バカとお酒と鬼滅の刃   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
なお本作では現実の日本とは異なり、
18歳になって初の4月1日を迎えた時から
飲酒が可能という法律になっています。
よろしくお願いします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前(水中)『〜』は
水中でのジェスチャーなどの動作を
分かりやすく言葉に置き換えた物です。


五十六杯目 乙矢君にはよく見えている

  side 妓夫太郎

 

 俺達は乙矢さんと毒島を連れてダイビングを行うことになった。

 

宇髄「さて、ダイビングは2人1組なので、派手にペアを組んでもらう‼︎」

 

 さて、俺は誰と組むのかな?

 

毒島「アンタらのどっちか、組まない?」

 

 まさかの毒島から誘われた。

 

伊織「俺らか?」

妓夫太郎「なんで乙矢さんじゃねえのかぁ?」

 

 普通なら狙ってる相手と組むよなぁ。

 

毒島「アンタら頭沸いてんの?こんなの(ウェットスーツ)着てたら水着も見せられないし、ヘマやったら乙矢君に迷惑かかっちゃうでしょ?」

妓夫太郎「俺らへの迷惑はいいのかよぉ。」

伊織「お前ならわざと失敗して甘えるかと思ったが……」

毒島「可愛く下手を演じるには実力がいるのよね。」

妓夫太郎「そういうもんなのかぁ。」

 

 俺にはよく分からんけどなぁ。

 

伊織「まあ全部無用な心配だが。」

毒島「どうしてよ?」

伊織「お前のような体験ダイビングのバディはインストラクターだからな。」

毒島「インストラクターって、あの背が高くて派手派手言ってる人?」

妓夫太郎「その人もいるが、お前は………」

奈々華「桜子さんは私と組みましょうね〜!」

妓夫太郎「こっちの人だぁ。」

毒島「えっ⁉︎よ、よろしくお願いします……」

 

 残念だったなぁ。そんなことを思ってると………

 

乙矢「桜子さん、どうしたんですか?」

 

 乙矢さんが声をかけてきた。

 

妓夫太郎「他の人と差があるのが気になるらしいです。」

伊織「んなもん気にせず直球勝負が一番なのにな。」

 

 確かになぁ。俺ならともかく、アイツくらいちゃんと見た目が整ってればそれが一番だよなぁ。

 

乙矢「……何の話かは分かりませんけど、北原さんは他人との違いを気にしない人なんですね。」

 

 確かに、伊織は割とそうだよな。他人が全力で好きな物は認めたりするし。いつも他人より劣ってることばかりを気にしてる俺とは全然違うなぁ。

 

 

 

 

 そんな事を思いながら俺は伊織とペアになって潜った。そして俺は近くで潜っている乙矢さんがどういう動きをするのか気になったので、ちょっと観察してみることにした。

 

乙矢(水中)『この魚、この時季によく見られるんですよ!』

妓夫太郎(水中)『なるほど!』

乙矢(水中)『あ、これはレアな魚ですね!』

伊織(水中)『おお!』

 

 乙矢さんとのダイビングは、なんていうか、一緒に潜っててとても楽しかった。そんな事を思ってると………

 

宇髄「あの高校生ダイバー、派手に凄えじゃねえか‼︎」

まさお「ほとんどイントラ(インストラクターの略)の動きでしたもんね〜。」

須磨「流石ね!」

 

 案の定その話題になっていた。

 

伊織「イントラ並の動き?それって中性浮力が上手いとかですか?」

善逸「エアの消費が少ないとか?」

まきを「無論、そういった部分もうまかったんだけど、」

雛鶴「一番はやっぱり『皆が楽しめるように動いてた』ってところだと思います。」

宇髄「派手にその通りだ‼︎」

 

 なるほど‼︎アレは意図的なものだったのかぁ‼︎

 

妓夫太郎「確かに、一緒に泳いでで珍しい魚とかを教えてくれたりしましたね!」

須磨「それだけじゃなく、離れた人がいたらはぐれないように近くにいたり……」

まきを「それとなく群れを皆を誘導してたりしたね!」

 

 凄えな、乙矢さん………。そこまで意識してやってたのかぁ……

 

雛鶴「恐らくあれは部活で後輩の面倒を見ているうちに身についた技術だと思います。」

宇髄「っということだから、二本目潜るときに派手に注意して見るといいぞ‼︎」

 

 ということでもう一回潜ったが、確かに乙矢さんの動きは全て一緒に潜る人を楽しませるためのものだった。それでいて自分も楽しんでいる。こういうところは古手川に似てるかもなぁ。ただ古手川を卑下するわけじゃないが、乙矢さんの方がそれが上手い気がする。あの人は本当に凄えんだなぁ。とても自分より2つ下(高3)とは思えない。

 

 

 

 

 2本目が終わった後、俺と伊織は毒島と一緒に乙矢さんの話をしていた。

 

伊織「っていうことらしい。」

毒島「そうなんだ。」

妓夫太郎「マジで凄えよなぁ。」

毒島「だね!頭も良いし、性格も良いし、本当に凄いのね!」

伊織「ああ、だからさ……もう充分だろ?」

 

 おい。

 

毒島「何普通に諦めさせようとしてんのよ。ま、まさかアンタは私を狙ってたり……っ!」

伊織「またまた、吐き気を催す様なご冗談を。」

毒島「じゃあ妓夫太郎か、アタシを狙ってるのは⁉︎」

ケバ子「………」ピクッ

妓夫太郎「んなわけねぇだろぉ。俺は恋愛になんか興味はねぇ。」

 

 嘘だけどな。ただ毒島じゃなくて愛菜に好意は持ってるが狙う気はさらさらねえ。あと愛菜から一瞬凄い気配を感じたが…………気のせいかぁ?

 

宇髄「3人とも、派手に次行くぜ‼︎」

妓夫太郎・伊織・毒島「「「は〜い!」」」

 

 ということで俺達は3本目のダイビングに向かった。

 

 

 

 

 ダイビングの後、俺は伊織と乙矢さんと一緒にウェットスーツを洗濯しながら話していた。

 

伊織「ミノカサゴが結構いたな。」

乙矢「そうですね!実は僕、あの魚好きなんですよ!」

妓夫太郎「あれ?部活だとこの辺は潜んないんですかぁ?」

伊織「確かに。」

乙矢「いえ、潜りますよ。」

妓夫太郎「なら見飽きてるのでは?」

乙矢「あははは!そんな事ないです!」

伊織「マジで⁉︎」

乙矢「はい!同じ海でも時季や時間で、それぞれ良いところはあります。だから何度同じ海に潜っても飽きたりなんてしません!」

妓夫太郎「流石です、乙矢さん!」

乙矢「そ、そんな事ないですよ〜………」

 

 凄いなぁ、乙矢さんは………。それぞれの良いところをきちんと見てるなんて、なかなか出来ない芸当だよ。そんな事を思っていると………

 

伊織「乙矢君ってモテるだろ。」

 

 伊織がすごい事を聞いた。

 

乙矢「えっ⁉︎」

伊織「どうなの?」

乙矢「あの……まあ……そういう話も頂きますけど……///」

 

 やっぱりなぁ。でも今はそれよりも海に夢中って事かぁ……。なんていうか……

 

妓夫太郎・伊織「「古手川(千紗)にそっくりですね(だな)。」」

 

 って伊織も同じ事思ってたんかい!

 

乙矢「千紗さんですか……。素敵な方ですよね。」

 

 おっ?もしやこれは乙矢さんは古手川に興味があるとかかなぁ?真意は定かではないけれど………

 

 

 

 

 ウェットスーツを洗濯し終わった後、俺達はそれを片付けるために倉庫に向かっていた。

 

乙矢「そういえば北原さんや謝花さんの周りにはとてもユニークな方が多いですよね。」

伊織「だな。海バカとかタンポポとかドイツ人とかムッツリーニとか…………」

妓夫太郎「恋愛脳とかオタクとかからかわれ上手とか……」

伊織「お陰で一緒に白い目で見られて迷惑してるよ。」

妓夫太郎「お前も大概だろぉ?」

伊織「お前もな。」

乙矢「あははは。」

 

 本当にPaBって個性的なメンツだらけだよなぁ。

 

伊織「けどさ、自分の『好きなもの』に正直な奴って、俺嫌いじゃないんだよな。」

乙矢「なるほど……///」

 

 伊織のこの振る舞いにどうやら乙矢さんも尊敬の念を抱いたみたいだ。まあ伊織のこういうところはカッコいいよなぁ。

 

 

 

 

 

 そして毎度恒例、ダイビング後の飲み会の時間となった。

 

時田「それじゃあ、お疲れ様でした〜‼︎」

全員「「「「「お疲れ様でした〜‼︎」」」」」

 

 そうして酒の肴として

 

乙矢「わぁ、お刺身ですか!」

 

 魚が出てきた。

 

妓夫太郎「店長がたまに貰ってくるんです。」

毒島「今日は魚に縁があるね〜♪」

乙矢「ですね〜。」

 

 毒島が積極的に行動していく。頑張れ!

 

乙矢「ん^〜、美味しいです!」

毒島「あっ、お醤油こぼしてるよ!」

乙矢「あっ……」

 

 乙矢さんが胸元にこぼした醤油をすかさず拭く毒島。いいぞぉ〜!

 

乙矢「ラッシュに着替えてきます。」

伊織「乙矢君のラッシュは?」

千紗「洗い場に干してあると思う。」

美波「それなら千紗が案内してあげたら?」

千紗「うん、そうする。」

乙矢「ありがとうございます。」

 

 ということで乙矢さんを古手川が案内することになり、毒島に不利になった。更に…………

 

耕平「お前………前にどこかで会ったことないか?」

毒島「………」ギクッ⁉︎

伊織「い、いや〜、気のせいじゃないか?」

毒島「そ、そうですよ〜。」

耕平「いや、確かにどこかで………」

 

 大変なことになった。

 

毒島「……ちょっとどうすんのよ⁉︎……」

妓夫太郎「……気づかれちゃいけない相手に気づかれたなぁ……」

伊織「……だったら記憶を失うほど殴ればいいんじゃないか?……」

妓夫太郎「……マジかよぉ……」

毒島「……アンタのそういうとこ、マジで好きだわ……」

 

 ということで、伊織が耕平を殴ることになった。

 

 

 

 

 

  side ケバ子

 

 妓夫太郎がさっきっからずっとあの女の事を見ている………。それにあの女の『好き』っていう発言………。怪しい………

 

愛子「どしたの、愛菜?」

ケバ子「ちょっと席を外すわ……」

愛子「ほ〜い。」

 

 そして私は派手な化粧に身を包み…………

 

ケバ子「ウチと乾杯せんね?」

毒島「誰よアンタ。」

愛子「えっw」

 

 あの女に事実確認をすることにした。

 

ケバ子「ちょっと質問あるっちゃけど……」

毒島「はぁっ、何?……っていうかケバ………」

ケバ子「アンタ、不純な目的でここに来とらん?」

毒島「………へえ〜。」

 

 今の間………。間違いない、これは黒だ。

 

毒島「何、悪い?」

 

 やっぱり!

 

ケバ子「悪いけん言いよ〜と‼︎」

毒島「私思うんだけどさ、人の集まりに求めるものってそれぞれじゃない?私は仲良しごっこで満足する気はないの。」

 

 なっ⁉︎平和なPaBにはいなかったタイプの奴か⁉︎確かに恋愛自体に興味ある人は結構いるけど!こういう奴は初めてかも………。だから私ももっと頑張らないといけないな………

 

毒島「何とか言えば?」

ケバ子「……確かに………いつも裸で遊んでるだけじゃ……」

毒島「いつも裸で遊ぶ⁉︎」

 

 

 

 

  side 毒島

 

 コイツ……。このケバさといい、尻軽発言といい………、ビッチか⁉︎

 

毒島「まさかアンタ、手ぇ出そうとか考えてないわよね?」

ケバ子「なんで分かったと⁉︎」

毒島「……っ。」

 

 やっぱり………。ここに来てライバルが増えるとか………倒す他ないじゃない‼︎

 

 

 

 

  side 妓夫太郎

 

 さっきから、

 

毒島「ぽっと出がしゃしゃり出ないでくれる〜?」

ケバ子「なん?そりゃこっちのセリフたい。」

 

 何故か愛菜と毒島がバチバチなんだよなぁ。愛菜が今日会ったばかりの乙矢さんを狙う理由がないから、ただの勘違いなんだけどなぁ。もしや愛菜が狙ってる人は伊織で、毒島が伊織を狙ってるように見えたなら仕方ないが。

 

愛子「なんでああなってんだろうね〜?」

伊織「さあな。」

妓夫太郎「さっぱり分からんなぁ。」

愛子「ところで千紗はどこ行ったの?」

妓夫太郎「さっき乙矢さんと洗い場に行ったぞぉ。」

伊織「醤油を服にこぼしたから着替えてるんだ。」

愛子「なんで謝花君は敬語………ってそうじゃなくて、2人きりにしていいの?」

 

 2人きり?確かに毒島的にはあまり良くない話だが、何故工藤がこの事情を知ってるんだぁ?

 

伊織「どういう意味?」

妓夫太郎「よう分からんなぁ。」

愛子「特に北原君は呑気だね〜。」

 

 あっ、伊織の話ね。毒島の話は知ってるはずないか……

 

伊織「俺?」

愛子「だってあんなに美形で性格良くて、何より趣味が完全に一緒なんだよ?もしかしたら千紗ちゃんが取られるとは思わないの?」

伊織「なるほどな〜。」

 

 なるほど、伊織×古手川の話だったのかぁ。ここは仮の付き合いとはいえ、一応は恋人同士だからなぁ。

 

 

 

 

 

  side 千紗

 

 私は乙矢君と一緒に服を洗うついでに話をしていた。

 

乙矢「すいません、付き合わせてしまって。」

千紗「いいけど、聞きたいことって?」

乙矢「恋人とかいるんでしょうか?」

 

 ん?まさか恋愛の話?もしや私のこと?ダメだ……経験も興味も無いから分かんない………。こういう時に美波や愛子がいれば助かるのに………

 

乙矢「すいません!突然こんな事聞いて。でも、どうしても気になって………。本当に素敵だと思うんですよ………」

 

 えっ?もしや私に告白するの?こ、心の準備がまだなんだけど⁉︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乙矢「北原さんって‼︎」

 

 えっ?どういう事?まさかの伊織の事が好きなの⁉︎謎が深まってしまった………。しかもこういうのって勝手に本人に話す事じゃないし……どうしよう……




 ということで乙矢君の好きな人は原作通り伊織になりました。そして久々のダイビングシーンでしたね。ちなみにこの後はなんと、第二十五章(パラオ編)までダイビングしません(現在第二十章)!あれ、ぐらんぶるって確かダイビング漫画だったような………

 さて、次回はぐらんぶる屈指の名(迷)シーンが出てきます。お楽しみに‼︎

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