未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
なお本作では現実の日本とは異なり、
18歳になって初の4月1日を迎えた時から
飲酒が可能という法律になっています。
よろしくお願いします。
side 善逸
俺は今、この前店にやってきたって桜子ちゃんって子をバイト先のバーで相手にしているよ。ちなみにあっちは俺のことを意識してなかったのか知らないみたい。
善逸「なるほど、桜子ちゃんはイジメで悩んでるんだね!」
毒島「そうなの、タンポポ君。本当にもうどうしたらいいのか……」
善逸「そんなに思い詰めないで!」
話題はイジメについてだね。あと一緒にバイトしている美波のせいでこの店での名前がタンポポになってるよ。
善逸「イジメか〜。なるほどね!俺には状況が分からないけど一つだけ言っていい?」
毒島「うん。」
ちなみに…………
善逸「『効率的なイジメが思いつかない』って悩みはどうなの?」
毒島「だってアイツ全然へこたれないんだもの‼︎」
桜子ちゃんがいじめる側らしい。
毒島「私、こう見えても努力家なの。お洒落とかスタイル維持は頑張ってるし、相手の趣味に合わせた話題や接点作りもしていて、向こうが望むなら悪い所は全部直すつもりなの。でも………」
善逸「でも?」
毒島「流石に性別の壁だけはどうにも………‼︎」
彼女が一体何の話をしているのか、俺には全く分からない………
side 妓夫太郎
さっきから乙矢さんが………
乙矢「北原さん、北原さん!賄い作ったんで一緒に食べましょう!」
伊織「おう。ありがとな、乙矢君!」
ある時は伊織と一緒に食事を取ろうとしたり、
乙矢「北原さん、北原さん!」
伊織「ん、何?」
ある時は伊織に近づいたり、
乙矢「北原さん、北原さん!」
伊織「今度はどうした?」
またある時は伊織に近づいたりと、すごい露骨に好意を表している。大好きな伊織にひょこひょこと動き回りながらついていく乙矢さんはなんというか可愛らしいんだが、毒島からすればいたたまれないだろう。
妓夫太郎「どうするよ、毒島様?」
毒島「どうするも何も、奴を呼び出していじめるしかないわ。」
妓夫太郎「う〜ん、それも良いと思うがぁ、ここは一つ伊織の意見を参考にしてみるのはどぉだぁ?」
毒島「なんで?」
妓夫太郎「だってアイツは乙矢さんに好かれてるからなぁ。アイツが考える方法なら意外と参考になるかもよ?」
毒島「確かにそうね。それなら北原に聞く事にするわ。」
ということで俺は伊織を呼んだ。
伊織「んで、またお前は俺をいじめるのか?」
毒島「それはするけど……」
妓夫太郎「するのかぁ。」
毒島「ちょっとアンタに聞きたいことがあるのよ。」
伊織「おう、何だ?」
妓夫太郎「お前なら乙矢さんをどうやって口説くかって話だぁ。」
伊織「……は?んな事言われてもな。」
毒島「じゃあ別の適当な女でもいいから。」
伊織「そうだなぁ。俺はやっぱ………直球勝負だな。」
直球勝負かぁ。伊織らしいなぁ。
毒島「う〜ん…………『スケベさせてくれ』、ってアンタ最低……」
随分と酷え直球だなぁ。あとスケベって高校のときにいた不死川先生のあだ名だったらしいなぁ。俺はあんまりよく知らねえが。
伊織「ふざけんな‼︎誰がそんな告白するか‼︎」
毒島「アンタじゃないの?」
伊織「しね〜よ‼︎というかお前だったらどうすんだよ⁉︎」
毒島「私?そんなの
女の武器かぁ。確かに毒島ならありだなぁ。
伊織「ほほう。という事は…………ってスタンガンは犯罪じゃねえか⁉︎」
なんでそこでリアル武器が出てくんだよ‼︎
毒島「はぁ⁉︎バカじゃないの⁉︎私が言ってるのは女の武器よ‼︎」
伊織「なるほど、女の武器ねぇ。」
毒島「何よ⁉︎」
伊織「この前全然効果がなかったように見えたが?」
毒島「ぐっ………」
確かになぁ。得意の武器が効かないとなると結構大変だよなぁ。
毒島「だったらどうしろって言うのよ⁉︎」
伊織「俺に言われても……。妓夫太郎はなんかアイディア無いの?」
妓夫太郎「う〜ん。」
俺も残念ながら恋愛経験が無い。だからここは………
妓夫太郎「アドバイザーを用意するのはどうだろうかぁ?」
他の人に頼る!
毒島「確かに、それはいいわね。」
伊織「よし、そうと決まれば俺と妓夫太郎でその人たちを用意すっか!」
妓夫太郎「そぉだなぁ。」
毒島「任せたわよ。」
ということで俺達はアドバイザーを用意して毒島の恋愛相談の場を作った。
そしてその日の夜、俺と伊織は毒島を連れて寿さんや善逸のバイト先であるバーに足を踏み入れた。
毒島「んで、どの人たちがアドバイザーなの?」
伊織「それはな、この人たちだ‼︎」
さて、アドバイザーの紹介だ‼︎
伊織「まずは美形担当‼︎今村耕平‼︎」
耕平「栞ちゃんと梅ちゃんの秘密が聞けると聞いて馳せ参じた。」
伊織「次はバーテン担当‼︎寿竜次郎‼︎」
寿「よろしく頼む。」
伊織「そして次は彼女持ち担当、時田信治‼︎」
時田「よろしくな。」
伊織「そして最後に、美形以外の全てを兼ね備えた男、我妻・タンポポ・善逸‼︎」
善逸「勝手に変なミドルネームつけんなやコラ。」
善逸の紹介ってただの彼女持ちのバーテンだよな。あと時田さんが彼女持ち?めちゃくちゃ気になるんだが………
毒島「ちょっと⁉︎もっと頼れそうな人はいなかったの⁉︎」
妓夫太郎「知り合いの女子は女子会中だから無理だぁ。」
毒島「そんなぁ⁉︎というか梅は⁉︎」
妓夫太郎「バイトだぁ。」
毒島「一番頼れそうなのに‼︎」
伊織「まあここはこの4人を推した俺と妓夫太郎を信じ……」
毒島「帰ってもらっていいですか?」
マジかよ。
伊織「おいテメェ⁉︎それは酷いだろ⁉︎」
妓夫太郎「死にてえのかぁ⁉︎」
毒島「今のって間違いを認めたって事じゃないの?」
伊織「どこまで俺たちを信じてないんだよ‼︎」
毒島「政治家の公約と同じくらい。」
伊織「信頼度が消費税以下‼︎」
ということは最近少しずつ上がっている、って意味だよなぁ。
妓夫太郎「どうあっても信じられないのかぁ。」
毒島「そうね。」
妓夫太郎「そこまで言うなら………おい、伊織!アレを持ってこい‼︎」
伊織「ああ‼︎」
こうして伊織はテキーラを持ってきた。
妓夫太郎・伊織「「この4人が役に立ったらコレをイッキな‼︎」」
毒島「はぁん?上等じゃない?もし使えなかったらアンタらが飲みなよ。」
妓夫太郎「受けて立とうじゃねえかぁ。」
伊織「ああ‼︎」
ということで、俺&伊織vs毒島の開戦だ‼︎
伊織「ということで皆さん、まずは異性のどこに魅力を感じるのかを教えて下さい‼︎」
時田・寿「「なるほどな。」」
耕平「ならば俺の好みから聞かせてやろう。」
妓夫太郎・伊織「「よし、頼んだ‼︎」」
耕平「後で例の話を忘れるなよ。」
梅には許可取って耕平にバイト先を教えることになってるからなぁ。頼んだぞ、耕平!
耕平「ではまず………」
毒島「まず?」
耕平「年は中学生から高校生‼︎」
毒島「一杯目〜♪」コトン
耕平「俺のことを『お兄ちゃん』と慕い‼︎」
毒島「二杯目〜♪」コトン
耕平「副業が魔法少女であること‼︎」
毒島「三杯目〜♪」コトン
耕平「更にはロリ……」ガッ!
妓夫太郎・伊織「「お前もう帰ってくれ……」」
全く役に立たなかった。やっぱり梅の秘密は教えないようにしよう。
耕平の次は先輩方の番だ。
伊織「んじゃ改めて、寿さんは異性に何を求めますか?」
寿「ん〜そうだなぁ。俺はあまり多くは求めないが一つだけ。」
妓夫太郎・伊織・毒島「「ほうほう。」」
寿「俺の酒に付き合える事。」
毒島「はい、お酒♪」コトン
そんなんできるのロシア人くらいだろ‼︎
妓夫太郎「んじゃあ時田さんは………」
時田「寿が酒と言うなら俺は決まっている。全裸祭りに付き合……」
妓夫太郎・伊織「「っていう冗談は置いといて‼︎」」
毒島「2人とも本当にお酒が好きね♪」
マジで死ぬんだが…………
それと残ったのは善逸だけだ………
伊織「善逸、お前は………」
妓夫太郎「異性に何を求める………」
善逸「俺は………やっぱり胸だな!」キリッ
妓夫太郎・伊織「「おい。」」
毒島「はいは〜い♪お酒のバーゲンセールで〜す♪ボトルを全部空けちゃいましょ〜う♪」
それただのテメェの彼女に求める事じゃねえか…………
善逸「どう?参考になった?」
毒島「うん!とりあえずストレス解消にはなったよ‼︎」
伊織「普通こういうのってグラス一杯だろ……」
妓夫太郎「多すぎんだよ……」
毒島「あら?私はてっきりボトル一杯だとばかり。」
ブチ殺すぞぉ………
毒島「まあ尚海君をオトす参考になるなら私も飲むんだけどね〜?」
善逸「あっ!乙矢君の話だったのね!」
時田「彼なら『豪快に飲食する人が好き』と言ってたな。」
寿「あと、『海から上がって何気なくギターを弾ける人』だったか。」
毒島「えっ⁉︎」
善逸「参考になった?」
毒島「あ、いえ、えっと〜……」
お!いいチャンスじゃねえかぁ‼︎
毒島「えっと………」
妓夫太郎「毒島さんよぉ………」ドバドバ
伊織「ちょっと喉が渇いてないかい?」ドバドバ
こうして俺と伊織はバカでかいグラスに大量にテキーラを注いだ。
毒島「そこまで、そこまでね!私か弱い女の子なんですけど……」
妓夫太郎「安心しろぉ。」
伊織「俺たちが立派な男にしてやる。」
毒島「日本語通じてる⁉︎」
という事で俺と伊織は毒島をテキーラで潰した。
耕平「ところでお前ら、気になっていたんだが……」
妓夫太郎・伊織「「何だ?」」
耕平「時田さんに何がいると?」
伊織「彼女だ。」
あっ。俺もその話気になってた。
妓夫太郎「マジなのかぁ?」
伊織「マジだ。」
耕平「観音城?」
伊織「ガールフレンド。」
妓夫太郎・伊織・耕平「「「はっはっはっ!」」」
あの人に彼女かぁ…………
耕平「寝惚けてんのか?」
妓夫太郎「それとも酔ってんのかぁ?」
伊織「その気持ちは分からんでもない。」
耕平「ちなみに何科だ?」
毒島「なんで一番に学科を気にしてるの?」
妓夫太郎「普通他に聞く事あんだろぉ。」
伊織「信じ難いがヒト科らしい。」
耕平「Fuckin' shit‼︎」
妓夫太郎・毒島「「生物分類の話⁉︎」」
逆にヒト科じゃなかったらヤベェだろぉ。
毒島「ていうか耕平君ってそういうの興味無いんじゃないの?」
耕平「確かに、俺自身は興味無いが、他人の幸せって反吐が出ないか?」
コイツもそうだったのかぁ。
伊織「分かる。」
毒島「一理あるわね。」
妓夫太郎「俺は耕平と全く同じだぁ。」
伊織「ということでクズ同士、」
妓夫太郎・伊織・耕平・毒島「「「「かんぱ〜い‼︎」」」」
ということでクズ飲みが始まった。
side 善逸
それにしても恋愛相談ね〜。確かに桜子ちゃんは最近うちのバーに来て言ってたけど、まさか相手が乙矢君だっただとは………。だからこの前Grand Blueに来てたんだね。
時田「まさか恋愛相談とはな。」
寿「流石に予想外だった。」
善逸「ですよね〜。」
時田「まあ、それもサークル活動の一つか。」
寿「だな。」
上手くいくといいね、桜子ちゃん!
寿「よし善逸、今日はもう上がっていいぞ。」
善逸「えっ、マジっすか?」
寿「マジだ。」
時田「アイツらのところに混ざってこい‼︎」
善逸「マジっすか⁉︎ありがとうございます‼︎」
うわお‼︎なんて優しい先輩たちなんだろう‼︎
時田「よっしゃ〜‼︎飲め飲めお前ら‼︎」
寿「今日は先輩の奢りじゃ〜‼︎」
善逸・伊織・耕平・妓夫太郎・毒島「「「「「マジっすか⁉︎」」」」」
ああ、こんな先輩を持てて、俺は幸せ者だ〜‼︎そう思った日だった。
side 毒島
恋愛相談会の翌日のバイトで、私は今後どうやって尚海君をオトすか考えていた。
豪快な飲食と、海から上がってギターかぁ………。こういうのって『それ自体ができる事』じゃなくて、『そういう雰囲気の人』が好きって事なのよね〜。要は『海の似合うサバサバした年上』が好みって話で、直接それを実行する必要は………
妓夫太郎・伊織「「おう、毒島様。」」
ん?あの2人が出勤したのね。そう思って顔を上げてみると、その2人は……………
酒とギターとウェットスーツを持って立っていた。
ということで恋愛相談会でした。善逸ってバーテンに絶対に向いてないと思いますが、なんか面白いと思ったのでこうしました。ちなみにタンポポという名のマスコットとしてお客さんからは親しまれています。
どうでもいいですけど、最後の『酒とギターとウェットスーツ』って『バカとテストと召喚獣』みたいですよね。
さて、次回はいよいよ毒島桜子編の最終回です。お楽しみに!
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