マスターの頭が上がらないサーヴァント   作:極丸

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ヤマ無しオチ無しな駄文でございます。


ネズミのあの人

「そう怯えなくていい……そんなにも縮こまる必要はどこにも無いのだから」

「いや、そう言うわけではなくてですね……」

 

 今、立香は窮地に立たされていた。下手なことをすればこのカルデアは一瞬で塵になる事請け合い。立香は英雄王と対談する以上の緊張感を持って今目の前の英霊と対峙していた。

 

「ふむ……聖杯から受けた情報では私はそこまで恐れられるような事はしていないと思うのだがね?」

「いえいえいえいえ!全くそう言う意図はないですよ!!むしろなんと言いますか……大変恐れ多いと言うかなんと言うか……」

「………ああ、そうか。そういえばマスター殿は確かジャパニーズだったね。これは失敬。なーに、聖杯からの情報でそういった考えは淘汰されるべきものであると言う認識自体は知っているから安心して欲しい。そこまでの思想は当時ほどは持ってはいないよ……出てしまったとしたら許してほしいが」

「…………」

 

 彼の対応に立香はタジタジである。出来れば今すぐにでも席を外して目一杯肺の中に新鮮な空気を取り入れてリラックスしたい。マシュと一緒にご飯を食べてハムスターみたいな雰囲気を出す後輩を横目にお茶を飲んで和みたい。その一心であるが、ここでこのお方を自由にさせてしまうと何が起こるか分からない。それ位に注意が必要なほど、この英霊は危険だ。

 

「先輩、そろそろお昼の時間です……そちらの方は?」

 

 後輩、ここに見参。

 グッドというべきか、バッドと言うべきか、狙い澄ましたかのようなジャストタイミングでマシュ・キリエライトがマイルームに訪れた。時刻を見るともう昼過ぎである。いつも正午きっかりにご飯を食べていたこれまでの日課がここで弊害をもたらしたようだ。

 

「おやお嬢さん、こんにちわ。今日よりこのカルデアに召喚されましたキャスター……」

「あーそうだマシュ!そういえばまだこのカルデアの設備のこと説明してないんだよねー!一通り説明してからご飯にするからマシュは先行っててー!」

「は、はい!?……分かりました?」

 

 立香の捲し立てるような早口にマシュは圧倒され、そのままおずおずと下がり食堂に向かおうと振り返る。

 

「ああ、お待ちを。お嬢さん」

「……はい?」

 

 しかしここでキャスターから待ったが入る。キャスターはゆっくりと立ち上がり会釈をした。

 

「こんにちはお嬢さん。本日よりこのカルデアに召喚されました、キャスターの……」

「ああああああ!マシュ!ちょっと先に言ってて!急ぎの用事がったの忘れてたから急いでキャスター連れて行かないといけないから!!自己紹介は後でね!ほら、キャスター行くよ!!」

「あ!せ、先輩!!」

 

 立香の台風の様にせわしない一連の行動にマシュは付いて行けず、結局マシュは新しく召喚されたサーヴァントについて何も知る事は出来なかった。いったい何が彼をそこまで焦らせるのか。あのサーヴァントは一体何者なのか。マシュの疑念は晴れることは無かった。

 

 

 

 

 

「はー……はー……はー……」

「随分とお疲れのご様子ですね」

 

 マイルームから少しばかり離れた通路にて、立香とキャスターはいた。立香は全速力で走り抜けたせいか、少しばかり息切れを起こしており、大変そうだ。

 

「しかし、あのお嬢さんは私を知らないのですか……一応現代にはかなりの知名度を持っていると思っていたのですが、その分残念ですね。己惚れていましたか」

 

 キャスターの方を見てみると少しばかり残念気味に肩を落としていた。何とも可愛げがあるとも思えるが、立香からしてみれば見当違いなものである。

 

「マ、マシュはちょっとだけ生まれが特殊なんですよ。あんまり触れちゃダメですからね?」

「…………なるほど。深くは聞かないほうが良いでしょうね」

 

 その立香の一言でキャスターも何かを察したのか、そこから先はあえて何も言わなかった。

 

「そんじゃ、この施設内を案内するよ……」

「よろしくお願いしますね。ここは見たところ多くのモノが混ざり合っているとお見受けする。まるでアメリカの様ですよ。非常に楽しみだ」

 

 二人はそのままゆったりとした速度で歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラス

キャスター

 

真名

■■■■・■■■■■

 

ステータス

筋力D

耐久D

鋭敏D

魔力B

幸運B

宝具EX

 

スキル

陣地作成A

 魔術師として有利になる「工房」を生み出すスキル。しかし彼の力では「工房」には収まらず、「城」レベルでの陣地が作成可能。

 

道具作成B

 魔力を帯びた器具を作成可能。彼の生きた時代では魔力という概念は薄く、彼自身も魔力に関しては素人ではあるが、「魔法」を引き起こすことも可能な道具が作れる。

 

召喚術B

 彼の想像した精霊が召喚できる。中には神霊クラスのものまで使役可能だが、本人自体はこのスキルを積極的には使いたがらず、彼自身は戦闘に不向きだと自覚している為、戦いの中で使われることはほぼ無い。

 

 

宝具

ようこそ、夢の国へ(welcome to ■■■■■■ world)

種別:対界宝具

 自身の今までに作り上げてきた国の軌跡により、固有結界を創り出す宝具。宝具には彼が生み出した幾万の人々がいる。この結界の中では血界の中にいる存在のあらゆる殺傷、戦闘行為が無力化される、一番平和な宝具と言える。

 

ゲーム内での効果

 味方、敵全員に無敵効果、自然回復効付与。状態異常治癒。

 

 

 

 

 

「そういえばキャスターさん。結局あなたのお名前は……」

「そうだね……ココではあまり言ってはいけないみたいだし、夢の国の創始者とでも言っておこうかね、お嬢さん」

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