪で仕事をしていた私より遅いのは少し心配ではあるけれど。
「お帰り~」
「汗ヤバいなら先にお風呂入れば?」
「いいよ、今日はちょっと涼しかったから。と言うか……」
ジトーッという視線が私を刺して来る。その後小さく呆れたようなため息を吐いた。
「なにさ」
「いいえ、何でもありませーん。台所でいちゃつかないで欲しいなぁとかちょっと思ってるだけでーす」
「何でも無くはないね」
今日は希美もバイトで遅めに帰って来る日だったので、全体的に夜ご飯が遅くなっている。全く関係ない雫さんには申し訳ないのだけれど、あの人は別にいつでも良いと言っているので、お言葉に甘えることにしていた。そして今は絶賛、二人で夕飯作りの真っ最中というわけである。
「涼音ちゃん、冷蔵庫にスイカ入ってるよ。食べる?」
「あ、食べます食べます」
鞄をソファに放り投げて、そのまま冷蔵庫を漁っている。これがお嬢様(?)の姿なのだろうか。後輩に見せてやりたい。
「と言うか、さっき聞きそびれたけどこのスイカなに? どこで買ったの?」
「あぁ、それ? 凛音がお仕事行ってちょっとした後に、琴音さん来てさ。もしよかったらどうぞ~って言うから貰ったの」
「何してんのあの人……」
家主である自分の孫ではなく、その家に同棲している彼女の方に用事があったであろう祖母に対して何とも言えない感情になる。私とはウマが合わず、涼音が苦手に思っている老人と、どういうわけだが希美は相当上手くやっていた。親族より親密にやれているんじゃないだろうか。少なくとも、これまで私たち兄妹に何かしらの文物を送ってきたためしなど無い。
「勝手にやって来てモノだけ置いていくの何考えてんだろ」
「まぁまぁ、スイカに罪は無いから」
何をどう頑張っても仲の悪い我々を仲裁してくれる希美には感謝しかない。本人はあんまり気にしてないと言っていたので、多分しばらくこんな感じが続くのだろう。
「そんなことは良いんだけど、今度買い物付き合ってね」
「どこの?」
「スーパー」
「いいけど、荷物持ち?」
「そうそう。お水とお茶のケースを買いたいんだけど、あれ重くってさ。自転車で運べないし、車出して欲しいなぁって」
「了解」
「ありがとね」
そう言いながら、希美はポニーテールを左右に揺らしながら菜箸を動かしている。その手つきは堂に入ったもので、この数か月間この家の食卓を守ってくれていた間に凄く上手くなっていることを改めて認識した。
と言うか、それより何より自分の横で自分の彼女が料理しているという状況に高揚を隠せない。揺れている髪やザ・私服なのも日常の中に彼女がいてくれるという感じがして、大阪まで往復して指導をする日々の疲れが消滅していく音がするようだった。何の曲かよく分からないフレーズを口ずさんでいたりする辺りが特に可愛いと思う。料理中じゃ無かったら抱きしめたくなる。
「よそ見してると危ないぞ~」
「はい、すみません」
視線が手元からお留守になっていたのに気付かれたようで、火元から目を離さないで彼女は私に注意してくる。恋人関係に必要なのがトキメキなのだとしたら、私は供給過多で爆発寸前なのかもしれない。
「……色んな意味でごちそうさまです。こういう感じを至近距離で見せられてた二人のクラスメイト、よく耐えられたね。私だったら砂糖吐いて倒れてると思う」
「でも君もあんまり人のこと言えないじゃん」
「え?」
「前に君の友達から聞いたぞ、すんごいずーっと彼氏の良いところ話して来るから、いい加減聞き飽きたって」
「…………」
「園崎さんに後でお礼言っておきなね」
「……はい。揚羽、ごめん……」
あまり友達を沢山作るタイプではない妹が、よく一緒にいる相手のことは私も把握していた。髪は染めているし、爪は長いし、結構派手な格好をしているしで元々有名ではあったのだけれど、話してみれば普通に良い子であった。妹の味方になってくれる存在でい続けてくれたら嬉しいと思っている。吹部以外にもちゃんと人間関係を作っておくことは、どこかのコミュニティに依存し過ぎないためのよい方策だろうと思うからだ。
「それはそうと兄さん、北宇治の順番一番になった」
「一番? それはまた随分と早いな……」
「それで、プリント来てる。保護者の方に見せてくださいって」
「どれどれ」
台所のカウンターに置かれた紙を読んでいく。集合時間が早いので、各家庭で学校まで搬送してくれという旨のことが書いてあった。
「それで、凄く申し訳ないんだけど……」
「了解、当日は車出すから」
「ありがと。それと、出来たらで良いんだけど、保護者の方が送るの難しいかもって家の子が何人かいて。出来れば一緒に回収してくれると嬉しい」
「構わないけど、人数は気を付けてね。我々二人が前に乗るとしても最大五人までだから」
「分かってる。お願い」
「もちろん協力しますとも」
集合時間が朝の三時では、大人と言えどきつかろうと思う。いくら休日とは言え、難しいという家があるのも理解できる話だった。この辺の在り方も、部活の問題として考えないといけないのかもしれない。
「うわぁ、一番かぁ、大変だねぇ」
「ホントですよ、もう……。ただでさえ起きるの苦手なんですから。高坂先輩だけ一人で張り切ってるんですよ、一番乗りだって」
「あはは、想像できるね」
希美は優しそうな目でぶぅたれながら文句を言う妹を見守っていた。昔から妹が欲しかったと言っていたので、その願いが間接的にとは言え叶っているのかもしれない。実妹は無理でも、義理のなら可能ではあるので、それまでもう少し待ってほしいと願っている。
「兄さんはどう? 順調?」
「まぁ、それなり……かな。順調ではあるよ、概ね」
「その言い方は不安要素があるってことだね」
断言するような口調で希美が言いながら火力を調整している。こういう時にスッと見抜いて来るので、多分私は一生彼女に勝てないのだろう。
「不安材料が無いわけではないかな。ちょっと最近部長の調子が悪くて」
「体調不良?」
「不安なんじゃない?」
涼音の意見を否定はしなかったけれど、希美はその意見は多分違うと思うというニュアンスを込めながら言った。
「大会が近いわけだし。その子、二年前の関西のクラの子なんでしょ?」
「そうなんだけどね。それが原因かは分からないし」
「確かにその通りではあるんだけど、多分大きくは外れてないんじゃないかな」
「そういうモノかな。もう大分前の話だし、確かにあの時は失敗したけど今回はあの時とは違うしさ。それに会場も府大会と関西で同じじゃないし」
「そう簡単な話でもないと思うよ。一回ミスしたものって、ずーっと覚えてるものだし。あの時と完全に同じじゃないけど、今回は最後の大会で、しかも自分がまたソロで、部長っていう責任もある。凛音をわざわざ呼んで、自分のミスで台無しになったらどうしようっていう風に思うのも、理解できるけどな」
去年、小日向さんの件で高坂さんに言った言葉を思い出した。我々はきっと、小日向さんの気持ちを完全に理解できないだろうと、私はそう言った。何故なら、我々は自己評価が高いから。自己肯定感ではなく音楽に関する自己評価の話だ。我々は失敗するとは微塵も思わないで出場している。それは油断でも傲慢でもなく、確かな練習量に裏付けされた自信から来るものだ。
だから、こういう思考回路にならない人の気持ちを、完全に理解することは、多分本質的なところでは出来ていないんだろうと思う。誰かに寄り添っているフリはすぐに出来る。けれど、それはしっかり考えて何度もこうじゃないかとシミュレーションした末の話だ。こういう時にスッと寄り添った言葉を発することが出来ない。そして、そういう言葉を発することが出来るのが希美の強みだった。
彼女は優しい。その優しさは、しっかりと人を救っている。暗闇に閉じこもった妹を、暗中模索をし続けた末に未来を見失った私を、一人ぼっちだったみぞれを。
「きっとね、その部長さんにとって、二年前の夏はまだ終わってないんだよ。その夏はまだ続いてる。そして、その心は多分、あの夏の中に取り残されたままなんじゃないかな。私が昔、そうだったみたいに」
二年前の夏。私と希美の時間がもう一度交わって動き始めた夏。涼音の鎖が、やっとほどけた夏。みぞれや優子を縛っていた暗い記憶の残滓が剥がれ落ちた夏。北宇治の栄光が始まった夏。そして、秀塔大附属高校の落日が始まった夏。あそこで大きく物語は動き出したのかもしれない。私たち北宇治の生徒と、秀塔大附属の彼らの、それぞれの物語が。
「だからね、もし出来ればなんだけど」
「うん」
そこで言葉を区切って、希美は私の方を向いて真剣な目で言った。
「凛音は今は、その子たちの先生なんだし、解放してあげて欲しい。凛音一人っていうのは難しいかもだけど、その子の仲間たちもいるはずだよね。だから、解放してあげて。終わらない夏に閉じ込められるのなんて、私たちだけで十分だから」
「分かった、努力する」
「大丈夫大丈夫。私に歩くべき道を教えてくれたんだから。きっと今回も大丈夫」
でしょ? と彼女は笑った。その笑顔に恋したのだと、今更ながらに思わされる。その表情は、大丈夫だと思わせてくれる力があった。多くのモノが変わった。見た目も、年齢も、関係も、考え方も。それでも、彼女のその笑顔だけは、出会ったあの日と変わらず輝いていた。
「隙あればいちゃつかないでくださいね」
まったく、という妹の顔には呆れながらも優しい笑みが浮かんでいた。
解放してあげて欲しい、というお願いに頷いたは良いモノの、どうアプローチするべきかは明確な答えが出ていない。そう簡単に解決するなら、苦労はしないけれど、これはきっと根深い問題だ。残り少ない日数で、どう対処するべきだろう。そう考え続けはしたけれど、中々良い答えは出ない。とは言え、仲間に頼るべきだという意見は確かに頷くべきものであった。その辺を軸にしようと思い、翌日の指導に行く。お昼休憩に入った直後、暗い顔の部長が私のところへやって来た。
「すみません、桜地先生。少し、相談したいことがあるんです。お願いできますでしょうか……」
「分かりました。こちらへどうぞ」
彼女を面談室に案内する。学校の設備ではあるけれど、北条先生が使用しても良いと言ってくれた。まだ正直アプローチ方法は明確に確立できていないけれど、向こうから来てくれたのを無碍には出来ない。これを良い機会ととらえ、対処しようと考えた。
「さて……どういうお話でしょうか」
「あの、本当にありがとうございます。もう指導してくださる日数は少ないですけど、私たち本当に上手くなれましたし、これからどういう風に練習していけば良いのかも分かってきました。これまでは、むやみやたらにやってたんですけど、方向性が見えた気がします」
「それは良かった。私が来た甲斐もあったというモノです」
「はい、本当に何とお礼を言ったらいいのか分かりません。ただ、その……」
最後に言葉を濁した彼女の手は膝の上で震えていた。
「ゆっくりで構いませんよ」
「あの、えっと……先に言っておきますと、先生の判断を疑ってるわけじゃないんです。ただ、お願い、と言うか提案……があって。その、私のソロを誰か別の子と交代した方が良いと、思って」
「……なるほど。理由を聞いても良いですか?」
察しは付いているけれど、あくまでも憶測、想像の類に過ぎない。本人にしっかり語ってもらわないで話を進めるのは危険だ。故に、敢えて喋ってもらうことにした。
「怖い、怖いんです。毎日本番が近付いていくたびに、ずっと震えが止まらなくて。おかしいですよね、去年はそんな事無かったのに。ソロを私が吹くんだって思うたびに、とてつもなく怖いんです。また失敗したらどうしようって。部長なのに、最後の大会なのに、先生にもわざわざ見て頂いたのに、それで失敗したらって思って、ずっと怖くて。このままじゃきっと、上手く吹けないんです。だから……」
「別の子と交代した方が良いのではないか、と」
「そう、です」
「分かりました。まず先に、それ自体は可能だと言っておきます。あなたがアクシデント等で吹けない場合はソロを山中さんにお願いするつもりでしたので」
「……はい」
「ただ、部長がいきなりソロを交代、しかも技術的なものではないとなると、それは私の一存では決められません。私は技術向上には長けているつもりでいますが、部の運営に関しては、特にこの学校に関しては分からない部分もあります。必要と思う関係者を呼びたいのですが、構いませんか? もしどうしても嫌だというのなら無理強いはしませんが、ただあなたの要望を通した場合でもいずれ必要になるやり取りだと思いますので」
「分かり、ました」
私は校内放送で副部長の武田さんと学生指揮の三鷹さんを呼び出す。この面子に部長を加えた三人が部の運営を担っている責任者だ。話しておく必要がある、というのは間違っていないと思う。この二人がどういう反応を示すのか、ハッキリとは分からない。ただ、この数日接して人となりは掴めているはずだ。少なくとも、勝手にすればと投げやりに終わらせるような面子ではないと思う。
数分後、扉が叩かれて二人が入室してきた。三鷹さんはいつも通りという感じだが、武田さんはお昼時に呼ばれたので若干不機嫌そうだった。
「何ですか?」
「相談しなくてはいけないことがありまして、お呼びしました。お昼休みに申し訳ありません。ただし、大事な事ですので。単刀直入に言うと、星野さんのソロを別の子に代えるかもしれないという話になっています」
「何言ってるんですか!?」
武田さんはこちらがビックリするくらいの反応速度を見せながら両手で机を叩いた。
「桜地先生、考え直してください。正直私をソロから落とした時は何だこの野郎とも思いましたし、ハッキリ言ってしまえば最後まで先生の招聘案に反対してたのは私です。でも、納得は出来ないですし不満が無いと言えばウソですけど、先生の判断が間違ってたとは思ってません。確かに私より姫香の方がソロには合ってた。まぁ追い抜かしますけど、それはともかく! 私が先生のいう求める基準を満たしてなかったのは理解しました。でも、あかりは違うでしょ! 何がダメなんですか、おかしいです!」
「ちょっと一回落ち着きなさい花恋」
「なんでアンタは落ち着いてんのよ!」
「先生は話になっています、と仰ったのよ。もし決定事項ならば、することにしました、と仰るはず。それに、先生が今更そんな事で私たちに根回しするとは思えない。やるつもりなら、断行なさっている。何か意図があってのお言葉だと考えるのが自然よ」
「……」
怒り狂っていた武田さんが一回落ち着いたのを見て、三鷹さんに目で感謝を伝えた。メンタルをやられている星野さんと、冷静じゃない武田さんの中で冷静でいてくれるのは助かる。彼女は小さく頷いて、続きを促すような目線を送り返してきた。
「星野さんから相談を受けました。ソロを交代した方が良いと思うと」
「なんで!」
「花恋、落ち着いて。とは言え、あかり。私も理由を知りたい。これは大きい問題よ。下手したら部全体の士気にかかわる。個人的な意見だけど、あなたの演奏に問題があるとは思わないわ」
「……ごめん。でも、怖いの。ソロを演奏するのが、怖いの。またあの時みたいに失敗しちゃうんじゃないかって、ずっとずっと思ってた。何もかも無駄になっちゃって、一緒に頑張ろうって言ったみんなの期待も裏切っちゃう。部長なのに、全国に行けなかった戦犯になんて、なりたくないよ。毎日夢を見るんだ、あの日の大会の夢。私は何回も同じステージに立って、何回も同じところで同じミスをする。ここで注意しないといけないって分かってるのに、身体が言うことを聞いてくれなくて、それで……気付いたら起きてる。その繰り返し。もう、限界なの。ソロは、私じゃない子がやった方が良いんだよ。それがきっと、一番良い方法だと思うから」
下を向きながら、星野さんは呟くように言う。先ほどまで勢いの良かった武田さんも何も言えないまま彼女の呟きを聞いていた。三鷹さんはどこかで分かっていたのだろう。小さく息を吐いて、目を閉じている。
「ごめんね、こんな急に。ソロって言われた時は頑張らないとって思ってたんだけど、なんかどんどん本番が近づいて来ると、こんなになっちゃって」
「アンタ……」
「花恋ちゃんもごめん。だから、先生に相談して、代えた方が良いんじゃないかって」
「……じゃない」
「え?」
「バッカじゃないの!」
武田さんはそう叫びながら、星野さんの制服の襟を掴んだ。私はそれを敢えて見ている。ここで介入しない方が良いと、そう判断したから。部外者よりも、三年間苦楽を共にしてきた相手の方がきっと、ここでは有効に作用する。そう思って私は彼女を呼んだ節もある。私が出来るのは、マズい方向に行かないように見守る事だけだ。
「私、アンタが苦手だった。いっつも良い子ちゃんで、クソ真面目で、自分より下手な先輩に意味分かんないこと言われてもペコペコしてて。嫌なら言えばいいのにそれすらできないって、正直思ってた。しかもそのくせ私より楽器は違うけど上手いし。挙句の果てにはライバルの先生だった人呼ぼうなんて無茶苦茶な事言いだすし。二年前だってそう。あの時はいきなり交代で、それなのに、事情を知ってるくせに去年の三年とか、同期ですら言ってたじゃん。アンタが悪いって、陰でコソコソ。確かにアンタはミスったよ? でもあれは、アンタのミスをカバーしきれなかった私たちの責任でもある。アンタだけの責任なわけないじゃない。だから、桜地先生呼ぶってのにも最後には賛成したの。アンタへの陰口を止めなくって、自分の悔しさを捌け口にしてた、昔のバカな自分の行動への贖罪のつもりでね」
「花恋、ちゃん……」
「確かに私はアンタが苦手。それは今でもそうよ。でもさ、アンタが頑張ってるのは知ってる。それとこれとは別の話でしょ? アンタが陰口叩かれても言い返したりしないで必死に練習続けてたのも、去年も今度こそって一番遅くまで頑張ってたのも、今年もまとめようって努力してたのも。何かを変えないといけないってのは分かってて、でもどうしたら良いのか分からなかった私たちと違って、アンタはちゃんと行動した。私より何倍も優秀で、何倍も努力してた。悔しいけど、それは事実。それで、最後には絶対無理だとみんな心の中で思ってた先生への交渉も成功させて帰って来た。そうやって結果も出した。あの時は素直に凄いって思ったわよ」
嫉妬と諦観と後悔と尊敬と。そんな色んな感情が混じった言葉が放たれている。三鷹さんはその姿を少し驚いたように見つめていた。これはきっと、同期でも知らない姿なのだろう。強気で癖の強い副部長の、隠してきた部分が今明らかになっているのだと思う。
「技術が足りないとか、先生の基準を満たしてないとかなら仕方ないわよ。でもそうじゃない。なのに、あんなに部活のために頑張ってた部長がソロ吹けないで、何の意味があるのよ。もしかしたら、それで上手くいくのかもしれない。別の子がソロ吹いてさ、全国も行けるのかもね。でも、そんな全国に何の意味があるのよ!」
「意味なら、あるよ。全国大会に出れれば、あの時の大会から、私たちは先に進めるんだよ。ずっと止まってた、あの場所から。もう一回、強豪に、三強に。私たちはそのためにずっと……」
「だから、ずっとそのためにやってたヤツが一番報われないでどうすんのって言ってんの! 私はそんなの欲しくない。そんなので金賞取れても、ずっと心のどこかに引っかかってる。アンタだけ取り残されたままになるじゃない。私はそんな金なんていらない!」
金を目指していた。それでも、金賞ならどんな金賞でも良いわけじゃない。何かを犠牲にすることはあるのだろう。でも、それは何かを切り捨ててのものであっていいはずがない。少なくとも、滝先生は私を切り捨てなかった。そうするのが一番楽であった時であっても。それは、滝先生はそんな全国大会の切符などいらなかったからだろう。
「勝手にアンタ一人だけが悔しくて、トラウマ抱えてるみたいな顔してんじゃないわよ。そんなわけないでしょ、そんなわけ! 私だって、凛だって、同じくらい悔しかった。あの時ソロやってたの私たちなのよ!? 今年の一年は先輩にも負けない。だから天下獲れるって言ってた。でも結果はあれで、北宇治の歓声を聞きながら、呆然とするしかなかった。あの日からずっと消えない悔しさを、同期ならみんな後悔を持ってる。やり直したいって思ってる! アンタだけ苦しんでて、悩んでるわけじゃない!」
「でも! 花恋ちゃんは失敗してないから、分かんないよ! あの時の気持ちなんて分かるわけないじゃん!」
絞り出すように叫ぶその瞳には、大粒の涙が浮かんでいた。あの夏の中に、彼女はずっといたのだろう。一人で、孤独に耐えながら。口さがない意見に心を傷つけられつつも、一人でずっと抱え込んで、それでもと前を向き続けた。それがたまたま今日、限界になっただけの事。或いは、もっと前から限界だったのかもしれない。だとしたら、それでも使命感で彼女は動き続けたのだろう。それだけが、彼女の支えだったから。
「知らないわよそんなの! アンタはいっつも自分一人で悩んで、何にも言わないじゃない。アンタが悩んでるとか聞いたの今日が初めてよ。平気そうな顔して、それで分かんないとか言われても、分かるわけないでしょ」
「……ちょっと落ち着きましょう。花恋も、あかりも。ただね、私も同じ気持ちよ。私も分からなかった。本当は、察せたらよかったのだけれど、私たちは生憎そう言うのはあまり得意じゃない。だからもっと敏い子なら気付いてあげられたかもしれない。それは、ごめんなさい。でも、言わなかったら分からないわ。私たちはあなたじゃない。あなたの気持ち、教えて欲しかった。少なくとも私は、そう思ってる」
「言ったって分かんないよ。私のせいで、上に行けなかったらなんて気持ち」
「だから、それ止めなさいよ。なにそれ、アンタ一人のせいで上に行けなかったって? バカにすんな!」
ガクンガクンと、襟を掴まれている星野さんの顔が涙に濡れながら前後に揺れている。流石に止めようと身を乗り出したが、三鷹さんに制止された。今は、見守っていて欲しいという表情に、もう一度席に座り直す。
「上に行けなかったのは、北宇治とか明静が私たちより上手かったから! 何より、私たちがアンタのミス如きをカバー出来なかったから! それはアンタのせいじゃない、みんなのせいでしょ。それをなに、ソロコンにでも出てるつもりなの? アンタ一人のミスでダメになるほど、私たちは下手くそでも無ければ、やわでもない。弱くもない! 舐めんな!」
「確かに、あかりのミスが審査に響いた部分は、少なくともゼロではないと思うわ。でも、それだけじゃない。ミスしたから必ず上の大会に行けないわけでも無いし、金賞を獲れないわけでも無い。ミスがあっても大丈夫だった学校もある。私たちがそうなれなかったのは、花恋が言うように他校が私たちより上だったのと、そして何よりカバー出来なかった全員の責任よ。あなた一人のせいなんて事あるわけない。そう言っている愚か者の意見なんて、自分の責任を直視したくない人の遠吠えよ。大会はあなた一人で出てるわけじゃない。私たちは秀大附属のチームで出てる。それは、演奏する五十五人だけではなくて、B編成の子も、先生方も、みんなひっくるめてそう。それが部活でしょう?」
「だから、アンタがソロやんなさい。ウジウジ言いながら、好き放題ミスすればいいわ。アンタのミスなんてだーれも気になんないくらいの演奏してやるんだから。そのために、私たちはここにいて、練習してる。桜地先生に教わってる。出来るんですよね? 私たちがそういう演奏が出来るように」
「クライアントの要望とあれば、全力で応えるまでです」
「ほらね。アンタが呼んだ世界一がそう言ってるのよ。だからアンタのやりたい事やんなさい。今までずっと隠してた本音、ぶちまけてやればいいのよ。そうすりゃそのいい子ちゃんな顔も、ちょっとはマシになるんじゃないの!」
フン、と鼻息を荒く言いたことを言い終えた彼女は、星野さんを離した。そのままバンとドアを開けて外に出て行ってしまう。もう用事は無いと言わんばかりのその背中は、これで言って分からないならもう知らないと言っているようにも思えた。
「花恋の言い方はちょっと……いえ大分アレだけれど、言いたいことはあまり変わらないわ。あなたは部長。私たちはあなたについていくと決めたから、あなたに投票した。あなたの不安は、理解はしたつもり。それでもなお、私たちはあなたに演奏して欲しいと思うでしょうね。その理由はさっき花恋が大体言ってくれたから、私はあまりいう事が無いけれど。どうしたら良いのか誰も正解が分からない中で、あなたが唯一この沈みそうな船をどうにかしようと足掻いて、何かを変えようと行動していた。その姿を見た時から、私はあなたをずっと信じている。花恋も、他の子もそうよ。あなたが自分を信じられないなら、あなたを信じている私たちを信じて。それとも、私たちは信じられない? あなたの悩みに気付けなかった愚か者たちのことなんて」
「そんなこと、無いけど……」
「それなら良かった。もう一度、考え直してみて。それでもどうしてもと言うなら、花恋は私が説得する。でも、覚えておいて欲しい。あなたを切り捨てて全国に行くくらいなら、全力で頑張った末に関西で敗れて一緒に悔しいと泣きたいわ。それだけ」
後はお願いします、と言って三鷹さんは頭を下げて部屋を出ていく。それを見送り、扉が閉まったのを確認してから、私は涙を拭うでもなく椅子に座ってる星野さんに視線を戻した。彼女は二人が去った後を見つめていた。これまで一緒にやってきた仲間の言葉は、多少なりとも響いたのだろうか。その本当の部分は私にもよく分からない。
ただ、この三人はそこまで関係値が深かったわけではないのだろう。今の北宇治の幹部三人や、去年の幹部陣のように個人的な人間関係はそこまで厚くなくて、何なら微妙な関係だったところもあって、それでも実力者を集めてどうにかしようとした。その結果が、苦悩と工夫の跡が見えるこの人事になったのだろう。だから、あまりお互いに干渉せず、やり取りはあっても本音を開示することはなかった。けれどそれは仲間意識が無い事とイコールではない。ちゃんと仲間だと思っていたのだ、少なくともあの二人は、部長のことを。それ故に辞退を許せず、言葉を尽くして翻意させようとした。普段見せない本音を曝け出して。
「それで、どうしますか」
「どう、したらいいんでしょうか……分からなく、なっちゃいました」
「あなたが不安なのは、あなたが人一倍努力したからだと、私は思います。努力してない人は、そもそも不安になんてならない。失敗を恐れる度合いは、それまで積み重ねてきたモノの大きさに比例するのではないでしょうか」
「そんな、私はただ……臆病なだけです」
「あぁ、それは嘘だ」
「え……?」
「臆病者は、単身私のところへ来たりしませんよ」
誰もしなかったことをした。その一点だけでも、彼女は臆病とは言えないだろう。高坂さんのように同じ学校の先輩後輩というわけでも無く、滝先生のように教師と生徒と言う関係でもない。これまで赤の他人で、むしろライバル校同士だった相手のところへ単身突撃してくる女子高生に、臆病の文字は似合わないだろう。
「あなたは、音楽は好きですか?」
「えっと、はい」
「演奏することは好きですか?」
「はい」
「なら、やはりあなたが吹くのが良いでしょう」
「どうしてですか?」
「第五楽章は『思い出』。それを皆さんの思い出にして演奏するようにと言いましたが、やはり大元は私の思い出です。辛いことも悔しいことも楽しいこともありました。それでも音楽が好きで、演奏することが好きで。そういうのをひっくるめた思い出です。だからこそ、あなたが吹くべきでしょう。演奏も、音楽も好きで、けれどそれゆえの辛さや悔しさ、怖さを知っている。何も知らない強いだけの人では出せない演奏が出来るはずだ。過去を知りながら、過去を乗り越えた、そんな音が出せると私は信じています。故に私はあなたをソロに指名した。それでも、と前を向き続け、悔しさを叫び続け、藻掻き続けた人にこそ相応しいと思ったから」
強いだけの人、勝ち続けただけの人は、どこかで脆く、空虚だ。力強い演奏は出来ても、弱さを見せる演奏は出来ない。要するに、芸が少ない。私はそう思っている。私だって勝ち続けてきたわけじゃない。負けたこともあるし、その悔しさで叫んだことも、枕を濡らしたこともある。それでもそういう日々は今の自分を形作っているし、何よりその敗北があったからこそ、私は強くなれた部分がある。
「私は、全国大会に行けるようにして欲しいと頼まれてここに来ました。私は、あなたを欠いてそれが出来るとは思っていません。依頼人にも依頼達成のために動いていただかなくては。どうしても行きたい、先輩の夢を叶えて、後輩に同じ想いをさせたくない。そう叫んだあなたの声を、私はまだ忘れていませんよ。それに何より、そんな切符ならいらないという仲間が最低二人はいるのですから」
「私は……」
「怖いなら怖くてもいい。不安なら不安でもいい。辛いなら辛いでもいい。もし本当に辛くて苦しくて壊れてしまいそうなら逃げてもいいと、私は思います。ただ、目を逸らしているだけでは、逃げたことにはならないのではないでしょうか」
それに、彼女はどこかで諦めきれない気持ちが、ソロへの未練があった。それは最初に交代して欲しい、ではなく交代した方が良いと思う、というどこか曖昧な言葉で申し出た時に既に分かっていた。もし本気で交代して欲しいならそう言えばいい。そうしなかったのは、心の中にまだ引っかかる部分があって、その心臓と魂の炎がまだ、消えていなかったから。
「あなたの声を、言葉を聞きたいと思っている人はきっといるはずです」
私の妹がそうだった。勿論、南中と秀塔大附属は違う。部長の人柄も方針も違う。前者は絶対的な女帝で、後者は皆を鼓舞し続けるリーダーだ。それでも、上に立つ者の孤独と言う意味では、同じだろう。本音を出せないまま、上に立ち続ける。その苦しみはきっと共通だろうから。そして妹の声を、言葉を聞きたいと思っている部員は多かった。自分たちの模範となって努力して、自分たちのために尽くして、そういう姿を目の当たりにして何も思わない人の方が少ないと、私は思っている。
想いも考えも経験も違う。それでも同じ場所を目指している。それが部活という場所。それをまとめる存在の本音を無視しようとはしないだろう。
「さて……間もなく休憩時間も終わってしまいますが、どうしますか。戻りますか? それとも、もう少し休んでいきますか? 私としてはどちらでも構いません」
「……戻ります。戻って、言いたいことがあります」
「そうですか、では行きましょう」
彼女を伴って音楽室に戻る。その道中、言葉は無かった。彼女の拳は固く握られている。それは、何かの決意にも思えた。音楽室の分厚い扉を開ければ、暑い廊下に冷気が漏れ出して来る。私の視界には、座ったまま待機している部員の姿があった。メンバーの五十五人だけではなく、B編成の部員も合わせた全員が待っている。
私の後ろで入って来た部長の姿を見て、安堵したように胸をなでおろすクラリネットの部員の姿が私の目に映る。部長の姿に、武田さんが鼻を鳴らしている。全くこの人は、と言わんばかりの表情でその姿を見ながら内藤さんがため息を吐いていた。三鷹さんはいつもと変わらないようでいて、戻ってくれて良かったという空気が漏れ出している。ただならぬ様子で私と共に出て行った星野さんを心配している人たちはちゃんと存在した。それは間違いなく、星野さんの努力と献身が作り出したモノだろう。誇るべき、彼女の財産だ。
「行きなさい」
「はい。……みんな、ごめんなさい。ちょっとだけ、時間をください。少し話したいことが、あるんです」
意を決して前に立った姿を見て、私は目を細める。ぶつかり合って、迷って、悩んで、困って。それでも前に進んでいく。眩しい光のような姿。それこそが青春という時期に、まだ未熟で未完成だからこそ為せる輝きなのかもしれない。ここからは、彼らの時間だろう。そう思って私は静かに音楽室を後にする。きっと、ここからは彼らだけが知っていればいい時間なのだ。
私は全国大会に行かせるためにここにいる。それは技術的な部分もそうであるけれど、それだけで部活は上には行けない。わだかまりや問題を取り除いた末にこそ、上に行けるのだ。その最後のピースが今ハマろうとしているのを感じる。想いは違えども目的が同じならきっと一つになれる。そう言って私は指導した。この集団が今、一つになろうとしている。私の言ったことを、身をもって受け入れようとしている。きっとそれは彼らを次のステージに押し上げるだろう。
青春が大人と子供の間を揺蕩う時期ならば、子供らしく本音をぶつけ合い、大人らしく同じ目的のために志を一つにすればいい。そうやって青春は作られていくのだ。私にできるのは、その手助けと見守りだけかもしれない。でもそれでも良いと思う。なぜならそれは、かつて自分たちもそうやって生きていた先達からの、せめてものエールだろうから。
<秀塔大附属高等学校吹奏楽部>
○……大会メンバー
◎……大会メンバー兼ソロorソリ
・クラリネット
◎星野あかり:三年、部長、パートリーダー
○山中
○大沢瑠奈:三年、バスクラリネット
○井口
○深寺
小金
○前原茜:二年
国分樹里:二年、バスクラリネット
○丸山穂乃果:二年
柴崎直也:一年、バスクラリネット
砂川麻子:一年
○中神
計13名、コンクールメンバー8名
・フルート
◎三鷹凛:三年、パートリーダー、学生指揮者
○
○
○小柳
○清水有紗:二年
飛田
○長沼
稲城
矢野勝美:一年
堤
計10名、コンクールメンバー6名
・ダブルリード
◎芝浦
○
大井莉奈:二年、オーボエ
○大森真澄:一年、ファゴット
◎
計7名、コンクールメンバー4名
・サックス
○千葉
○高根夏鈴:三年、テナーサックス
○坪井
○吉橋
○大久保豪:二年、バリトンサックス
津田
大宮結衣:二年、テナーサックス
二俣雪:二年、アルトサックス
市川百華:一年、バリトンサックス
秋山
○松戸
○柏木
計12名、コンクールメンバー7名
・ホルン
○大石芽衣:三年、パートリーダー
○三田若菜:三年
○長野
佐藤
◎
○齋藤
一宮真弓:一年
沼田沙奈枝:一年
計11名、コンクールメンバー5名
・トランペット
○武田
○馬場龍平:三年
○土屋
小山田
小幡綾太:二年
◎内藤姫香:二年
○春日桃:二年
穴山千晶:二年
仁科
山県悠子:一年
○真田海斗:一年
依田
計12名、コンクールメンバー6名
・トロンボーン
○品川沙耶:三年、パートリーダー
○朝比奈
三浦あざみ:三年、バストロンボーン
○大原
鈴木美春:二年、バストロンボーン
浅井
庵原
岡部蓮:二年
◎久野
○松井昴:一年、バストロンボーン
関口うらら:一年
計11名、コンクールメンバー5名
・低音
○赤坂拓海:三年、パートリーダー、コントラバス
◎
○
◎神原
○山名
○斯波
○六角巴:二年、チューバ
杉原かなめ:一年、チューバ
来丘
東三条百合:一年、ユーフォニアム
肝付健介:一年、ユーフォニアム
神長敦美:一年、コントラバス
計12名、コンクールメンバー7名
・パーカッション
◎森美緒:三年、パートリーダー、会計
○平手
○林
○徳山
◎前田
滝川千早:二年
○丹羽うるか:二年
太田
浅野双葉:二年
石田円香:二年
小西
○福島澪:一年
小出
矢部里歩:一年
黒田
計16名、コンクールメンバー7名
総計103名、コンクールメンバー計55名
北条
里見