バカとお酒と鬼滅の刃   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
なお本作では現実の日本とは異なり、
18歳になって初の4月1日を迎えた時から
飲酒が可能という法律になっています。
よろしくお願いします。


第十九章 vs准教授
四十九杯目 持ち物検査


  side 善逸

 

 俺たち工学部みたいな理系学部でキツイ事、それは授業でも実習でもテストでもない。レポートだ。題材を理解し、資料を探し的確に読み取り、レポートを作成する。その苦労たるや授業の比ではない。そうやって苦労の末にようやく作ったレポート発表の場で俺たちは…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

右代宮「zzzzz」

 

 准教授(出題者)が爆睡している様を目の当たりにしていた。

 

 しかもコイツ沖縄合宿のときに魚を割り込んで無理矢理買ったあのクソナルシスト野郎(三十杯目参照)じゃん!絶対ただ自分が眠いから寝ただけでしょ‼︎

 

善逸「すいません、起きてください‼︎」

右代宮「……あ、何かね?」

善逸「何発表中に寝てるんですか⁉︎ふざけないで下さいよ‼︎」

右代宮「お前たちに非がある。」

 

 は?

 

右代宮「相手が寝てしまう程退屈な発表をした自分を恥じたまえ。そもそもプレゼンテーションの本質とは洗練された美しさにこそあるものだ。まずはそう、朝に嗜むローズヒップ。そしてそれを彩る私の優美な鼻歌。このように、あたかも一つの美術品の如く完成されてこその………」

 

 うるせえんだよ‼︎しかも途中から自分の話しかしてないじゃん‼︎もう怒ったかんな‼︎許さないかんな‼︎我妻か〜んな‼︎

 

 

 

 

 授業後、俺たちは怒りをぶつけ合った。

 

全員「「「「「「「「腸が煮えくりかえる‼︎」」」」」」」」

野島「なんだあの言い種‼︎」

御手洗「俺たちがどれほど苦労したと!」

山本「せっかく待ちに待った新作AVの視聴を……っ!早送りしてまでレポート制作に時間を割いたというのに……っ!」

耕平「俺なんて!今期覇権アニメの最新話を……録画に頼ってしまったんだ……」

善逸「俺なんて美波からの夜のお誘いを……全部断ってまでやったというのに……っ!」

 

 この講義、材料力学は人数の都合上何クラスかに分かれていて、美波と千紗ちゃんは別のクラスなんだよね。そのせいで俺だけ辛い目に遭ってるのさ!

 

妓夫太郎「そもそもテメェはどうなんだって話だよぉ‼︎」

藤原「全くだ‼︎毎度退屈な講義しやがるくせに‼︎」

伊織「『退屈な発表をする方が悪い』って言ったよな?」

善逸「そうだね。」

伊織「上等じゃねえか、あのオッサン。誰に喧嘩を売ったのか教えてやる‼︎

他全員「「「「「ああ‼︎」」」」」

 

 ということで、准教授戦の始まりだ‼︎

 

 

 

 

 次の授業の日、さっそく戦いの火蓋が切って落とされた。

 

右代宮「次期教授候補筆頭の私の講義だ。一分一秒を噛み締めて受けたまえ。それでは材料力学の講義を始める。」

 

 まずは最初の作戦の始まりだ!

 

 

 

善逸「………」ガサガサ、ゴソゴソ、ゴクッ

 

 ポテチの袋を鳴らしてこっそり飲み物を飲む!

 

右代宮「誰だ、飲食をしている者は⁉︎」

 

 お、食いついたぞ!

 

学生全員「…………」シーン

右代宮「おや?おやおやおや?」コッ、コッ、

 

 お?准教授がこっちに向かって歩いてきたぞ!

 

右代宮「お前か?」

モブ1「違います。」

右代宮「お前か?」

藤原「違います。」

右代宮「なるほど………」コッ、コッ、

 

 そう言って准教授は教壇に戻り、

 

右代宮「講義中の飲食は禁止ッ‼︎常識、だぞ‼︎」

 

 一回転してポーズを決めながらそう言った。

 

右代宮「では講義を続ける。材料力学とは材料の力学であり……」

モブ2「……」ゴクッ

右代宮「水を飲むな‼︎」

モブ2「はい……」

右代宮「力学とは力の学問であり……」

伊織「………」プシュ

右代宮「だから水を飲むなと言っているだろ‼︎」

伊織「それは誤解です、先生。」

 

 そう、伊織が飲んでるのは………

 

伊織「決して()()飲んでません。」

 

 ビールだ。

 

右代宮「ビールはないだろう⁉︎」

野島「そんな事より講義の続きをお願いします。」

藤原「余計な時間を使わないで下さい。」

右代宮「チッ‼︎この蒸らしすぎたカモミール共めッ‼︎」

 

 またポーズを決めながら喋ってる。正直言って似合わないからやめた方がいいよ、オッサン。

 

モブ3「………」ゴソゴソ

右代宮「ん?早弁か?」ひょい

モブ3「あっ………」

 

 そう言って学生がカモフラージュに使っていた教科書を准教授が取ると、その人はサンドイッチを食べている事が分かった。

 

右代宮「飲食は禁止と言っただろうが⁉︎」

モブ3「俺だけじゃないっすよ。」

 

 何を隠そう、この教室の学生は早弁をしている人が多いのである!

 

右代宮「これは?」

モブ4「カロリーメイトです……」

右代宮「これは?」

モブ5「コンビニ弁当です……」

右代宮「これは?」

妓夫太郎「焼肉です。」

 

 ホットプレートで焼いてるよ。

 

右代宮「焼肉はおかしいよなぁ⁉︎」

妓夫太郎「何のことですかぁ?」

山本「偶然カバンに入ってただけですよ。」

右代宮「偶然でこんな物持ち歩くか‼︎ええい!こうなったら全員カバンに入ってる物を出せ‼︎」

 

 そう言って学生全員がカバンの物をぶちまけた。

 

右代宮「さてと……、エロ本と雑誌、これはまあ分かる。AV&ゲーム機、業腹だがこれらも分からんでもない。」

 

 そして俺が持ってきた………

 

右代宮「だが掃除機、これだけは微塵も分からん……‼︎」

 

 吸引力の変わらないやつの公開だ‼︎

 

善逸「え〜、分からないんですか〜?」

右代宮「講義室の掃除をする殊勝な連中とは思えんし……」

善逸「失礼な!」

耕平「何をおっしゃいますか、准教授。」

右代宮「もうじき教授だ。准教授と呼ぶな。」

耕平「俺達、」

善逸「こう見えて、」

善逸・耕平「「気を遣う真面目系男子なんですよ‼︎」」

 

 何を隠そう、掃除機の用途とは…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御手洗「うまいな、この肉。」

妓夫太郎「ご飯が欲しくなるなぁ。」

耕平「我妻、掃除機は上手く機能してるか?」

善逸「ばっちりだよ‼︎」

 

 焼肉の煙を吸うためだ。

 

善逸「ということで、他の皆が煙たくない為の気遣いです!」

耕平「素晴らしい。」

山本「これぞ生徒の鑑!」

右代宮「おのれ、妙なところで常識的な……!」

 

 それにしてもこれ、掃除機持ってる人は肉食えないんだよね〜。残念!まあ俺は美波の弁当あるからいいや!

 

右代宮「まあ、掃除機とホットプレートの用途は分かった。だが、その他の講義に関係ない物は没収する‼︎」

全員「「「「「「なっ⁉︎」」」」」」

 

 クソ!エロ関連グッズだけを持ってくなんて………!

 

妓夫太郎「卑怯だぞぉ‼︎」

野島「本当は自分が欲しいだけだろ‼︎」

御手洗「没収するなら他のも持ってけ‼︎」

右代宮「口答えするな、クズ学生ども‼︎私の講義のルールは私が決める‼︎」

全員「「「「「あぁん⁉︎」」」」」

 

 テメェもクソ教員だろ‼︎

 

耕平「おい、どうする?」

野島「もう殺っちまおう。」

御手洗「実験室に液体窒素あったよな?」

藤原「あれで凍らせて粉砕すっぞ。」

妓夫太郎「俺の鎌も使うかぁ?」

善逸「俺の木刀も使おう!」

山本「それがいいな‼︎」

伊織「暴力はよすんだ、皆‼︎」

 

 えっ?伊織はどうしたの?急に正義にでも目覚めたの?

 

伊織「講義に関係ない物は持ち込み禁止。そんなの当たり前じゃないか!だからこうするんだ♪」

 

 なるほどね!こうして俺たちは伊織から物の正しい使い方を教わった。

 

山本「ということで、このAVのパッケージのような物は筆箱です。」

野島「こっちのAVのパッケージのような物は定規です。」

藤原「このエロDVDのような物は円を描くのに使います。」

善逸「この木刀は先端に墨を染み込ませて筆ペンとして使います。」

妓夫太郎「この鎌は先端に血を染み込ませて赤ペンとして使います。」

伊織「ということでこれらはこうやって講義に使います。」

耕平「いやぁ、これは講義に関係あるなぁ。」

御手洗「これで没収は不当だなぁ。」

右代宮「あまりに強引すぎるだろう⁉︎というか明らかに危険な物があるんだが⁉︎」

 

 そうかな?まあそれに対する反論もちゃんとあるよ!

 

伊織「教授は今の若者の文化をご存知ないようで。」

右代宮「なんだと……?」

伊織「これは俗に言う痛グッズという物ですよ。」

 

 耕平みたいなオタクが持ってるやつだね。

 

右代宮「木刀と鎌はどう考えても違うだろ⁉︎」

善逸「当たると痛いので痛グッズです。」

右代宮「なわけあるか‼︎それと、ここでは私がルールだ‼︎だからこれらは全て没収する‼︎」

全員「「「「「なっ⁉︎」」」」」

 

 クソ‼︎この自己中め‼︎

 

山本「返せコラァ‼︎」

耕平「俺の娘と嫁たちを‼︎」

野島「それでも教育者か‼︎」

善逸「これじゃあ単なる異常者だ‼︎」

藤原「ネットに晒して炎上させてやる‼︎」

右代宮「ふははは‼︎それがどうした‼︎私に従えない者は全員留年だ‼︎」

全員「「「「「野郎………‼︎」」」」」

 

 クソ!留年を盾に取るとか、ムッツリ商会を盾に取るムッツリーニ並に卑怯だぜ‼︎

 

御手洗「こうなら徹底的にやってやらぁ‼︎」

伊織「後悔するなよ、次期准教授‼︎」

右代宮「黙れクズ学生ども‼︎」

 

 どうでもいいけど、次期准教授ってただの講師か助教だよね。

 

 

 

 

 

 そうして俺たちと准教授の戦いはしばらく続いた。

 

右代宮「貴様ら……どこまでも生意気な……」

伊織「そっちこそいい加減……非を認めろよ‼︎」

善逸「そ〜だそ〜だ‼︎」

右代宮「非を認めろだと?」

伊織「この前言ってたじゃないですか……」

善逸・伊織「「退屈な発表をする方が悪い、って‼︎」」

 

 俺たちはこのせいで戦ってるんだからね!

 

右代宮「なっ⁉︎」

野島「俺たちだってこんなことしたくないんです……」

妓夫太郎「ただ居眠りの非を詫びて欲しいだけなんです……」

御手洗「そうなんです……」

耕平「あと単位が欲しいんです……」

山本「しかも高評価で欲しいんです……」

藤原「出来れば最高評価で欲しいんです……」

 

 さらっとクズ発言をしてる奴らがいるけどこの際気にしないでおこう。さあ准教授よ、非を詫びろ‼︎

 

右代宮「あの発言を撤回する気はない。」

 

 クソが‼︎何でそこまでして自分の非を認めないんだ‼︎

 

右代宮「だが、私の講義が退屈だったのなら、反省しよう。そこで退屈な講義にならないよう………」

 

 なるほと!そう考えてくれたんだね!良かった!これでやっと話が通じた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

右代宮「今から臨時テストを行う。」

 

 はぁ?

 

全員「「「「「はぁぁぁぁぁぁ⁉︎」」」」」

右代宮「このテストで単位評価の大部分を決めるからな‼︎」

伊織「ふざけるな、卑怯者‼︎」

野島「それが講師のやる事かよ‼︎」

善逸「逃げるなぁぁぁぁぁ‼︎自分が居眠りをした責任から逃げるなぁぁぁぁぁぁ‼︎」

耕平「恥を知れ、恥を‼︎」

御手洗「生き恥‼︎」

右代宮「何とでも言え、クソガキ共‼︎」

全員「「「「「あぁん⁉︎」」」」」

右代宮「大学で教授に逆らった事を後悔したまえ‼︎」

 

 クソ!このテストをしくじったらほぼ留年…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全員「「「「「楽勝だったな。」」」」」

右代宮「あぁ………」

 

 なんだけど、レポートを真面目にやったおかげで普通に点が取れたよ。やったね♪こうして准教授との戦いは勝利で幕を閉じた。




 ということでvs准教授編、開幕です!初戦は色んな物を持ち込んで戦いました。最終的には臨時テストに持ち込んだものの、普段のレポートのおかげで准教授に勝てましたね。

 そして次回は実写映画にもちょこっとだけ出てきた、シャルピー衝撃試験です。お楽しみに!

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