未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
なお本作では現実の日本とは異なり、
18歳になって初の4月1日を迎えた時から
飲酒が可能という法律になっています。
よろしくお願いします。
side 善逸
ある日の一般教養の授業で、俺たちはグループディスカッションをすることになった。ちなみにテーマは『身近な問題と解決策』だね。そして……、
野島「お題は我妻が選んだテーマだな。」
善逸「だね!」
全員のテーマを紙に書いて選んだ結果、俺のが選ばれたみたい。
善逸「では俺たちのグループのテーマは………」
何を隠そう、そのテーマとは………
善逸「『山本真一郎の童貞問題』について議論する‼︎」
身近にある未解決問題だ。
御手洗「これはかなりの難問だな。」
野島「果たして俺達で解決できるか……」
伊織「厳しいな………」
山本「お前ら、バカにしてんのか‼︎」
してるね!だけど、ここで親友として、山本を励ましてあげないと!
善逸「だけどね山本、この議論でもし解決法が見つかったら?」
耕平「童貞を………?」
妓夫太郎「卒業できる……?」
山本「…………」ニヤッ
喜んでくれたようで何よりだ!
善逸「じゃあテーマは決まったね!」
伊織「では解決法について論じよう。」
藤原「山本が童貞を捨てる方法か……」
そうしてしばらく議論した結果…………
1、金銭を用いる
2、力ずくで強引に
2つの選択肢が出来た。
善逸「この2つが妥当だね!」
他6人「「「「「「そうだな。」」」」」」
山本「彼女を作るって選択肢は⁉︎」
善逸「なるほどね!じゃあこうしよう!」
3、薬物・催眠を用いて彼女を作る
善逸「これでいいかな?」
山本「思いっきり余計な枕詞がついているんだが……」
善逸「じゃあこの中から選ぼうか!」
御手洗「しかし我妻、犯罪行為を手段にするのはいかがなものか?」
確かにね〜。
妓夫太郎「モラルに反するなぁ。」
山本「無いものに反するもクソもないだろ。」
耕平「ならこの問題は『解決不可能』という結論で。」
やっぱりこれしか無いみたい。
御手洗「やむを得ない。」
野島「解決手段が無いんだからな。」
善逸「やっぱり難問の未解決問題なんかに手を出すんじゃなかったね。」
藤原「だな。」
山本「お前ら……」
伊織「待て。諦めるのはまだ早い。」
マジで⁉︎何か策があるの⁉︎
伊織「以前、こんな本を読んだ事がある。」
妓夫太郎「どんな内容だぁ?」
伊織「問題解決の例として、発生した問題に対して直接的に対応できない場合、目的達成へのアプローチを変えるという方法がある。」
善逸「う〜んと……」
伊織「例えば、『自転車が壊れた』という問題に対して『修理する』という対応ができない場合、『自転車で行く必要があるのか?』と考え直す、というのがある。」
なるほどね〜。なかなかいい考え方だね!
耕平「なるほど、つまりお前はこう言いたいわけか。」
ん?耕平は何をいうつもりなんだろう?
耕平「性体験の相手が人間である必要があるのか、と。」
伊織「その通りだ。」
あ、そういう事ね!コイツ天才か?
山本「その通りじゃねえよ、バカ野郎‼︎阿保も大概にしやがれ‼︎」
野島「そうは言うがな、山本。俺はこれこそが理系的かつ合理的な意見だと思う。」
山本「どこが合理的なんだよ。」
野島「お前も理系なら知ってるだろう。読み取り誤差という言葉を。」
あ〜、あれね。アナログ表示の計測機を用いて最初目盛り以下の測定値を読み取る際に生じる誤差のことね。例えばアナログ時計で4時37分って目で見て読み取ったとしても、実際の時間、いわゆるデジタル時計が示す時間が4時38分でちょっと違うとかいうアレね。
野島「この誤差の範囲は一般的に最小目盛りの10%とされている。」
山本「それがどうした?」
野島「そして………」
確かに。コレが山本の童貞問題とどう絡むんだろう?
野島「ゴリラと人間の遺伝子の違いは1%である!」
山本「ゴリラで済ませろと⁉︎」
なるほど!コイツも天才じゃねえか!
耕平「そもそも本当に捨てる必要があるのか?」
妓夫太郎「一理あるなぁ。」
御手洗「性行為の目的は子孫を残すことだからな。」
野島「人類に必要な種かどうかから見直す必要があるな。」
善逸「それならまず山本のステータスについて確認しよう‼︎」
伊織「そうだな。」
山本「黙って聞いてりゃ上から目線で……!」
しょうがないじゃん!
山本「そもそもお前らは経験あるんだろうな⁉︎」
うお!凄い切り返しがきたぞ!みんなには大ダメージだ!
伊織「よし、次の議論に移ろう。」
野島「今村、他のテーマを。」
耕平「おう。じゃあ何について話すか?」
妓夫太郎「難しいなぁ。」
藤原「だな。」
だけど俺にはダメージは入りません!残念!
御手洗「俺はお前らとは違うがな!」
野島「んだとコラァ⁉︎」
山本「あの子とは未遂で終わっただろうが‼︎」
伊織「粋がってんじゃねぇ‼︎」
御手洗「相手がいる時点で差があるんだよ‼︎あはははは‼︎」
まあこんな感じで言うと…………
妓夫太郎「そぉだぁ、お前ら、テーマを変えようぜぇ。」
耕平「それいいな。」
藤原「だな。」
山本「では議題は俺の、『北原如きに彼女がいるという社会問題』で。」
野島「そこに御手洗の名も加えよう。」
藤原「だな。」
妓夫太郎「とりあえず縛っておいたぜぇ‼︎」
伊織・御手洗「「もがががががが‼︎」」
耕平・野島・藤原「「「感謝する!」」」
こんな感じで槍玉に挙げられちゃうからね!だから黙っておくよ!
山本「では始め………る前に我妻を捕らえておけ。」
嘘でしょ⁉︎せっかく影薄くしてたのに!藤原の薄さには勝てないっていうの⁉︎
妓夫太郎・耕平・野島・藤原「「「「はっ!」」」」
善逸「ちょ⁉︎なんでぇぇぇぇぇ⁉︎」
妓夫太郎「テメェは既に何度も本懐を遂げてるだろぉがぁ⁉︎」
耕平「快感を味わう分同じ分だけ痛みも味わっておかないとな‼︎」
野島「そうじゃないと不公平だからな‼︎」
藤原「だな‼︎」
クソが‼︎伊織や御手洗と一緒に縛られちゃったよ!
山本「では始めよう。」
藤原「どう解決したら良いだろうか?」
野島「北原と御手洗については別れさせるのが手っ取り早いだろう。」
耕平「我妻に関しては島田からデートの日を聞き出して、その翌日には必ず拷問を与えることにするか。」
妓夫太郎「それがいいだろぉ。」
ふざけんなよ‼︎それじゃあデートと拷問がセットになっちゃうじゃん‼︎
山本「あと、このテーマの出題者として提案がある。」
妓夫太郎・耕平・野島・藤原「「「「ん?」」」」
山本「この議論には縛りを設けたい。」
妓夫太郎・藤原「「縛り?」」
野島「ルールがあるってことか?」
山本「そうだ。」
妓夫太郎「それは良い提案だなぁ。」
耕平「議論に秩序が生まれるな。」
野島「それで、その中身は?」
山本「それはだな………」
それは?
山本「この議論で出す結論には必ず、○○した後殺す、と繋げて欲しい。」
それじゃあ異端審問会と一緒じゃん‼︎『拷問してから、死刑‼︎』って何回聞いたことか!
耕平「いいだろう。」
藤原「望むところだ。」
野島「お前が言わなきゃ俺から提案してたぜ。」
妓夫太郎「鎌を持ってきて正解だったなぁ。」
善逸・伊織・御手洗「「「さっきモラルがどうとか言ってたよね(な)⁉︎」」」
モラルもクソもないじゃん‼︎
野島「じゃあ俺の意見だが………」
山本「待った。」
野島「うん?」
山本「もう一つ提案だ。」
妓夫太郎「何を言うつもりだぁ?」
山本「発言の際は必ず挙手をして許可を得てくれ。」
おお!今度はまともな提案だね!いいと思うよ!
野島「許可だと?」
耕平「何故そこまで?」
妓夫太郎「確かになぁ。」
山本「それはだな………」
それは?
山本「これは議論であると同時に、裁判でもあるからだ。」
まんま異端審問会じゃん‼︎ふざけんなよ‼︎
耕平「なるほど。」
藤原「命を扱ってる議題だもんな。」
野島「その言い分は最もだ。」
妓夫太郎「確か我妻は高校の時にこの手の裁判の経験があるらしいからなぁ。丁度いいだろぉ。」
嘘でしょ⁉︎異端審問会って1個上にも知られてたんだ!
伊織「俺たちを殺す前提は覆らないのか。」
御手洗「というか我妻は経験者だったんだな。」
善逸「高校の時に44人の相手から200回ほど。」
伊織「百戦錬磨過ぎるだろ……」
御手洗「レベルが違えな……」
でしょ?まあ俺は裁判する側にも回ってたけどね。
野島「では議長。」スッ
山本「野島。」
野島「発言した後殺しても良いでしょうか?」
山本「良いだろう。」
伊織「軽い‼︎」
御手洗「俺たちの命が軽すぎる!」
伊織「善逸はこれにも慣れてるのか?」
善逸「うん!これくらい普通さ!」
伊織・御手洗「「流石だな……」」
さて、まずここは経験者として、一つ面白いことをしてやるか!
善逸「議長!」
山本「命乞い以外の発言を許可する。」
善逸「ありがとうございます!それでは発言をさせていただきます。議長は我々だけを槍玉に挙げていますが………」
ここからが本番だ‼︎
善逸「本当に
野島・藤原「「な⁉︎」」
そう!アイツらを巻き込んでやるのさ!
野島「……我妻め、なんて恐ろしい発言を……確かに俺ほどの男に彼女がいないのは不自然……」
藤原「……彼女がいそうな俺をハメに来たか……」
野島・藤原「「……これでは裏切り者だと思われて……」」
山本「奴らに疑いの余地は無い。」
妓夫太郎「俺含めその通りだぁ。」
野島・藤原「「ちょっとはあるだろ⁉︎」」
嘘でしょ⁉︎確かに疑いの余地は無いかも………いや、ある!
善逸「なら耕平はどうなの⁉︎」
伊織「妓夫太郎の妹とよろしくやってんじゃ無いのか⁉︎」
御手洗「それにあの顔なら彼女がいそうだよな!」
耕平をこっち側に引き摺り込んでやる!
耕平「ハッ、侮るな下郎。俺の彼女は次元が違うわ‼︎それに梅ちゃんは俺の妹だ‼︎」
山本「無罪。」
妓夫太郎「いや、俺の妹だがなぁ。」
嘘でしょ⁉︎前半のセリフから感じる敗北感はともかく、後半はいいの、それ⁉︎
クソ!しかしまだ策はある‼︎こうなった以上は、アイツの事を挙げてやる‼︎
善逸「実は妓夫た………」
山本「時間の無駄はやめろ。」
妓夫太郎「俺に彼女がいると思ってんのかぁ⁉︎」
藤原「槍玉に挙げる奴を間違えたな。」
野島「せめて俺にしておけば良かったのに。」
御手洗「もうちょっと上手い命乞いをしてくれたら俺も助かったはずなのにな〜。」
伊織「俺もだな。」
嘘でしょ⁉︎こんなに早く途切れる事ある⁉︎皆妓夫太郎の事をナメすぎでしょ‼︎ソイツ結構可愛い娘に好かれてるんだからね‼︎
山本「んじゃ時間もねえし、まずは本懐まで遂げた我妻からだな。」
妓夫太郎・耕平・野島・藤原「「「「了解です‼︎」」」」
クソ!最初は俺か!だが相手は5人。異端審問会は44人。なら勝ち目はあるはず‼︎
善逸「雷の………」グギギギ
妓夫太郎「俺が力が強くて鎌を持ってる事忘れてたのかぁ?」
善逸「あぁぁぁぁぁあ‼︎」
コイツマジで強すぎだろ⁉︎腕ひねられて痛いし‼︎これじゃあ勝て…………… バタン
目を覚ますと、御手洗が死んでいて次は伊織の番になるところだった。
伊織「俺だって山本と同じ問題を抱えているんだ‼︎」
山本「ほほう?」
妓夫太郎「つまり問題を、『北原伊織の童貞問題』に置き換えても?」
伊織「何の問題もない。」
クソ‼︎凄いやり方で回避しやがったぞ、アイツ‼︎
伊織「だから俺を処刑するのは……」
教授「ではそろそろ時間なので、今の議題でまとめを発表してもらう。」
伊織「あっ………」
草。
伊織「すいません!今議題を書き直し……」ガッ‼︎
教授「今の議題で発表してもらう。」
しかも伊織が腕を教授に掴まれたためこの議題となりました。残念だね、伊織‼︎
ということで………
山本「我々は『北原伊織が童貞」という問題に対し……」
このテーマで発表した結果、何故か高評価を貰えたよ。やったね♪あと千紗ちゃんごめんね!今度美波とも一緒にダイビングしてあげるから許して♪
ということでグループディスカッション回でした。話題が話題なのでこの章に入ってます。
さて、次回からは遂にvs准教授編が始まります。どんな攻防が繰り広げられるのでしょうか?それは次回からのお楽しみに!
最後に、評価・感想をお願いします。