未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
なお本作では現実の日本とは異なり、
18歳になって初の4月1日を迎えた時から
飲酒が可能という法律になっています。
よろしくお願いします。
六十三杯目 バイトの誘い
side 善逸
夏休も折り返しに差し掛かった9月のある日、俺たちはPaBのミーティングをしていた。
時田「さて、今日のミーティングは以上だが………」
寿「他に連絡事項はあるか?」
伊織「はい。」
まさお「伊織か!」
伊織「奈々華さんから伝言です。」
奈々華さんからの伝言?なんだろう?
伊織「『ドルフィン』の新店舗が人手不足でヘルプが欲しいそうです。来週から2週間程度だそうで。」
沖縄合宿の前に行った*1とこね。あそこ新店舗出すんだ。凄いね〜。
時田「この時期に2週間はキツイな。」
寿「しかも急だしな。」
まさお「俺たち3年は無理だね〜。」
3年生はどうやら就活等の準備らしくダメだそうだ。
愛子「ボクらは既に学校が始まってるからね〜。」
ムッツリーニ「………今は実習。………サボるのは無理だ。」
医大は既に9月頭から学校が始まっている。夏休みが高校の時より短いとか地獄か………
伊織「じゃあ他の奴らはどうだ?」
妓夫太郎「俺は構わねえがぁ。」
千紗「私もイントラの勉強のためにも行きたい。」
この2人は予想通り素直に引き受けたね。
伊織「耕平は?」
耕平「アニメの最終回をリアタイで見たいからパスしたいんだが……」
伊織「だがアドバンスライセンスを取るのに金がいるだろ?」
耕平「それはそうだが………」
まさお「ドルフィンならダイビングの勉強になるんじゃない?」
寿「器材を安く譲って貰えるかもしれないぞ?」
耕平「そう言われると好条件のような………」
伊織「んじゃ、お前もヘルプ決定な。アニメは好きにしろ。」
耕平「当然だ。」
う〜ん、俺はどうしようかな〜?
伊織「んで、善逸と島田はどうする?」
善逸・美波「「う〜ん……」」
美波「ウチは帰省しようかな〜、って思ってたんだけど………」
善逸「マジか⁉︎」
美波「ごめん、善逸にはまだ言ってなかったわ。」
美波が居ないのにバイトするの嫌だな〜。
善逸「それじゃあ俺も帰省しよっかな〜。んじゃ伊織、ごめんね。」
伊織「分かった。」
ということで、申し訳ないけど断りました!
伊織「ちなみにお前ら、高校の修学旅行はどこだったんだ?」
耕平「急にどうした?」
伊織「ふと気になってさ。」
妓夫太郎「文月は師走漁港………函館だぁ。」
耕平「ちなみに俺はオーストラリアだ。」
善逸・美波・ムッツリーニ・愛子「「「「マジ⁉︎」」」」
伊織「それは良かったな‼︎」
めちゃくちゃ羨ましいんだけど⁉︎こちとら12月の朝方に北海道のベランダに捨てられた*2んだからな‼︎
妓夫太郎「ちなみにそのバイトはいつどこに行けばいいんだぁ?」
伊織「来週月曜の朝九時に成田空港な。」
妓夫太郎「分かったぁ。」
耕平「九時に成田な。」
ん?随分と変わったところに集合するんだね。成田って内陸だった気がするけど………
耕平「ちょっと待て。」
伊織「何か不都合でも?」
耕平「新店舗って成田空港店とかだよな?」
妓夫太郎「確かに、俺も気になるぞぉ。」
伊織「ははは、勿論だとも。」
へ〜。随分変わったところにダイビングショップがあるもんだね〜。そんな事を思ってると…………
伊織「だがパスポートは忘れるなよ。」
伊織が爆弾発言をした。というか海外なら元から俺行けないよ‼︎俺まだパスポート持ってないんだしさ‼︎いや、いつかは取るけど‼︎
善逸・ムッツリーニ「「草。」」
耕平「海外じゃねえか、この野郎‼︎」
妓夫太郎「んじゃ俺無理だぁ。パスポート持ってねえし。」
耕平「俺も俺も!」
伊織「妓夫太郎はともかく、耕平は残念だな。なんせ向こうに既に連絡しちまったから。ちなみにパスポートを持ってるのも連絡済みだ。」
耕平「クソが‼︎というか大事なリアルタイム視聴がぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
ということで、耕平が絶望に暮れましたとさ。可哀想に………
美波「というか、いきなり来週から海外って凄いわね。」
善逸「どこ行くの?」
伊織「パラオだ。」
千紗「確か私のお母さんがやってたはず。」
善逸・美波・ムッツリーニ・愛子「「「マジで⁉︎」」」
古手川家ってダイビングのエリート家系だったんだね!すっご〜い♪あとパラオってダイビングが有名なとこだよね〜。いつかは行きたいな〜。
千紗「ちなみに伊織はパスポートを伊豆に持ってきてるの?」
伊織「いや。だから今から実家に電話して送ってもらうよう頼むわ。」
善逸「なるほどね〜。」
持ってきてなかったのか。ならそうするしか無いよね‼︎
千紗「上手くいくといいけど……」
伊織「ん?どう言う事だ?」
千紗「とりあえず電話したら?」
伊織「分かった。」
ということで、伊織が実家に電話した。
ん?待てよ?伊織って確か一度も帰省してないような………。栞ちゃんがあんなに寂しがってたのに………ということは…………
そして伊織は通話を終えると、こう言った。
伊織「何故か絶対に送らないって言われたんだが。」
でしょうね。
善逸「そりゃ帰省しないからだよ〜。」
千紗「自業自得でしょ。」
愛子「そうだね〜。」
美波「でもどうするの?まさか自分で取りに行くとか?」
伊織「まあそうなんだが………」
善逸「なんで言い淀んだの?」
伊織「嫌な気配がすぐそこに。」
善逸「嫌な気配?」
何だろう?そう思って後ろを振り向くと………………
耕平「俺も北原旅館へ連れて行け。」
『妹・愛♡』と書かれたハチマキに、『我こそは兄様』と書かれたタスキをかけて、『栞ちゃんに逢いに行こうツアー』と書かれた旗を持った耕平が居た。確かにこれは嫌な気配がするわな。それに、いつ準備したんだ、コイツ。さっきまで普通に喋ってただろ。
そんな事を思ってると、耕平に話しかけられた。
耕平「ちなみに我妻と島田は前に北原旅館に行きたいと言ってたな。」
確かにそうだね!
善逸「まあね〜。いつか伊織の旅館に泊まりたいな〜、とは思ってたよ。」
耕平「なら今がチャンスなんじゃないか?」
美波「う〜ん、欲を言えば2人で行きたかったけど、確かに皆で行くのもアリだね〜。他の人たちも来る?」
千紗「ゴメン、店の手伝いが忙しくてパスで………」
愛子「ボクたちも実習あるからパスするね〜。」
妓夫太郎「俺も予定あるからパスだぁ。」
耕平「マジか〜。それは残念‼︎」
それにしても、なんで耕平がこんなにノリノリなんだろう?その疑問はすぐに解消された。
耕平「じゃあメンツは、俺、北原、我妻、島田、葉月ちゃん、梅ちゃんの6人でいいか?」
そういう事かよ‼︎コイツ、妹を大集結させるつもりだったのか‼︎しかも葉月ちゃんは栞ちゃんに会いたがるだろうから、梅ちゃんさえ揃えば可能なんだよな、それ‼︎
妓夫太郎「梅は予定あるから無理だぁ。」
耕平「なぁぁぁぁぁぁ⁉︎」
どうやら不可能になったようだ。あとは葉月ちゃんが来れるかなんだけど………、
島田「さっき葉月に電話で聞いたんだけど、2つ返事でOKだったよ。」
耕平「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
でしょうね。
耕平「それじゃあお前ら、気い引き締めて行くぞ‼︎」
ということで、俺たちは伊織の実家、北原旅館へと向かう事になりました‼︎耕平の動機はともかく、旅館に行けるのは嬉しいぜ‼︎いやっほぉぉぉぉぉぉ‼︎
side 葉月
栞お姉ちゃんの家、行くの楽しみですぅ!しかも久しぶりにお姉ちゃんや義理のお兄ちゃんとも会えるですぅ!やった〜‼︎
side 栞
クソ兄貴が実家に戻って来てくれるようです。でもパスポートは渡しませんからね!家を継ぐと言うまで、絶対に‼︎
葉月(LINE)『あのっ、栞お姉ちゃん!』
ん?葉月からLINEです!一体なんでしょう⁉︎
葉月(LINE)『葉月もお姉ちゃんや義理のお兄ちゃんたちと一緒に、栞お姉ちゃんの旅館へ行く事になったですぅ!』
な、なんと⁉︎葉月が来るのですか⁉︎それは嬉しいです‼︎急いで部屋の片付けをしないと‼︎それから玄関や他の部屋とかもいつも以上に大掃除して、お菓子も買って、一緒に遊ぶゲームなども勝って………う〜ん、やる事がいっぱいです‼︎
ということで無人島編ではなく、予定を変更してパスポート奪還作戦at北原旅館編をお届けします!そしてもちろん栞といえば、葉月もセットですね!
あと、話にあったように善逸はパスポートを持ってないので、無人島編だけでなくパラオ編も飛ばします。本音を言うと話がうまくまとまらなかったからです。すいません。
さて、次回は電車で北原旅館に向かいます。お楽しみに!
最後に、評価・感想をお願いします。