未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
なお本作では現実の日本とは異なり、
18歳になって初の4月1日を迎えた時から
飲酒が可能という法律になっています。
よろしくお願いします。
六十九杯目 面接練習
side 善逸
北原旅館から俺と美波と葉月ちゃんはそのまま都内にある実家に帰った。そしてまさかの葉月ちゃんが北原旅館を継ぎたいというね。本当に栞ちゃん大好きだね!なんていうか、尊い‼︎
そして今は美波と散歩デートしているよ。適当に街中を歩きながら、気になった場所に入っていく。自分たちの気まぐれに身を任せるという変わったデートだけど、これが案外楽しいんだよね!
そんな事を思っていると、
女の子*1「あんた、病気は治りそうなの?」
男の子*2「まあね。だから心配しないで!」
女の子「アンタが言うならそれでいいけど。」
野島っぽい声をした男の子と、その彼女と思われる女の子が歩いていた。
美波「ねえ善逸。」
善逸「何、美波?」
美波「あの人の声、どこかで聞いた事ない?」
善逸「そうだね。多分野島と声が似ているからじゃない?」
美波「確かに。そういう事ね!」
野島と声が似ているって可哀想だな〜。まあアイツもナルシストっていう病気を患ってるから似たようなもんか。彼女は居ないけど。
そんな事を思ってると……………
梓「あれ、美波と善逸じゃん!」
スーツ姿が結構似合っている梓さんと………
時田「久しぶりだな。」
スーツ姿に就活生ヘアーが死ぬほど似合ってない時田さんが居た。気味が悪かった。
善逸・美波「「バケモノ⁉︎」」
時田「いきなり酷い挨拶だな、お前ら。」
梓「そうだね〜。」
善逸「すいません、理外の生物に見えたので。」
美波「まさか哺乳類とは思わず………」
時田「ふむ、そうか。」
梓「それで納得しちゃダメだよ〜‼︎」
今の時田さんを見てびっくりしない人っているのだろうか?そんな事を思ってると………
時田「ところでお前ら。」
善逸・美波「「はい?」」
時田「人生の目的って何だと思う?」
時田さんが訳の分からない質問をし始めた。
善逸・美波「「誰かお医者さん呼んで〜‼︎」」
時田「医者に聞けば分かったりするのか?」
善逸「なわけないでしょ⁉︎アンタが急に変なこと言い出すから心配してるんですよ‼︎」
美波「一体何があったんですか⁉︎」
梓「就活だね。会社説明会がちょうど昼にあったんだよ〜。」
なるほど〜。だからこの2人がこの格好で東京に居るわけね。時田さんの姿がヤバいけど。
時田「それで、夜にOB訪問と飲み会があってな。将来の目標とか自己分析とかも用意しておこうかと。」
梓「面接でそう言う事聞かれるらしいからね〜。」
んで、だから時田さんがさっき変な事を言い始めたんだね。それなら納得‼︎だったらやる事は一つだ‼︎
善逸「それなら、俺たち相手に練習してみます?」
時田・梓「「おっ!」」
美波「ならウチらが面接官をやるのはどうかな?」
美波もどうやら俺の意図を読み取ってくれたみたいだ。そして時田さんの就活スタイルが似合わな過ぎて気が逸れる。
時田「そりゃ助かる。」
梓「だったら受け答えの練習がやりたいな〜。」
美波「じゃあその練習を……」
善逸「待ってくれ‼︎ちょっと待ってくれないか‼︎」
美波「何よ?」
善逸「時田さんの格好が気味悪すぎて集中できない‼︎だからまずはそこを直させてくれ‼︎」
美波「わ、分かったわ。」
やはりここはこうするべきだろう。そして俺は時田さんの格好を…………
全裸+ネクタイにした。
善逸「これならしっくりきますね‼︎」
時田「おう。」
美波「どこがよ⁉︎」ドゴォ
善逸「痛っあ⁉︎」
美波、何も蹴ることないじゃん。
それはともかく、いよいよ面接練習が始まった。
美波「では最初は定番の質問をやりましょう!『趣味と特技』を教えて下さい‼︎」
俺だったら特技・雷の呼吸って答えるけど、果たして先輩方は何を答えるのだろうか?
善逸「ではまず時田さんから!」
時田「趣味はスキューバダイビングです。」
善逸「ほうほう。」
美波「いい趣味ですね!」
PaBらしい答えだ。
時田「特技はピアノです。」
善逸「なるほど、ピアノが得意なんですね………」
善逸・美波「「えっ?」」
まさかの答えに驚きを隠せない。恐らくこれは適当に見繕った嘘だろう。
善逸「ではとりあえず減点1で。」
美波「いや、なんで⁉︎」
善逸「嘘は減点対象でしょ!」
美波「信じるって選択肢はないのね……」
まあピアノがこの場にあれば話は別なんだけどね。
それはともかく、次だ‼︎
善逸「では次、梓さ……浜岡さんの番です!」
美波「趣味と特技は?」
梓「趣味は私もダイビングです。」
やっぱり梓さんもPaBらしいね。
梓「特技は……プシッ……ックスです。」
善逸「なるほど〜。」
途中くしゃみが入ったけど、これは事実確認をしなければな‼︎
善逸「では浜岡さん、俺と美波のを添削指導して下さい‼︎」
美波「アンタは何言ってんのよ⁉︎」
善逸「だって、梓さんがああ言ってくれたんだよ〜。それなら話に乗るしかないよね‼︎」
美波「『セ』じゃなくて『サ』に決まってるでしょ‼︎ですよね、梓さん⁉︎」
梓「そりゃもちろん………口を使う方だよ。」
善逸・美波「「どっち⁉︎」」
梓さんにはぐらかされてしまった………
それはさておき、次の質問に移りますか!
善逸「え〜、では次に『学生時代頑張った事』を教えて下さい。」
美波「ではまず時田さんから。」
時田「はい。私はサークル活動を頑張りました。」
美波「具体的には?」
これが面接における定番の流れらしいね。さて、時田さんの回答は?
時田「積極的に皆が輪に入れるように尽力し、」
飲み会から逃げようとする人を無理矢理引きずり戻した事だね。
時田「弱ってる仲間がいればフォローし、」
二日酔いで弱ってるところに迎え酒を無理矢理飲ませた事だね。
時田「皆で様々な苦労を分かち合ってきました。」
皆公平になるように全員がキツい酒にした事だね。そうなるとここはやはり妥当な評価を与えるべきだろう。
善逸「減点2。」
時田「何故だ?」
それは自己分析をすれば分かりますよ。
さて、次は梓さんの番だ。
美波「では浜岡さんはどうですか?」
梓「私もサークル活動です。」
む?信用出来ないな?さて、何を話すのか………
梓「新しい世界を知る喜びを伝えたい。新しい価値観を分かち合ってかけがえのない関係になりたい。そう思って努力しました。」
美波「そこまでダイビングですか……凄いです‼︎」
いや、絶対
ネタが多かったのはともかく、面接練習は結構続いた。途中圧迫面接の練習をやろうとしたけれど、この2人に圧力をかけるのは無理との事でやめた。
また、途中でグループディスカッションをやったんだけど………
美波「では、アルコールハラスメントについて話して下さい。」
時田「最低最悪の行為だと思います。」
梓「飲酒者への啓蒙活動が必須ですね。」
善逸・美波「「どの口で⁉︎」」
無駄だった。
そしてしばらくすると、面接練習が終了した。
時田「どうだった?」
梓「いい感じ?」
善逸「まあなんていうか……」
美波「普段を知らなければ問題無い対応に聞こえるのですが……」
善逸「ぶっちゃけよく分かんなかったです。」
美波「ウチらもほとんど就活の事は知らないので……」
梓「ありゃ。」
時田「それは残念だ。」
先輩方が少し残念そうな顔をしている。確かに俺と美波が言ったことは事実だ。だけど、それ以外にも重要な事実がある‼︎それを伝えなければ‼︎
善逸「けど、面接って人の内面を見る試験ですよね!」
時田「まあそうだが……」
美波「ですよね!それだったら……」
善逸・美波「「うちの先輩方ならいつも通りやれば大丈夫ですよ‼︎」」
これだけ後輩に慕われるんだからね‼︎そんな人の内面が汚いわけないでしょう?
梓「なるほど〜。」
時田「………そうか。」
先輩方も嬉しそうな顔をしてくれた。良かった、これで励ますことが出来たよ‼︎
翌日、俺たちは再び時田さんと梓さんと会った。
善逸「先輩方、昨日はどうでした⁉︎」
梓「私は大丈夫だったよ〜!」
善逸・美波「「良かった〜!」」
やはり大丈夫だったようだ!さて、時田さんは?
時田「俺はこんな感じだ。」
そう言って時田さんはスマホの画面を見せてくれた。するとそこには…………
全裸+ネクタイになってはっちゃける時田さんの姿が写っていた。
時田「これが俺なりのいつも通りだ。」
善逸・美波「「ええ…………」」
梓「トッキーらしいねぇ。」
何してんだよ、この人は⁉︎全くもう‼︎それじゃあ絶対ダメじゃんか‼︎
時田「んで、妙に気に入られて名刺を貰った。」
善逸・美波「「どうして⁉︎」」
どうやら就活は服を脱ぐといいらしい。こうして俺は就活についてまた一つ知る事が出来ましたとさ。
ということで、短編集がスタートしました!まず最初は面接練習です。就活のイベントって都内だとかなり多いので、ちょうど帰省中の善逸・美波と就活中の時田・梓が会うことが出来ましたね。
それと、炭治郎の夢に入った人と煉獄さんの夢の中に入った人が登場しました。あと炭治郎よ夢の中に入った方はCV.が野島と同じ江口拓也さんだったのでそのネタも使えました。もちろん千寿郎と山本の声同じネタにも触れようと思います。
あと、関係ない話ですが、本作の主人公である善逸が人気投票で1位を獲得しました‼︎おめでとうございます‼︎あと何気に煉獄さんの夢に入った子が人気あってびっくりしました。
さて、次回はある共通点を持った人たちが登場します。お楽しみに‼︎
最後に、評価・感想をお願いします。