バカとお酒と鬼滅の刃   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
なお本作では現実の日本とは異なり、
18歳になって初の4月1日を迎えた時から
飲酒が可能という法律になっています。
よろしくお願いします。


五十二杯目 代返争奪エスケープ

  side 善逸

 

 梅雨も明け、一気に暑くなったせいで講義を受けるのがダルくなってきた。

 

善逸「う〜、あぢい〜。」

耕平「こんな日は涼しい家に引きこもってアニメを見るに限るな。」

野島「後半はともかく前半は俺も賛成だ。」

御手洗「せめて学内のエアコンの設定温度をもう少し下げてくれたらいいのに〜。」

伊織「学費が安い大学だから仕方ないけどな。」

藤原「だな。」

右代宮「やかましいぞ、貴様ら‼︎」

 

 そう言って准教授は華麗にバク転を……………

 

右代宮「あっ……」グキ

 

 失敗して足を捻り、そのままの勢いで………

 

右代宮「グブァ……」ゴシャアッ!

 

 身体ごとエアコンに突っ込んでエアコンを壊した。ふざけんなや‼︎何してんだよ‼︎

 

 

 

 

 こうして俺たちは灼熱の中で授業を受けることになったが…………

 

右代宮「つまり……、片持ち梁にかかる曲げ応力は……然るに……曲げモーメントの算出を………」

全員「「「「「やってられっかぁぁぁぁ‼︎」」」」」

 

 流石に我慢できなかった。環境最悪のFクラスの教室でエアコン無しの中ストーブみたいな鉄人、煉獄先生、錆兎先生とむわ〜♡ってしてるスケベの授業を受けた日(バカテス編第四十話参照)よりはマシだけど、それでも限度があるよ‼︎

 

右代宮「神聖な私の講義を妨害するな‼︎」

善逸「うるせえ、万年准教授‼︎」

御手洗「このクソ暑い中エアコンを壊しやがって‼︎」

山本「責任取って休講にしろ‼︎」

野島「ついでに単位もよこせ‼︎」

右代宮「休講?私は教授………教育者だぞ?」

伊織「准教授だろ。」

耕平「どさくさに紛れて出世を偽るな。」

右代宮「そんな私が私的な理由で休講なぞできるわけなかろう。」

 

 コイツ、意外とまともな面もあるんだね〜。

 

右代宮「私の評価に関わるからな。」

 

 前言撤回。思いっきり私的な理由じゃねえか。

 

伊織「結局、テメェが可愛いだけじゃねえか‼︎」

山本「教育者ぶりやがって‼︎」

野島「いいから休講にしろ‼︎」

善逸「そ〜だそ〜だ‼︎」

右代宮「私の評価のためにも講義は敢行する‼︎」

御手洗「なんだと⁉︎」

耕平「このクソ野郎‼︎」

右代宮「そして今日の出欠は講義の最後に取る‼︎更には今日欠席した者は『不可』だ‼︎」

全員「「「「「はぁぁぁぁぁぁ⁉︎」」」」」

 

 ふざけんなよ‼︎この講義美波と一緒じゃない上に担当教員がアンタだからやる気がないんだよ‼︎あと今日妓夫太郎は風邪引いて休んでるから落単確定だね。可哀想に………。まあこれは流石にアレだから妓夫太郎の分は代返しとくか………

 

善逸「んなことしたら途中退席出来ないでしょ〜が‼︎」

耕平「さっさと出欠を取れ‼︎」

伊織「サボらせろ‼︎」

右代宮「黙れ黙れ黙れ‼︎私がサボれないのにお前たちをサボらせてたまるかぁぁぁぁ‼︎」

全員「「「「「このクソ外道がぁぁぁぁ‼︎」」」」」

 

 こうしてFクラス以来の灼熱授業が始まった。

 

善逸「暑い……」

耕平「死ぬ……」

伊織「地獄って本当にあったんだな……」

右代宮「そこ、静かにしろ‼︎………それで、断面係数を仮に……」

モブ1「よく冷えたビール飲みてえ。」

モブ2「凍ったジャッキでな。」

 

 そういうこと言うなよ‼︎マジでビールが飲みたくなっちゃうじゃん‼︎

 

右代宮「貴様ら、単位は要らんのか‼︎」

 

 そういいながら自分だけ扇風機を使ってるあたり、本当にムカつくよね、コイツ。後で煉獄先生と鉄人に頼んで相撲でもしてもらおうか。

 

 ちなみに………

 

伊織「ダメだ、我慢出来ん。」

耕平「今ビールを飲まなきゃ死ぬぞ。」

御手洗「だが逃げたら『不可』だぞ。」

野島「どうしたものか……」

 

 皆も同じ気持ちみたい。だったらある提案をしよう!

 

善逸「仕方ない、代返を使うか‼︎」

 

 もともと妓夫太郎の分をやる予定だったやつね!それを全員でやるのさ!

 

全員「「「「「はあ?」」」」」

山本「誰がんなもん引き受けるんだよ。」

耕平「俺はやらんぞ。」

御手洗「俺もだ。」

野島「お前らのために残るなんて死んでも御免だ。」

伊織「妓夫太郎がいたらやってくれそうなんだけどな〜。」

耕平「じゃあ誰がやるんだよ?」

善逸「そりゃ誰がやるかって……?」

 

 もちろん…………

 

善逸「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃」

 

 最後まで残っていた奴だ‼︎その役目を俺の壱の型で押し付けてやる‼︎

 

全員「「「「「なっ⁉︎」」」」」

善逸「もらっ……」ガッ!

 

 誰だ⁉︎俺の肩を掴んだのは⁉︎

 

藤原「代返争奪エスケープか。俺も混ぜてくれ‼︎」

 

 影の薄さで有名な筋肉モブだった。

 

 

 

 

 ということで代返争奪エスケープは振り出しに戻った。さて、タイミングは………

 

右代宮「たわみの方程式を………」

 

 今だ‼︎

 

善逸「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃」

善逸・伊織以外「「「「「チャンス!」」」」」

 

 よし、これで代返は伊織に…………

 

伊織「オラァ‼︎」 バタン‼︎

伊織以外「「「「「グブァ‼︎」」」」」

 

 クソ‼︎伊織がドアに向かってバッグを投げてドアを閉めたせいで帰れなくなった‼︎

 

右代宮「そこ、どうかしたかね?」

善逸「いえ、なんでもありません。」

山本「風でドアが閉まったみたいです。」

 

 しかも危うく准教授にバレそうになったし………。全く、伊織はなんてことしてくれてんだ‼︎

 

 さて、次の作戦はどうしようか?

 

右代宮「それで、式は……」

伊織「教授‼︎」

右代宮「なんだね?」

伊織「暑いので窓を開けてもいいですか?」

右代宮「良かろう。」

 

 なるほど、窓から脱走する気だね!そうなると窓に近い伊織が一気に有利になって、一番不利になるのは………山本か!ならよし!

 

山本「教授‼︎」

右代宮「なんだ?」

 

 お!やはり山本も動いたか………。だけどどうやって自然に脱走対策をするんだろう?この暑さで『窓を閉めたい』は通用しないと思うけど……

 

山本「窓枠に剣山を置いてもいいですか?」

 

 不自然の極み‼︎こんなの通用するわけ………

 

右代宮「まあ構わんが。」

 

 あるかぁぁぁぁぁぁぁ‼︎

 

善逸「構わないのかよ‼︎」

伊織「理由は⁉︎一体どんな理由で認めたんだ⁉︎」

山本「窓枠が殺風景な気がしたからです。」

右代宮「そうか。」

山本以外「「「「「それでいいの⁉︎」」」」」

右代宮「いいのかも何も、だ。お前たちの脱走を防ぐのに有用ではないか。」

 

 クソ!気づいてやがったか‼︎こうなるとどうしたらいいのやら………こういうときに無惨の扇風機だったりなんか涼しそうな万世先生がいてくれたりするだけでよかったんだけどな〜。そんなことを思ってると………

 

伊織「藤原の奴がいない⁉︎」

 

 まさかの抜け駆けが判明した。

 

耕平「なんだと⁉︎」

野島「言われてみれば‼︎」

善逸「マジで気づかなかったんだけど⁉︎」

山本「まさかあの野郎、自分の影が薄いのを良いことに‼︎」

野島「1人で脱走しやがったのか‼︎」

御手洗「許せねえ‼︎」

耕平「どうする北原?」

善逸「このままだと俺たちは奴の奴隷だよ?」

伊織「どうするも何も………教授‼︎」

右代宮「今度はなんだ?」

 

 准教授を呼んでどうするんだろう?

 

伊織「藤原が脱走したので捕まえてきて良いですか⁉︎」

伊織・藤原以外「「「「「ナイス‼︎」」」」」

右代宮「良かろう。」

 

 ストレートなチクリ‼︎流石だね、邪柱‼︎

 

 ということで俺たちは藤原を捕獲しに向かった。

 

 

 

 

 

 

 そして奴はあっという間に見つかった。

 

藤原「ふぅ、天国だ〜。あのクズどももたまには役に立つな。」

善逸「逃げるなぁぁぁぁ‼︎講義から逃げるなぁぁぁぁぁ‼︎」

伊織「裏切り者、確保ぉぉぉぉぉ‼︎」

耕平・野島・山本・御手洗「「「「オラァ‼︎」」」」

藤原「なにごと⁉︎」

 

 そして無事藤原、ゲットだせ♪

 

藤原「お前ら、代返はどうした⁉︎」

山本「知るか、そんなもん‼︎」

野島「地獄を見るなら全員一緒だ‼︎」

耕平「旅は道連れ世は情け、ってな‼︎」

藤原「地獄は道連れ世はいじめ、だろうが‼︎」

伊織「違うんだ藤原。」

善逸「話を聞いてくれ!」

 

 ここで藤原の説得をしないとね!

 

伊織「准教授に俺たちの脱走がバレていてな……」

善逸「代返は無理だったんだよ……」

藤原「なっ……⁉︎」

伊織「このままじゃお前は単位を落とす。」

善逸「だからお前を連れ戻しに来たのさ!」

藤原「お前ら……」

御手洗「へっ!」

山本「礼なんかよせ!」

野島「友人として当然のことだろう?」

耕平「言ったじゃないか、旅は道連れ世は情け、ってな!」

 

 よし、これで説得完了だ!

 

藤原「ならば何故組み伏せる必要がある?」

野島「つまらない事は気にするな‼︎」

 

 どうせ逃げると思ったからさ!やっぱりちゃんと捕まえないとダメだよね!

 

御手洗「って事だ。」

耕平「戻るぞ藤原。」

藤原「…………」

山本「藤原?」

藤原「………嫌だ。」

善逸「えっ?」

藤原「俺はもうあんな暑い講義室に戻りたくはない‼︎」

 

 クソ‼︎普通の説得は失敗していたみたいだ………。ならここは罵倒を使った説得を……‼︎

 

伊織「気持ちは分かるがカス‼︎」

御手洗「わがままを言うな、クズ!」

野島「戻るしかないんだよ、ボケ‼︎」

善逸「逃げるな、卑怯者‼︎」

山本「役立たずの雄豚‼︎」

耕平「とっととくたばれ、糞野郎‼︎」

藤原「じゃあお前らは戻れるのか⁉︎あの灼熱の講義室に‼︎」

 

 うぐっ………!それを言われるとキツい‼︎

 

藤原「それによ、アレを見てみろ。この暑さで人類があの魅力に抗えると思うか………?」

 

 そう言って藤原が指差した先には…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビールが売ってる自販機があった。それを見た瞬間、俺たちのすべき事が分かった。

 

 

 

 しばらくした後、俺たちは講義室に戻った。

 

右代宮「遅いぞ、お前たち‼︎まさかどこかで涼んでいたんじゃないだろうな?」

山本「いえ、そんな。」

御手洗「滅相もない。」

右代宮「い〜や信用出来ん‼︎そもそもこの暑い中講義をしてやっている私に対する敬意というものが‼︎」

善逸「教授。」

右代宮「なんだ⁉︎」 ドン

 

 そして俺たちは大量の……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

缶ビールを机の上に置いてこう言った。

 

善逸「今日は暑いですね〜?」

右代宮「…………だな‼︎」ごくり

 

 こうして俺たちは

 

善逸「要は私的な理由で休講じゃなきゃいいんですよね⁉︎」

藤原「これなら問題ないでしょう‼︎」

右代宮「今回ばかりはその機転を認めよう‼︎」

山本「流石准教授、懐が広い‼︎」

野島「教授昇進待ったなし‼︎」

御手洗「さあ、もう一本!」

伊織「いや〜、今日はビールが美味い‼︎」

耕平「毎日美味いがな‼︎」

 

 准教授と酒盛りをしましたとさ♪めでたしめでたし‼︎そんな事を思ってると………

 

学長「右代宮先生の教授推薦は当分無しで。」

学長秘書「畏まりました、学長。」

 

 廊下から凄い事が聞こえてきた。ちなみに本人は気付いてないみたい。こうして准教授はしばらく教授になれなくなりましたとさ♪めでたしめでたし‼︎




 ということで単行本最新話の番外編、代返争奪エスケープの話でした!いつもは影が薄くろくなセリフがない藤原が珍しく目立ちましたね。多分この話くらいじゃないでしょうか、目立つのは。

 それと、残念ながら野島・山本・御手洗・藤原の4人はこの後第二十六章までほぼ出番がありません(御手洗だけもしかしたらちょっとあるかも?)。ですので4人に会いたくなったらいつでもこの章に戻ってきてきて下さい!

 さて、次回の話です。当初はホワイト研の話のつもりでしたが、自分の研究室時代を思い出して辛いので准教授絡みのオリジナルの話に変えます。何をやるかはお楽しみに!

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