問 次の問題に答えなさい。
『 オームの法則について述べよ。 』
工藤愛子の答え
『 電流をI、電気抵抗をR、電圧をVとすると、V=RIと表される法則 』
教師のコメント
正解です。電気分野の基本法則ですね。
木下優子の答え
『 電流をI、コンダクタンスをG、電圧をVとすると、I=GVと表される法則。 』
教師のコメント
正解です。コンダクタンスを知っているのはかなり勉強している証拠ですね。
木下秀吉の答え
『 上弦の参と同じ 』
教師のコメント
ではコンダクタンスについて簡潔に説明して下さい。説明できなければ0点とします。
謝花梅の答え
『 人間の言った言葉を真似する鳥 』
教師のコメント
それはオームではなくオウムです。
side 善逸
お化け屋敷から生還した俺たちは豪華ランチが食べられるレストランに入った。入ると見知った顔のスタッフが現れた。
「…………いらっしゃいませ。」
「随分ボソボソ喋るスタッフだね〜君。あ、あそこでパンチラが‼︎」
するとそのスタッフは素早くカメラを取り出した。やっぱお前ムッツリーニだろ。
「嘘で〜す♪騙されてや〜んの。」
「…………3人はこちらへ。………タンポポは外へ。」
「酷いよ〜ムッツリーニ‼︎ごめんって〜」
「…………早くこちらへ。」
スタッフ(CV.ムッツリーニ)に案内されるまま席に着くと、豪華なランチタイムが始まった。豪華な料理って聞いてものすごく美味しいのかと期待したんだけど、意外とそうでもなかったんだよね。まあ確かに美味しいっちゃ美味しいんだけど、俺みたいな庶民の舌にはこういうのは合わないね〜。いつも食べてる美波が作ったお弁当の方が好きだな〜。
そんなことを思ってたら急に前の方から声が聞こえてきてびっくりした!
「皆様、本日は如月ハイランドプレオープンイベントにご参加いただき誠にありがとうございます!」
良かった〜このスタッフは本物っぽい。そう安心してると…
「なんと本日ですがこの場に結婚を前提に交際を始めようとしている高校生のカップルが二組いらっしゃるようです‼︎」
ちょ‼︎なんかあんのかよ‼︎絶対俺たちだろこれ‼︎一組だったら雄二を売ったのに‼︎
「そして当如月グループとしてはそんなお二組を応援するための催しを企画させていただきました!題して、『如月ハイランドウェディング体験』プレゼントクイズ‼︎」
ウェディング体験プレゼントクイズ⁉︎なんかやばそう…
「本企画の内容は至ってシンプル。こちらの出題するクイズに見事全問正解したら弊社が提供する最高級ウェディングプランを体験して頂けるというものです!問題数は全部で五問、一組ずつ二問担当し、最後の一問には二組とも答えてもらいます!」
ってことはあえて間違えればいいのか〜。ってそもそも俺と美波が選ばれなければいいだけなんだよね〜。
「もちろんご希望であればそのまま入籍という事でも問題ありませんが。」
何が楽しい?何が面白い?人の人生をなんだと思ってやがる?でも選ばれなければ大丈夫‼︎
「ではまず一組目、坂本雄二さんと翔子さん、前方ステージへお進みください‼︎」
「マジかよ〜⁉︎」
「…ウェディング体験、…頑張る!」
翔子ちゃんの頑張るぞいポーズ可愛い!ってさてと、万が一のために壱の型で逃げる準備をしなきゃ!
「では二組目、我妻善逸さんと美波さん、前方ステージへお進みください‼︎」
「雷のこ…」
「………………させない」
「行くよ〜善逸‼︎」
な、ムッツリーニに阻まれただと⁉︎このムッツリ、やりおる…
こうして俺と雄二の人生を賭けた戦いが始まった。まずは作戦会議だ‼︎
「(雄二、やることはわかるよね?)」
「(ああ、わざと間違えるんだろ。1人2問ずつ担当で、最後は2人で間違える。)」
「(その通りだ‼︎じゃ、最初よろしくね〜)」
「(おう)」
じゃあ雄二、頼んだよ!
「では第一問、坂本雄二さんと翔子さんにお聞きします。坂本雄二さんと翔子さんの結婚記念日はいつでしょうか?」
は⁉︎まだ結婚してねえだろこいつら。なんて答えるのが正解なんだ?まあいい、雄二に任せよう!
「…毎日が記念日///」
「正解で〜す‼︎」
ちょ、雄二め!翔子ちゃんに答えられてんじゃねえよ‼︎しかもそれ間違ってんだろ!これ絶対出来レースだな‼︎
そんなことを思ってたら雄二が話しかけてきた。
「(善逸、これ酷くね?)」
「(確かにね…。でも次は俺に任せろ‼︎)」
「(頼んだぞ)」
さあ、どんとこい‼︎
「第二問!我妻善逸さんと美波さんにお聞きします。お二人の結婚式はどちらで挙げられる予定でしょうか?」
「親父の靴下‼︎」
やったか?
「正解です‼︎」
は?場所聞いたんだろお前ら。なんで親父の靴下が正解なんだよ‼︎
「お二組の挙式は当園にある如月グランドホテル鳳凰の間、別称『親父の靴下』で行われる予定です‼︎」
は?それ絶対今考えただろ‼︎ていうかホテルの部屋の別称が『親父の靴下』って最悪すぎね〜か‼︎絶対その部屋臭いでしょ‼︎バカなのこいつら⁉︎
「それでは第三問!坂本雄二さんと翔子さんにお聞きします。お二人の出会いの場所はどこでしょうか?」
雄二、これならいけるぞ……って目潰しされてる‼︎
「…小学校。」
「正解です!お二人はその頃からの付き合いで、今日の結婚に至るなんとも仲睦まじい幼馴染みなのです!」
いやどこが仲睦まじいんだよ。さっき目潰ししてただろうが。
「善逸、次はさせないよ〜?」
クソ、美波がこっちみてにやけてやがる!考えてからでは間に合わなそう…。こうなったら、問題が出る前に、『分かりません』と答えるしかない‼︎
「第四…」
「分かり…」
「正解です‼︎」
ブチ殺すぞお前ら。俺まだ答えてねえだろうが。
「それでは最終…」
司会が言いかけた瞬間、
「ちょっとおかしくな〜い?」
入り口でもめたヤンキーが邪魔してきた。
「アタシらも結婚する予定なのに、どうしてそんなコーコーセーがトクベツ扱いなワケ〜?」
「あの、お客様〜。イベントの最中ですので〜」
「あ?グダグダうるせ〜んだよ‼︎俺たちはお客様だぞゴルァ‼︎」
「アタシらもウェディング体験ってヤツ、やってみたいんだけど〜」
「で、ですが…」
こいつらなんでそんなに偉そうなんだろうね〜。別にお客様は神様ではないのにな〜。神様は無惨だけだっつ〜の。
「オレたちもクイズに参加してやるって言ってんだろボケ!」
「じゃこうしよ〜よ!アタシらがあの四人に問題出すから答えられたらあの二人の勝ち!間違えたらアタシらの勝ちってことで!」
「そ、そんな…」
待てよ?これチャンスじゃね?雄二と作戦会議だ!
「(雄二、チャンスだよ。絶対にものにするぞ)」
「(俺たち4人の中で誰かが間違えればいいんだよな。)」
「(そうだね。女子側の手を封じるんだ!)」
そして俺は自分の手を美波の手の上に置く!これで…
「ぜ、善逸?」
「俺に任せろ‼︎」
「じゃ問題だ………」
さあ、なんでもかかってこい!
「ヨーロッパの首都はどこだか答えろ‼︎」
え?ヨーロッパって国じゃなくね?流石に明久でもわかるぞそれ。こいつらには無惨の補習が必要だね〜。いろんな意味でね。
「…坂本雄二さんと翔子さん、それに我妻善逸さんと美波さんに『ウェディング体験』をプレゼントいたします。」
「ちょ待てよ!こいつら答えてねえじゃねえか!」
まあ答えられないのが正解だしね〜。今回はしょうがないか。
出来レースクイズを終えて外に出るとスタッフ(CV.炭治郎)とスタッフ(CV.秀吉)が待っていた。
「おめでとうみんな‼︎ウェディング体験が当たって良かったね‼︎」
「みなさんおめでとうございます♪それでは今後のことについて連絡します♪」
CV.炭治郎の方はもう演技をする気がないようだ…。まあ炭治郎には無理だよね〜。さて、次はどうするんだろう?
「女の子はこちらのドレスコーディネーターについて行って下さい♪」
「…はい//」
「ほ、本格的ね…」
「男の子はこのスタンガンで気絶してください♪」
「「はい?」」
なんだそれ…………… バタン
目を覚ますと、俺たちはどうやらウェディング体験の会場にいた。しかもいつの間にか結婚式用のタキシードに着替えてるし…。
そんなことを思ってるとついにウェディング体験が始まった。
「それではいよいよ本日のメインイベント、ウェディング体験です‼︎皆様、まずは新郎2人の入場を拍手でお出迎え下さい‼︎坂本雄二さんと我妻善逸さん、よろしくお願いします‼︎」
最初は単なる悪ふざけだと思ってたけど、よく考えるとこれ結構ヤバいよね〜。だってこれいろんな人に見られてるんだよ?メディアにも拡散するらしいし。世間公認のカップルにされたらそれこそ他の女の子と遊べなくなっちゃうよ〜。だとするとやることは一つ!
「(雄二、どさくさに紛れて逃げるぞ!)」
「(俺もそのつもりだ、善逸。)」
「それでは新郎2人のプロフィールの紹介を…………」
あとこれ結構本格的な会場だね〜。まるで本物の結婚式みたいだね〜。プロフィールもみんなに聞いて細かく調べたのかな?
「省略します。」
ブチ殺すぞ。そこまでやったんならちゃんとやれや‼︎
そんなことを思ってたらまたあの自称神のヤンキーカップルがいちゃもんをつけてきた。
「まあ、紹介なんていらね〜よな。ここが俺たちの結婚式に使えるかどうかが問題だからだな‼︎」
「だよね〜。コイツらのことなんて知りたくもないし♪」
「他のお客様のご迷惑になりますので大声での私語はご遠慮頂けますようお願いいたします。」
「コレ、アタシらのこと言ってんの〜?」
「違ぇだろ。俺らはなんだってお客様だぜ‼︎」
「たよね〜」
コイツら、『他の』って単語が聞き取れなかったのかな〜?日本語のリスニングの勉強をちゃんとした方がいいと思うよ。
「要は俺たちの気分がいいか悪いかってのが問題だろ?な、コレ重要じゃね?」
「うんうん!リュータいいこと言うね!」
でも主催者もあんまり強く出れないよね〜。悪評を流されたらたまったもんじゃないしね〜。
それはそうと、そろそろ新婦の入場かな?
「それでは、いよいよ新婦2人の入場です‼︎霧島翔子さんと島田美波さん、よろしくお願いします‼︎」
まあ美波のドレス姿をちょっとだけ見ることにするか。どうせあの美波のことなんだし、たいして似合わないんだろうな〜w。そんなことを思っていたら……
信じられないものを見た。純白のドレスに包まれたとても美しい美波の姿がそこにはあった。あれは本当にあの美波か?これならむしろ俺が相手だともったいないんじゃないのか?本当に俺なんかでいいの⁉︎
「善逸…、ウチお嫁さんに見える?」
「う、うん。俺なんかじゃもったいないくらい…」
「そんなことないよ!善逸もとても似合ってる//」
「そ、そうかな…。」
「そうだよ…。善逸とまさかここまで一緒になれるなんて本当に良かった…。ウチ、とても嬉しい//」
「あ、ありがとう…//」
美波からとても幸せな音が聞こえる…。今までにないくらい…。正直一緖になりたい…。でもなんで美波は俺なんだろう。だってこの俺だよ?バカで臆病でうるさくて、おまけにいろんな女の子に声をかけまくってる女好きだよ⁉︎こんなんでいいの⁉︎こんな男に人生棒に振っていいの⁉︎絶対に他の男の方がいいと思うのに…。
「どうやら花嫁2人は嬉し泣きのようですね。2人とも相当一途な方のようです。さて、花婿はこの告白にどう答えるのでしょうか?」
そんな一途なら、絶対に他の男の方がいいよ…。俺程度でそれだけ幸せな音が鳴らせるなら、他の男だったらもっと幸せになれるのに…。そうだ、ハッキリ言わなきゃ、この事を…。もっと美波を幸せにするために…。でもどうしてだろう…、なかなか言葉が出てこない…。
俺が言葉に詰まっていると………、
「あーあ、マジつまんなーいこのイベントぉ〜。人のノロケじゃなくて早く演出とか見せてくれな〜い?」
「だよな〜、お前らのことなんでどうでもいいっての。ってかさ何この茶番?キャラ作り?台本でもあんの?ぶっちゃけキモいんだよ‼︎」
「純愛ごっこでもやってんの?そんなん観たって時間の無駄ってカンジぃ〜。」
「アイツらマジでアタマおかしいんじゃない?ギャグにしか思えないんだけど。何が一途だよ、バカなんじゃね?」
「ってかこれコントでしょ。本物だったらマジキモくね?そんな人いないよね〜。」
お前ら知らないだろ。美波がどんな奴か。こんなカスな俺にもあそこまで一途に尽くしてくれるんだぞ。何も知らない自称神共に、美波を侮辱する権利なんてない‼︎
そんな事を思ってたら舞台裏にいるらしい明久達まで暴れていた。
「んだとテメェら‼︎もっぺん言ってみやがれ‼︎」
「俺はお前らを、絶対に許さない‼︎」
「噛み殺してやる、塵が。」
「さ、三人とも落ち着いて下さい‼︎ステージが台無しになっちゃいます‼︎」
それを聞いてたら美波と翔子ちゃんがいなくなった。
「霧島翔子さん?島田美波さん?どちらに行かれたのですか〜?皆さん、花嫁2人を探すのを手伝ってください‼︎」
「…………雄二、善逸、…………一緒に探して」
「悪いがパスだ。面倒だし便所に行きたいしな。」
「俺もトイレ行きたいな〜。漏れそうだし。」
「……………おい待てや。」
「「じゃあな。」」
全く、俺たちなんかに頼るなら最初から自分達で探した方が早いだろうに。さて、雄二と一緒にトイレでも行くか。
「ねえ雄二。」
「なんだ善逸。」
「ここのトイレって誰か別の二人をぶっ飛ばさないと入れないらしいよ〜?」
「それはいけないな。俺たちのトイレのために誰かに犠牲になってもらうか。」
あ〜いたいた。見つけたぞ自称神達。
「マジでさっきのウケたな‼︎」
「だよね〜。ホントめちゃくちゃキモいよね〜♪」
「「なあお前ら、ちょっといいか?」」
「リュータ、コイツらさっきの男達じゃない?」
「みてえだな。んでその新郎サマがオレ達になんの用か、あァ⁉︎」
「「いや大した用じゃないんだが………………」」
「「とっととくたばれ糞野郎共」」
自称神達をボコボコにした後、俺は雄二と別れて美波を探した。係員に預かってもらってた美波の荷物も回収した。中を見ると、美波なら当然っといったものが入っていた。
しばらくした後ようやく美波を発見した。
「よ、美波おつかれ〜」
「善逸…」
「さて、それじゃあ帰るか〜。」
「う、うん…。」
「他の人はああ言ってたけど、美波の花嫁姿、とても綺麗だったよ!」
「あ、ありがとう…」
「なんか一途なことバカにしてたやつがいたけど、俺は素敵なことだと思うよ‼︎」
「ありがとう…」
「だからそんな素敵な美波は俺なんかよりももっと素敵な男見つけて幸せになってね‼︎」
「ちょ、アンタねえ‼︎何も分かってないんだから‼︎」
今まで自分が散々バカにしてきた人は、実はとても凄い人だったんだね。ごめんね美波。
「それと、弁当美味しかったよ‼︎」
「え?気づいてたの?」
「気づくも何も美波なら絶対持ってくるだろうなって思って。今まで毎日弁当作ってきてくれた人が今日だけ作ってこないなんてある?」
「善逸…///」
「それと、俺は豪華ランチよりも美波の弁当の方が好きだよ。だからこれからもよろしくね‼︎」
「うん、分かった‼︎これからも凄いの作っちゃうよ〜?」
こうして俺たちは帰路についた。
週明け、とりあえず俺はあのバカに仕返しすることにした。
「おはよ〜明久‼︎ちょっと話があるんだ!」
「おはよう善逸!どうしたの?」
「如月ハイランドでのこと、覚えてる〜?俺と雄二を散々おもちゃにしてくれたよね〜。」
「アッハッハ何言ってるのさ?僕はその日一日中家でゲームをしてただけなんだけどな〜。」
「そうか、あくまでしらを切るんだね〜。」
「何を言ってるのさ、本当に珍妙なタンポポだね〜。」
さあ、ここで秘密兵器の登場だ‼︎
「そんなお前にスペシャルプレゼント‼︎」
「えっ、なになに?」
「今話題の恋愛映画のペアチケットさ‼︎気になる人とでも行ってきたら?」
「ペアチケット?そんなの善逸が使えばいいじゃん。」
「とりあえず渡した‼︎そんじゃあよろしく〜。」
「え〜ちょっと待ってよ〜。」
さあ瑞希ちゃん、君の出番だ‼︎
「あ、明久君!私ちょうど観たい映画あるんですけど!」
「なに姫路さん?このチケットは換金して生活費に…」
「そういえば我妻君に聞いたんですけど、作戦中にこっそり他校の女子生徒と連絡してたそうですね〜?」
「は、ちょま、そんなことは…」
「これはその罰です、さあ、行きますよ!」
「えぇぇぇぇ‼︎」
ざまあみやがれ‼︎俺と雄二を弄んだ罰、しっかり受けてもらおう‼︎
思ったより早く終わりましたね。このイベントを期に善逸の美波に対する認識が変わりましたが今まで通りの痴話喧嘩はやるつもりです。
そして次の章はアニメの海水浴のシーンを元にしたオリジナルストーリーの予定です。バカテス原作では先に、強化合宿→美波との出会い→夏のお化け屋敷VS3年、と夏になる前に結構イベントがありますが本作ではそれらを全部まとめて夏にやろうと思います。