東方幻想艦隊   作:アイレス

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第2話

その日、八雲紫は、博霊神社に来ていた。

 

ただ、いつもの、胡散臭い雰囲気も美しく容姿も台無しの状態だが

 

スキマから取り出した巨大なクッションを背中に敷き、グッタリとした様子を見せている。

いつもなら、煩く文句を言う霊夢も何も言わずに、神社の敷地の掃除をしていた。

 

 

 

ああ疲れた

あの老害共とクソ天狗共め、大切な時間を一月も消費してしまったじゃないの

この世界の事が全く分からない以上、幻想郷をまとめ、外敵に備えなければいけない

本当はやりたくないが、技術力を更新し近代化しなければ。

過激派や知識の無い獣のような妖怪が減った事は、よしとしましょう。

たけど、妖怪と人間の関係、これをどうするか。

これからは、確実に妖怪と人間の協力が必要

しかし、妖怪は、人間に畏れられなければ消滅してしまう。

妖精は自然が無ければならないなのに、死ぬ事は許されなくなった。

ああ、もう!一体どうすれば・・・

 

 

 

グッタリとして、リラックスしているような様子でも、頭の中で今後の事をフル回転で考えていた。

 

永遠の友人であるはずであった幽々子を突然失い悲しみを覚えながらも、必死に幻想郷の為に動いていた。

いや、馴れてしまってしたからかもしれないがこれで、大切な友人を突然失くすのは、紫にとって二人目だった。

 

 

 

バサリ

 

 

紫の頭上にヒラリと烏羽色の羽が舞い落ちる

 

「紫殿御休みのところ、失礼します。」

 

幻想郷最速の天狗の名を持つ、射命丸文がその場にいた。

現在、妖怪の山は、天魔及び守谷神社がおさめている。

射命丸は、天魔に八雲の指揮下に入り、手伝うよう命令されていた。

 

霊夢も駆け寄った

 

「何があったのかしら射命丸?」

 

「偵察の烏天狗達からの緊急連絡です。正体不明の超大型鋼鉄製の船が艦隊を組んで接近中との事です!」

 

ズン

 

とした雰囲気がその場に現れる。

発生源は・・・紫だ。

 

 

いつもなら、チャンスとばかりにカメラを構えるマスゴ・・・ではなく、射命丸も憐れな目で見つめるしか無い。

 

ここに来て、一番の厄介事

この世界の住人との初接触である。

しかも、相手は、明らかに軍関係のようである。

グッタリとした雰囲気を崩さず、紫はスキマを開いた。

 

「紫様、何かありましたか?」

 

スキマから、紫の式である藍が出てくる。

 

「藍、どこだか分からないけど、どっかの海軍が来たみたいだから、上陸してきたら対応お願いね。」

 

「承りました。ここに連れて来ればよろしいでしょうか?」

 

「ええ、そうしてちょうだい。」

 

藍は、頭を下げスキマでまた戻ろうとした。すると

 

「藍」

 

「なんでしょうか?」

 

「連れてくるとき、雑魚に襲われるかされてから連れて来なさい。全滅するかしないかで助けてあげなさい。」

 

藍は、スッと頭を下げ深く頭を下げスキマに消えた。

 

 

 

 

 

凪の海を切り裂くように、巨大な鋼鉄の城が数隻白波を立て、東へ進んでいた。

その先頭を行くひときわ大きい艦では、定時の報告がなされていた。

 

 

「参謀長、針路0-9-0、速力12ノット変更無し現在の所各艦共に異常無し、第一戦艦戦隊全艦単縦陣にて航行中です。」 

 

「航海長、ありがとう。それで?先日発見された謎の島の出現した海域までは、あとどれくらいかな?」

 

参謀長と呼ばれた髪を後頭部で団子状に纏めた女性士官が航海長と呼ばれた背が高くヒョロとした男性に尋ねる。

 

彼女は、吉倉菜月少将、この南方諸島連合国の誇る主力戦艦部隊、第一戦艦戦隊の総参謀長を任せられている最年少にして初の女性将校である。

(まだ20代である実際は、30代後半以降)

士官学校を主席卒業、配置先の駆逐艦にて、戦闘が発生した際、彼女以上の幹部が戦死、彼女が生き残りを指揮して敵戦艦を撃沈して、帰還し昇進

似たような事が多発、スピードが昇進が軍の歴史上最速の昇進スピードである。

少尉から中尉まで5ヶ月、大尉まで一年と現在の少将まで5年ほどであった。

 

 

「はい、現在の速力で向かいますと明日の朝には目視圏内に入り、昼前には上陸することも出来る位置には行くことができるかと思われますが、なにせ地図に載っていない島です、全て予測であり完全に憶測です。申し訳ありません。」

 

航海長が謝る

 

「仕方ないですよ、なにせ突然何も無い海域に現れた島なんてありえませんし、でも、巡洋艦戦隊が実際に目視では確認済みなんですよね・・・」

 

この第一戦艦戦隊は、外洋まで漁に出ていた漁師から、

 

「東の海域に海図に載っていない島がある。」

 

という、連絡により、政府より、至急調査の用ありと判断され、演習の為、東方海域へ進出していた第一戦艦戦隊が演習を中止し、謎の島の調査に出されたのである。

 

「まあ、演習の終盤で燃料も余裕があったわけじゃ無かったらしいから、近寄らずに帰ってきたからね。だいたいの位置でここまで来れたのは流石ですね。」

 

「そう言って頂けると嬉しいものです。そういえば・・・」

 

航海長が声を小さくし、周りを軽く見渡し、参謀長に小声で話しかける。

 

「岩沼のクソ司令はどんな様子です?」

 

その名前を聞いて参謀長は、顔をしかめる。

 

すると艦橋にいる当直員達から声が上がる。

どうもこちらに耳を傾けていたらしい。

小声でも聞こえたようだ。

 

「ほっといてやりましょう、あんな自分の事と戦闘と突撃とセクハラにしかしない頑固ゴミクズ野郎なんか。」

 

「そうですよ、いったい何人あの野郎のせいで、艦長や副長、参謀達が辞めていったと思います?」

 

艦橋のあちこちから声が上がり始める。

その全てがこの戦艦戦隊の司令に対しての評価である。

無論、本人の前では無表情での対応である。

かかわるとろくでもない事にしかならないからだ。

 

まあ

奴のおかげで、現在第一戦艦戦隊は、戦果と引き換えに花形としての人気は無く、乗員がどんどん入れ代わり、人的戦力の低下、士気の低下、配属拒否など酷いものだったりするのだ。

 

その代わり、新たに女性隊員、女性士官、女性将校が多く配置され、他の艦隊よりも女性隊員が多く軍への女性の進出には一役かっている?のかもしれない。

 

 

あと一応そんなクソ司令でも戦果は出しはするのだ

 

 

なんとなく察しがついているかもしれないが、味方を犠牲にした上での大戦果である

戦い方も酷く味方の被害も馬鹿にならず、大将より上に行く事はありえないとされている。

 

 

「あ、あはははは」

 

吉倉も流石に苦笑いしか無い。

 

何処か歪な

不安要素の多い艦隊がゆっくりと幻想郷へ進んでいく

 

この艦隊はいったい、幻想郷になにをもたらすのだろうか?

それはまだ分からない。




書き溜めしてないので、また時間かかるかと。

本当に、何で書いたんだろ?
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