【完結】アリス·ギア·アイギス 〜空を目指す者〜 作:塊ロック
君影ちゃん書きたくて用意しました。
「あれ、隊長じゃん。久しぶりー」
声を掛けられて視線を上げた。
未だ片付けなきゃならない書類は減らない。
「君影、さんか」
「なんでちょっと迷ったのよ」
「気にしないでくれ」
実は、彼女と関わってから顔を合わせたのはこれで2回目になる。
「なによ。けど、隊長がちゃんと人間で良かったわ」
「いやなんでだ」
「だって普段ドローンでしか見た事なかったし」
「それもそうか……」
何だかんだ最近忙しくてドローンでアクトレスと話してばっかだったからな……。
ジニーも結構ぶーぶー言ってたのを思い出す。
また何か埋め合わせしないとな……。
改めて目の前の子……君影唯を見る。
彼女はモデルとアクトレス、そして高校生を兼業するスーパーウーマンだ。
正直初対面の時小学生かと思ってしまったが……彼女は、その背の低さのハンデすら乗り越えモデルとして活動している。
夢に向かってひたむきに努力するその姿が眩しい。
「……それで、今日はなんで居るのよ」
「居ちゃ悪いのかよ……」
「別に。居る時の方が少ないじゃんか」
「まぁそうだけど……」
『パイロットアカツキ。作業が滞っていますよ』
「えっ」
アリスが注意を促す。
「あー悪かったって……」
「え、隊長なにそれ……」
『初めまして、アクトレス・君影唯。私は独立支援AIアリスです』
「は、初めまして……?えー、なにこれ、隊長こういうの趣味なの……?」
「違う違う。前職の関係でな」
「前職?あー……そう言えば飛ぶとかなんとか言ってたけど」
「まぁ、それだ」
「フーン……」
何となく納得が行ってない様子。
まぁ、これだけの説明じゃ分からないよな……。
『別に隠す事も無いとは思いますが』
「ま、そうだけどさ」
「何よ人の目の前でコソコソと」
「ああいや、スマン」
「まぁいいけどね。アンタ、隊長としてはそこそこ出来るみたいだし気にしないであげるわ」
思いの外高評価な発言にちょっと面食らう。
「何よ」
「いや……まさか評価されてるとは思っていなかった」
「はぁ?鈍いわね……流石に仕事が出来るかどうかなんてすぐ判るわよ。判断が速いし、的確だもの」
「まぁ、伊達に一年経ってないしな」
「……え?一年?まだ一年?新人もいいとこじゃない」
「え?」
あ、そうか。
一応俺まだ一年しかたってないなら新人隊長って事になる。
「絶対素人じゃないわね……何?前職ってまさか自衛隊だとか?」
「えっ……」
「えっ」
あ、カマ掛けに引っ掛かった……。
「えっ、ホントなの?なら納得だわ」
「あんまし言いたくないんだがな……」
「どうして?」
「いや、正直あんまり良いイメージ持たれないかもって」
「何よそれ。唯は別に偏見とか無いわよ。大体、ギアも無しに生命賭けてるんだから……凄いと思うわ」
……こりゃまた。
「何照れてんのよ。隊長は元でしょ、元」
「て、照れてねーよ」
『男のツンデレは受けませんよ』
「うるせーぞポンコツ!」
キャラの理解が足りてない気がする。