【完結】アリス·ギア·アイギス 〜空を目指す者〜 作:塊ロック
たまにはグダクするのも良いよね。
「いや、答えになってないけど」
成子坂製作所。
その談話室にて。
俺こと成子坂アクトレス部門隊長と、所属アクトレスの兼志谷シタラが向かい合って座っていた。
お互いが座るソファの間にある机の上には、メガミデバイスと書かれた箱が置かれていた。
「あれ、隊長は前に出た楓さんのキット買ったんじゃなかったの?」
「前…なんの事だ?」
「ありゃ、違ったかな…」
スマホで調べた者によると、ユーザーによる改造を推奨されたキットらしい。
「とりあえず女の子のプラモデルって認識でOK?」
「OK!」
ドスン!と兼志谷が新たな箱を机の上に置く。
どうでも良いがどこから出したんだ。
「発売されたばかりのSOLラプター!隊長は買ったかい?」
「いや…俺パワードジム組むのに忙しかったから」
「隊長またジム組んでたの…」
「そうだぞ。その前はMGジムスナイパーカスタム」
「あー、あれ可動すごいって話だけど」
「凄いぞー。やり方によっちゃ片手で逆立ちする」
「すっご!」
談話室のドアが開き、百科が入ってきた。
「…隊長、休憩もそこそこにして貰えますか?」
「今日の作業全部終わってるけど」
「一応勤務時間です」
「ったく、文嘉は相変わらずかったいなー」
「シタラ、あなたねぇ…」
「了解っと…じゃあアクトレスの勤務割りでも見直そうか」
机の上の箱を見る。
…あれ、なんか増えてる。
「待て待て待てどっから出したんだ」
「ふっふっふ…隊長をメガミ沼に沈めるために用意したのだよ…」
「お前ェ…ちゃんと貯金してるのか?」
「大丈夫ですよ隊長。こう見えてシタラちゃんと目的のために貯金してるので」
「ちょ、文嘉!」
「へぇ、やるじゃない(ニッコリ」
人は見かけによらないという事か。
時計をふと見る。
…あれ、夕方やんけ。
「百科、時間」
「あっ…すみません隊長…」
「さては、本読んでてな?」
「うっ…それは…その…」
「おー?文嘉ー?」
「いいじゃないかな。それだけ余裕が出てきたんだから」
百科の頭に手を置いてぐしぐしと撫でてやる。
「ちょっ…隊長…もう」
「目の前でいちゃつくんじゃねぇぇぇぇ!!!」
――――――――――
「で、メガミデバイスって?」
「ああ!」
「もうやった」
「テヘ☆」
可愛いなぁこいつもう。
話が脱線しまくってが雑談ってこんなもんだと思う。
「で、隊長ってどんなメガミ好き?」
「弓兵」
「…好きだねぇ隊長」
「大きいのはいい事だ」
「隊長、やはりここは比較的新しいキットであるわた…吾妻楓などどうでしょうか」
「吾妻。ステイ」
「はい…」
「隊長、今度私も出るよ」
「小鳥遊はfigmaだか、」
「うん…」
「ねぇ隊長。なんでドアの音してないのにこの二人がいるのかは突っ込まないんだ」
えぇ?なんの話かな…。
「隊長、これちょっと趣味が出すぎてない?」
「そうか?柔らかい雰囲気で好きだけど」
「隊長はこういった方が好みなんですか?」
「まぁな」
「じゃあ私とか!どうかな!」
「まずはそのほっそい身体に肉付けてから言ってくれ神宮寺」
「辛辣ゥ!!」
今誰か混ざってた気がするけど気にしない。
「でもさ隊長。カスタムって良いよね、専用機っぽくて」
「お?俺にその話するか?その手の事には長いぞー。量産型カスタム機とかめっちゃ好きだからな」
「わかるー!いぶし銀みたいな活躍する量産型とか良いよね、ね!」
「ジムカスタムとかどうだ」
「バニング大尉!」
「俺はオーバーフラッグが好きだ」
「人呼んで、」
「グラハムスペシャル!」
いやー、この歳になってこんなにトークが弾むとは。
何だかんだこのまま日が暮れるまで喋り続けていた。