バカとお酒と鬼滅の刃   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
なお本作では現実の日本とは異なり、
18歳になって初の4月1日を迎えた時から
飲酒が可能という法律になっています。
よろしくお願いします。


八十一杯目 二度目の沖縄(裏側)

  side 伊織

 

 俺は千紗と一緒に沖縄にやってきた。

 

伊織「着いたぜ二度目の沖縄‼︎」

千紗「………うん。」

伊織「天気も良くて最高だな、千紗‼︎」

千紗「………うん。」

伊織「なんだよ千紗、テンション低いな‼︎」

千紗「自分に原因があるとは思わないの?」

伊織「まあ初日だけだ。我慢してくれ。」

 

 沖縄に来る事自体はとっくの昔に決めていた。だが初日の動きが変わったのは、はっきりといえば善逸のせいだ。アイツも宝くじが当たったにもかかわらず、他の人に黙り通して、俺みたいに痛い目に遭わずに沖縄に来たからだ。俺はそれが気に食わなかった。だから千紗と協力して、ダイビングの時間を増やす代わりに、初日だけは善逸と島田の邪魔をしてやろうと決心したのだ。

 

千紗「全く………あの2人の邪魔をしようだなんて……」

伊織「しょうがないだろ。俺は皆にいじめられたのに、アイツはそんな目に遭わずに済んだのだから。」

千紗「でも伊織はあの2人を応援するんじゃなかったの?」

伊織「それはそうだ。だから二日目以降は自由にさせてあげる事にしている。」

千紗「なにその匙加減…………」

 

 むしろこれくらいで許してあげるのだ。俺はなんで優しい人間なのだろう?まあ千紗を巻き込んでるのは正直申し訳ないと思うがな。

 

伊織「まあまあ。それより、お前まで巻き込んですまんな。」

千紗「私はダイビングの時間が増えればそれでいいから……」

伊織「それならよかった。とりあえず、レンタカー屋に向かうか。」

千紗「そうだね。」

 

 そうして俺たちはレンタカー屋に向かった。それと、心なしか千紗が緊張しているのは気のせいだろうか?いたずらがバレたら嫌だからかな?

 

 

 

 

 そして俺たちはレンタカー屋につき、お目当ての車………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千紗「なんで軽トラなの⁉︎」

 

 を借りた。

 

伊織「俺も正直嫌だったのだが、この車なら地元民に見えるだろ?」

千紗「そういうことね………」

伊織「んじゃ、行くぞ。」

千紗「は〜い。」

 

 ということで、俺たちは早速善逸たちを追跡しに向かった。ちなみに千紗はAT限定の免許しか持ってないので、俺が運転している。

 

 

 

 しばらくすると、

 

千紗「伊織、あの車じゃない?美波たちが乗ってるの?」

 

 千紗がどうやら目的の車を見つけたみたいだ。確認するために俺が千紗の指差した方向を見ると、

 

善逸「……この前美味しそうなカレーのレシピを見つけてさ……」

美波「……もしかしてルーを三種類使うやつ?……」

 

 そこには確かに標的の2人がいた。仲睦まじく何かを話しているようだ。

 

伊織「どうやらそうみたいだな。」

千紗「それで、どうするの?」

伊織「既に手は打ってある。」

千紗「えっ、もう?」

伊織「特に善逸であれば絶対気が散るはずだ。」

千紗「そうなの………かな?」

 

 さあ善逸よ、気付いて動揺しやがれ‼︎

 

 

 

 

  side 千紗

 

 我妻君が気が散る事………?LINEで美波の写真でも送ったのかな?でも本人が隣にいるのに気を取られるわけないような…………

 

 

 

 

  side 伊織

 

 しばらく運転したのだが…………

 

 

全然効いてない‼︎

 

 

 何故だ⁉︎この作戦のどこがいけなかったんだ⁉︎現に他の人の視線が俺らの車に向けられている。それもかなりの数だ。なら善逸だって反応してもおかしくないはず‼︎

 

 

 

  side 千紗

 

 伊織が納得いかなそうな顔をしている。多分作戦は失敗してるのだろう?でも一体どんな作戦をしたのかな?とりあえず聞いてみるか。あとさっきからチラチラ見られるのが凄く気になるんだけど………

 

千紗「伊織、一体何をしたの?」

伊織「それなんだが、この車のフロントとドアにある仕掛けを施した。」

千紗「何か貼ったとか?」

伊織「まあそんな感じだ。」

 

 一体何をしたのだろう?気になったので窓から軽くドアの外側を覗くと……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貼り紙『AV撮影中』

 

 酷い貼り紙が貼ってあった。道理でずっと変な視線を感じたわけだ。私はすぐさま、

 

千紗「伊織、この作戦は中止で。効果が無かったから。」ベリッ、ドゴォ‼︎

伊織「そんな………って痛っぁ⁉︎」

 

 ドアにあった貼り紙をはがして伊織を殴った。

 

 

 

 

  side 伊織

 

 クソ!千紗の命令ではがされてしまった!しかも殴られたし‼︎

 

伊織「こ、こうなったら次の作戦だ……」

千紗「変なのはやめてよね。」

伊織「大丈夫だ。ただ善逸たちの車の前に出るだけだから。」

千紗「そう…………」

 

 そうして俺はアクセルを踏んで前にいる善逸の車を追い越し、ちょうどその前に出た。これなら善逸たちは気を取られるはずだ。

 

千紗「で、何をしたの?」

伊織「軽トラの荷台に積んだ鳥よけを見せて集中力を削いだ。」

千紗「それ効果あんの?」

伊織「これは人の目にそっくりだ。人の目があるところでは、アイツらもおいそれとイチャイチャは出来まい。」

 

 流石に人に見られてると緊張するはずだからな。そんな事を思ってると、

 

千紗「アレを人の目って勘違いする人はいるの?」

 

 千紗がちょっとした質問をしてきた。だがこれに対して俺は無策ではない‼︎

 

伊織「島田はともかく、カラス以下の知能の善逸になら効果があるはずだ。」

 

 最近では動物なんかでも漫画を描くワニとか居るらしいからな。そいつなんかの方が善逸よりよっぽど知能が高いだろ。そんなことを思ってると、

 

千紗「それって伊織じゃなくて?」

 

 千紗にめちゃくちゃバカにされた。

 

伊織「なわけねえだろ。」

千紗「嘘……⁉︎」

伊織「めちゃくちゃ驚いた顔をすんな。」

 

 千紗にここまで煽られたのは初めてだ。

 

 

 

 

 しばらく車を運転させていると、後ろを走ってた善逸たちが急に方向を変えた。

 

伊織「しまった⁉︎」

千紗「早くUターンして方向を変えないと。」

伊織「そうだな‼︎」

 

 こうして俺はなんとかUターンを間に合わせ、善逸たちを見失なう事がないようにした。その結果、なんとかアイツらに追いつく事が出来た。そして、

 

伊織「奴ら、海に入る気のようだな。」

千紗「分かった。じゃあ私たちも準備する必要があるね。」

 

 善逸たちの目的を把握した。だから俺たちも妨害するために、海に出る事にした。一策打って。

 

伊織「このままではアイツらにバレかねない。」

千紗「何、変装でもするの?」

伊織「その通りだ。千紗は少し髪をまとめてくれ。」

千紗「分かった。」

 

 そして俺は変装ということで自分の髪の毛をバリバリに逆立てた。更に俺は千紗に作戦を説明した。

 

伊織「それと、海では偽名を使う事にしよう。」

千紗「偽名?」

伊織「いいか‼︎俺は伏黒恵(ふしぐろめぐみ)で、お前は釘崎野薔薇(くぎさきのばら)だ‼︎」

千紗「分かった。」

伊織「ちなみに俺たちは都内にある東京都立呪術高等専門学校に通う1年生という設定だ。厨二臭さでアイツらの気を紛らわす。」

 

 二段構えの作戦ってわけだ。まあ、

 

千紗「何それ、すごい嫌なんだけど。」

 

 千紗は反対すると思ったが、それについても策がある。

 

伊織「夕飯と明日のダイビングは奢るからさ!」

千紗「伊織って私の事チョロいって思ってない?」

伊織「思ってない思ってない。」

 

 嘘。ホントはめちゃくちゃチョロいと思ってる。

 

伊織「まあとにかく、やるぞ‼︎」

千紗「わ、分かった………」

 

 ということで、作戦開始だ‼︎

 

 

 

 

 そして早速変装して海に出たのだが、

 

善逸・美波「「⁉︎」」

伊織・千紗「「ヒッ⁉︎」」

 

 すぐに見つかったため、2人ともびっくりしてしまった。

 

善逸「伊織と千紗ちゃん⁉︎」

美波「ここで何してんの⁉︎」

伊織「俺は伊織という人じゃない。伏黒恵だ。」

千紗「えっと…………わた、アタシは釘崎野薔薇よ。多分人違い………だわ。」

善逸・美波「「そうですか、ならすいません。」」

伊織・千紗「「いえいえ。」」

 

 とりあえずは誤魔化した。後は厨二演技の開始だ‼︎

 

伊織「少しでも多くの善人が平等を享受出来る様に、俺は不平等に人を助ける‼︎」

千紗「えっと………お、お前、顔覚えたからな……っ‼︎」

伊織「術式 十種影法術 玉犬 黒‼︎」

千紗「す………芻霊呪法………共鳴り……///」

 

 さて、アイツらは気を逸らしてくれたかな?

 

美波「潮がベタつかないよね!」

善逸「ああ!場所によって海水も違うんだね‼︎」

美波「浅瀬なのに魚も沢山いるし‼︎」

善逸「来て良かったぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 全く俺たちの話を聞いてないようだった。

 

千紗「いお……伏黒?

伊織「すまんすまん、釘崎‼︎」

 

 千紗の怒りもだいぶヤバいようだ。ここは作戦中断だな。

 

伊織「ま、まあ、ここは普通にシュノーケリングでもして遊ぶか!」

千紗「そう………それならいいけど。」

 

 ということで、俺たちは善逸たちに気づかれないように遊ぶ事にした。シュノーケリングをしたり、千紗に泳ぎを教わったり、昼飯を奢ったりと。そんな事をしているうちに気がついたら俺たちは善逸たちの妨害も忘れ、すっかり沖縄を満喫していた。途中夕食の三線ライヴの時にカチャーシーと踊りを踊る場面があったのだが、あの時に危うく善逸たちにバレかけた。視線がこっちに向いてたからな。だがなんとかバレずに、遂にアイツらの泊まるホテルにまで来る事が出来た。

 

千紗「で、ホテルではどうするの?」

伊織「とりあえずアイツらの部屋を特定するところから始めるか。」

千紗「分かった。でもまずは部屋に荷物を置かせて。」

伊織「了解。」

 

 ということで、俺は千紗の提案で先に部屋に向かう事になった。そこで俺たちは……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信じられぬ物を見た。部屋の真ん中で堂々た鎮座するダブルベッドがそこにはあった。

 

千紗「伊織、まさか………っ⁉︎」

伊織「違う違う。俺はきちんとツインで予約したぞ。」

千紗「そ、そう………それなら受付で確認し直すか。」

伊織「そうだな。」

 

 ということで、俺たちは受付に向かい、

 

伊織「すみません、部屋のベッドがダブルなんですが……」

??「ん?」

伊織「ツインの部屋に変更を……」

??「ツインの部屋………」

 

 そこに居た人に用件を伝えようとしたのだが…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レンタカー屋のおっちゃん「そんな部屋、ウチにはねえぞ?」

 

 まさかの人物に遭遇した。

 

伊織「どっかで見た顔………って、そうじゃなくて‼︎」

千紗「ベッドが二つある部屋は空いてませんか?」

おっちゃん「ツインってそういう部屋か。」

 

 まあツインがダメならこれだろう。

 

伊織「なければ安い部屋をもう一つ。」

おっちゃん「おう、値段は気にするな。」

 

 よし、これなら大丈夫だろう。

 

おっちゃん「いくらだろうが満室だから用意出来ん。」

 

 ダメだった。

 

伊織「おっちゃゃゃゃゃん⁉︎」

おっちゃん「まあ恋人なら、ベッド一つで問題なかろう?」

千紗「こっ⁉︎」

伊織「えっ?」

 

 違うんだが。まあそう見えても仕方ないか。千紗は不満そうだけど。ここはホントの事を言っとくか〜。

 

千紗「不名誉なので訂正して下さい。

伊織「俺らはそういうのじゃなくて……」

おっちゃん「あ〜そうか、セフレってやつか。」

伊織・千紗「「はぁ⁉︎」」

 

 結局おっちゃんとまともに会話する事が出来ないまま、俺たちは会話を諦めて部屋に戻る羽目になった。

 

伊織「まあ仕方ないか。」

千紗「うん。」

 

 こうなったら一緒のベッドで眠るのもやむを得まい。

 

千紗「伊織が野宿なのは心苦しいけど。」

 

 まさかそんな答えが返ってくるとは思わなかったよ。

 

伊織「えっ、それ決定事項なのか?」

千紗「浴槽の中で寝られるならそれでいいけど。」

伊織「ベッドの端と端でいいだろ‼︎」

 

 どうやら千紗にとって俺の命はかなり軽いものらしい。まあここは、あの日の事を言って適当に宥めるか〜。

 

伊織「前に重なって寝たこともあるし、いいだろ。」

千紗「あの時のアレは事故だから。」

伊織「奈々華さんに見られて結婚させられそうになったがな。」

千紗「まさかの栞ちゃんが来てくれて助かったよね。」

伊織「だな。」

 

 あの時は栞が来るだなんて全く予想してなかったから、正直びっくりした。だが同時にとても助かった。その後は散々だったがな。

 

千紗「あれからしばらく痛かった。」

伊織「そりゃ悪かった。まあ今日は痛い思いはしないで済むからさ!こんなに広いんだし!」

千紗「全く、今日だけだから………」

伊織「よっしゃ!じゃあ先にシャワー浴びて来いよ!」

千紗「その言い方やめて!」

 

 ということで、俺たちは順番にシャワーを浴びた後、疲れてたのもあって、布団に入ったらすぐに泥のように眠った。

 

 

 

 

  side 千紗

 

 伊織と一緒に寝るの、ちょっとドキドキする………なんで?

 

 

 

 

 

  side 伊織

 

 再び目が覚めた時には外が明るかった事から、善逸たちの妨害が出来なかった事を心底後悔した。何故あの時は忘れていたのだろう?楽しかったからかな?まあどちらにせよもう二日目になってしまったのだ。アイツらの妨害はやめて、千紗と遊ぶ事に専念しよう。そう思った矢先…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊織・千紗「「げっ⁉︎」」

善逸・美波「「うぇぇぇぇぇぇぇ⁉︎」」

 

 部屋から出たタイミングで、アイツらと遭遇してしまった。




 ということで、前回善逸と美波が会った謎の人物、伏黒恵と釘崎野薔薇の正体はそれぞれ変装した伊織と千紗でした‼︎まあ分かりやすかったですね。

 さて、次回は4人がばったり遭遇した後の話です。お楽しみに‼︎

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