バカとお酒と鬼滅の刃   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
なお本作では現実の日本とは異なり、
18歳になって初の4月1日を迎えた時から
飲酒が可能という法律になっています。
よろしくお願いします。
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名前(水中)『〜』は水中での
ハンドシグナルを用いた会話を
分かりやすく書いたものです。


二十八杯目 ウソのない場所

  side ケバ子

 

ティンベル部員1「あの子たちが迷惑だって言うから……ね?」

会長「その分アイちゃんには他の事で期待してるからさ!」

ケバ子「………わ、分っかりました〜!盛り上げ役頑張ります!」

会長「よろしくね!」

 

 はっ!ここは沖縄の宿………。そうか、アレは夢だったのか……。私がティンベルにいたときの夢………。嫌な夢だなぁ………。まあそんな事より、今は筆記試験に集中しないと!

 

 

 

 その後、筆記試験には無事合格した。でも………

 

ケバ子「あの、先輩方はずっと私たちを待ってたんですか?」

 

 先輩方の時間を取らせてしまった………。

 

伊黒「そうだな。」

甘露寺「もしかして何かまずかったかな⁉︎なんかごめんね!」

ケバ子「いや、そうじゃなくて……。なんだが付き合わせてしまって申し訳ないような………」

伊黒「そんな下らない事を気にする暇があったら実習に集中しろ。」

甘露寺「気にしなくていいよ!私たちは私たちで自由にやってるからね!それよりも実習を頑張ってね‼︎」

ケバ子「わ、分かりました……」

 

 い、いいのかな………?そんな事を思いながら私は実習が行われる場所に向かった。

 

 

 

 

 実習をする海に着くと、そこで私たちは3つのグループに分かれた。奈々華さんの講習を3人ずつ受けるためにね。

 

 

・Aグループ

 

 伊織、耕平、千紗(不合格になりそうな伊織のサポート)

 

・Bグループ

 

 美波、ムッツリーニ、愛子

 

・Cグループ

 

 ケバ子、妓夫太郎、善逸

 

 

 

 そしていよいよ私たちのグループの番になった。

 

奈々華「それじゃあみんな、初期残圧はいくつ?」

善逸・ケバ子・妓夫太郎「「「200です。」」」

奈々華「OK〜!じゃあ残圧が60になったら教えてね。」

ケバ子・妓夫太郎「「はい。」」

善逸「60になるとなんかあるんですか?」

奈々華「浮上するタイミングの目安なの。」

善逸「なるほど、ありがとうございます!」

奈々華「それではまず、BCD(浮力調整装置)の操作から始めましょう。使い方は次の通りです。」

 

 

 

・脇にあるボタンを押す→ベストにエアが入って浮かぶ

 

・上に向けて先端部のボタンを押す→エアが抜けて沈む

 

 

 

奈々華「それではやってみましょう!」

 

 ということで、潜水して使ってみると………、

 

 

・善逸→上手く使えた

・妓夫太郎→上手く使えた

・ケバ子→タンクの重さに負けて体勢を崩した

 

 

 私だけが上手く使えなかった。

 

奈々華(水中)『それでは次はレギュレータクリアを行います。やり方は次の通りです。』

 

 

 

・レギュレータを一度外し、中に入った水を次の2通りのやり方で放出して再装着

 

1、息を吹き込む方法

2、パージボタンを使う方法

 

 

 

奈々華「それではやってみて下さい!」

 

 ということで私はパージボタンを使う方法でやってみた。さてと、このパージボタンを押して………って!なんか中から水がゴボゴボ出てきたんだけど⁉︎こんなの口に入れたら口の中で水が破裂して大変なことになっちゃうよ‼︎どどどどどうしよう!

 

 そんなことを思ってると………、

 

奈々華(水中)『……』ピタッ

 

 奈々華さんがゴボゴボ鳴ってるのを止めてくれた。ありがとうございます!

 

奈々華(水中)『次はマスククリアです。やり方は次の通りです。』

 

 

 

1、マスク(鼻まで覆うゴーグル)の中に水を入れる

2、マスク上部を手で押さえる

3、鼻から息を吐く

4、水が押し出されて下から抜ける

 

 

 

奈々華(水中)『ではやってみましょう!』

 

 よし!怖いけどマスクの中に水を入れて………怖い!でも冷静に!マスク上部を押さえて、鼻から息を吐く!で、出来た!やった〜♪

 

奈々華(水中)『残圧は?』

善逸(水中)『130です。』

妓夫太郎(水中)『90です。』

ケバ子(水中)『60です。』

 

 え⁉︎2人とも残りすぎじゃない⁉︎これじゃあ私が2人の足を引っ張ってるよね………

 

奈々華(水中)『では浮上します。』

善逸・ケバ子・妓夫太郎(水中)『『『OKです。』』』

 

 そうして私たちは私のせいで浮上した。

 

伊織「なあお前ら、残圧はいくつだったんだ?」

耕平「俺も気になる。」

ケバ子「私が60。」

妓夫太郎「90だぁ。」

善逸「130だよ?」

伊織・耕平「「はっ⁉︎」」

伊織「善逸、お前その数字おかしいだろ⁉︎」

耕平「イカサマするのは見苦しいぞ‼︎」

善逸「イカサマじゃないからね‼︎全集中の呼吸使いをナメんなよ‼︎」

 

 みんな凄い。私がもっと頑張れたらみんなすぐに陸に上がらずに済んだのに………。みんなの足を引っ張らずに済んだのに………。そういえばティンベルの時は………

 

ティンベル部員2「その子がいると全然練習にならないんだよね!」

ティンベル部員3「足を引っ張られて迷惑なんですけど!」

ティンベル部員4「同じ初心者でも朱紗丸はあんなに出来るのにね〜。」

会長「って事で悪いんだけどさ〜。練習参加は遠慮してくれない?」

ケバ子「は、はい……」

 

 こんなだったな………。

 

妓夫太郎「ん?お前どうしたんだぁ?」

ケバ子「い、いや!何でもないよ‼︎余裕余裕‼︎」

妓夫太郎「そぉかぁ。あまり無理すんなよぉ。」

ケバ子「うん!」

甘露寺「無理しないでね!」

伊黒「海の中で嘘をついたら許さないからな?」

ケバ子「は、はい!」

奈々華「それではCグループの皆、もう一度潜るよ〜。」

善逸・ケバ子・妓夫太郎「はい!」

 

 とにかく私が頑張らないと!そう思いながら再び潜水した。

 

奈々華(水中)『それではオクトパスを用いたやり取りの練習をします。バディがエア切れになった場合、次のようにして下さい。』

 

 

1、自分のオクトパス(レギュの予備)を相手に渡す

2、自分のエアをバディに分けつつしっかりホールドして浮上する

 

 

奈々華(水中)『では最初は愛菜ちゃんと謝花君で。』

 

 えっ⁉︎妓夫太郎と⁉︎き、緊張する………!

 

妓夫太郎(水中)『………』

ケバ子(水中)『………///』

 

 ぎゅ、妓夫太郎のオクトパスだ!ドキドキする………っ!でも冷静にならないと!冷静に……冷静に……!ふ〜、ふ〜、何とか落ち着いてきた〜。

 

奈々華(水中)『では次は我妻君と謝花君で!』

 

 どうやら私は休みみたい。それにしても、本当に綺麗な海だな〜。流石沖縄って感じだね。伊豆の海よりも綺麗で済んだ青色をしていて、その中で泳ぐ独特の魚たちが織りなす光景はまるで夢みたい………。こんな世界を体験できるのなら、皆ずっと潜っていたいと思うよね……。

 

 そんな事を思っていると……、

 

奈々華(水中)『残圧は?』

 

 とうとう残圧を聞かれてしまった。えっと〜、私の残圧は………60。2人は………

 

善逸(水中)『130です。』

妓夫太郎(水中)『100です。』

 

 まだ全員余裕じゃん………。これじゃあまた私のせいで終わり……。これじゃあ………

 

ティンベル部員3「足引っ張れて迷惑なんですけど!」

 

 ティンベルの時の二の舞になっちゃう………。さっきも残圧60でまだ余裕あったし、少しくらいなら……

 

ケバ子(水中)『8じゅ……』

妓夫太郎(水中)『……』ギロッ

 

 妓夫太郎に睨まれた……。まさか私が誤魔化そうとしたのがバレたのかな………。なら一応本当の事を言おう………。

 

ケバ子(水中)『60です。』

奈々華(水中)『OK!浮上します。』

善逸・ケバ子・妓夫太郎『『『はい。』』』

 

 ということで浮上した。

 

 

 

 浮上してしばらく経ったとき……、

 

妓夫太郎「なぁ、愛菜ぁ。」

 

 妓夫太郎に声をかけられた。

 

ケバ子「な、何?」

妓夫太郎「何じゃねえだろぉ。さっき残圧を誤魔化そうとしたなぁ?」

ケバ子「うっ……」

妓夫太郎「先輩方に言われたばかりだろぉ?嘘をつくなって。」

ケバ子「……だ、だって!」

妓夫太郎「だって何だよぉ?」

ケバ子「私のせいで皆が早く上がらなくちゃいけないと思って………。景色を楽しんでいる皆の迷惑にならないように……」

妓夫太郎「あのなぁ。」

ケバ子「何よ?」

妓夫太郎「PaB(ここ)にいる連中がそんな事を気にすると思うかぁ?」

ケバ子「そ、それは妓夫太郎が気付かないだけで……」

妓夫太郎「なら聞くぞぉ。すいません、伊黒さん、甘露寺。ついでに善逸。」

ケバ子「ちょ、ちょっと!」

 

 勝手に聞かないでよ!

 

伊黒「何だ?」

甘露寺「どうしたの?」

善逸「ついでって……」

妓夫太郎「実はかくかくしかじかで……」

伊黒「は?さっき嘘をつくなと言ったはずだぞ?ダイビングで一番大切な安全を無視してどうする?初心者ならエアの消費が早くて当たり前。初心者が経験者の足を引っ張って何が悪い?誰だって最初は初心者だ。コツなんかいくらでも教えてやる。だから絶対に嘘をつくな。」

甘露寺「やっぱり皆で潜るのが楽しいからね!1人が欠けてるだけで寂しいよ〜!だからさ、愛菜ちゃんも嘘なんかつかないでさ、私たちと一緒に楽しもうよ!」

善逸「全部言われたので言うことがありません!」

 

 皆………。こんなに優しくしてくれるなんて………。ティンベルの頃は………

 

会長「もう充分笑ったから帰っていいよ。」

 

 こんなだったのに……。

 

妓夫太郎「ってことだ。ここの連中は一味違うだろぉ?」

 

 本当だ!ティンベルの人たちとは全然違う……!本当にPaB(ここ)の人たちは一味違うね!入って良かったよ!

 

ケバ子「うん!」

 

 ありがとう、妓夫太郎‼︎私に大切な事を教えてくれて!

 

妓夫太郎「それと、なんかごめんなぁ。」

ケバ子「えっ?」

妓夫太郎「じゃあなぁ。」

ケバ子「ちょ、どういうこと⁉︎」

 

 そう言い残して妓夫太郎はどこかに行ってしまった……。私にキツく言い過ぎた事を謝ったのかな?そんな事なんか気にしなくていいのに………

 

 

 

 

  side 妓夫太郎

 

 さっきのオクトパスのときの愛菜、明らかに変だったよなぁ……。やっぱり俺と一緒になって嫌だったのだろう。ちょっと身だしなみを整えたくらいじゃどうにもならない俺の見た目。いくらマシに見せようと努力してもどうにもならなかった俺の見た目。気持ち悪いってレベルを超えている。そんなのが隣にいたら女子は誰だって不快になるはずだ。現に昔は…………、

 

モブ女子1「あ、化け物の妓夫太郎だ〜♪」

モブ女子2「気持ち悪〜い☆」

モブ女子3「しかもなんか変な臭いがしない?」

モブ女子2「分かる〜☆」

モブ女子1「近づかないで欲しいよね〜♪」

モブ女子2・3「「ね〜☆」」

 

 散々罵声を浴びせられたなぁ。

 

 それにアイツは耕平みたいなイケメンが好みだ。だからそれとは真逆の俺が近くにいるのが嫌で嫌で仕方がないんだろう。優しいから気を遣って言えないだけで………。やっぱり悪い事をしたなぁ………。今度から距離を取ってあげよう………。

 

 

 

 

  side 善逸

 

 あぁぁぁぁぁぁ‼︎今日ずっと思ってたけど、なんかこの2人(ケバ子&妓夫太郎)の関係が尊い!尊いよぉ‼︎そうだ、今度からこの2人を勝手にケバ妓夫と名付けて見守る事にしよう‼︎




 ということで伊豆春祭以来のケバ妓夫回でした。この2人についてですが、ケバ子は恥ずかしくて好意を認めない、妓夫太郎は自分が不細工過ぎて女子から好かれるなんてあり得ないと思っている、とお互いに抱えているものがあるので中々進展しません。焦ったく思うかもしれませんが温かい目で見守ってあげて下さい。

 ちなみに善逸を始め呼吸使いの残圧についてはどうするか迷いました。呼吸は肺に取り込む量を効率良く増やす方法なので残圧はむしろ少なくなりそうだと思ったのですが、呼吸を使って止血したりと呼吸そのものを効率良く使うことが出来るという面も持っています。そのため、本作では効率の良いエアの使い方のおかげで残圧が多くなる方にしました。

 さて、次回は魚市場の回です。ぐらんぶる原作に比べて頼む魚も増えます。お楽しみに!

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