バカとお酒と鬼滅の刃   作:スピリタス3世

149 / 164
この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
なお本作では現実の日本とは異なり、
18歳になって初の4月1日を迎えた時から
飲酒が可能という法律になっています。
よろしくお願いします。


六十八杯目 それぞれの想い

  side 美波

 

 温泉から上がり、脱衣所に戻ると………、

 

善逸「美波たち、大丈夫か⁉︎」

 

 そこには善逸が居た。

 

美波「アンタが来たせいで大丈夫じゃなくなったわよ‼︎」ドゴォ‼︎

善逸「グファ………」バタン

 

 もちろん女子風呂覗きをしたタンポポにはきちんと制裁を加えないとね‼︎全く、アイツはこれで2回目じゃない‼︎

 

栞「えっと………」

葉月「義理のお兄ちゃん、どうしたのでしょうかっ?」

美波「さあ、バカでも発動したんじゃない?」

カリーナ「日本ハスゴイデスね‼︎」

美波「いや………」

 

 あれが日本の文化だと思われては困る………ってこれは?

 

美波「誰かパスポート落としたわよ?」

栞「あ、それ栞が落としたものです。」

 

 栞のね。でもパスポートを持ち歩くって変だよね?

 

美波「栞、パスポートは大切なんだから気をつけなよ。」

栞「いや、これは兄様のなんで大丈夫です。」

 

 そういう事ね‼︎それなら納得‼︎

 

カリーナ「オニイチャンの?ドウいうハナシですカ?」

 

 そう言えばこの人は知らないか。なら一応説明はしてあげるか………

 

美波「色々あって………」

 

 ということで、ウチはこの人に北原兄妹の事情を話した。

 

 

 

 

 

 そして話し終わると………

 

カリーナ「尊い……っ‼︎」

 

 凄い意外な感想が返ってきた。

 

美波・栞・葉月「「「尊い⁉︎」」」

カリーナ「だってヤキモチですよね⁉︎大好きなオニイチャンが構ってクレないから怒ってるんですヨネ⁉︎」

美波「えっと………」

葉月「そうなのですかっ、栞お姉ちゃん?」

栞「全然違いますよ。栞はただ自分の将来の事を何も考えていない兄を諌める為にですね……」

カリーナ「素晴ラしいデス‼︎コレこそ三次元のHENTAI文化‼︎」

 

 違うと思う。

 

カリーナ「堪りまセン……日本ニ来て良かったデス‼︎」

栞「違うって言ってるのに〜。」

葉月「そうなのですかっ?」

栞「違います!」

美波「多分ああなったら何も聞いてくれないと思う。」

カリーナ「トニカク、私の部屋で早く続きヲ‼︎」

 

 ってマズい‼︎2人が連れ去られちゃう‼︎ここはウチが助け………

 

善逸「ちょい待てや、カリーナさん。」

 

 ん?善逸が復活したみたい。

 

カリーナ「アナタ、ドウしたのデスカ?」

善逸「あんた、3人に何させようってんだ?」

カリーナ「ソレはモチろん、『青スプ』の名シーン再現デス‼︎」

善逸「エロゲーのシーンを再現して、何をするつもりだ‼︎」

栞・葉月「「えっ⁉︎」」

 

 なっ⁉︎そういう事だったの⁉︎思ったよりヤバかった‼︎ならここは‼︎

 

美波「2人にセクハラするならウチと善逸が許さないわよ‼︎」

 

 善逸と一緒に妹2人を守る‼︎姉として‼︎

 

カリーナ「イヤイヤ、流石にそこマデは‼︎」

善逸・美波「「ホントか?」」

カリーナ「は、ハイ‼︎気になるナラ是非ご一緒に‼︎」

善逸「じゃあそうさせてもらう。」

美波「んじゃ、行きましょ。」

カリーナ「ハイ‼︎」

 

 という事で、ウチらはカリーナさんの部屋に向かった。

 

 

 

 

 道中、カリーナさんがある事を聞いた。

 

カリーナ「というか、ナンデタンポポさんは女子風呂へ?」

 

 確かに気になる。強化合宿で一度やらかしてるのにもう一度やらかすとは………

 

美波「確かに、ウチも気になるわ。正直に言って。」

善逸「美波たちが心配だったからですよ。アンタに襲われないか。」

美波「だからって女子風呂に入ることある?アンタ前にもやらかしてたよね?」

栞「そうなのですか?」

美波「そうよ。かつてコイツらは学年の男子全員で女子風呂を覗いた実績があるんだから。」

善逸「見えたのは学園長の裸だけどね。」

栞・葉月「「ええ…………」」

カリーナ「コレがHENTAI文化デスネ‼︎」

 

 今回ばかりはカリーナさんの意見に賛成だ。

 

美波「で、女子風呂に突撃した理由は?なんでウチらが出るまで待たなかったの?」

善逸「そこまで待ってられる余裕が無かったんだ。だったら自分の手を汚してでも守りに行くべきだと思ったんだけど…………ごめん。それに、他3人も勝手に裸を見ちゃってごめんなさい………」

 

 そ、そういう事だったんだ…………

 

美波「ま、まあ!覗きをしたのはいけない事だけど、そ、その気持ちは嬉しい……わ///」

葉月「流石ですぅ、義理のお姉ちゃん!」

栞「そ、それなら許せます!」

美波「た、ただアンタが何かやらかすと、ウチが犯罪者の彼女になっちゃうんだから気をつけてね!」

善逸「気をつけます………」

栞「罪を犯しても一緒のままなんですね。」

葉月「流石ですぅ、お姉ちゃん‼︎」

カリーナ「と、尊い‼︎コレが日本人ノ男女ノ愛‼︎」

 

 確かにした事はダメだけど、それでも少し嬉しくなった自分がいた。

 

善逸「ところで美波。」

美波「何、善逸?」

善逸「葉月ちゃんの方が美波よりもやっぱりおっきいんだね‼︎」

美波「死ねぇ‼︎」ドゴォ‼︎

善逸「グファ………」バタン

栞・葉月「「ええ………」」

 

 でもムカついたので蹴り飛ばしてやった。

 

カリーナ「コレはTSUN・DERE文化デスか⁉︎」

美波「違います。」

 

 れっきとした制裁です。

 

 

 

 

 そんな事を思ってると、ウチらは部屋についたので

 

カリーナ「タダイマ‼︎」

 

 カリーナさんが襖を開けると…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドイツ人1・2(気絶)「「……………」」

耕平(気絶)「…………」

伊織(立ったまま気絶)「……………」

 

 そこはまるで喧嘩をした後みたいになってた。

 

カリーナ「何があったんでショウか?」

葉月「さあ……?」

 

 とりあえず事情を知ってそうな善逸に話を聞くか。

 

美波「善逸、起きて。」

善逸「………ん?何、美波……って何これ⁉︎」

美波「アンタも知らないのね………」

善逸「うん………」

 

 一体何があったのだろうか?

 

 

 

 

 

  side 栞

 

 妙ですね…………。兄様の事ですから、私の部屋を漁ってパスポートを探しているものとばかり………。何があったか少し気になりますね………。母様がこの人たちは怪しいから、部屋に監視カメラをつけてくれていたのが幸いです。とりあえずそのカメラで確認してみましょうか。

 

栞「私、替えの浴衣とお水を持ってきます。」

葉月「あっ!葉月も一緒に行くですぅ!」

栞「葉月はここで待ってて下さいね。」

葉月「は、はいですぅ………」

 

 ごめんなさい、葉月!これだけは見せられないので‼︎あとで何でも言う事を聞くので許して下さい‼︎

 

 

 

 

 さてと、兄様たちの様子を見ますか………

 

耕平「邪魔をするのか?」

伊織「当然だ。力ずくでも……」

ドイツ人1・2「「Ann⁉︎」」

耕平「力ずくでもなんだ?」

伊織「なんでもないです。だからどうぞ気にせず行ってくれ。」

耕平「そうさせてもらう。」

ドイツ人1・2「「チッ!」」

 

 ん?今村先輩とあのお客様が何処かに行くようです……?

 

耕平「どのシーンが好きなんだ?」

ドイツ人1(ドイツ語)「そりゃ勿論クライマックスの……」ドサッ

 

 ん?今のは………って!

 

ドイツ人2(気絶)「……………」

 

 お客様を気絶させてる⁉︎どう言う事でしょう⁉︎

 

伊織「これで二体一だな。」

耕平「北原、キサマ……」

ドイツ人1(ドイツ語)「どういうつもりだ?」

伊織「アイツは昔から期待されると断れない(たち)でなぁ。万が一でも心配なんだよ。兄貴としては‼︎

 

 はあ……そういう事ですか………

 

栞「全くいつまで私を子供と思っているんだか………クソ兄貴///」

 

 ホント、いい兄なんだか悪い兄なんだか………。そもそも最初は私に恩を売ろうと悪巧みしていたくせに………

 

 

 

 

 私はカリーナさんの部屋に戻ると、かなり騒がしかった。

 

栞「どうかしましたか?」

善逸「さあ?何言ってるか聞き取れなくて………」

美波「なんか男2人がカリーナさんに北原の事を話してるみたい。」

葉月「多分凄い話ですぅ………」

 

 凄い話?何だろう…………

 

カリーナ「私、彼(伊織)とケッコンしまス‼︎」

 

ええええええええええ⁉︎

 

栞「な、なんでこうなったのですか⁉︎」

美波「どうやら北原がカリーナさんに興味がある*1らしくて……」

栞「えっ⁉︎」

 

 どういう事です⁉︎いつ兄様が興味を持ったんです⁉︎

 

美波「善逸、心当たりは?」

善逸「え〜っと、無い‼︎」

栞「ええ………」

 

 割と一緒に居た善逸兄様ですら心当たりが無いらしいです……

 

カリーナ「そしてなんといっても、シオリがワタシの妹になりマス‼︎」

 

 なっ⁉︎

 

カリーナ「ケッコンしたらHENTAI文化のナントカドンブリというプレイも‼︎」

栞「えっ、か、カリーナさん?」

 

 マズいですマズいですマズいです‼︎

 

カリーナ「ああ、サイコ〜‼︎」

葉月「カリーナさんっ!栞お姉ちゃんに変なことしないで下さいっ‼︎」

 

 は、葉月⁉︎わ、私を庇うなんて………

 

カリーナ「おお!それならハヅキもイモウトになります‼︎」

葉月「えっ⁉︎」

 

 これはマズいです‼︎

 

栞「は、葉月だけには変なことしないで下さい‼︎」

葉月「し、栞お姉ちゃんっ‼︎」

 

 葉月は私が守ります‼︎

 

カリーナ「のおおおおおお‼︎濃厚な姉妹愛‼︎ナラばシバラク彼ヤ2人と一緒に暮らすマデ‼︎ワタシ夏休みはずっと日本ニいますノデ‼︎」

 

 くっ‼︎カリーナさん、引かないどころか厄介な事に‼︎ここは何とかしないと‼︎

 

栞「で、でも兄様は今ここに住んでいるわけではなくて……」

カリーナ「デハ彼の家まで行きマス‼︎日本ならドコでもワタシは好きですから〜‼︎」

 

 日本ならどこでも⁉︎なぁぁぁぁぁ‼︎だったらこれしか無い‼︎

 

 そして私は兄様に近づいて…………

 

栞「……兄様……」

伊織「…… ん?栞か?何でお前が……」

栞「…… パラオ行ってらっしゃい……」

 

 そう言ってパスポートを渡しました‼︎これなら大丈夫でしょう‼︎

 

 

 という事で、私は無事葉月を守る事が………出来たかな?

 

 

 

 

 翌朝、私は安全?のために葉月たちの部屋で過ごしていると、

 

葉月「あの、栞お姉ちゃん?」

 

 葉月に声をかけられました。

 

栞「葉月、どうしたのですか?」

葉月「一緒にお風呂でもどうですかっ?」

 

 妹とのお風呂‼︎いいですね‼︎

 

栞「はい‼︎」

葉月「やった〜♪」

 

 そして私たちは朝風呂をする事になりました。

 

 

 

 

 温泉の中で、私は葉月からある話をされました。

 

葉月「栞お姉ちゃん、どうしてお酒のお兄ちゃん(伊織)にパスポートを中々渡さなかったのですかっ?」

 

 その話ですか………まあここは正直に話しましょうか。

 

栞「両親は栞に旅館を継がせようとしてるのですけれども、栞は兄様に継いで欲しいんです。」

葉月「もしかして継ぐのが嫌なのですかっ?」

栞「はい。栞は旅館に縛られないような自由な生活を送りたいので……」

葉月「ちなみにお酒のお兄ちゃんはどうしたいのですかっ?」

栞「継ぎたくないそうです。でも正直兄様には他に就職出来るような所があるとは思えません。それに、栞が頑張って生活態度とかを改めれば………」

葉月「それってお兄ちゃんが可哀想じゃないですかっ?」

 

 えっ…………た、確かにそうかも………でも………

 

栞「で、でも旅館は誰かが継がないといけないから………」

葉月「なら葉月が継いでもいいですかっ?」

 

 えっ⁉︎

 

栞「葉月⁉︎あ、あの、旅館の仕事って大変なのですよ‼︎それに、やった事あります⁉︎」

葉月「やった事は無いですぅ。でもここに来て、やってみたいと思ったのですぅ‼︎」

 

 やってみたい…………か。

 

栞「き、気持ちは嬉しいんですけど、実際にやった事が無いと……」

葉月「なら今度から長い休みの日に修行に来てもいいですかっ⁉︎」

 

 そ、そこまでやろうとしてくれるんだ………。でも葉月が実際にやり始めたとして、辛い思いをしないだろうか………。旅館に縛られる事のキツさを目の当たりにして、後悔したりしないだろうか………

 

栞「え、えっと…………」

葉月「ご、ごめんなさい………葉月のわがままでしたね……。でもこれで栞お姉ちゃんやお酒のお兄ちゃんが幸せになれるのなら………」

 

 お、落ち込まれると困ります!それに、妹の純粋な善意を台無しにしたくありません‼︎

 

栞「あ、あの‼︎落ち込まないで下さい‼︎栞が両親に相談しますから‼︎美波姉様とも‼︎それで…………」

 

 待てよ?葉月が旅館の仕事をするなら…………

 

栞「それで、良かったら一緒に継ぎませんか⁉︎」

 

 2人で経営するのも悪く無いかも‼︎あとでこれを協力者だったムッツリーニ様と愛子様にも伝える事にしましょう‼︎

 

葉月「えっ?栞お姉ちゃん、辛くないのですかっ?」

栞「1人なら辛くても、葉月と栞の姉妹2人なら大丈夫だと思います‼︎」

葉月「ほ、ホントですかっ⁉︎それなら嬉しいですぅ‼︎」

 

 血の繋がってない、ついこの間までは赤の他人だった人。だけど今では、そこら辺の血の繋がっている姉妹よりも固い絆で結ばれている気がする。そんな妹に出会えて良かったです‼︎

 

 あと、兄様が私を時折大切に思おうとする気持ちもほんの少しだけ分かるようになったかも知れません。妹というものはいくつになっても、どこか守ってあげたくなるような、そういう存在なのですから。葉月を見ていると、つくづくそう思えてきます。

*1
前話で伊織たちが翻訳アプリを使ってドイツ人2人と会話したのが勘違いの原因




 ということでパスポート奪還作戦at北原旅館、終了です‼︎伊織は無事パスポートを取り戻せて良かったですね。また栞も義理だけども妹が出来た事によって、伊織からの思いも少しは知る事が出来ましたね。

 さて、次回からは短編集を6つお届けします。14巻番外編の黒のジェンガ、15巻にある面接練習と合コンround2、ぐらんぶるアニオリの王様ゲームの改造版、オリジナルの話2本です。お楽しみに‼︎

 最後に、評価・感想をお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。