リリカルなのは vivid other   作:わっしょい168

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時空管理局

 

「失礼します。クロノ艦長」

「なんだ!?今こっちは大忙しなんだが!?」

「艦長に来客です。名は高町ヴィヴィオ。いかがしますか?」

「!?ヴィヴィオか!!すぐに通してくれ!あと、子供用のスーツも一着用意してくれ!!」

「かしこまりました。」

「・・・流石なのは達だな。何が起きたのかすぐに判断出来るとは。」

「艦長!発進準備、完了しました!」

「わかった!すぐにでも出来るように暖めておいてくれ!」

「はっ!」

 

いつもは使わないタクシーを使って大急ぎで管理局に来たヴィヴィオはクロノの元へ到着した。

 

「クロノおじさん!!」

「ヴィヴィオ。よく来てくれた。状況は分かっているか?」

「なのはママが!フェイトママが!!」

「流石に説明は出来なかったか。分かった。ヴィヴィオ付いてこい。なのは達を助けに行くぞ!」

「っ!うん!!」

 

クロノに付いて行き、自分に合ったパイロットスーツを着せられたヴィヴィオはクロノから簡単に告げられた。

 

「これから僕達は過去に行く。なのはがまだ魔法使いになっていない時だ。」

「ママがまだ魔法を知らない時ってことですか?」

「ああ。二人が消えた理由はきっとそこにある。」

 

艦橋に着き、艦長席に座ってからクロノは大きく宣言した。

 

「今回の事件は時空犯罪だ!被害者は高町なのは、フェイト・T・ハラオウン、八神はやてを含む8名!うちのエース群を一気にかっさらわれた!全員取り戻すぞ!!」

「「「「はい!!!」」」」

「発進!!」

 

 

過去に遡る船の中で、ヴィヴィオは事件の詳細をクロノから説明された。

 

「今回の事件は過去改変という時空犯罪だ。過去改変は分かるか?」

「はい。過去を変えて未來も変えるってことですよね?」

「ああ。例えば今生きていた人間を過去の時間にて消すと、時の整合性を保つために今生きていた人間は消える。逆に言えば今死んでいたはずの人間を甦らせる事も可能だ。」

「まさか昔のママ達が殺されて・・・!?」

「いや、違う。先程の例は極端なもので、実際にはそう上手くはいかない。」

 

そこまで言うとクロノは簡略化された絵を表示させた。

 

「例えばナイフで刺したとする。普通であればそのまま死ぬが、未来にてその人物が生きていたという因果が働いて、重症は負ったがギリギリ命を繋いだという結末になることがある。」

「そうなんだ・・・」

「勘違いされやすいが、未来は過去によって作られるだけのものじゃない。過去もまた、未来によって影響されるものなんだ。だから、過去を変えれば何でも思い通りになるというのは浅はかな考えだ。」

「となると、ママ達は殺されたわけでは、ないんですね?」

「ああ。詳しくは向こうに着いて調べなければいけないだろうが、生きてはいると思われる。というか、最悪もう一度跳んで、殺される前に介入するさ。それで犯罪者の介入を全部打ち消せば元通りだ。」

 

ヴィヴィオは母達を取り戻せると聞き安堵した。

そして先程の宣言で気になったことを尋ねた。

 

「あ、あの。先程はやてさんもいなくなったと」

「ああ。はやてはなのは達に命を救われたからな。なのは達がいなくなれば、はやてもいなくなる。そして、ヴァルケン・リッターもな。」

「なら、どうして私は残っているんですか?私はなのはママがいなかったら・・・」

 

揺りかごに閉じ込められたままいなくなっていたはずなのに。

ヴィヴィオはそう思った。

 

「それは僕達の世界が時空改変の影響を抑えるために対策してるからだ。消された本人やその時代に近しい関係の深い人々は第一次影響を受けるが、その時代から遠い、または世界が違う僕達の元までは大きな第二次影響を受けないように結界が貼られている。」

「そ、そうなんですか?」

「ああ。だからヴィヴィオは残っているんだ。ただ、なのはがいなくなった影響でヴィヴィオは聖王教会預かりになっているようだ。」

「教会に・・・」

「他に聖王事件を解決したのは別のエースで、その者は殉職したとも書いてあった。」

「私のせいで・・・」

「違うよヴィヴィオ。君のせいではない。時空犯罪者のせいだ。改変が行われなければ、今回のような事は無かったのだから。だから落ち込むな」

「はい、分かりました!」

 

ヴィヴィオはクロノの励ましに元気つけられ、何がなんでも悪い人を捕まえてやると奮起した。

 

「さて、ではヴィヴィオに伝えておくべきことがある。」

「はい」

「先程被害者は8名と言ったが、実は9名なんだ。」

「それは誰が・・?」

「君もよく知ってる、ユーノだ。」

「ユーノさんが!?」

「ああ。無限書庫に問い合わせた所、そのような人物はいないと言われた。ここからは昔話になるが、ヴィヴィオはユーノが元々何をしていたか知ってるか?」

「・・いいえ」

「ユーノは元々考古学の研究者として実地で遺跡探検などをしていたんだ。なのはと出会ってからはほとんど行かなくなったみたいだけどね。」

「へー・・・」

 

ヴィヴィオの知っているユーノは、無限書庫の司書としてのユーノしかいない。もっと言えばなのはが若い時にどんな関係だったのかもよく知らなかった。

 

「それで、とある遺跡でユーノは「ジュエルシード」というロストロギアを掘り出した。その移送中に謎の敵に襲われて、なのはの世界にたどり着くんだ。」

「こんな事があったんですね・・・」

「それで自分でジュエルシードを集め始めたのはいいが、攻撃魔法が不得意だったユーノは敵に追い詰められ、怪我を負った所をなのはに助けられたというのが二人の出会いだ。」

「なのはママ9歳くらいですよね?よくユーノさんを助けようと」

「ああ、その時のユーノはフェロットだったからな。なのは的には傷ついた小動物を拾った感覚だ。」

「ええ!?ユーノさんが動物に!?・・・どんななんだろう・・・」

 

ヴィヴィオはフェロットという動物を知らなかった。だけど小動物と表現されるんだから可愛いのかな?と思った。

 

「まあ、そこは着いてから見ると良い。それでユーノはなのはの持つ魔法の才能に気付き、なのはにレイジングハートを渡して、晴れてなのはは魔法使いになったというわけだ。」

「はえー・・・」

「そこからはユーノが魔法の師匠となり、なのははめきめきと力をつけ、ジュエルシード事件を解決したんだ。いやー、すごかったぞ?最後なんて。なんせ魔法を教わって間もないのにスターライトブレイカーなんて言う収束魔法を使ってたからな!余りの威力に呆れた記憶がある。」

「ママ、すごい・・・」

「当時の映像データは管理局に残っているから後で見せてもらうと良い。ちなみに訓練生に見せると良い表情するんだよなぁあれ。」

「艦長。魔法を習い始めて1ヶ月足らずであのような戦闘をしてるということがおかしいのですから、驚愕もします。というか、普通無理ですよ。」

 

ヴィヴィオは自分の母がどれだけおかしい人生を送ってきたのか少し感じることが出来た。それと同時にこうも思った。

 

(私より年下の9歳のママ・・・戦ってみたい!)

 

幼い頃から魔法の練習をして最近は格闘技も習い、一度だけなのはに勝てた自分。

勝てた時は非常に嬉しかったが、そのなのはは能力制限を掛けられたままだった。言ってしまえば手加減された状態で何とか勝てたというもの。

それは職務上仕方の無い事ではあると理解はしているのだが、それでも。

ほんの少しだけ、全力のなのはママと戦ってみたいという気持ちはあった。自分を助けてくれた時のママに自分はどれだけ近づけているのか知りたい、と言う欲が残っているのだ。

 

そして、その気持ちはクロノに見抜かれていた。

 

「・・・先に言っておくが、接触禁止だぞ?」

「うぇ!?」

「はぁ。この時代にヴィヴィオはいない。そしてもっと言えばヴィヴィオみたいな存在もいない。接触したらまた別の可能性が生まれる。だからなのはと戦いたい、なんて考えるなよ?」

「は、はいぃ・・・」

「だが観察はいっぱいできる。今の自分と同い年である母親とで見比べてみると良い。戦うより良いかも知れないぞ」

「わかりました!」

 

ヴィヴィオはこの機に、母の強さの原点を探そうと決めた。それを知れば自分はもっと母に近づけるかもしれないと思った。

ヴィヴィオは非常事態であってもたくましい子であった。

 

 

 

「艦長、まもなく目的座標へ到着します。」

「分かった。皆、先に言っておく事がある。この世界には後から幼い時代の僕とその母であるリンディ元艦長がやってくる。接触しないように十分に注意するように!」

「「「「はっ!」」」」

「さて、ヴィヴィオ。何故僕が君を連れてきたと思う?」

「え?それは・・・?」

「正解は、君に動いてもらうためだ。」

「ええ!?」

 

衝撃の事実にヴィヴィオは仰け反った。

 

「さっきも言ったがこの世界には違う時間軸の僕が重なって存在することになる。そして、母さんに僕が見られると、色々不味い。下手したら戦闘になりかねない。」

「そ、そうなんですか?」

「ああ。僕は父さん似に育ったらしいから、下手したら死んだ父さんに思われる。更にデバイスも当時は遺品だったフェンリルだ。バリアジャケットの色を変えても顔を見られたりしたら一発アウトだ。」

 

クロノは自分が出ると昔の自分とその母親と戦うはめになるかも知れないと言った。その可能性を潰すために可能な限り出ないと。

 

「そして、他の戦闘員達は海鳴市の土地勘がまったく無いんだ。可能な限り極秘で動かなければならない僕達は長時間空を飛んでいることも出来ない。だから、基本的にヴィヴィオに光学ステルスをしてもらいながらなのはを見張ってもらうことにする。いいか?」

「・・・はい!頑張ってママを助けます!」

 

こうして、ヴィヴィオのスニーキングミッションは開始された。

 




クロノとヴィヴィオの関係性がよくわかんにゃい(=゚ω゚=)
あと、大人クロノ出番少なくて喋り方もよく分かってない。
あいつSSで限定解除しに来た以外vividでもいねーし・・・。もっとユーノと一緒に登場してどうぞ。
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