問 次の問いに答えなさい。
『 第二次世界大戦後から1989年まで、東西ベルリンを分け隔てた物体のことをなんというでしょう。 』
島田美波の答え
『 ベルリンの壁 』
教師のコメント
正解です。ドイツ育ちの島田さんには簡単な問題でしたね。
吉井明久の答え
『 巨大物体 』
教師のコメント
もう少し詳しくお願いします。
嘴平伊之助の答え
『 オレ 』
教師のコメント
凄いですね。ただそうなると嘴平君は1989年に亡くなっているはずです。貴方は一体誰なのでしょうか?
我妻善逸の答え
『 島田美波 』
美波のコメント
先生に頼まれてコメントするんだけど、どうしてウチの名前を書いたのかな〜?後できちんと教えてくれない、善逸?
side 善逸
1年生の時、それは突然起こった。
「全員動くな‼︎鞄を机の上に置いて中身が見えるように開け‼︎」
持ち物検査だと⁉︎鉄人の奴、なんてことを言い出すんだ‼︎今日は文月学園可愛い女の子リストを使ってナンパをしようとしてたのに‼︎ふざけるんじゃねえ‼︎急いで隠してやる‼︎
「これとか、これとか、全部授業に関係ないだろ‼︎没収だ‼︎」
まあ鞄じゃなければ大丈夫‼︎だから俺の服の中に隠してやる‼︎
「坂本、お前はポケットの中も見せろ。」
「クソ‼︎」
「やはりな。これは没収だ。」
可哀想に〜w。iPod没収されてや〜んの♪
「雄二、災難だね〜。」
「本当に災難だ。ポケットの中まで見られたの俺だけだぞ。」
「仕方ないよ。雄二は素行が悪いんだから♪」
「けっ!善逸も大して変わらんだろ!」
まあ俺の場合はポケットの中を見られたところで問題ないんですけどね〜。
「次はお前だ、我妻善逸。」
「先生〜‼︎どっかのバカと違って俺はポケットの中なんかには隠しませんよ〜?」
「じゃあお前は制服を全部脱いでジャージに着替えろ。」
は⁉︎なんで俺だけ⁉︎おかしいでしょ⁉︎しかもこのセリフは……
「先生‼︎そういうセリフは可愛い女の子が言うべきであって先生みたいな堅物ゴリラが……」 ボトン
あ。
「おい善逸、服の中から文月学園可愛い女の子リストが落ちたぞ。」
「ありがとう雄二‼︎」
なんとか誤魔化す!
「だから先生みたいな堅物ゴリラが……」
「我妻‼︎」
「はい?」
「お前はジャージすら着るな‼︎」
「だからそれは可愛い女の子が言うべきセリフでしょ〜が〜‼︎女の子に言われたら素直に脱ぎますけどね‼︎」
「お前は持ち物検査関係なく別の指導が必要なようだな。」
「そんな〜‼︎」
全く、ここまで自分のことを正直にさらけ出してるというのに、何がいけないんだ‼︎
「それにしてもゲームソフト、漫画に音楽ソフトなど、お前らは学校をなんだと思っているんだ?」
女の子との出会いの場だね。
「いいか、学校は勉強をするところだ。授業に関係ないものは持ってこないように。」
クソ‼︎鉄人め、奪った物全部回収して袋に入れやがった‼︎
「さていよいよ一時間目は試験召喚実習だ。全員速やかに体育館に移動するように。」
持ち物を奪われて俺たちは仕方なく体育館にやってきた。
体育館で俺は雄二やmy Angel秀吉と愚痴を溢しあってた。
「朝からついてないよね〜。」
「全くじゃのう…。」
「よりにもよって先月買ったばかりのiPodが没収されるとは…。」
「雄二はそれか…。ワシは演劇用の小道具を没収されたわい。部室に置いてくれば良かったのぅ。」
「俺なんて文月学園可愛い女の子リストだぜ‼︎これを使って色んな子に声をかけようとしたのに〜。」
「お主は相変わらずじゃのぅ〜。」
全くだよ〜。そんなこと思ってたら鉄人に名前を呼ばれた。
「次!我妻善逸と島田美波‼︎」
げ、アイツと一緒かよ‼︎一応戸籍上は女らしいけど、胸も色気も態度も女の子っぽくないから男認定してるんだよね。いつも暴力を振るってくるし〜。
でもなんか落ち込んでるような…。なんかアイツらしくないし優しい言葉でもかけてあげるか‼︎
「美波どうしたの?自分の召喚獣があまりに貧弱でショックだったの?それとも自分の胸があまりに貧弱でショックだったの?」
「あ、善逸が相手だったんだ!嬉しい〜♪」
お、喜んでくれた‼︎良かった〜♪
「善逸を殴るのってすっごく気持ちいいもんね♪」
ブチ殺すぞ。コイツは人をサンドバッグだとでも思ってるのか!
「美波、殴り合うのは召喚獣だよ?俺たちじゃないよ?」
「そうね、ウチらは殴り合わないね。」
良かった〜。分かってくれたみたい。
「ウチが一方的に殴るだけだから♪」
「ブチ殺すぞ。」
クソ!でもこれは立派な暴力だ!それなら…
「先生‼︎俺らの持ち物を検査するより、こういった暴力を取り締まるべきでは⁉︎」
「島田、いくら我妻が相手でも暴力はいいことじゃない。」
「でも先生…!」
「でもじゃない。ダメなことはダメなんだ。分かるな。」
「………はい。」
「そうか。分かってくれたなら………、」
美波も納得したみたい。良かった♪
「今回だけは特別だぞ。」
「はい!頑張ります!」
ブチ殺すぞ。人の命をなんだと思ってやがる。こうなったら…
「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃に使う大切な脚を握りつぶさないでぇぇぇぇ‼︎」
「ウチのことを貧乳ってバカにした罰ね。」
せっかく慰めの言葉をかけてあげたのに!全くもう‼︎
side 明久
朝からSwitch奪われて最悪だよ〜。全く…。買い物する気分でもないし、大人しく家に……、ってあれは姫路さん?中学校でクラスが別々になってからはかなり疎遠になってたんだよね〜。これを機に話しかけてみよう!
それにしても随分ぬいぐるみが多いな〜。まるでファンシーショップみたい……って本当にファンシーショップじゃん‼︎早く帰らないと!この場に僕は場違いだ!するとどこからか大声が聞こえてきた。
「葉月一生のお願いです‼︎おじさんっ‼︎」
ん?なんか小さい子が店員さんと揉めてるような…。
「そうは言ってもうちも商売だしね…。」
「どうしてもこのノインちゃんが欲しいんです!お願いですぅ‼︎」
「ホラお嬢ちゃんだけオマケしちゃうと皆にも不公平でしょ?だからお店の人はそんなことをしちゃいけないんだよ。」
「それでもお願いですぅ‼︎」
「う〜ん、困ったな〜。」
あの子本当にぬいぐるみが欲しいんだね。でもなんでだろう?話しかけてみよう。
「ねえキミ、どうしてそんなにそのぬいぐるみが欲しいの?」
「さ、最近元気がないお姉ちゃんに前から欲しがってたこのぬいぐるみで元気になってもらおうと思ったんですぅ…。」
「元気がないって?」
「きっとドイツから引っ越してきて日本語がうまくないから元気がないんです。お掃除とかお洗濯とかして、葉月とも遊んでくれたりして…、それなのにお姉ちゃんはいつもいないパパやママの代わりに…」
泣きそうになってる!この子のお姉ちゃん本当いい人なんだろうな〜。なんとかしてあげたいな〜。
「な、泣かないで!お兄ちゃんがなんとかしてあげるから!」
「……本当?」
「うん、本当!」
「お、お兄ちゃん、ありがとう!」
「それで、このぬいぐるみはいくらですか?」
このサイズだと五千円以上するな〜。
「税込で24,800円になります!」
高‼︎無理じゃん!
「ごめん、お兄ちゃん頑張ったけど無理だったよ…。」
「ええ〜。」
「ちなみに葉月ちゃんはいくら持ってるの?」
「1万円しか持ってないですぅ…。」
僕の全財産と合わせると…、確か………、
「すいません。コレ11,699円で売ってもらえませんか?」
「いやだからうちも商売だからね〜。」
「お兄ちゃん、それじゃ葉月の時と変わらないよぅ…。」
確かに彼女のいう通りだけど、ここからが本番だ!大人(高校生)の交渉術を見せてやる!全部で大体半額だから……
「葉月ちゃんはぬいぐるみが欲しくておっちゃんは売ってあげたいけど半額じゃあ売れない。そこで僕からの提案です!ぬいぐるみを『半分に裂いて右半身だけ売ってもらえれば』いいかと‼︎」
よし、これでどうだ!
「君は本当に高校生かい?」
「バカなお兄ちゃんです…。」
なんでこんなにバカにされてるんだ⁉︎何かおかしかったのかな〜?
「じゃあ少しの間だけ売らないでおいてあげるから、その間にお父さんやお母さんに相談してまたおいで。」
とりあえず先延ばしは出来た…。ひとまず良かった…。
このあと僕は葉月ちゃんとお話しをした。
「葉月ちゃん、お父さんやお母さんにお願いできないの?」
「2人ともあまり家にいないの…。お金が必要なときはお姉ちゃんに言わないといけないし…。」
「そっか…。」
大好きな姉のために何かしてあげたい葉月ちゃんの優しい気持ちに是非とも協力してあげたいけど…。僕はお金がないしな〜。
「そうだ!葉月の漫画を本屋さんに買ってもらえばお金になるよね?」
それだけじゃ足りないよな〜。今朝没収されたゲーム機とかがあればいいけど……
「ん?そうか、その手があったか‼︎」
「どうしたのお兄ちゃん?」
「どうせ戻ってこないと思ってた物だし、上手くいけばそのくらいの金額にはなるかも!よし葉月ちゃん、また明日この公園に来られるかな?」
「う、うん。大丈夫だけど…。」
「じゃあまた明日ね!今日はもう遅いからお家に帰ろうね!」
「あっ、お兄ちゃん!」
そういえば結局姫路さんに声かけられなかったな〜。まあ後にするか!
side 姫路
たまたまファンシーショップに寄ったら、明久君の話を聞いてしまいました…。あの小さな女の子がお姉ちゃんのためにぬいぐるみを買おうとしてるなら、私はあの子のためにお揃いのぬいぐるみを作ってあげましょう!
それにしても、明久君はやっぱり優しくて素敵です。小学校の頃からの初恋の人…、いつか付き合えたのならいいのに…。
side 明久
次の日、僕はクラスの友達であるムッツリーニと伊之助に相談した。まあやることがやることだし炭治郎は乗ってくれなそうだからこの2人だな〜。
「ムッツリーニ、伊之助!没収品を取り返そうぜ!」
「それいいな、バカひさ‼︎」
「………俺も賛成。」
ただこの2人だけだと戦力不足だよね〜。そうだ!
「隣のクラスに悪巧みが得意な奴がいるんだよね。そいつに協力を頼もう!」
「それいいな‼︎」
「………賛成。」
こうして僕は悪巧みの天才、雄二のところに向かった。
side 善逸
次の日、隣のクラスの奴が雄二に話しかけていた。アイツは確か入学式で女装してた奴だったような…。名前は吉井明久だったっけ?
「雄二もどうせ何か没収されたんでしょ?」
「そうだな明久。災難だったぜ。」
明久の声俺に似てね?まるで自分がもう一人いるみたい…。
「そこで提案なんだけど、一緒に没収品を取り戻そうよ‼︎」
「2人でか?結構厳しくないか?」
「大丈夫、仲間を連れてきた‼︎ムッツリーニ、伊之助、入って‼︎」
ムッツリーニってどういう名前だよ。あともう片方の伊之助って奴はシャツの前全開だし。スケベと一緒じゃん。
「………土屋康太。………俺はカメラを奪われれた。………協力する。………隠密行動が得意。」
「嘴平伊之助だ‼︎オレは狩に使う木の棒を奪われた‼︎アレはオレの相棒だ‼︎オレは力勝負が得意だぜ‼︎」
カメラはともかく木の棒はそこら辺で拾えばいいでしょ。そんなことを思ってると雄二が口を開いた。
「ならば俺からも仲間を2人出そう。来い、善逸、秀吉!」
「へ〜い!3人とも、俺の名は我妻善逸だ‼︎女の子を落とすのが得意だよ♪よろしくね‼︎」
「ワシは木下秀吉じゃ!こう見えても男じゃからのぅ。特技は演劇じゃ。よろしく頼むの。」
「「「嘘でしょ⁉︎」」」
嘘です♪秀吉は女の子です♪
まあこうして6人揃ったところで作戦会議が始まった。
「ということで作戦会議だ。まずは善逸、携帯のマナーモードをオフにしろ。」
「え?なんで?」
「いいからやれ。没収品を取り返したいんだろう?」
「よく分からないけど、マナーモードを切ればいいんだよね?」
「そうだ。それでいい。とりあえずもう直ぐHRが始まるから、それが終わったらまた明久達は俺のところに来い。あとムッツリーニ、だったっけか。お前には後で俺が個別に連絡するから連絡先をくれ。」
「「「了解!」」」
こうして明久、伊之助、ムッツリーニは自分の教室に戻り、
「よし、作戦開始だ。」
HRが始まったとき、スマホが鳴った。全くバカなやつもいるもんだ‼︎HR中にスマホを鳴らしたら即没収されるというのに……
「我妻、スマホを出せ。」
問題はそのバカが俺だってことだ。クソ!相手は一体どこのどいつだ⁉︎
・着信from坂本雄二
ブチ殺すぞ貴様。
「没収だ。」
「俺のスマホを返してよ〜鉄人‼︎」
「よし、今日は遅刻欠席が一人もいないな。今後もこの調子で頑張るように。」
そう言って鉄人は出て行った。その後に雄二が口を開いた。
「最初の作戦は成功だな。」
「おい雄二‼︎俺のスマホをとうしてくれるのさ‼︎」
「あれは鉄人が没収品をどこにしまうかを調べるためにワザと没収させたんだ。後で回収すればいい。」
その後、HRを終えた明久達がやってきた。
「それでムッツリーニ、どうだった?」
「………目的のブツは職員用ロッカーにある。」
「流石ムッツリーニ!気配を消しての尾行はお手の物だね!」
「………ただし鍵がかかっている。………鉄人のズボン左後ろのポケット。」
ムッツリーニ、名前と言いやることといいコイツなかなかやばいよな。しかも明久もそれが出来ることを知ってるのかよ。
雄二が会話を続ける。
「そうなると、その鍵を奪う必要があるな。」
「どうするのじゃ?」
「大丈夫だ。俺に考えがある。掃除の時間に次の作戦をやるぞ!」
そして掃除の時間になった。俺たち6人は廊下に集まっている。モップと水が入ったバケツを持った雄二が口を開いた。
「これを使って掃除を装い、鉄人に水をぶっかけ着替えさせる。」
「なるほどね〜。その隙に鍵を奪うのね。」
「善逸のいう通りだ。」
まあこの作戦には欠点があるんだよね〜。水をぶっかける係が鉄人に目をつけられるんだよね〜。
「この作戦には問題が一つ。水をぶっかける『明久』が鉄人に目をつけられるという点だ。」
明久がやるんだ!良かった〜♪
「良かったなバカひさ‼︎」
「………今更これくらいでは評価は変わらない‼︎」
「そうだな。取るに足らない問題だ。」
「ちょっと3人とも酷いよ〜‼︎あとそっちで笑ってる善逸と秀吉だっけ?お前ら2人も覚えとけよ〜。」
相当な問題児なんだね。じゃはこれくらいは平気か!そんなことを言ってるとターゲットの鉄人がやってきた!
「いけ明久‼︎」
「ちょ、みんな⁉︎」
こうして俺を含む残り5人はその場を後にした。
side 明久
全く!5人とも酷いよ‼︎少しは人のことを考えて欲しいもんだね!秀吉って子は可愛かったから許すけど♪
とにかく鉄人が来た!こうなったら僕がやるしかない!
「おおっと、足が滑った‼︎」
「むぅ‼︎」
「逃すか‼︎」
よし、鉄人に水をぶっかけたたぞ‼︎あとは誤魔化すだけだ!
「すみませ〜ん、足が滑り……グファ。」 ゴン
は⁉︎なんでコイツは僕を辞書で殴ったのさ!
「今、逃すか、とか聞こえたんだが。」
「空耳です!」 キリッ!
「真顔で嘘をつくな。歯を食いしばれ‼︎」
ヤバい‼︎辞書の角で殴られる‼︎逃げないと!
そう思ってると僕を見捨てた5人が帰ってきた。助けに来てくれたんだ〜。
「やれやれ明久、やらかしたな。あれだけ先生に水をぶちまけるのはやめとけと忠告したのに。」
あぁぁぁぁ‼︎クソが‼︎殴られたじゃねえか‼︎痛いんだよ‼︎雄二、絶対に許さないぞ‼︎
そんなことを思ってると雄二が鉄人と会話を始めた。
「先生、明久の処刑は後にしてとりあえず着替えた方がいいですよ。俺のジャージで良ければ貸しますよ?」
「そうだな。済まないが貸してもらおう。吉井、きちんと床は拭いておけよ。」
「貧乏くじだ…。」
全く、最悪だよ〜。
side 善逸
貧乏くじを引きまくる明久とジャージを取りに行った雄二を横目に、残った4人で鍵を手に入れて職員室に着いた。まあここは無難に俺が取りに行くとするか〜。
「じゃあみんな、俺が取りに行くよ〜。」
「頼んだぞい。」
「失礼し……」
ドアを開けた途端……
「殺気‼︎下がれもんいつ‼︎」
「え、どういうこと?」
職員室を見ると……
「さっきのはよもや金髪少年か‼︎‼︎日本史の課題の話をしなければ‼︎‼︎」
「待て煉獄。アイツは化学の課題も出してない。先に俺が話をつける。」
「んじゃあ煉獄と伊黒の後は俺だァ。」
ヤバい‼︎課題出してない教科の先生達から目をつけられてる‼︎これじゃあ放課後まで束縛されちゃうよ‼︎それにしても伊之助凄いな〜。これを読んで俺の危機を回避してくれたのか!でもどうしよう…。そんなことを思ってると……
「ここはワシに任せるのじゃ!」
秀吉の登場‼︎でも何をするんだろう?
「……失礼します。」
「木下か。こんなところに何の用だ。俺は忙しいんだ。用がないなら早く帰れ。」
「きゅ、急に…具合が悪く…保健室の…珠世先生も…いなくて…」
なるほど、病気の演技ね!
「ヒデコ、だいじ……」
「………しんぱ……」
「2人とも落ち着いて。あれは秀吉の演技だよ。」
「なるほどな!」
「………凄い!」
これが演劇部の力!しかも1年生なのにエース候補らしい!流石だね、my Angel秀吉‼︎
「すいません…、少し休ませ…」 バタン
「木下!大丈夫か!不死川、煉獄、3人で木下を運ぶぞ。」
「分かったァ。秀吉、大丈夫かァ?」
「了解した‼︎‼︎」
これで先生方も出払ったし、残った3人で回収するか…。そう思っていると明久もやってきた。
「お待たせ!さあ、回収しよう!」
「「「おう‼︎」」」
こうして俺たちは没収品を回収することができた。やったね!でも明久がなんか古本に手をかけたぞ?
「何してるの明久?」
「どうせこの古本捨てるなら貰っておくかな〜って。」
「なるほどね。でもそれ読むの?」
「いいや、売るつもりだね。」
「成る程!金稼ぎね‼︎俺にも半分頂戴!」
「いや…えっと…、」
何か事情でもあるのかな?こんなことをしてるのに明久はどこか優しい音がするし…
「事情を話してくれるかな?」
「分かったよ善逸。」
こうして明久は事情を説明してくれた。成る程、姉を元気付けたい女の子のためにお金が欲しかったのね。てかドイツから帰国した子ってもしや美波じゃね?確かにアイツ最近元気なかったし…。妹から慕われてるってことは家ではいいお姉ちゃんなんだろう。アイツの事見直したぜ!
その後、俺は無事にスマホと文月学園可愛い女の子リストを無事取り戻し、秀吉、伊之助、ムッツリーニの分も回収させた上で残りを雄二に預け、家に帰ることにした。
side 姫路
なんとか徹夜でぬいぐるみを作り終えました。あとはあの子に…
「そこのあなた、ちょっといいかな?」
「わあっ、綺麗なお姉ちゃんですぅ!葉月に何か用ですか?」
「このぬいぐるみをあげるね!もし昨日のお兄ちゃんがだめだったらこれをお姉ちゃんに、お兄ちゃんがぬいぐるみを持ってきたらこれをあなたにあげるね!」
「わあっ!ありがとうございます!」
「いいえ〜。」
そうして私は家に帰ることにしました。明久君、上手くいくことを祈ります!
side 明久
僕は自分の物と古本を抱えて行きつけのお店で換金してもらった。ゲーム類はあまり高く売れなかったけど古本がそれなりに売れたおかげでなんとかぬいぐるみを買うことができた。持ってた鉄人と譲ってくれた善逸に感謝しなきゃね!
お、葉月ちゃんがいたぞ〜。早速渡そう……ってあれ?手作りのぬいぐるみを持ってるぞ?
「あっお兄ちゃん!来てくれたんですねっ!」
「約束だからね。それでそのぬいぐるみはどうしたの?」
「実はかくかくしかじかで〜。」
え〜と要するに僕が失敗したらそのぬいぐるみをお姉ちゃんに渡して成功したら葉月ちゃんにあげるって事…かな?
「それじゃあその手作りのぬいぐるみは葉月ちゃんの物だよ。」
「え、本当ですかっ?」
「それでこっちが葉月ちゃんのお姉ちゃんのための物だね!」
「やった〜!お兄ちゃん、ありがとうですぅ!」
「どういたしまして!お姉ちゃんの元気出るといいね。」
「はいですぅ!」
良かった〜。これで目的達成‼︎
「あ、そうだお兄ちゃん。ちょっと耳を貸して下さい!」
内緒のお話かな?
「はいはいどうぞ〜。」
「ありがとう、お兄ちゃん♪」 ちゅっ
き、キスされちゃった♪僕のファーストキス!
「お兄ちゃん、おバカだけどとっても優しいから好きです!おっきくなったら葉月がお婿さんにしてあげますっ!」
さ、最近の小学生は大胆!
それはともかく、帰るとするか………、ってあれは姫路さん?そうだ、昨日のリベンジで話しかけよう!
「あの〜、もしかして姫路さん?」
「あ、はいっ!なんですか……って、よ、吉井君⁉︎」
驚かせちゃったみたい。
「ごめん驚かせちゃったかな。」
「いっいえ、私がぼーっとしてただけなので……」
「「………」」
気まずい!久しぶりに話すと気まずい!
「え〜っと、こ、こんな場所で偶然だよね?学校帰りかな〜って随分眠そうだね?」
なんか今にも寝そう…。
「はい…、ちょっと昨日は裁縫で徹夜していたもので…」
「へ〜、姫路さんも徹夜なんてするんだね。」
「いえ、昨夜は特別なんです。どうしても今日までに完成させないといけなかったので…。」
誰かへのプレゼントとかかな?相変わらず優しいね!
「それじゃあ私はこっちなので失礼します。」
「あ、うん、じゃあね。」
そういやどうして姫路さんは公園にいたんだろう?まあいいか。とりあえず帰ろう。
翌朝、事件は起きた。何故か鉄人がうちのクラスにやってきている。
「昨日職員室で盗難が発生した。これは大変嘆かわしい事態だと思わないか、吉井‼︎」
「そうですね。全く嘆かわしいことだと思います。」
それくらいで動じるか‼︎
「ところでその犯人は先生の私物の本を盗んでいったんだが……」
え?あの古本は捨てるものじゃないの?
「度胸のあることにそいつは身分証を提示して堂々とその本を売り捌いたそうだ。」
「それはまた凄いですね〜。」
「全くだ、はっはっはっ‼︎」
「「あっはっはっ‼︎」」
ヤベ……
「吉井、歯を食いしばれ‼︎」
「すいませんでした!まさか先生の私物だとは……」
「思わなかったと言うのか‼︎」
「いえ、ちょっとは思ったけど、鉄人だしまあいっかと思って♪」 ゴン‼︎
痛いぃぃぃ‼︎頭割れるところだったんだけど‼︎
「やはり貴様にはバカの疑いがある。今後は充分気をつけてみていく必要がある。」
「これ以上目をつける余地はないと思うのですが……」
「いやあるだろう?とっておきのお前にぴったりな栄誉ある肩書が。」
なんだろう?ん⁉︎それってまさか……
「今朝の職員会議で満場一致で可決した。受け取れ。先生からお前への贈り物だ。」
吉井明久
以上の者を文月学園指定《観察処分者》として認定する。
クソー‼︎バカの代名詞である観察処分者になっちゃった〜‼︎
HRが終わると、炭治郎から説教された。
「何してるんだよ明久‼︎人の物を勝手に売っちゃだめだろ!」
「はい……」
何も言い返せないな〜。
「あと、没収品を勝手に回収したそうじゃないか!それもダメだろ‼︎」
「まあみんなの役に立つかな〜って思って…。」
「あれは没収されて然るべき物なんだから教師の許可なく持ち出すのはダメだ!それと、やったのは明久だけ?一人じゃ無理だと思うけど。」
こうなったら連帯責任だ!
「伊之助とムッツリーニもだね‼︎あと隣のクラスの坂本雄二、我妻善逸、木下秀吉もだよ‼︎」
「ちょ、バカひさ‼︎」
「………不名誉な‼︎」
「じゃあその3人も呼んできて‼︎」
「は〜い……」
こうして僕たち6人は炭治郎に説教されたのであった…。
ということで葉月のぬいぐるみ回でした。下弦が初めて集結してバカをやりましたね。また炭治郎も善逸、秀吉、雄二とはここで初めて会いました。
ちなみに1年生の時のクラスは次の通りです。
1-C:明久、伊之助、ムッツリーニ、炭治郎
1-D:善逸、美波、雄二、秀吉
1-F:姫路