【完結】アリス·ギア·アイギス 〜空を目指す者〜 作:塊ロック
アマ女は今回出ません。
グダグダしてるだけでも書ければいいかなと。
事の発端は、先日の風邪から復帰した日のことだ。
『私も代行頑張ったし、何かご褒美が欲しいなー?ア・カ・ツ・キさん?』
『ゆみお前事務所で名前呼ぶなって』
『『『!!!!』』』
以上、回想終わり。
「隊長、名前で呼んでください」
「は、はぁ?」
成子坂製作所の事務所に入るなり、吾妻と小鳥遊に腕を捕まれ、そのままあれよあれよと事務所の隅に追いやられた。
…気が付くと成人組にも囲まれている。
ジニーとゆみがニヤニヤしながらこっちの様子を見ていた。
あんにゃろう…。
「な、何故?」
「隊長、私には歩み寄れって言ったくせに一線引いてるみたいじゃん」
「うぐっ…」
それを小鳥遊に言われるのはこうかはばつぐんだ。
囲いその壱の神宮寺と兼志谷からヤジが来る。
「そうだそうだー。女の子を泣かせるなー」
「即刻全員名前で呼ぶことを提案しまーす」
「い、いや…そのだな」
「第一ジニーは愛称で呼んでるじゃないですか」
新谷さんが痛いところをついてくる。
…呼びにくいやつはあだ名で呼んでたし。
「隊長は金髪美少女がお好きなのかなー?」
「待ってください真理さん、この前隊長はリタさんをチラ見してましたよ」
「百科ァ!!」
バレて…なぜバラした!
最近成子坂の整備班にやってきたリタ・ヘンシェルさんは金の髪にそれは豊かなスイカを…。
「…」
「いっだぁ!?」
吾妻にスネを蹴られた。
何故だ。
「いやらしい顔をされてました」
「ウッソだろ」
「嘘です」
「えっ、じゃあなんで蹴られたの」
「自分から意識が外れたらこうして振り向かせろと、真理さんが」
「おうこら貴様うちのアクトレスに何教えとんじゃい」
「んー?なんの事かな?」
「隊長、まだ話は終わってませんよ。聞けばゆみさんと話すときだけだいぶ砕けてたらしいじゃないですか」
新谷さんが割り込んできてそんな事を言い始めた。
ゆみお前バラしたな…!
「私達成人組には皆敬語使って話してたじゃないですか。ちょっと壁を感じるんですよね」
「え、えぇ…」
「芹菜さん隊長困ってるよ。いい年なんだから子供みたいなこと言わないでよ」
「あら怜ちゃん。これは大人の話だからちょっと向こう行っててくれる?」
小鳥遊と新谷さんの間に火花が見えてきた。
「さぁ、隊長!」
「隊長!」
「あわ、あわわわ」
やばい、とにかくやばい。
助けて。
「はー、暁?何を差し出す?」
「よ、よつ」
「ゆ・み、でしょう?」
「ぐうっ…」
「隊長!腹括りなよ」
孤立。
もう駄目か…。
「……………はぁ、分かったよ。付き合ってもない女性を名前で呼ぶなんて気が進まないけど」
「えっ、隊長今どきそんな考えだったの」
「腹括ったのに死体けりかよこの三十路」
「そぉい!」
「見切ったァ!」
「な、何ぃ!?」
神宮寺のボディブローを受け止めて抑え込むことに成功した。
いつまでもやられっぱなしじゃないのだ!
「隊長、じゃあ呼んでよ」
たかな…怜がずいっと寄って来る。
待って、君そんな懐いてたっけ。
「…れ、怜」
「っ、わ、悪くないかな…」
「怜ちゃんズルいです、私も!」
「楓!」
結局、全員の名前呼ぶまで解放されなかった。
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しばらくして。
「芹菜、これなんだが」
「真理。アンタまたそんなことして」
「小結…さん。買ってきた食材ここに置いときますよ」
「杏奈、おつかれさん」
「シタラ!遊ぶ前に仕事しろ」
「文嘉ぁー?この書類の資料どこだったか?」
「夜露!行くぞ!活躍してこい!」
「良くやった楓!お前は最高だ!」
「流石だな怜、この調子で頼むぞ」
「リン、ぶちかませぇ!!」
「綾香、二人を置いてくなよ」
「愛花、いつも花ありがとな」
「睦海!?おま、そこ昇竜かよ!?」
「桃歌、サンキュー!」
「後ろだ!やよい!」
「薫子さん!拙い!SPギアを!」
「来弥!今だ!」
「深沙希さん、それはこっちでお願いしますよ」
……………。
なんか、釈然としないと言うか。
「?ゆみ、どうしたの?」
「ジニー…いえ、何というか…アドバンテージ、無くなったかなって」
「ま、隊長ヘタレだし大丈夫じゃない?」
「真顔でなんてこと言うのジニー」
これ以降、隊長が呼ぶたびにアクトレス達の戦績は上がっていったという。