未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
なお本作では現実の日本とは異なり、
18歳になって初の4月1日を迎えた時から
飲酒が可能という法律になっています。
よろしくお願いします。
side 善逸
さあさあ、俺の大好きな合宿がもうすぐそこまで迫ってきたよ!だがしかし、ここである問題が発生した。
善逸「ねえ美波。」
美波「何、善逸?」
善逸「心なしか最近俺の財布が軽い気がするんだけど。」
美波「奇遇ね。ウチのもよ。」
善逸「ところでさ、合宿費用は自分で賄わなきゃいけないらしいね。」
美波「そうね。ここままだとウチら……」
善逸・美波「「合宿費用が払えない‼︎」」
デートのやり過ぎで合宿のための金が無くなりました!
善逸「ならさ、バイトしようぜ、バイト!」
美波「うん!」
宇髄「ならば俺が派手に寿のバイト先を紹介してやろう!」
善逸・美波「「宇髄さん‼︎お願いします‼︎」」
話を聞いていた宇髄さんの機転によって俺と美波は寿さんのバイト先に行くことになりました!
そしていざバイト先に着くと、そこはお洒落なバーだった。この前の清涼祭のときの3次会(美波とのサシ飲み)で行った店に雰囲気が似ている気がする。
宇髄「いよう寿!派手に新人を連れてきたぜ!」
善逸・美波「「お願いしま〜す!」」
寿「おお、お前らか!よろしくな!あと宇髄さん、ありがとうございます!」
宇髄「ど〜もど〜も!」
声が似ているから一人芝居に聞こえるのは気にしないでおこう。
それにしても寿さんのバーテン姿って……
善逸「なんかさ、すごいヤクザっぽいよね。」
美波「20万くらい請求されそう……」
宇髄「お前ら、地味に失礼だな。ボッタクリどころかここは派手に安い店だぞ。」
そうしてメニュー表を見ると………
善逸「うわ!本当だ!」
美波「ほとんどワンコインなんですね。」
寿「マスターが『学生でも楽しめる店』をモットーにしているからな。」
善逸・美波「「「そうなんですね!」」
カランコロン
モブ1・2「「こんばんわ〜。」」
宇髄「ちなみに客層もあんな感じの若い子が多いな。」
善逸・美波「「確かに……」」
カランコロン
千紗・ケバ子「「こんばんわ〜。」」
善逸「あんな感じの若い子が………って!」
美波「千紗と愛菜じゃん!」
ケバ子「やっほ〜!遊びにきたよ〜!」
美波「ちなみに愛子は?」
千紗「土屋君とデート。」
美波「なるほどね。」
あの2人はお金大丈夫なのかな?そんなことを思っていると………
マスター「おお、君たちが竜君(寿)や天元君の後輩かい?」
この店のマスターがやってきた。めちゃくちゃイケオジでいい感じだね!
善逸・美波「「はい!」」
宇髄「金に困ってたから派手に紹介しました!」
マスター「それはありがとうね。それで見てみてどうだい?竜君のバイト姿は?」
美波「カッコいいけどちょっと違和感ありますね。」
善逸「ヤクザみたいっす!」
ケバ子「ちょっとは歯に衣着せなさいよ。」
千紗「分からなくはないけど……」
マスター「なるほどね〜。でもね、彼お客さんから人気があるんだけどねぇ。」
善逸・美波「「えっ?」」
そうして寿さんの方を見てみると……
モブ1「好きな人がいるんだけどうまくいきそうもなくて……」
寿「ははは。そう悩まず勇気を出して頑張れ!」
モブ1「でも………」
寿「もしうまくいかなかったときは、俺が朝まで愚痴に付き合うからさ!」
モブ1「………!私、彼より竜君の方が好きかも……」
寿「うん?」
確かに人気がありそうな感じだった。
善逸「めちゃくちゃカッコいいですね!」
ケバ子「確かに!」
マスター「でしょ?」
宇髄「アイツは天然で派手に良い事言うからな。」
美波「ウチ、彼より寿さんの方が好……」
善逸「それ以上言うと殺すよ?」
美波「冗談で〜す♪」
マスター「それじゃあ、君たちもやってみるかい?」
善逸・美波「「はい!」」
ということでバーテンの衣装に着替えて出陣だ!
そして遂に着替え終わったよ!
善逸・美波「「じゃじゃ〜ん!」」
千紗「おお!」
宇髄「派手に似合ってるな‼︎」
ケバ子「流石2人とも!」
美波「愛菜、妓夫太郎じゃなくてウチでごめんね〜♪」
千紗「確かに……」
ケバ子「ちょっと‼︎なんで妓夫太郎の名前が出てくるのよ!べ、別にアイツのことはなんとも思ってないし!」
美波・千紗「「へぇ〜。」」
マジで好きなんかい!なんとなくそんな気はしてたけどさ!
それにしても……
善逸「なんかさ、酒の席で服を着ているって凄い違和感あるよね。」
美波・ケバ子・千紗「「「ね〜よ。」」」
善逸「ちょっと!全員で否定することなくない⁉︎ねえ⁉︎」
クソ!ここに野郎4人のうち誰か1人でも居てくれたら肯定してくれるのに‼︎
マスター「まあまあ。それよりも、2人には宇髄さんたちの接客を頼むよ。」
善逸・美波「「わかりました!」」
宇髄「派手に頑張れよ!」
千紗「気楽にね。」
ケバ子「私たち相手なら失敗しても大丈夫でしょ?」
ということで、いざバイトの時間の始まりだ!
寿「それでは3人とも、注文はどうしますか?」
宇髄「俺は派手にジンライムで!」
千紗「私もそれで。」
寿「分かりました!」
そうして寿さんはジンとライムを混ぜて作った。
寿「ジンライムです。」
宇髄「派手に感謝するぜ!」
千紗「ありがとうございます。」
ケバ子「おぉ〜‼︎カッコいい‼︎」
美波「なるほどね〜。名前の通りね。」
善逸「ジンとライムでジンライムだね!」
これならいけそう!
ケバ子「よし!じゃあ私はスクリュードライバーで!」
善逸・美波「「OK!」」
善逸「美波、水をお願い!」
美波「分かったわ!」
ケバ子「えっ?」
善逸「そして俺はこれをぶっ込んで……完成!ほい、スクリュードライバー!」
名前の通りなら『水+ドライバー』だよね!
ケバ子「ちょっと待って。」
善逸「どうしたの?」
ケバ子「美波、彼女として何か言うことはないの?」
美波「う〜んと、水じゃなくてウォッカじゃない、普通?」
ケバ子「そこじゃないでしょ!」
う〜ん、プラスドライバーじゃなくてマイナスドライバーとかだったのかな?なんかごめんね。
ケバ子「もういい、別のにする!この『侍』ってやつで‼︎」
美波「え、いいの?」
ケバ子「もちろん!」
美波「それじゃあ善逸、よろしくね。」
善逸「OK!」
そうして俺は木刀を取り出して、
善逸「雷の呼吸 壱の型 霹靂……」
ケバ子「ストップストップスト〜ップ‼︎おかしいでしょ⁉︎今完全に私を殺そうとしてたよね⁉︎」
美波「だから許可もらったのに……」
善逸「それに、これが侍の姿なんじゃないの?」
ケバ子「違うわよ‼︎」
美波「善逸、それなんだけど、メニュー表に『侍 ロック』って書いてあるから雷の呼吸じゃなくて岩の呼吸なんじゃない?」
善逸「確かに!なんという生き恥……」
ケバ子「そうじゃないでしょ‼︎真面目にやりなさいよ‼︎」
千紗「何やってんだか……」
美波「ごめん愛菜、ウチあんまりお酒に詳しくなくて……」
寿「だったらこの本で調べるといいぞ!」
なるほど、カクテルレシピ本だね!
美波「おお!ありがとうございます!」
善逸「これがあればなんでも出来ますね!」
ケバ子「できれば最初から渡しておいて欲しかったです……」
これがあれば完璧だ!
美波「しかしカクテルの名前って分かりにくいわね〜。」
善逸「それは美波に想像力が足りないからなんじゃないの?」
美波「そうかな?」
善逸「例えばこの『テキーラサンライズ』ってやつ!俺なら名前だけで簡単にイメージできるんだよね〜♪」
テキーラに加えてグレナデンシロップの赤とオレンジジュースのグラデーションが朝焼けを連想させる感じだね!
美波「なら『マイアミ・ビーチ』ってのは?」
マイアミの海にヤシの木。そして海に似合う青い空に白い雲。その風景に似合うカクテルは……
善逸「なるほど!ラム+コアントロー+レモンジュースって感じ?」
美波「おお、正解!なら『チェリー・ブロッサム』は?」
う〜ん。
善逸「なんだよこれ!めちゃくちゃ気持ち悪いじゃん!なんてものを想像させるんだよ‼︎」
美波「はあっ⁉︎知らないわよ!アンタが勝手に想像したんでしょ⁉︎」
善逸「それじゃあ攻守交代といこうか!ほれ、貸して‼︎」
美波「わ、分かったわよ。」
善逸「それじゃあ……」
う〜んと……、そうだ、これにしよう!
善逸「『セックス・オン・ザ・ビーチ』‼︎」
美波「えっと………って何想像させるのよ///」
仕返しにちょうど良かったからね!
善逸「あれあれ〜?美波さんどうかしたの〜?」
美波「うるさいこの変態!///」
善逸「いきなり変態呼ばわりするって酷いね〜。」
美波「うるさい‼︎バカバカバカバカ‼︎///」
恥ずかしがってる美波が可愛いから余計にいじめたくなっちゃうよ〜♪
ケバ子「2人ともイチャイチャするのは家でにしなさい‼︎それに、こういうお洒落なところにもっと相応しいやり取りがあるでしょ?」
美波「相応しいやり取り?」
善逸「例えば?」
ケバ子「ほら、映画やドラマであるじゃない!バーのマスターがシェイカーをカッコよく振ったりとか、2人の親友のうち片方が『俺の奢りだ。』って言いながらもう片方にグラスをスライドさせて渡したりとか、恋人同士がグラスをコツンと鳴らして『君の瞳に乾杯』って言ったりとかね!」
善逸・美波「「なるほど〜!」」
よし、やってみるか!
side ケバ子
さ〜て、この2人には出来るかな〜?
善逸「………」シャカシャカ
お、善逸がシャイカーを振ってる!雰囲気と振り方は完璧だね!ただ残念なのは………
美波「………」ビシャ、ビシャ
蓋が開いてるから中身が美波にかかってるんだよね………。全く、ちゃんと閉めなさいよ!
えっと、次はグラスをスライドさせるやつだね。
善逸「美波、俺の奢りだ!」シュッ
おお!振り動作はいいかも!
美波「………」パタリ、バシャーン!
でも途中でグラスが倒れて中身が美波に全部かかったから台無しだね………。
さて、最後はグラスを鳴らして言うセリフだけど………
善逸・美波「「………」」コツン
美波「……」スッ、ドバドバドバ
ぶっかけられて怒ってる美波が善逸の目に酒をかけたんだけど……。
善逸「ぎゃぁぁぁぁ!目が、目が‼︎」
美波「君の瞳で乾杯。」
全然ダメじゃん‼︎これじゃあ私の綺麗なイメージが台無しだよ‼︎
善逸「おい美波‼︎人の目に酒を流し込む奴があるか‼︎」
美波「うるっさいわね善逸‼︎アンタがことごとくウチに酒をぶちまけるのが悪いのよ‼︎」
善逸「あれは不慮の事故だろうが‼︎」
しかもまた痴話喧嘩始めたし………
マスター「あの2人、仲が良いねえ。」
寿「アイツら付き合ってますからね〜。」
宇髄「しかも俺が前に地味に勤めていた高校からの付き合いですからね〜。」
マスター「なるほどね〜。いい関係だねえ。」
寿・宇髄「「ですよね〜。」」
それにしても、私もあんな感じの恋愛がしたいな〜。
千紗「ねえ愛菜。」
ケバ子「何、千紗?」
千紗「私は恋愛経験無いからなんとも言えないけどさ……」
ケバ子「いや、アンタには一応彼氏がいるじゃん。」
千紗「あれは単なる男避けと私の仕返しのつもりだよ。」
そうだったんだ……。てっきり他の人の前では隠してるのだと思ったよ。
ケバ子「そ、そうだったんだね〜。それで、何を言おうとしたの?」
千紗「えっと、思い切って告っちゃうとかしていいんじゃない?」
ケバ子「えっ⁉︎そ、そもそも私に好きな人なんかおらんと〜!」
千紗「嘘つき。」
美波「愛菜も正直になっちゃえばいいのに〜!」
ケバ子「う、うるさい!」
もう!この2人に愛子ときたら自分が彼氏がいるからって私のことをからかうんだから〜‼︎
善逸「まあ今すぐにとは言わないけどさ、それでもいつかはきちんと自分の気持ちを伝えた方がいいかもよ?手遅れになる前に、ね?」
手遅れ……。つまり妓夫太郎に彼女が出来た後とかか……。そうなるともうどうしようもないかもね……。善逸も過去に後悔してたりするのかな?だとしたら参考にした方がいいかも!
ケバ子「ま、まあ!もし私に好きな人が出来たらそうするよ!」
善逸「ほ〜い!」
美波「その仮定って既に成り立ってるよね。」
千紗「日本語の使い方が間違ってる。」
ケバ子「も〜、2人ったら‼︎」
とにかく手遅れになる前に自分の気持ちを伝えないと!そう思った日だった。
side 善逸
ケバ子ちゃんにはあの時(バカテス編第六章)の俺みたいに後悔をして欲しくないんだよね〜。もしあの時美波が俺の話を聞いてなかったら今頃こうして一緒にいないからね〜。
そうしてしばらくしていると、バイトの時間が終わった。そして………
善逸「やった〜!給料だ〜!」
美波「これで合宿に行けるわ〜♪」
千紗「おめでとう!」
ケバ子「2人とも良かったね〜。」
お・ち・ん・ぎ・ん、ゲットだぜ!待ってろよ、沖縄!
ということでバーテン回でした。原作では伊織と耕平のやり取りでしたが、本作では思い切って善逸と美波にしてみました。美波がボケに回ったのって卒業式の時以来なのでかなり久しぶりでしたね。
そして次回はダイビングの器材を買いに行く回です。お楽しみに!
最後に、評価・感想をお願いします。