バカとお酒と鬼滅の刃   作:スピリタス3世

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バカテスト 公民

問 以下の問題に答えなさい。

『三権分立に該当する国家権力の権利を全て答えなさい。』


竈門炭治郎の答え

『行政権 立法権 司法権』

教師のコメント

正解です。この3つの権利を分散させることによって国家の暴走を防ぎ、民主主義を成り立たせていますね。


島田美波の答え

『栃木県 群馬県 茨城県』

教師のコメント

この3県は似ていて紛らわしいから分散させたいという気持ちはわかります。


吉井明久の答え

『大剣 双剣 片手剣』

教師のコメント

狩りのゲームのやりすぎです。


嘴平伊之助の答え

『けん けん ぱ』

教師のコメント

先生も小さい頃にやりました。


第二章 清涼祭
第十話   野球と会議と女子更衣室


side 炭治郎

 

 Aクラス戦の後、俺たちのクラスのちゃぶ台がみかん箱になった。正直とてもつらい。俺は長男だから耐えられたけど次男だったら耐えられなかったかもしれない。そんな苦しい生活から1ヶ月、新緑が芽吹き始めたこの季節、俺たちの通う文月学園ではとある準備を進めていた…。

 

 

 

「お前ら‼︎俺は祭りの神、宇髄天元だ‼︎1週間後、我が校の学園祭、清涼祭を開催する‼︎俺の生徒たちよ、張り切っていくぞ‼︎」

 

 

 ということで今俺たちは清涼祭の準備をしている。トイレ行くついでに色んなクラス見てるけど、本当にいろいろ出し物あるな〜。お化け屋敷にクレープ屋、『試験召喚システム』の展示をしてるクラスも。さぁって、俺たちは何をしようかな〜?

 俺は教室に戻ってみんなと話そうとすると…

 

「姫路さん、みんなはどこいったの?」

「あっ、あそこです…」

 

 そう言って振り向いた先で、Fクラスのみんなは……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 野球をしていた。

 

 

 

 

   side 善逸

 

 次のバッターは明久か!

 

「善逸、勝負だ‼︎」

「討ち取ってやるよ、明久‼︎」

「お前の球なんか、場外までぶっ飛ばしてやる‼︎」

「言ったな‼︎意地でも打たせないぞ‼︎」

 

 次の雄二のサインは…、カーブを…、バッターの…、頭に…

 

「っておい‼︎それ反則だろ‼︎」

 

 なにキリッとしたんだよ‼︎なにもよくねえよ‼︎ってあっちにいるのは…

 

「テメェら、何してやがる‼︎」

「貴様ら‼︎清涼祭の準備をサボってなにをしてるのか!」

「西村先生、手伝わせてしまってすいません。」

「いいんだ不死川、俺もあいつらには手を焼いていたからな。」

 

「ヤバい‼︎鉄人とスケベだ‼︎みんな逃げろ‼︎」

「「「「「ワー‼︎」」」」」

 

 クソ。あの担任、鉄人を連れてくるとか卑怯だろ!無惨よりはマシだけど‼︎

 ちなみにスケベっていうのは不死川先生のあだ名だよ。いつも胸元全開だからね。誘ってるのか⁉︎俺は乗らないぞ‼︎ってか理性も知性も無さそうな見た目の癖に、敬語喋るなよ‼︎

 

「我妻、貴様がサボりの主犯か‼︎」

「違います、明久です‼︎」

「は⁉︎雄二でしょ‼︎」

「テメェら、人に責任なすりつけてんじゃねェ‼︎」

 

 雄二がこっち見てきたぞ…。なになに、フォークを…、鉄人と…、スケベの…、頭に…、

 

「って俺がいま求めてるのは球種やコースじゃねぇ!」

 

 ん、明久も見てきたぞ…。なになに、鉄人と…、スケベの…、股間に…、霹靂一閃…、

 

「ってそうじゃねぇって言ってるだろ‼︎」

「もんいつ、怖いのか?テメェなら余裕だろ!」

「伊之助‼︎そういう問題じゃねぇ‼︎」

 

「テメェら全員教室に戻りやがれェ‼︎」

「クラスの出し物決まってないのお前らだけだぞ‼︎」

 

 俺達は逃げるようにクラスに戻った…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 教室に戻って炭治郎にしこたま怒られたあと、雄二が話し始めた。

 

「んじゃそろそろ、清涼祭の出し物を決めなきゃいけない時期だが…炭治郎、お前に実行委員長を頼みたいと思う。あとはお前の好きにしろ。」

「分かった!任せて!」

 

あの野郎、めんどくさいから全部炭治郎に押し付けたな。本当に興味がないことはやらないんだな…。そんなことを思ってたら美波が話しかけてきた。

 

「ねえ善逸、坂本って学園祭とかは興味ないの?」

「そ〜だね。試召戦争の時とは全然違うし…」

「そうなんだ。ちなみにアンタは?」

「俺は出し物を作るのはめんどくさいけど、学園祭自体は好きだね。」

「アンタカスじゃない…。でもなんで学園祭そのものは好きなの?」

「分かってないな〜美波。いいか!学園祭ってのはねぇ‼︎色んなところから可愛い女の子がやってくるんだよ‼︎それも沢山‼︎そんでね‼︎偶然あった他校の女子生徒と出会ってね‼︎いい感じに関節がァァァァ‼︎」

「善逸うるさい!あと島田さんも善逸に関節技キメてないで話聞いて。」

「「はい……」」

 

 それみろ。炭治郎に怒られたじゃないか‼︎美波がそういうことしなければ怒られずに済んだんだぞ!

 そういえば何話してたんだろう…

 

「それで炭治郎は何話してたの?」

「全く…。副委員長の話だよ。俺1人だとキツいから補佐が欲しいって話。」

「それなら雄二でいいじゃん。」

「保健室行ったから無理だった。」

 

 あのクズ、どんだけサボりたいんだよ…。俺だってサボりたいよ…。だって保健室の珠世先生めっちゃ美人なんだもん…。

 

「じゃあ美波でいいじゃん。」

「ゴメン…ウチ召喚大会に瑞希と出るからパスしてもらっていいかな?」

「え?なんで?」

「瑞希のお父さんが家でFクラスの事をバカにしたらしいの。だから大会で優勝してお父さんを見返すの。」

「だってあの人…何も分かってないんですよ⁉︎Fクラスってだけでみんなのことバカにするんですよ?許せません‼︎」

 

 瑞希ちゃん、珍しく怒ってるとこ悪いと思うけど、よく知ってる俺でもFクラスはバカの集まりだと思うよ。

 ちなみに召喚大会っていうのは召喚獣を用いて相手と戦う大会だね。2人でペアを組んで1チームとし、トーナメント形式で行うんだよね〜。試験召喚システムの宣伝みたいなもんさ。

 それにしても副委員長誰がいいんだろう?う〜ん、あの2人がだめなら…

 

「じゃあ明久は?」

「は⁉︎善逸でいいじゃん?」

「やだ。」

「僕だって嫌だよ!」

 

 明久、俺になすりつけるなよ!

 

「もう分かった。らちがあかないから俺が候補を決めさせて貰う‼︎」

 

 ほ〜ら、炭治郎キレちゃったじゃ〜ん。さて、誰になるのかな?

 

「候補①、吉井‼︎候補②、明久‼︎候補③、我妻‼︎候補④、善逸‼︎」

「「おい!実質2人じゃん‼︎」」

「みんなはこれに投票してくれ!」

 

 冗談じゃない‼︎仕事が忙しくなったら当日色んな女の子を見れないじゃないか‼︎

 クラスのみんなはどうなんだろう?

 

「どれがいいかな〜?」

「全部声一緒だしな〜。」

「そうだな〜。どいつもカスだしな〜。」

「おい!ふざけるな‼︎俺らがカスならお前らはクズだ‼︎副委員長に恵まれなかった炭治郎が気の毒だな‼︎」

「はいは〜い締め切るよ。」

 

 全く、平然とクラスメイトをカス呼ばわりしやがって…

 投票の結果は…

 

「①吉井に決まりました!」

「やったぜ‼︎」

「えぇ…」

「「「1って数字、縦線引くだけだから書くの一番楽なんだよな。」」」

 

 やった‼︎免れた‼︎結構ひどい理由だけど。

 

「さて、明久は書記お願いね。」

「ほ〜い…。」

「じゃあ、みんな何か案はあるかい?」

 

 なんか楽そうなのないかな〜。ん、ムッツリーニが立ち上がったぞ。

 

「………………写真館。」

「ムッツリーニが言うとなんだか覗き部屋みたいな感じだね…。明久、一応意見だから書いてくれる?」

「ほ〜い。」

 

① 写真館 『秘密の覗き部屋』

 

 意味深なサブタイつけるなや‼︎

 

「じゃあ次誰か…はい、横溝。」

「メイド喫茶…は見慣れてるからウェディング喫茶は?」

「What is this?」

「ウェイトレスがウェディングドレス着てる喫茶店を予定している。」

 

 斬新な意見だね〜。あと炭治郎なんで英語?クラスメイトもいろいろ言ってる…。

 

「憧れる女子も多そうだよね。」

「でも男子は嫌なのでは?結婚は人生の墓場って言うし〜。」

「調達も大変じゃない?」

 

 結婚で思い出したんだけど、何やら雄二が翔子ちゃんに事あるごとに結婚を盾に脅されてるらしい…。婚姻届も用意してるらしいから大変だよね〜。美波がそんなんじゃなくて良かった〜。

 

「明久、今のもよろしく。」

「ほ〜い。」

 

② ウェディング喫茶 『人生の墓場』

 

 だからサブタイ‼︎誰も来ないよそれじゃ‼︎

 他はどんな案が出るかな〜?

 

「他に何かある?はい、須川。」

「俺は中華喫茶を提案する。」

「でも女の子にチャイナドレスを着せようって言うの?」

 

 炭治郎、お前そういうとこだぞ。俺もわかるけど。あと廊下でカナヲちゃんが凄い目で見てるからやめとけ。

 

「いいやそうじゃない。」

「じゃあ何を?」

「俺がやりたいのは本格的なウーロン茶と簡単な飲茶を出す店だ。イロモノ的な意味で稼ぎたいわけではない。そもそも食の起源は中国といわれているように中華料理ほど奥の深いジャンルはない。近年ヨーロピアン文化による中華料理の淘汰が見られるがーーーー。」

 

 こいつは何言ってるんだ?あとそんなに言うと明久パンクするぞ。

 

「明久、早く書いてくれるかな?」

「ご、ゴメン。」

 

③ 中華喫茶 『ヨーロピアン』

 

 おい⁉︎なんだそれ!中華なのかヨーロッパなのかはっきりしろよ‼︎みんなざわついてるぞ‼︎

 あと全く関係ないけどこのクラス本当むさいよね〜。50人中男が48人も…、う〜ん…、お、そうだ!いいこと思いついた!

 

「はい!」

「じゃあ善逸。」

「この教室は男子が48人いるよね‼︎」

「そうだけど…何か?」

 

 ちなみに女子は秀吉と瑞希ちゃんのことだ。秀吉は胸はないけど可愛らしさとたまに見せる色気がたまらないんだよね〜。

 

「案内所をやろう‼︎ここは男子がいっぱいいる‼︎まさに男の花園だ‼︎それを生かして女のお客さんと一対一で一緒に清涼祭を回るんだ‼︎そうすれば女の子と一緒に学園祭デートが出来るんだぞ‼︎凄いだろ‼︎みんな、俺に続け‼︎あと美波、俺の関節はそっちには曲がらなァァァァ‼︎」

「「「「「オー‼︎」」」」」

「先生に怒られると思うけど…一応書いといて。」

「は〜い♪」

 

④ 案内所 『男の花園』

 

 心なしか瑞希ちゃんが明久を凄い目で見てるよ。最近あの子もFクラスに染まってきたからね。美波に拷問されてる俺みたいになるなよ。

 あ、スケベが帰ってきた。

 

「オィ、出し物は決まったかァ?」

「先生、一応こんな感じです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

① 写真館     『秘密の覗き部屋』

② ウェディング喫茶『人生の墓場』

③ 中華喫茶    『ヨーロピアン』

④ 案内所     『男の花園』

 

 

 

 

 

「テメェら、ブチ殺すぞ‼︎」

「待って下さい先生‼︎一応みんなの意見なんです‼︎俺が書記の任命を間違えただけなんです‼︎」

「ひどいよたんじろ〜ぅ!」

 

 確かに、明久を書記にしたのは間違いだったな…。

 

「それなら分かったァ。ただ④は風紀的にアウトだ。だから①〜③から選べェ。」

 

 は?なんだと⁉︎反論してやる‼︎

 

「なんでだよ‼︎自分がスケベのくせに人のスケベは反対するのか‼︎」

「俺はスケベじゃねェ‼︎お前がスケベする気だからアウトなんだよ‼︎法律を知らないなら鬼舞辻先生から教えてもらえ‼︎」

「……はい。」

 

 無惨だけはだめだ…。殺される…。だから従うしかない…。

 投票の結果、③の中華喫茶に決まった。ん、スケベが何か言おうとしてる…

 

「じゃぁ、決まったからには本気でやれよォ。あと、一応言っておくけど、稼いだ金で設備を改良するのはありだからなァ。」

 

 やった‼︎それありなのか‼︎それ早く言ってよ〜!

 

「それじゃあ次は担当を決めるね。まずは厨房班とホール班に分けよう。」

「それじゃあ提案者の俺が厨房班で指導する。」

「あと炭治郎と明久は厨房に入るべきじゃない?2人とも料理得意なんだし〜。」

 

 そう。何を隠そう明久は料理が得意なのだ‼︎明久の家に遊びに行くときに金を出して作ってもらうくらいだ。ちなみに料理する理由を聞いたら吉井家では地位が低いかららしい。なんだそれ。

 炭治郎に関しては言わずもがなだよね。最近Fクラスの母ちゃんって呼ばれてるよ。

 そんなことを考えてると、ムッツリーニが喋り始めた。

 

「……………俺も厨房。」

「ムッツリーニ、料理できるの?」

「……………紳士の嗜み。」 グッ!

 

 嘘つけ。チャイナドレスみたさに中華料理店でバイトしたくせに。多分そこで覚えたんだろう。

 そんなこと考えてると、瑞希ちゃんが喋り始めた。

 

「じゃあ私も厨房に…」

 

 それだけはまずい‼︎死人が出る‼︎

 

「女の子は2人しかいないんだからホールにしなきゃだめだよ‼︎こんな臭い野郎どもがホールなんかしてたら客は来ないんだよ‼︎世の中女の子に弱いのは俺だけじゃないの‼︎だから瑞希ちゃんと秀吉はホールを担当してくぅぅぅぅぅぅうびを締めないで美波‼︎」

「ウチもホールにするわ。」

 

 あぁ…。死ぬかと思った。最近美波と無惨のせいで川の向こうに爺ちゃんが見えるんだよね…

 

「ワシは男なのにのぅ。」

「秀吉がいると集客効果があるの‼︎お願い‼︎」

「そう言われると嬉しいから困る…///」

 

 秀吉、そういうところだぞ。だから君は優子ちゃんよりモテるんだよ。まあ、優子ちゃんは優子ちゃんで隠れファンが多そうだけど…。

 そういや、俺はどうすっかな〜。どっちもできる気しないし…

 

「オレ料理無理だ‼︎だからホールやる‼︎」

 

 伊之助はホールか…。これであと決まってないのが俺と雄二。雄二はホールだとして、俺は何をしよう……、そうだ‼︎いいこと思いついた‼︎

 

「俺呼び込みやりたい‼︎いろんなところ動き回って呼び込みやる‼︎」

「それいいね〜。でも他にやる人がいないから、便宜上ホール班ってことにしてホールの何人かで呼び込むことにしよう。」

「ほ〜い♪」

 

 もちろん俺がこんなことを言った理由は合法的にいろんな女の子と話しかけられるからだ‼︎やったね‼︎案内所は却下されたけど俺の夢は叶いそうだよ‼︎ありがとうみんな‼︎これで可愛い女の子と学園祭デ〜トだ〜‼︎

 ん、なんか美波が話しかけてきたぞ…。もしや俺の心を読んだのか⁉︎

 

「ねえ善逸、ちょっと廊下来てもらっていい?」

「何美波?俺はやましいことなんて考えてないよ‼︎」

「そうじゃなくて…」

「?まあ行くよ。」

 

 廊下に出ると明久、秀吉がいた。何の話だろう?最初に口を開いたのは秀吉だった。

 

「炭治郎からも頼まれてのぅ。雄二を何とか引っ張り出せぬか?」

「う〜ん無理なんじゃないかな?明久もそう思うでしょ?」

「そうだね…。何かきっかけがないかな…。」

「坂本がいるといないとじゃあ結構違うからね。このままだと失敗に終わるかも…。」

 

 なんで美波はそこまで深刻に言うんだろう…。

 

「何かあるの?」

「これは秘密の話ね。実は瑞希が転校するかもしれないの。」

 

 なんだって⁉︎瑞希ちゃんがいなくなったら、たった1人の女子秀吉をめぐって大戦争が起きてしまう‼︎クラスの鬼どもに秀吉が嬲られてしまう‼︎そうなったら鬼殺隊の俺がなんとかしなきゃいけない‼︎くそ‼︎みんなが無惨に見える‼︎いつまで戦わなきゃいけないんだ‼︎この生き恥め‼︎やった‼︎無惨を倒した‼︎でも俺と秀吉は…

 

「善逸!目を覚ますのじゃ‼︎」

「秀吉…、来世では…俺のことを…お婿さんにしてくれ。」

「姫路の転校からどうしてそうなるのじゃ?」

 

 あ、そういえばそうだった…。

 

「んで、なんで喫茶店が瑞希ちゃんの転校に繋がるの?」

「それは設備の問題ね。あと瑞希は体が弱いし…。」

「それは絶対にやだね‼︎特に明久‼︎」

「う、うん‼︎」

「そうじゃのぅ‼︎」

 

 ちなみに雄二や明久だったらどうでもいいというのは秘密だ。

 

「そうなったら雄二を呼び出さなきゃな‼︎善逸、電話しれくれる?」

 

 危ねえよ明久。心読まれたかと思ったじゃんか。

 

「分かったよ。」

 

《もしもし雄二?ちょっと話が…》

《げっ翔子⁉︎》

《え、雄二何してんの?》

《くそっ!見つかっちまった‼︎とりあえず鞄を頼む‼︎》 プツッ

《ちょ、雄二‼︎》

 

 あいつ何してんだ?

 

「んでどうだった?」

「え〜っと、見つかっちまった、とか、鞄を頼む、とか?」

「なにそれ…」

「おおかた霧島翔子から逃げ回ってあるのじゃろう。アレはああ見えて異性には滅法弱いからのぅ。」

 

 普通翔子ちゃんから迫られたら喜んで抱きつくと思うけどね〜。雄二はよくわかんないな〜。

 

「じゃあ坂本と連絡取るのは難しいわね…」

「いやこれはチャンスだ‼︎」

「何言ってんの明久?」

「雄二を喫茶店に引っ張り出すにはちょうど良い状況なんだよ!ちょっと3人とも協力してくれる?」

「それはいいけど、坂本の場所わかるの?」

「大丈夫、僕はあいつの考えが読めるからね!善逸、ちょっと一緒に来て!あと秀吉と島田さんには…」

 

 雄二の隠れそうなとこ…。なるほど!分かったぞ‼︎

 

「それじゃあ善逸ついてきて‼︎」

「明久、俺も隠れ場所がわかったよ‼︎」

「なら話は早い‼︎」

 

 そう、あいつが隠れそうなところといえば……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「やあ奇遇だね。」」

 

「どういう偶然があったら『女子更衣室』で鉢合わせるのか教えてくれ。」

「やだな〜偶然だよ。」

「そう、たまたま校内を歩いてただけだよ。」

「嘘をつけ。こんな場所で偶然会うわけがない。」

 

 まあ翔子ちゃんなら男子更衣室だろうが普通に入ってきそうだからね〜。だから絶対に隠れないであろう女子更衣室に入ったわけだね〜。

 

「んで何のようだ?」

「それはね雄二………」  ガチャ

 

 

 何故か開いたドアの方を向くと…

 

 

 

 

「下弦トリオ、何してるの?ここ女子更衣室だよ?」

「やあ、栗花落さん、奇遇だね。」

「カナヲちゃんじゃん!奇遇だね〜。」

「上弦の肆か、奇遇だな。」

「そうだね。」

「「「はっはっはっ‼︎」」」

 

「先生………」

 

 まずい、しかしやってきたのがカナヲちゃんで良かった‼︎

 

「待ってくれ。ちょっと待ってくれないか。」

「何か用?」

「クラスでの炭治郎の写真を何枚かあげるよ。なんなら今度の清涼祭でシェフやるんだけどその時の写真もあげる。だから見逃して。」

「わかった。それじゃあ見逃してあげる。」

 

 そう言ってカナヲちゃんはドアを閉めて帰っていった。ありがとう炭治郎‼︎君のことは忘れないよ‼︎

 

 

 

「ナイス善逸‼︎さあ続きを話そう!」

「そうだね。雄二、実は……………」  ガチャ

 

 

 

 

 

 

 

「下弦トリオじゃん、女子更衣室で何してるのかな〜?」

「優子ちゃんじゃん!奇遇だね。」

「木下さん、奇遇だね〜。」

「上弦の参か、奇遇だな。」

「あ、うん。奇遇だね。」

「「「はっはっはっ‼︎」」」

 

 

「先生…………」

 

 優子ちゃんかよ!でも秀吉に好物を教わったからいける!

 

 

 

「待ってくれ。ちょっと待ってくれないか。」

「何よ?言い訳しようとしてるの?」

「違う、今度優子ちゃんにBL本の新刊を買ってあげるよ。だから見逃してくれない?」

「ふ〜んなるほどね〜。」

 

 よし、いけるぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「西村先生‼︎下弦トリオが覗きをしてます!変態です!」

「またあいつらか‼︎」

 

 クソ!優子ちゃんはダメだったか‼︎しかも鉄人呼びやがった!

 

「雄二、明久‼︎窓から逃げるぞ‼︎」

「「おう!」」

 

 なんとか逃げ切らなきゃ‼︎ん?2階に窓が開いている部屋があるぞ‼︎ここは地面。2階ならなんとかなる!

 

「雄二、明久‼︎俺に捕まれ‼︎あそこに入る!」

「アレやるんだな!俺も脚力で協力する。」

「僕もやるよ‼︎」

「足痛いけど覚悟しろよ〜!」

「「分かった‼︎」」

 

 爺ちゃん、やっと分かったんだ。爺ちゃんがなんでこの呼吸を教えてくれたかを。そうだ。この時のためだったんだね‼︎そして今、俺は爺ちゃんの教えを2人に伝授するよ!

 

「お前ら!そっちは行き止まりだぞ‼︎観念するんだな‼︎」

 

 鉄人、お前は俺たちの実力を舐めていた。Eクラスのあいつ(サイコロステーキ)の様に!俺たちの力、見せてやる!

 

「行くぞ。」

「「おう!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こうして俺たちは2階の窓から部屋に入り、鉄人の魔の手から逃れることができた。

 

 

「吉井、坂本、我妻‼︎明日は逃さんぞ‼︎」

「「「ざまあみやがれ‼︎」」」




 清涼祭編、開幕です‼︎
 最後のシーンは善逸の両脇に明久と雄二が捕まって一直線に飛んだ感じです。善逸の足の負担がヤバいですがそれを明久と雄二が補った感じです。
 あと、ここではあまり関係のないことですが、宇髄先生の担当教科を英語・美術→美術に、先生で出す予定のキャラが増えたからです。今の所の予定だと、英語、現代文、地学、物理で出す予定です。あと船越先生を数学→家庭科に、継國先生は古典に変更しました。これで多分全教科揃うはずです。
 
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