バカとお酒と鬼滅の刃   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
なお本作では現実の日本とは異なり、
18歳になって初の4月1日を迎えた時から
飲酒が可能という法律になっています。
よろしくお願いします。


第二十四章 妓夫太郎とケバ子 Part2
七十五杯目 真実


  side ケバ子

 

 あぁぁぁぁぁぁ‼︎また送っちゃったぁぁぁぁ‼︎妓夫太郎に、デートのLINEを‼︎

 

ケバ子「んんんんんんんん‼︎」じたばた

 

 しかも今度は

 

愛子「おお〜!」

美波「やっと送ったね〜!」

恵子「相変わらず初々しいね〜。」

尾崎「だがそこがいい!」

清水「分かりますわ!」

千紗「ちなみに文章を作ってから送るまでに3分かかった。」

きっこ「なんか校長先生みたい〜。」

かな子「分かる〜!」

ケバ子「うるさい千紗‼︎」

 

 皆の前で。美波が美春と綾女繋がりで皆を呼んだ影響で、今私の部屋は9人で女子会という凄い状況になってるよ。

 

美波「しかし謝花も普通にデートしてくれるんだね。」

愛子「彼にはその気がないのに?」

千紗「確かに。」

ケバ子「アイツはそういう奴だもん!優しいからアタシのわがままにも合わせてくれる人だもん!」

愛子・きっこ・かな子・恵子「「「「へぇ〜w」」」」

ケバ子「そこ、笑うな!」

 

 まあアイツは私が他の人の事を好きだと勘違いしてるんだけどね。鈍感では無いと思うんだけど…………もしや自分が絡むと急に鈍感になるタイプなのかな?

 

尾崎「それはともかく、もう一度デートプランを練らなきゃいけないね!」

清水「コーディネート大会の幕開けでもありますわ!」

ケバ子「そ、そうだね!」

 

 ということで、その日は基本的なデートプランと、服装などのコーディネートを中心に行った。

 

 

 

 

 そして翌日、妓夫太郎がバイトで居ないのをいい事に、店でPaBの1年生と作戦会議を立てる事になった。

 

伊織「いや〜それにしても、ケバ子が妓夫太郎の事をか〜。」

ムッツリーニ「………初めて聞いた時はびっくりしたな。」

千紗「私も。」

耕平「最初は俺に声かけてたくらいなのに。」

善逸・美波「「だよね〜。」」

愛子「いや〜、なんてお似合いの2人なんでしょう!」

ケバ子「からかうなら帰ってくんない?」

愛子「ごめんごめん!」

 

 私的には、善逸以外の男子は知らないもんだと思ってたけど、どうやら時間が経つにつれて勝手に広まってったらしい。まあそんな事より、本題に入らねば‼︎

 

ケバ子「えっと、それで、何から話そうか………」

耕平「それなんだが、今日はスペシャルゲストをお呼びした。」

他全員「「「「「「「「スペシャルゲスト?」」」」」」」」

 

 誰だろう?他の人も誰が来るかは聞いてないっぽいし。

 

耕平「お〜い、入っていいぞ〜‼︎」

 

 そして店のドアを開けてやってきたのは……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梅「ど〜も〜♪」

 

 まさかの人物だった。ティンベル時代のサークルメンバーだ。

 

ケバ子「えっ⁉︎あっ、あの………」

耕平「紹介しよう。彼女は謝花の妹、梅ちゃんだ。」

ケバ子「知っとるわ‼︎」

梅「初めまして!お兄ちゃんの妹で耕平の彼女の梅で〜す♪」

 

 本当は初めましてじゃないんだけどな…………。まあ私の化粧姿しか知らないから無理はないか。

 

ケバ子「初めまして………?」

美波「ってか今村とデキてたの⁉︎」

伊織「憎たらしい事にな。」

千紗「いつの間に………」

善逸「夏休みの最後の辺りからだよね?」

梅「うん!」

 

 確か前栞ちゃんと葉月ちゃんが来た時にも来たよね。あの時は全く話さずに終わったけど。

 

 そんな事を思ってると、

 

梅「で、お兄ちゃんの事を好きな人って誰なの?」

耕平「コイツだ。」

 

 いよいよ本題に入る事になった。確か梅はかなりのブラコン…………。気を引き締めて挨拶しないと…………

 

ケバ子「は、初めまして………」

梅「初めまして!謝花梅で〜す!」

ケバ子「えっと………吉原愛菜です………」

梅「吉原………愛菜⁉︎アンタまさかティンベルに居たケバい人⁉︎」

 

 うわっ………バレてしまった…………。まあこうなったら話すしかないか…………

 

ケバ子「うん……………」

愛子「そういえば愛菜も昔はケバかったよね〜。」

善逸「今となっては懐かしいけどね。」

梅「うわ〜、素顔の方がちょ〜可愛いじゃん‼︎勿体ない‼︎」

ケバ子「あははは………ありがと……///」

 

 まさかかなり可愛い梅に容姿を褒めてもらえると思わなかったので、正直嬉しい。だが気を緩めちゃダメ‼︎ここからが本番だ‼︎

 

ケバ子「それで、その、妓夫太郎を………」

梅「なるほどなるほど〜。言いたい事は分かるよ!」

ケバ子「ありがとう‼︎」

 

 どうやら好意的に受け取ってもらえたかな?声のトーンも明るく軽い感じだし!これならいけると思った次の瞬間………、

 

梅「本気なの?」

 

 一気に冷酷な、暗く厳しい感じの声に変わった。やっぱりそうなるか…………。お兄ちゃんを取られるのは嫌だもんね…………

 

梅「ねえ、聞いてる?」

ケバ子「う、うん……」

梅「ホントに本気?」

ケバ子「うん。」

 

 問い詰めてくる彼女は正直言ってもの凄く怖い。でもこれを乗り越えないと………っ!

 

梅「からかいとか冗談とかじゃなく?」

ケバ子「うん!」

梅「本気でお兄ちゃんの事を幸せにする気持ちがある?」

ケバ子「うん‼︎」

耕平「梅ちゃん、その辺に………」

梅「分かった。」

 

 この『分かった』はどういう意味なんだろう?諦めたのだろうか?それとも私の事を認めたのだろうか?気になる。梅からの答えを待つ1秒という時間すら、とても長く感じる。早く、早く答えが知りたい。早く…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梅「じゃあアンタに、お兄ちゃんの過去を全て話してあげる。」

 

 しばらくすると、私が全く想像していなかった答えが返ってきた。

 

ケバ子「お願い。」

 

 ということで、私は妓夫太郎の過去を全て聞く事になった。

 

 

 

 

 

 

 そして、

 

梅「これがお兄ちゃんの過去よ。」

 

 全てを知った時、自然と私の目からは涙があふれていた。そんな、過去に容姿のことでずっといじめられてたなんて…………。本当は恋愛に興味があったのにも関わらず、過去のせいで誰かに打ち明けることも出来ないなんて…………。色んな女に騙されても、全て自分のせいだと思い込んでたなんて…………。それに親や親戚から捨てられた過去。自分の周りが何一つ良い事がなかったにも関わらず、梅が幸せな生活を遅れるように、自分の事は諦めてバイトなりなんなりをしてただなんて…………

 

 正直私は甘かった。そんな妓夫太郎自身の事を全く知ろうともせず、ただただ彼の優しさに甘えてただけだった。そりゃあ妓夫太郎が見向きもしてくれないわけだ。彼は私に色んな幸せを与えてくれた。だが私はどうだ?何か与えたか?彼の悲しい過去と、自分へのやるせなさが合わさって、涙となって目から溢れ出ていた。

 

梅「アタシはお兄ちゃんに本気で幸せになって欲しいと思ってるの。散々幸せにしてもらってきたから。」

 

 そりゃあ梅がブラコンになるのも無理はない。人生捨ててまで自分のために動いてくれるんだもの。唯一自分に接してくれる唯一の身内なのだもの。

 

 ここまで来たら私のやる事はただ一つだ。私は涙を拭い、こう言った。

 

ケバ子「分かった。だったら今度は私が妓夫太郎を幸せにする。絶対に!」

 

 今まで散々与えられてきたんだ。だから今度は私が幸せにする番だ‼︎そしてその答えを聞いた梅は…………

 

梅「分かった。アタシは愛菜に託すよ。お兄ちゃんの事をよろしくね!」

 

 とうとう私の事を認めてくれた。良かった。これで唯一の身内から認められた‼︎

 

ケバ子「うん、もちろん‼︎」

 

 もう迷いや恥ずかしさなんてない‼︎今までの私とは違う‼︎今度のデートで絶対に告白して、そして妓夫太郎を幸せにしてみせるんだ‼︎

 

 それと、合コンの時は好きな人がいる、という嘘をついたんだよね。でもアレって本当に好きな人が居なかったら『いません』と言えばいいだけのはず。それを電流を食らってまで好きな人が居ない、と言おうとした。もしや本当は好きな人があの場にいて、それを悟られないためにああ言ったのでは?もし好きな人が私だったら………それはよし!もし私じゃなかったなら、その時はその時で他の人への恋を応援する事にしよう!悔しいし悲しいけど、今は妓夫太郎を幸せにする事の方が最優先だ‼︎

 

 

 

 

  side 梅

 

 お兄ちゃん、アタシ前に言ってたよね?お兄ちゃんの性格を分かってくれる素敵な人がいずれ現れるから、今はモテなくても気にしないの、って。ほら、現れたよ!ここに!今までお兄ちゃんは沢山辛い思いをしてアタシを幸せにしてくれたんだ。だから今度は、お兄ちゃんが幸せになる番だよ‼︎お兄ちゃんが幸せになるためなら、アタシだってなんでもしてやるんだから‼︎

 

 

 

  side ケバ子

 

 そして、とうとう私はデート当日を迎えた。




 ということでケバ子が梅から妓夫太郎の過去について聞かされる話でした。今まではケバ子がその過去を知らなかった(妓夫太郎自身も他の人に全く話さなかった)ので、思うように進まなかったんですよね。

 さて、次回はいよいよ妓夫太郎とケバ子のデート、再びです!お楽しみに!

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