【完結】アリス·ギア·アイギス 〜空を目指す者〜   作:塊ロック

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実装当時、アナザージニーがぎりぎりで引けた記念で書いたものです。
指輪を贈った彼女からの激しいアプローチを受ける隊長。
彼女との過去を精算し、今までの関係にケリを付けた隊長と変わらぬ日々を過ごす。


抱えた兎の立ち直り

ある日の、休日の昼下がり。

 

「アカツキ」

「ん?…ジニー、お前隊長って呼べよ」

「Oops…良いじゃん、他に誰も居ないんだし」

「あのなぁ…」

 

成子坂製作所事務室。

当然の様に休日出勤した俺と…何故かそこに居たジニー。

「暇だったから」と気さくに笑ってたけど、彼女がシタラと一緒に居ないのに違和感を感じた。

 

「シタラ、夜露達と遊びに行っちゃってさ。一人でいるのもつまらなくて」

「一緒に行かなかったのか?」

「…」

 

ジニーは黙り込む。

成子坂内の交友関係で、あまり夜露や文嘉と絡んでいるのを見たことがない。

仲は良いが一緒に行くほどでもない…そんな所だろうか。

 

「はぁ、まぁいいや。気の済むまで居ろよ。俺は仕事してるけど」

「ありがと、アカツキ!」

 

背中に衝撃+柔らかい感触。

やめてくれジニー、その技は俺に効く。

 

「当ててるのよ」

「キャラちがくね?」

「嬉しい?」

「……もうちょい年食ってから出直しな」

「意地っ張り」

 

未成年は対象外ってポリシーが最近ことごとく砕かれそうで怖いんだよこっちは。

 

「ゆみには負けてられないからね」

「何の勝負だよ」

「言わせる気?」

 

分かってる。

二人共俺なんかの事慕ってくれてるのは重々承知しているし、なんならアニバーサリーリングなんてものを渡している。

 

「なーんで俺なんか」

「アカツキは誰かの為に一生懸命だからかな」

「フワッとしてんな」

「誰かを好きになるのに理由なんか要る?」

「ごもっとも…」

 

屁理屈で固まった大人より、十代の女の子は柔軟で、そして強い。

 

「ジニー、よく笑うようになったな」

 

たまに見かける影が指したように無表情になる姿を最近見かけなくなった。

 

「私ね、毎日が楽しいよ」

「ああ」

「シタラと舞と一緒に笑って」

「ああ…」

「ここの皆と一緒に戦って」

「ああ…」

「隊長と、一緒に居て」

「…」

「だからね…私、とっても幸せなんだ」

「そう、か…」

 

彼女の背負ってた物を全て理解した訳じゃない。

俺が踏み込んで良い領域ではない。

 

「ありがとう、隊長…」

「ああ…」

 

それでも、寄り添ってあげたい。

ここにいる間くらい、のんびりしたってバチは当たらない。

 

「ってな訳で、じゃーん」

 

やっとジニーが背中から離れたので、ようやく振り返れた。

 

「ペンタゴンからスーツが届いたんだ!どうかな…?」

「ワオ…」

 

全体的に紫をメインとしたバトルスーツ。

前の迷彩スーツは、下半身の露出が凄まじかったが、こちらは肩がむき出しで胸元もかなり際どくスリットが入っていた。

 

左手の薬指には、一つ指輪がきらめいめいた。

 

この姿は…まるで、燕尾服とバニースーツみたいな。

 

「…」

「どう?」

「あー、なんだ…似合ってる」

「thanks!あ、ちなみにここのバンドね。外すと…」

「やめなさい!女の子がみだりに晒しちゃ」

「…隊長ってさ、たまにお母さんみたいだよね」

 

何となくばが白けてしまった。

黙ってしまったが、どちらからとも無く笑い出す。

 

「隊長。これからも頑張るからさ、目を離さないでよ」

「当然だ」

 

心から笑えるその日迄、支えてやるよ。

 

「約束だからね」

 

 

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