バカとお酒と鬼滅の刃   作:スピリタス3世

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バカテスト 生物

問 次の問題に答えなさい。

『 DNAの塩基配列に使われる4つの塩基の名前を答えなさい。 』


栗花落カナヲの答え

『 アデニン グアニン チミン シトシン 』

教師のコメント

正解です。二重螺旋構造の対になるのはそれぞれアデニンとチミン、グアニンとシトシンですね。


我妻善逸の答え

『 ジッタン バッタン ボストン オトン 』

教師のコメント

語尾が『ン』である事だけは覚えてたようですね。


土屋康太の答え

『 ジャン ケン ポン アイコデション 』

教師のコメント

グーを出したので先生の勝ちですね。


吉井明久の答え

『 グー チョキ パー 』

教師のコメント

みんなじゃんけんが好きですね。ただ吉井君、そもそも数が合ってないことに気付いてください。


第三十八話 努力と結果

  side 善逸

 

 

 雄二の家に入ると、リビングで大量のプチプチを潰している女の人がいた。この量…、恐らく一、二時間程度では終わらないだろう。そう思ってると雄二がドアを閉めたので一応誰だか聞いてみよう。

 

「雄二、今の誰?」

「赤の他人だ。」

「…いやちが……」

「翔子は黙ってろ。あれは恐らく精神に疾患のある患者がなんらかの手段で家に侵入したに違いない。なにせ俺のおふくろは温泉旅行に行っているはずだからな。」

 

 雄二にしては言い訳苦し過ぎんだろ。どうやったら人の家に精神疾患の患者が迷い込むんだよ。そう思ってると声の主がとんでもないことを言った。

 

「あら、もうこんな時間?さっき雄二を送り出したというのに。」

 

 雄二はパワハラ補習のため朝五時半には家を出る。それで今が夕方四時半。実に十一時間もこの女の人はプチプチし続けていたのだ。

 

「続きはお昼を食べてからにしましょう♪」

 

 まだやんのかよ⁉︎てか昼食ってないのかよ⁉︎流石に見かねた雄二がドアを開けて言い放った。

 

「おふくろ、何やってるんだ‼︎」

「…お義母さん、お邪魔します。」

「あら雄二に翔子ちゃんじゃない!お帰りなさい!」

 

 めっちゃ美人なお母さんじゃん‼︎琴葉さんといい、俺の周りには美魔女がいっぱいいるのか⁉︎あとさらっと翔子ちゃんが義理の母って呼んでるのは気にしないでおこう。

 

「お帰りじゃねぇ‼︎なんで家にいるんだよ‼︎今日は泊まりで温泉旅行じゃなかったのか⁉︎」

「それがね、お母さん日付を間違えちゃったみたいなの。7月と10月ってパッと見ると数字が似てるから困るわね〜。」

 

 おかしいな?なんだがバスローブで街を歩いた玲さんがまともに感じるんだけど?俺の聞き間違いかな?

 

「どこが似てるんだよ‼︎数字の桁どころか文字数も合ってないだろ‼︎」

「こら雄二、またそうやってお母さんを天然ボケ女子扱いして♪」

「サラッと図々しい事をぬかすな‼︎あんたの黄金期は十年以上前に終わってるんだよ‼︎」

「…雄二、お義母さんに酷いこと言っちゃダメ。」

「事実だろうが〜、翔子‼︎」

 

 いや確かにこの可愛さならまだ黄金期だと思うよ!美波と付き合う前だったら間違いなく求婚してたね‼︎

 

「あら、お友達かしら?」

「人の話を聞けー‼︎」

 

 雄二がお母さんと翔子ちゃんに振り回されてるのめっちゃ面白いね〜。

 

「皆さんいらっしゃい。うちの雄二がいつもお世話になっております。私はこの子の母親の雪乃と言います。」

 

 ああ、さっきまでのやりとりと美波がいなかったら求婚してたんだろうな〜。とりあえず自己紹介するか!

 

「雄二のクラスメイトの我妻善逸です‼︎よろしくお願いします‼︎」

「同じく吉井明久です!よろしくお願いします!」

「………土屋康太。………よろしくお願いします。」

「同じく竈門炭治郎です!よろしくお願いします!」

「竈門…じゃなかった栗花落カナヲです。よろしくお願いします。」

 

 カナヲちゃんさらっと苗字変えないで。

 

「クラスメイトの姫路瑞希です!」

「同じくウチは島田美波です!」

「親分の嘴平伊之助だ‼︎よろしく‼︎」

「ワシは木下秀吉じゃ。一応言っておくと男じゃ。よろしく頼むのぅ。」

 

 秀吉毎回性別ネタ言ってるよね。いい加減女の子だって認めようよ♪

 

 そんな事を思ってると雄二が苦し紛れに言った。

 

「み、皆。とりあえずおふくろは見なかったことにして俺の部屋に来てくれ…。」

「う、うん。それじゃあお邪魔しま〜す!」

「皆さん、後でお茶持っていきますね〜。」

 

 こうして俺たちは雄二の部屋に向かった。

 

 

 

 

 

 それにしても雄二の部屋って久しぶりだな〜。いつもは場所、部屋、広さ、一人暮らし、といった理由から明久の家でしか遊ばないんだよね〜。隣の伊之助の家もこの間初めて行ったし。

 

「明久君、家庭用マンションで一人暮らしなんて贅沢です。」

「食生活を除けばね…。」

 

 明久の食生活は単なるゲームの買い過ぎによる自業自得でしょ。まあそのおかげで俺たちがあの家で遊べるんだけどね〜。

 そんな事を思ってると雄二が口を開いた。

 

「それはそうと、この人数で俺の部屋は狭すぎるな。居間はおふくろがいるから勉強に集中できないし。」

 

 まあ冷静に考えて11人は多すぎるよね〜。そんな事を思っていると秀吉がある提案を口にした。

 

「じゃったらワシの家も開けるとするかの。この間みたく2グループに分けて開催するのじゃ!」

 

 それは大賛成だ‼︎何せあの優子ちゃんが家の中を下着姿で徘徊してるんでしょ⁉︎これは行くしかない‼︎

 

「じゃあ俺は秀吉の家に行きます‼︎俺は移動が得意だからね‼︎」

「まあいいが理由が意味わからんのじゃが。」

「じゃあウチも!」

「………俺も行く。」

「オレも走るの得意だからいくぜ‼︎」

 

 ということで美波、ムッツリーニ、伊之助が行くことになった。恐らくムッツリーニは俺と同じ理由だろう。カメラを念入りに準備している。

 

 

 秀吉の家に向かおうとするときに、雄二が雪乃さんと何かを話していた。

 

「おふくろ、その麺つゆのボトルを何に使おうとしてるんだ?」

「麺つゆ?あら〜、てっきりアイスコーヒーだとばかり…。」

「おふくろ…、色や匂いで気付いてくれとは言わないからせめてラベルで気付いてくれ…。」

 

 この世に麺つゆとアイスコーヒー間違える人がいるんだね〜。どこに間違う要素があるんだろう?この頭のぶっ飛び具合、玲さん超えだよ〜。

 

 

 さぁって〜、優子ちゃんの下着姿を見にやってきた俺とムッツリーニとその仲間たちは、とうとう木下家に到着した。秀吉が家を開けようとすると、ムッツリーニが止めた。

 

「………待て秀吉。」

「どうしたのじゃ?」

「………姉を俺たちのことを悟らせずに呼びつけてほしい。」

「よう分からんがやってみるかのぅ。」

 

 優子ちゃん俺たちがいるってなると着替えちゃうからね〜。流石ムッツリーニ、エロにおいて彼の右に出るものはいない‼︎

 さあ、秀吉はどう呼びつけるのかな〜?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「姉上〜!餌の新刊BL本じゃぞ〜!こっちくるのじゃ〜!」

 

 犬かよ!自分の姉を犬みたいに扱うやつ初めて見たよ!

 

「ひ〜で〜よ〜し〜‼︎」

 

 来るのかよ!めっちゃ大声と足音立ててるじゃん!マジで尻尾振りながら来る犬みたいじゃね⁉︎

 

「買ってくれてあ……」

 

 ちょっと!気づかれた!ってかそこの物陰で止まるのかよ‼︎しかも今日はジャージかよ‼︎

 

「ちょっと着替えてくるわね〜。」

「クソ‼︎」

「………ハズレの日だった。」

「善逸、ウチにちょっとここにきた理由を話してくれない?」

「勉強するためぇぇぇぇ‼︎」 グギギギ

「それだけじゃないでしょ!」

 

 痛いよ美波‼︎これはあくまで勉強のためなんだからね‼︎その結果としてたまたま優子ちゃんの下着姿を見てしまう可能性があっただけなんだからね‼︎

 

 

 

 

 しばらくするとちゃんと着替えた優子ちゃんが出てきた。

 

「びっくりさせてごめんね。さ、上がって〜。」

「行くぜ‼︎」

「「お邪魔しま〜す‼︎」」

「………無念。」

「あと秀吉は自分の部屋に案内したらアタシの部屋に寄ってお話ししようね〜。」

「ワシは勉強す……」

「お話ししようね〜。」

「分かったのじゃ……。」

 

 秀吉を犠牲にして俺たちは勉強会を開催することになった。

 

 

 

 

 部屋について思ったんだけど、よくよく考えたらメンツ間違ったよね〜。下弦4人と美波じゃ優子ちゃんにお願いしないと勉強にならなくない?そんなことを思ってると隣の優子ちゃんの部屋から説教が聞こえてきた。

 

「アンタ勝手に人を呼びつけてるんじゃないわよ!事前に連絡くらいよこしなさい‼︎」

「それは姉上の下着姿が見られたくないからではないのかのぅ?」

「そうじゃないわよ‼︎お客さんとか来てたらどうするつもりだったの⁉︎」

「あ…。」

「全く、次からは気をつけなさい。」

「分かったのじゃ…。」

 

 絶対自分のズボラな姿が見られるのが嫌だから怒ったと思ったよ…。それともあれは建前かな?

 

「それはそうと姉上……」

「ん、何よ秀吉?」

 

 秀吉が優子ちゃんを呼んでくれるのかな?まあこのメンツじゃ勉強会にならないしね〜。

 

「また部屋を散らかしおったのか‼︎」

 

 へ?秀吉が優子ちゃんに説教?

 

「ちょ、アンタには関係……」

「関係大アリじゃ‼︎ワシの部屋までたまに悪臭がするのじゃぞ‼︎というか昨日片付けたばかりじゃろう‼︎」

「これはたまたま崩れただけで……」

「たまたま崩れただけでここまでなることは無かろう‼︎とにかく皆のところへ行く前にワシと一緒に片付けをするのじゃ‼︎」

「いや、だいじょ……」

「大丈夫じゃなかろう‼︎ゴミはちゃんとゴミ箱に捨てる‼︎呼んだ本はちゃんと本棚に戻す‼︎着替えはクローゼットの決まったところに収納する‼︎要らないものはちゃんと捨てるのじゃ‼︎」

「で、でもこの方が楽だし……。」

「早う‼︎」

「はい…。」

 

 マジで優子ちゃんの部屋汚いんだね〜。今日はしてないけどたまに悪臭がするってどんだけだよ。あと珍しく秀吉と優子ちゃんの力関係が逆転してるね〜。秀吉に怒られてしょげる優子ちゃん可愛い♪

 

 

 

 しばらくすると片付けを終わった木下姉妹がやってきた。

 

「皆お待たせなのじゃ!さあ、姉上になんでも聞くと良いぞ!」

「お願いします……。」

「優子に意外な弱点があったなんてね〜。」

「珍しくヒデコ(秀吉)に怒られてたな‼︎」

「………ギャップ萌え!」

「本当に家ではこんな感じなんだね〜。」

「いつものことじゃ!」

 

 こうして秀吉に怒られてたしょんぼりしている優子ちゃん主体のもと勉強会は開催された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてとうとう期末テスト当日を迎えた………ってなんか明久ブチ切れてるんだけど‼︎

 

「明久、何かあったの?」

「姉さんはテストの点数だけが大切だと思ってるんだ‼︎だから見返してやる‼︎そして追い出してやる‼︎」

「いや、何があったの…?」

「僕がせっかく姉さんのために料理作ろうとしたのに、テスト前だからって止められたんだ‼︎しかも姉さんをテストの不出来の言い訳にされたら困るってな‼︎努力は結果のための過程に過ぎないってさ‼︎なんだよあの女‼︎」

「いやちょっとそれは…」

「とにかく僕は今から集中するんだ‼︎善逸も集中して‼︎」

「う、うん…。」

 

 いや明久、玲さんお前のことを心配して言ってくれてるんだぞ?確かに普段の態度はアレだけど、それもちゃんと自分なりに明久のことを心配してやってるだけなんだけどな〜。どうも明久には伝わってないみたい。

 

 まあ努力は結果のための過程に過ぎないって言われちゃ厳しいとは感じるけどね〜。でも実際それはそうだしね。そうじゃなかったら美波はAクラス戦の時に優子ちゃんに負けて落ち込んでないしね。

 

 さあ、俺も頑張るぞ!このテストを使って点数を伸ばし、なんとしてでもあの快適なAクラスの設備を美波と一緒に手に入れるんだ‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして期末テスト終了‼︎勉強会のおかげもあってなんとかEクラス並の点数をとることが出来た‼︎やったね‼︎でも流石に急に成績は上がらないか〜。そんなことを思ってると明久が絶叫していた。

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

「どうしたの明久?そんなに絶叫して!」

「聞いてよ善逸、僕は特に暗記系の歴史を頑張ったんだ‼︎そしてこれがそのうちの一つ、世界史の結果だ‼︎」

「どれどれ〜?」

 

 

クラス 334

名前 アレクサンドロス大王

 

 

 最初の解答を氏名のところに書いたせいで後ろが全部ズレて0点になった明久の答案があった。

 

「草。」

「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉ‼︎僕の一人暮らしがぁぁぁぁぁ‼︎」

「まあとりあえず玲さんに見せなきゃね‼︎」

「嫌だぁぁぁぁぁ‼︎」

「観念しろ♪」

 

 

 

 

 ということで俺は明久と一緒に玲さんに結果を見せにきていた。

 

「成る程、これがアレクサンドロス大王君の結果ですか。」

「334組にしてはまあまあですよね。」

「2人とも!僕をちゃんとしたクラスと名前で呼んで‼︎」

 

 明久もといアレクサンドロス大王は自分の名前を取り戻そうと必死に頑張ってる。

 

「姉さん、本当はもっと点数が取れてたはずなんだけど〜。頑張ったのに〜。」

「そんなことは通用しません。受験の時同じことやったらどうなりますか?言ったでしょう、努力は結果のための過程にしか過ぎません。」

「そうだよダレイオス3世♪」

「善逸は黙れぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎」

 

 まあ実際その通りなんだから仕方ないよね〜。明久もといダレイオス3世には厳しいけどね〜。そういえば玲さんの手、結構怪我してるみたいで絆創膏とかが貼ってある。

 

「まあ、今回はお友達に免じて許してあげましょう。ただし、次はないですよ。」

「「ありがとうございます!」」

 

 な〜んだ、玲さん結構優しいじゃん♪なんだかんだダレイオス3世のことをちゃんと思ってるのね。

 

「それでは姉さんは買い物に行ってきます。今日はテストも終わったことですし、のんびり遊ぶといいでしょう。我妻君もよろしくお願いします。」

「「は〜い‼︎」」

 

 玲さんにそう言われて、俺とアレクサンドロス大王もとい明久はこの間のDemon Slayerの続きをプレイした。今度こそ黒死牟倒してやるぞ、と思ってたけど4人で苦戦した相手に2人で勝てるわけがなかった。

 

 

 しばらくするとお腹が減ったので冷蔵庫から何か取り出して食べることにした。すると………

 

「ねえ善逸、なんかパエリアがいっぱい入ってる!僕作った覚えないのに…。」

「本当だ…。じゃあ誰が…。」

 

 そのラップに包まれたパエリアを見ると、色々な付箋が貼ってあった。こっちはまずい、これはしょっぱ過ぎ、これは甘すぎ…、と。明久が作ったのでなければ間違いなく玲さんが作ったやつだ。

 

「姉さんが作ったのかな?あの人料理苦手なのに…。僕のために…、」

 

 成る程、こういうことね。恐らく玲さんは明久にこの事を言ってない。自分でちゃんと納得の出来る味が作れるまでは一言も言うつもりはなかったんだろう。だからあの時たくさん食料買ってきてたんだ。だから手を結構怪我してたんだ…。努力は結果のための過程に過ぎない。本人が一番体現してるじゃないか!なんて素敵なお姉さんなんだ‼︎

 

「ねえ明久?」

「何善逸?」

「玲さんのこと、ちょっとは見直したんじゃない?」

「うん!」

 

 明久も分かってくれたようで良かった♪やっぱり玲さんは明久思いのいい人じゃん!いい姉を持って良かったな!

 

 それ以降、なんとか明久と玲さんも仲直りできたみたい。これで万事解決‼︎そして明日は終業式で明後日から夏休みだ‼︎




 ということで第七章のメインの話は終わりです。あと一話だけ王様ゲームの話を挟んでから次の章、お化け屋敷編VS3年生編に行きたいと思います。あの話面白いんでカットしたくないんですよね。

 あと優子ちゃんはバカテス原作での家ではズボラ設定から勝手に汚部屋設定を付け加えました。まあ想像するのは難しくないでしょう。

 ちなみに今回の話にちなんで、僕はセンター試験本番でマークをずらして終了一秒前にそれに気づいたことがあります。えげつない絶望感でした。なので明久の気持ちがめちゃくちゃ分かります。皆さんも気をつけてくださいね。
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