バカとお酒と鬼滅の刃   作:スピリタス3世

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バカテスト 日本史

問 次の問題に答えなさい。

『 大化の改新が起きたのは西暦何年でしょう。 』


坂本雄二の答え

『 645年 』

教師のコメント

正解です。この調子でいろいろなことを覚えていきましょう。


霧島翔子の答え

『 625年 』

教師のコメント

霧島さんはいつもその問題だけは間違いますね。もしかして大切な人との約束とかですか?


第五十六話 決戦前日

  side 善逸

 

 次の日、俺は美波や秀吉と一緒にAクラスに宣戦布告をしに向かっていた。

 

「秀吉、準備するものってなんなの?」

「これじゃ。」

「これって、優子ちゃんのBL本じゃん‼︎」

「たしか腐女子だったよね、優子。」

「その通りじゃ。そしてワシは落し物を拾ったフリして姉上に親切に届けるのじゃ‼︎」

「えげつな‼︎」

 

 それ教室の中でやられたらたまったもんじゃないね。突然クラスメイトの前で自分の趣味をバラされるんだもんね。

 

「じゃあ行くぞい‼︎」

 

 そうして秀吉はBL本を手に持って教室の中に入り………

 

「姉上〜‼︎落し物じゃぞ〜い♪」

 

 BL本をAクラスのみんなに見えるようにしながら優子ちゃんを呼んだ。

 

「ひ〜で〜よ〜し〜‼︎」

 

 優子ちゃんが慌てながら秀吉の元に駆け寄った。クラスも結構ざわつき始めている。

 

「はいこれ、愛読書じゃ‼︎」

 

 なんて親切な手渡し方なんだろう。これがもしハンカチとかだったら感謝の言葉を言われて終わるはず。だけどね……

 

「それさ〜。アタシは絶対に家から持ち出さないんだよね〜?なのになんでアンタの手にあるのかしら?ちょっと理由を聞かせてくれない?」

「リビングに落ちてたから拾ったのじゃ‼︎」

 

 こうなるよね〜。これを見越して宣戦布告のネタにしようと思ったらしい。流石秀吉!

 

「勝手にアタシの物をパクって学校に持ってくるなんて、アンタ大した度胸してるわね〜?」

「すまんのぅ。てっきり『リビングに』落ちてたから家族全員のものじゃと勘違いしてもうて〜。」

「これ読むの家族でアタシしかいないでしょ‼︎アンタバカなの⁉︎」

 

 やっぱり怒られた〜。でも腐女子なのクラスメイトの前であっさり認めるんだね。それじゃあこの作戦には意味が……

 

「姉上は自分の私物を自分の部屋ではなく『リビングに』放り投げるのかのぅ?」

「なによ?私物は私物でしょ?」

「自分の私物を自分の部屋以外に放り投げて汚すのって、どういうことなのか教えて欲しいのぅ〜?」

 

 あ。逆説教モードに入ったぞ!こういうことね!

 

「だ、だってそれ読んでたら学校行く時間になったから部屋まで戻るのが……」

「めんどくさくなったとでも言いたいのかのぅ?めんどくさいから自分の部屋だけでなく家族共有の部屋まで汚すつもりなのかのぅ‼︎」

「いや、そういうつもりじゃ……」

「じゃったら少なくとも自分の私物はきちんと自分の部屋に置いておくのじゃ‼︎そうやっていつもポンポン家中の適当なところに物を置くから家が散らかるのじゃ‼︎片付けさせられる親やワシの身にもなって欲しいものじゃ‼︎」

「でもさ、あのときはたまたま……」

「それを何回繰り返すつもりじゃ‼︎じゃからいつまでたっても直らないのじゃ‼︎もうよい‼︎そんな姉上が率いるAクラスを明日午前11:00から試召戦争でしつけてあげるのじゃ‼︎ワシらが勝ったら姉上は片付けをきちんと覚えるまで毎日しつけじゃ‼︎以上‼︎」

「いや、ちょっとそんな急には……」

「自分の部屋どころか家まで汚すような奴の反論など聞きとうない‼︎」

「はい………」

 

 すげえ‼︎この流れでさらっと宣戦布告したぞ。流石秀吉‼︎

 

「あの……、みんなごめんなさい……。アタシのせいでFクラス戦が明日に入ってしまいました……。」

「…優子、気にしないで。」

「むしろ意外な弱点を知れて僕は面白かったよ!」

「これからのネタになりそうだね。」

「今までボクをからかった分、たっぷりとからかわせてもらうね〜♪」

 

 上弦連中はなんか新しいおもちゃ見つけたみたいな反応してるし。意外とコイツらもいい性格してるな〜。

 

「えっと、それはさておき、秀吉、美波、我妻に言いたいことがあるんだけど。」

 

 うぉ‼︎一気に元に戻りやがった。すげえな!流石優子ちゃん!

 

「なんじゃ。罰なら軽くはせんぞい。」

「罰じゃなくて戦争形式の話ね。前みたいな5VS5の形式は無しね。理由はクラス全員で戦いたいから。それでいいかしら?」

「そのつもりじゃ‼︎あとは上弦との戦闘でも一応先生の科目承認が欲しいのぅ。」

「それはその通りね。公平性のためにも上弦の承認許可は今回は無しにしましょう。だから下弦が持ってる白金の腕輪も今回は使用しないでくれるかしら?」

「分かったのじゃ。」

 

 やっぱり。この前結構ギリギリだったしあっちも避けたいよね。

 

「じゃあ、明日よろしくね〜。それじゃあまたね‼︎」

「覚悟しておくのじゃぞ‼︎」

「ついでに明日までにちゃんと部屋片付けておいてね〜。」

「そうしないと木下に怒られちゃうわよ?」

「ちょっと、それはいいでしょ‼︎」

「よくないのじゃ‼︎」

「はい………」

 

 帰り際に俺と美波がついでに煽っておいた。優等生の意外な弱点ってとてもいじりやすいからね〜。

 

「ついでに玄弥にも伝えておくかの。」

「確かに‼︎今日来たときに話すか!」

「そのことだがァ、今日は玄弥は休みだァ。」

 

 うわ⁉︎いつの間にスケベ来たんだよ‼︎

 

「Wow!スケベ‼︎」

「実弥さん、本当かのぅ。」

「本当だァ。あと我妻、俺はスケベじゃねェ。」

「え⁉︎違うの⁉︎」

「お前には鬼舞辻先生の指導が必要だなァ。」

「それだけは勘弁してください。」

 

 最近他の先生が無惨を盾に脅してくる。マジでやめて欲しい。

 

「じゃあ玄弥には秀吉が伝えといて〜。」

「了解じゃ‼︎」

「まあ久保や優子も伝えてくれると思うけどね。」

「確かに‼︎」

「でも一応ワシからも言っておくぞい。」

「頼んだわ、木下‼︎」

 

 

 教室に戻ったあと、スケベのHRからそのまま一時間目のスケベの数学が始まった。のだが……

 

「(雄二、ムッワ〜♡ってしててヤバいから脱走しようぜ。ちょっとだけ作戦会議もしたいしさ。)」

「(分かった善逸。)」

「「先生、トイレに行ってきます‼︎」」

「分かったァ。」

 

 

 

 こうして俺と雄二は無事授業を脱出して屋上に来た。

 

「話ってなんだ、善逸。」

「作戦の一部を俺に考えさせて欲しい!」

「何かやりたいことでもあるのか?」

 

 普段だったらこんなことは言わないんだけどね。

 

「う〜んと、翔子ちゃん対策‼︎」

「翔子についての対策?まあ確かにアイツを倒せば俺たちの勝ちなんだが、何かあるのか?」

「翔子ちゃんって雄二の考えを読むのに長けてるでしょ?」

「それはそうだな。」

「だったら作戦の一部分を俺が考えることによって翔子ちゃんを欺くんだ‼︎名付けて……」

「なるほどな。それはいい考えだ。」

 

 強化合宿の時もそうだったけど、翔子ちゃんは他の人の策略はともかく、雄二のについては完璧に読んでくるからね。あのときは明久が利光を説得したからなんとか勝てたけど、今回はそういうわけにはいかないしね。あと作戦名言わせてよ、雄二‼︎これに一番時間を使ったんだから‼︎

 

「ということで俺からの提案‼︎美波から聞いたんだけど、Bクラス戦で根本が護衛数人だけ連れて姿を消してたよね?」

「ああそうだな。」

「そこで提案‼︎最初は全員校庭にいるんだけど、どさくさに紛れて雄二と護衛の伊之助が消えるっていうのはどう?」

「なるほど、それはいいな。ただ護衛には伊之助以外にもっと強い奴が欲しいな。」

「じゃあ思い切って瑞希ちゃん‼︎体力がないから隠れていれば温存できるしね‼︎」

「確かに、それはありだな。姫路は翔子を見つけるまでは休ませておいた方がいいな。」

「そうだね!」

 

 実はまだあるのさ‼︎昨日いろいろと考えてたからね‼︎

 

「そしてさらに追加‼︎上弦は優子ちゃん以外はわりとオールラウンダーだから総合科目で戦いたいはず‼︎それは瑞希ちゃんも一緒‼︎」

「なら産屋敷先生も確保するのか。」

「その通り‼︎瑞希ちゃんのそばにいれば産屋敷先生も疲れないし、雄二の護衛もできるから最高でしょ‼︎」

「なるほどな。その案に賛成だ。」

 

 あと一つあるんだよ!

 

「それと、隠密行動が得意なムッツリーニは冨岡先生を連れて奇襲を担当してもらいたいんだよね〜。」

「翔子を保体で倒すのか。」

「そのと〜り‼︎」

「確かに。それもいいだろう。」

 

 ムッツリーニは保体なら学年一位だからね。召喚獣の扱いの差も下弦である分、ムッツリーニのが上手いしね!

 まあ唯一の不安があるとすれば……

 

「優子ちゃんだけがちょっと心配だね。」

「確かにな。アイツは俺と似てこういった策略を立てるのが得意だ。翔子対策をしても、アイツ対策だけは出来ないな。」

「おまけに召喚獣の扱いが明久並かそれ以上だからね〜。あの子の苦手科目でなんとか倒すしかないけどね。」

「確か社会4つ全部と音楽か。それでもほぼ腕輪並らしいがな。」

「優子ちゃんは参謀なだけあってなかなか表に出てこないと思うけど、見つけ次第俺が音楽で倒せるようにしたいね。」

「そうだな。間違っても数学と物理だけはやらせないようにしないとな。」

 

 流石に腕輪の2.5倍の点数で殴られたらどうしようもないからね。

 

「これで全部だね!」

「ありがとう善逸。助かる。」

「明久の恋路や炭治郎のためにも頑張らないとね‼︎」

「そうだな!」

 

 こうして俺と雄二が意気投合したとき…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「選べェ‼︎授業に戻るか、俺に殺されるかァ‼︎」

「「す、スケベ⁉︎」」

 

 こうして探しに来たスケベのせいで授業に戻らされる羽目になった。

 

 

 

 

 授業後、雄二が指示を出した。

 

「炭治郎、耳飾りを外せ。というかしばらくは栗花落にも話してつけてくるな。」

「分かったよ、雄二。」

 

 まあそうだよね。いくら炭治郎の声しか聞こえないといってもバレたらまずいからね。

 

「さっき授業を抜け出したときに俺と我妻で追加の作戦を立てた。」

 

 こうして雄二はさっき俺と話した内容を話してくれた。

 

「ということで、至急冨岡先生、真菰先生、響凱先生の予約を頼みたい。スケベはすでに確保してある。冨岡先生はムッツリーニ、真菰先生は島田、響凱先生は善逸に頼みたい。俺は産屋敷先生を予約してくる。」

 

 

 ということで、毎度恒例承認する先生の予約タイムだ‼︎

 

「響凱先生‼︎明日の午前11:00から我が2年Fクラスが2年Aクラスと試召戦争をするのでいつもみたく俺のそばにいてくれませんか?」

「すまぬ我妻。小生は明日の午前中は授業だ。昼食を食べ次第向かうことにする。」

「分かりました響凱先生‼︎ありがとうございます‼︎」

 

 じゃあ一時間弱優子ちゃんには近寄らない方がいいのか〜。社会も苦手と言っても300点代らしいからほぼ同じ点数の炭治郎がギリギリで、瑞希ちゃんで勝てるかなってくらいだね。瑞希ちゃんを護衛に回す以上、優子ちゃんの苦手科目を突くのはしばらく厳しそうだね。まあ翔子ちゃんだけを倒せばいいから優子ちゃんはガン無視でも構わないんだけどね〜。

 

 そういえば、みんなはどうなったんだろう?

 

「美波、真菰先生は?」

「予定があるから無理だって。」

「雄二、産屋敷先生は?」

「大丈夫だそうだ。」

「ムッツリーニ、冨岡先生は?」

「………大丈夫。」

「なるほどね〜。」

 

 まあまあ順調だね。だけど真菰先生の予定が気になるような〜?雄二も同じことを思ってたみたい。

 

「真菰先生の予定がかなり気になるな。既に木下に予約されたケースまで考えなきゃいけない。参謀だからあまり前線には出てこないと思うが、スパイのムッツリーニには警戒するように伝えておく。もし木下が真菰先生を連れて前線に出てきたら、クラス全員で叩くことも考えないとな。」

「そうなったら社会科の先生をウチらの陣営に配置するしかないね。それでも優子を倒せるかは怪しいけど。」

「そうだな。万が一に備えて煉獄先生、福原先生、悲鳴嶼先生にも協力を頼むか。」

 

 その後、なんとか悲鳴嶼先生だけは確保することができた。他2人は無理だったんだけどね〜。

 

 

 

 教室に戻ると、秀吉が話しかけてきた。

 

「玄弥は来るか分からんけど、一応あやつの得意科目だけは伝えておかねばのぅ。あやつは超文系人間じゃ。」

 

 マジかよ‼︎優子ちゃんと正反対じゃん‼︎

 

「なるほどね〜。優子ちゃん対策で悲鳴嶼先生を予約しておいたから、玄弥が来た場合は近づけないようにしとくね〜。」

「助かるのじゃ。」

「それではみんな、明日はよろしく頼む‼︎」

「「「「了解‼︎」」」」

 

 

 

 

 午後の授業を受けた後、俺と美波で一緒に帰った。帰りのHRでみんなを鼓舞しようとスケベが一人一つずつハーゲンダッツを買ってきてくれたから、今はそれを食べながら帰ってるんだよね〜。

 

「ねえ善逸。」

「何、美波?」

「明日ついにAクラス戦だね。」

「そうだね!」

「なんか本当に明日決まるかもしれないと思うと、緊張がすごくて…。」

「なあに、今まで美波は頑張ってきたじゃん‼︎俺が保証するよ‼︎だから明日は自信を持って挑もうね‼︎」

「そ、そうだね‼︎善逸こそ新しい型を作るくらい頑張ったんだし、ウチが保証するから健闘を祈るよ‼︎」

「ああ、そのつもりさ‼︎」

 

 もしかしたら明日からシステムデスクのあるあの教室を手に入れられるかもしれない。でも失敗して今までの全てが台無しになるかもしれない。期待と不安でいっぱいになりながら俺は家に帰った。

 

 

 

  side 秀吉

 

 ワシは今日学校に来なかった玄弥に電話した。

 

《玄弥、明日はFクラスとAクラスの試召戦争じゃ。お主も来てみたらどうかのぅ。》

《うう……、でも……。》

《そろそろ戻ってみてはどうかのぅ?》

《う〜ん。まあ考えておくよ。》

《頼むぞい。》

 

 お主がクラスに戻れる準備はもうできているのじゃ。あとはお主が戻るだけ。頼むぞい、玄弥。

 

 

 

 

  side 善逸

 

 ついにAクラス戦当日だ‼︎既にB、CクラスがAクラスと模擬試召戦争を終わらせていて、Dクラスが今行っている。この後にはEクラスも行う予定だ。そしてその次はいよいよ俺たちFクラスの出番だ‼︎

 まずは停学明けの明久と瑞希ちゃんがみんなに謝っている。

 

「この度はご迷惑をおかけしてすいませんでした‼︎」

「僕からも謝ります‼︎すいませんでした‼︎」

 

 ようやっとクラス全員が揃い、いつもの感じに戻った気がする‼︎

 そして雄二が2人の次に口を開いた。

 

「まあ2人には今日沢山活躍して貰えばいいだろう。それよりも皆のおかげで遂にここまで来ることができた。感謝する‼︎」

「お前のおかげでもあるよ、雄二‼︎」

「ありがとう善逸!」

 

 コイツの作戦がなかったらここまで来れなかったしね‼︎

 

「ここまで来た以上、絶対にAクラスに勝ち、我らがFクラスの底力を見せてやろうぞ‼︎」

「「「「「オー‼︎」」」」」

 

 そして遂に作戦が開始した。予め予約しておいた教師陣を校庭に呼び出し、下弦の召喚獣を使って出入り口を人一人がくぐって通過出来る分だけ開けて封鎖した。これで準備は万端だ‼︎

 その後しばらく時間が経ち、雄二が口を開いた。

 

 

「時刻は11:00、只今より2年Aクラスとの試召戦争を開始する‼︎」

 

 こうして最終決戦が開幕した。




 遂に次の話から2回目のAクラス戦です‼︎今までの集大成になります。お楽しみに。

 それと姫路が久しぶりに出てきましたね。第五十二話の最後で明久と久保を連れて行った以来ですね。最終決戦ではきちんとエースとして活躍してくれることを祈ります。
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