マスターの頭が上がらないサーヴァント   作:極丸

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■■■■・■■

 そのサーヴァントが現れた時、カルデア(ここ)はおかしくなった。

 

「どうしました立香さん?そんな気難しい顔をして?笑ったほうが良いですよ?どんな人も笑顔が一番です」

 

 今目の前にいるサーヴァントは文字通り他とは違う。ステータスが強いとか、性格が今まで以上に難解だとか、味方でいたいけど事情から敵になってしまったなんていう訳でもない。寧ろ彼は積極的に自分たちに協力してくれてるし、()()()()()()()()()()()()()()()()。だからこそ油断できない。このサーヴァントには。

 

「そう警戒なさらずとも、何度も言っているでしょう?私はあなたたちの味方です。あなたが私の見方であり続ける限り、私があなたと敵対することはまず無いでしょう。もしそうなるとしたら、()()()()()()()()()()()です」

「…………」

 

 彼の一言に冷や汗が流れ落ちる。

 

 これだ。

 この感覚。

 

 自分の心の形が無理矢理捻じ曲げられていくような気分になる。まるで自分で作った粘土細工を横から顔の見えない誰かにぐちゃぐちゃに壊されて新しく作り変えられるような気分だ。心底気味が悪い。

 しかし、その『気味が悪い』という感情も、油断していると()()()()感じてしまいそうで恐ろしい。この感覚にサーヴァント達は気付かずに終ってしまったと思うと、悔しくて仕方がない。

 

「そもそもあなたは一体何をそこまで私を恐れているのです?私はあなたに強力しかしていませんよ?

 バーサーカー達は会話が可能なまでに精神を落ち着かせましたし。

 静謐さんの毒は自分のタイミングでの緩和が出来るようになり他の皆さんと積極的に交流する様になって本来の優しい性格が見える様になりました。

 キアラさんは随分と清楚で落ち着いた様子に見えますし。

 BBさんも過度な悪戯は控えている様で、随分と微笑ましいものに変わりました。

 武蔵さんの問題は少々手こずりましたが、皆さんの協力の元無事解決。

 

 

 

 

 

 クリプターの皆さんも最近になってようやくこのカルデアに馴染み始めたようですよ?

 カドックさんは相変わらず皇女さんとべったりですよ。それでいて自覚が無いのが何とも歯がゆいですが。

 オフェリアさんは確か今はマシュさんをお茶に誘っている頃だと思いますね。

 ペペさんも色々と吹っ切れたのか、前より相当明るいですよ。この前お茶会に誘われましたが、まぁ色々とエネルギーが凄かったですよ。

 芥さんも項羽さんとこれまでの日々の空白を埋めるがごとくラブラブですし、いまやここの風物詩みたいなところもあります。

 キリシュタリアさんなんか凄いんですから。一時の貴方くらいにフリーダムですよ?カイニスさんの苦労が計り知れませんよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ロマンさんともこの前一緒にお菓子を食べたんですけど、やっぱりあののほほんとした感じは抜けない様ですよ。ソロモン王のときはあれだけきりっとかっこよかったというのに、締まらない人ですよね。まぁ、そのあたりがあの人の魅力なんでしょうけど。

 オルガマリーさんはその事でまた愚痴ってました。あれだけすごい力を持っているのならもっと堂々と胸を張りなさいって何度も言っているのに全く直らないから困ってるって言ってました。

 

 

 

 

 

 立香さん。これだけいい今があるというのに、何故あなたはそんなにも眉を潜ませているのですか?」

 

 彼がジッと自分を見つめる。

 整った顔立ち。

 甘美な聞く人全員が虜になるような声色。

 体つきは黄金比を体現したかのような肉体美を宿しており、彫刻のような体つきをしている。

 人柄も申し分なく、彼の影響で多くの英霊や職員が変わった。

 

 

 

 

 

 気持ち悪い。

 不気味の谷という言葉をふと思い出す。

 この言葉は、CGなどで人を作る際に、あまりにも人間に近いと人は嫌悪感を覚えるという現象の事だ。

 見れば見るほど、理想の人間ともいえるこのサーヴァント。

 

 不気味だ。

 

「なぁ……■■■■・■■」

「おや?久しぶりに名前を呼んでくれましたね?」

 

 恐る恐るといった口調で彼の名前を呼べば、彼は意気揚々と返事をする。

 

「おまえって……ナニモノなんだ?」

「…………」

 

 立香の言葉に彼は黙り込んだ。

 マイルーム内に設置されている壁時計の秒針が進む音だけが流れる。

 やがて彼が口を開いた。

 

「ようやく言ってくれましたか」

「…………」

 

 独り言とも聞き取れるその言葉に立香は答えない。その反応に、彼も大して困っていないのか、続けた。

 

「あなたが考えていることはなんとなくですが、合っていると思いますよ。そうですね……簡単に言ってしまえば、私は■■■■・■■であり、それでしかありません。しかし、それで答えになっていないと考えているのなら、もっと踏み入った話になりますが、よろしいですね」

 

 頷く。

 

「では思い切って。私は要するに外部の存在なのですよ。私のいる限り敗北はありえません。悪い事は起きえません。私はあなた方にとっては勝利であり、希望であり、完全であり、不敗であり、不滅であり、普遍であり、世界であり、あなたがた以外からは敗北であり、絶望であり、暴力であり、地獄であり、絶対であり、奈落であり、外部であるのです。

 私の味方であれば、味方にとって都合がいいのです。あなたは私に身を任せれば、あなたの手柄は増えていく。()()()()()()()()()()。尊敬の念を受け、寵愛を求められ、信頼を得、頂点へと至る。私のマスターは皆そうでした。そして、私に感謝の念を忘れませんでしたし、私も彼らの事を忘れたことは一度もありません」

 

 ……

 

「しかし、あなたは私と少しばかり違う……あなたもひょっとしたら、私と同じかもしれませんね?」

「…………」

 

 

 

 

 

「あなたとは出会った当初から同じ匂いがしていたんですよ。そう考えると、いいものですね、仲間というのは。毎度毎度、自覚するばかりです」

 

 ああ、この男はやはり、不気味だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステータス

 

 

 

 

 

 

 

 

クラス

フォーリナー

 

真名

■■■■・■■

 

性別

 

属性 

中立・善

 

 

ステータス

筋力:EX

耐久:EX

敏捷:EX

魔力:EX

幸運:EX

宝具:EX

 

クラススキル

領域外の生命:EX

完全なる別世界の存在。外宇宙よりもはるかに高次元の存在

 

神性:EX

外宇宙に潜む高次生命の理想となり、強い神性を帯びる。

計り知れぬ驚異。その代償は……

 

 

保有スキル

スキル1

相手全員を即死

 

スキル2

味方全員のNP300%チャージ。宝具レベルを5にする。

 

スキル3

全味方サーヴァントのスキルを10ターン短縮。スキルレベルを10にする。

 

宝具

 

機械仕掛けの神(■■■・■■■・■■■)

 

ランク;EX

種別 ;対界宝具

 

 彼の想像通りの事が全て発現する。

 

ゲーム内効果

全味方サーヴァントにガッツ・状態異常治癒、無効・無敵貫通・攻撃力、防御力バフ・無敵・Baster,Arts,Quickカード性能上昇・NPアップ付与、NPチャージ・宝具威力アップ・宝具段階上昇・スター生成・クリティカル率上昇・スター発生度アップ・クラス相性打消し・『敵対者』特攻を付与。(■■■■・■■のバフ効果は他より多い)

全敵サーヴァントの強化状態解除

全敵サーヴァントに防御力、攻撃力低下・最大HP低下・全カード性能低下・クリティカル率低下・ダメージ上昇・NPチャージ3段階低下を付与

 

「ん?馬鹿だろだって?そりゃそうさ。私は御都合主義(■■■■・■■)だからね。他人の事はあまり考えないのさ。なんせ部外者だから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 君だってそうだろう?私の声を読んでいる者よ」




 ひょっとしたら立香も考えようによっては■■■■・■■かも知れない。
 自分の書いている小説の主人公がこうなのではないかと戦々恐々と震えております。
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