「新しいサーヴァントが入っただと?」
エミヤはカウンターの向かい側から聞こえたクー・フーリンの言葉に対して鸚鵡返しで聞き返す。
「ああ、だが妙なサーヴァントでな?そいつが出た瞬間にマスターのやつ、固っちまったんだよ」
「ん?固まった?魔術かなにかか?」
「いんや、単純に緊張かなんかで固まっただけだ。事実、そん時俺もいたが、何にも起きなかったしな」
「ふむ、あのマスターが緊張か……確かにそれは妙な話だ」
心臓にゴリラの毛が生えていると噂されているカルデアのコミュ力オバケマスター、藤丸立香が緊張を覚えるサーヴァントが入ったという。あの最古の英雄、移動して勝手に誤爆する地雷原と言うべきギルガメッシュを前にしても動揺しなかったあのマスターがだ。
慎重派なエミヤとしては気になる要素しかない話題であった。
「今マスターはどこにいるのかね?」
「なんだ?興味あんのか?」
「まぁそんなところだ」
「まぁ待ってりゃいいと思うぜ。あの新入りに施設の紹介してたからよー……最後に来るとしたら……」
「で、此処が食堂です」
「ほほう」
噂をしているとなんとやらである。マスターである藤丸立香が新たなサーヴァントを引き連れて食堂にやってきた。背後にはサーヴァントがいた。いたのだが…………
「な!?」
そのサーヴァントを見た瞬間、エミヤの顔がすぐさま固まる。そのサーヴァントが恐ろしい表情をしていたからではない。寧ろサーヴァントの表情は穏やかな方であった。エミヤが驚いたのは初見で驚いたという意味合いの驚きではない。寧ろその顔をエミヤは見慣れていた。
「ま、マスター…………そのサーヴァントは…………」
「うん、エミヤ…………言いたいことは分かる。分かるよ……」
「お?おまえもこいつのこと知ってんのかよ?」
「「え?……ま、まぁ知ってると言えば、知ってる」」
「おや?あなたは私を知らないので?それでは自己紹介としましょうか」
クーフーリンがマスターとエミヤの反応に懐疑的な声を上げる。それに対し、サーヴァントは目を少しばかり開かせてクーフーリンに向かって体を向ける。ゆっくりと体を屈ませて優雅に会釈をする。
「サーヴァント、キャスター・福沢諭吉と申します。なんでも日本の財布の味方なんだとか?あなた、意味分かりますかね?」
日本で最も高価な紙幣の顔である英霊がカルデアにやってきた。
クラス
キャスター
真名
福沢諭吉
ステータス
筋力C
耐久D
鋭敏C
魔力B
幸運C
宝具A
スキル
陣地作成C
魔術師として有利になる「工房」を生み出すスキルだが、魔術に疎いため、そこまでのクオリティの物は作ることが出来ない。彼にとっての「書斎」を創り出すのが精いっぱいであるが、それだけでも彼とっては十分なのだ。
道具作成C
彼の今までに作ってきた言葉が綴られている。
扇動A
かつて日本を大いに騒がせた彼の著書に由来する。彼の言葉には、人々を動かす大いなる意思がそこに宿っているのだ。
黄金律(日本円札)EX
本人の知らぬ偉業。その力から彼自身が富を生み出す存在になりえる。
宝具
|学問のすゝめ《天は人の上に人を作らず。人の下に人を作らず》
種別:対人宝具
効果
アーツの性能アップ&クラス相性打消&王族特攻付与
お世話になってる人は多いはず