問 次の問題に答えなさい。
『 第二次性徴期について答えなさい。 』
姫路瑞希の答え
『 思春期になって、身体にみられる性器以外の男女の特徴があらわれること。 』
教師のコメント
流石です。姫路さん。
我妻善逸の答え
『 ムチムチお姉さんの誕生 』
教師のコメント
あながち間違っていませんね。
島田美波の答え
『 ウチにはまだ来ていないもの 』
教師のコメント
ちゃんと来ていますよ。
土屋康太、工藤愛子の答え
『 身体全体での生物学的性差である。性的に成熟する過程で雌雄の形態の差を生じる現象は性的二形といわれ、多くの生物に見られる。ヒトにおいては、当初は第一次性徴のみの外形的性差が見られ、タナー段階では男性器(男性)・乳房(女性)・陰毛(男女とも)が現れ、生殖能力は持たないが(後略) 』
教師のコメント
2人とも詳しすぎます。
side 雄二
ムッツリーニが単騎で上弦の陸撃破。流石としか言いようがない。これに続いて他の上弦……出来れば翔子を撃破したいものだが……
炭治郎や秀吉達が当たってる上弦以外のAクラスの人たちが思ったよりしぶといな。流石Aクラスといったところか。このままでは泥沼化するだろう。そうだ、ここはアレを使おう。
「作戦を第4段階に移行する。伊之助、アレをばらまけ‼︎」
「分かった‼︎オラよ‼︎」
そうやってばらまいたのは………
「なによこれ、気持ち悪‼︎」
「この世のものとは思えない‼︎」
「これあそこにいる金髪じゃない⁉︎」
「コイツなんでこんなに自信があるのよ‼︎」
「こんな変態初めて見た‼︎」
毎度恒例、善子の写真だ。今回はムッツリーニの特別加工によって自信満々な表情になっている。効果はてきめんだ。早速Aクラスの人たちは気分を悪くしているようだ。この作戦は味方も少し巻き込んでしまうのが欠点だが、なんとかなるだろう。
「Fクラスの皆、気分を悪くしてないでAクラスを倒せ‼︎今がチャンスだ‼︎」
「「「「「了解……」」」」」
異端審問会ですら弱体化するとは中々だな。感心してる場合じゃないけどな。とにかくありがとな、善逸。
「テメェ〜〜〜〜‼︎ブチ殺す‼︎絶対に殺す‼︎利光なんかは後だ‼︎まずはテメェから殺してやる‼︎」
「善逸、そんなどうでもいいことよりちゃんと戦いに集中しろ。」
「利光強いんだから一人欠けると困るんだよね〜。」
「善逸、しっかりして‼︎」
「ねえ待ってよ‼︎みんなおかしくない⁉︎それが味方に対する態度⁉︎俺のことをなんだと思ってるの⁉︎」
「「「おもちゃ。」」」
「おい貧乳、バカ、妻帯者。あとで覚えてろ。」
まあこのくらいの犠牲など微々たるもんだろう。
しばらくするとムッツリーニから無線が入った。
《………まずいことが起きた。》
《なんだ、言ってみろ。》
《………俺たちの教室の中に霧島と栗花落と煉獄先生がいる。………このままでは点数の回復が困難。………俺の保健体育の点数は工藤にかなり削られたから不意打ちも困難。》
《マジか…。報告助かる、ムッツリーニ!》
翔子か木下か知らないが、今の俺たちの弱点を的確に突いてきやがった。唯一の補給拠点である教室を潰されるとかなり痛い。
今現在校舎内にいるのはムッツリーニのみ。他の生徒は正面玄関でAクラスの人と交戦しているため、校舎内に回すことができない。俺、伊之助、姫路を使って裏口や開いている窓から校舎内に入ることは可能だが、その戦力じゃ歴史の点数では翔子単体にも勝てるか怪しいだろう。ましてやそばに栗花落がいる。この3人+ムッツリーニで上弦2人を歴史で相手にするのはハッキリ言って無理だ。さらには木下と真菰先生の姿が見えない。今から炭治郎を連れて翔子達を襲いに行くことは可能だが木下が追加で駆けつけたらたまったもんじゃない。
だったらここは……
《ムッツリーニ、上弦の参の方の木下を探せ。ただし攻撃するな。》
《………分かった。》
あとここで考えなきゃいけないのが翔子の倒し方だ。この戦争は翔子を倒せば勝ちになるが、逆にいえば他の49人を倒しても翔子が倒せなかったら負けだ。ここで我がクラスの主力となる戦力を確認しよう。
・姫路
・炭治郎(現代文、古典、日本史、家庭科)
・善逸(音楽)
・島田(数学、物理、英語)
・ムッツリーニ(保体)
このうちムッツリーニの保体は工藤にやられてほぼ使えなくなっている。島田は現在利光と数学で対戦している以上、翔子相手に数学は使えなくなるだろう。物理は真菰先生が居ない以上使えない。英語の万世先生と後藤先生はそれぞれ授業で居ない。だから島田も使えなくなるだろう。
善逸は利光戦でなんとしても生き残らなければならない。そして響凱先生の授業が終わる午後まで持ち堪えてそこから攻める必要がある。炭治郎は腕輪ありの科目の消耗をなるべく避けさせているから戦力にはなるだろう。だが相手にしている人数が多すぎてなかなか手が空かない。
となると今使える戦力は姫路のみ。ここは善逸の音楽が解禁されるまで待つしかないか…。本当に唯一の補給拠点である教室を潰されたのがかなり痛いな。
しかも木下がいつ真菰先生を連れて物理で不意打ちしてくるかが分からない。なるべく早く元々決めていた逃げる場所に行き、響凱先生がフリーになり善逸の音楽が解禁されるまで隠れるか。
《皆に連絡する。俺、伊之助、姫路は新校舎屋上に逃げて響凱先生がフリーになるのを待つ。産屋敷先生とは途中で合流する予定だ。よろしく頼む。》
外には一応カモフラージュの物を予め用意してある。校庭から見えたんじゃ意味がないからな。
「それじゃあ伊之助、姫路、行くぞ。」
「おう‼︎」
「は、はい!」
side 善逸
信じられないものを見た。自身ありげな表情に加工された善子の姿がそこにはあった。気味が悪かった。自信のある女装趣味の変態なんて根本だけで十分だ‼︎あの野郎、この戦争が終わったらブチ殺してやる‼︎
それにしても、利光が強すぎる。最初の一撃を食らったせいで明久だけでなく俺までもがサドンデスになってしまったのがさらにマズい。ここは一発不意打ちで……
「久保、こっちよ‼︎」
「いいやこっちさ、利光‼︎」
「吉井君‼︎本当に愛らしいよ!」
気持ち悪い利光のセリフは無視して、美波と明久が引きつけているうちに……
「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃 神速」
「な⁉︎速すぎるよ我妻君‼︎」
残念だね利光。俺の漆の型はこんなもんじゃないぞ‼︎まあ腕輪無いと使えないから今回は出番ないけどね〜。
それにしても美波が削られてきている。なんとか助けないと‼︎
side 久保
あぁ、吉井君はなんて愛らしいんだろう!吉井君から受ける愛情のこもった攻撃がたまらないよ‼︎
Fクラス
我妻善逸 12点
島田美波 197点
吉井明久 19点
VS
Aクラス
久保利光 309点
side 優子
愛子がやられたのはかなり痛いわね。でもおかげで土屋をかなり弱体化させることができたわ。久保もかなり持ち堪えてくれているみたい。なんとか美波、我妻、吉井を倒してくれたらいいんだけどね。
そして補給拠点を制圧しており、Fクラスの人が奇襲をかけられない今なら、作戦を次の段階に移すことができるわね。
勝つのはアタシ達よ‼︎Aクラスが絶対的な存在であることを、見せてあげるんだから‼︎
side 秀吉
教室を空けたデメリットを的確についてきおった。流石姉上じゃな。なんとか勝てるといいんじゃが…。
そして玄弥、お主は結局来なかったのか……。期待したんじゃどな…。是非とも来て欲しかっんじゃけどな。お主はまだ迷っておるのかのぅ?お主は前までと変わらぬ、単なる優しい人間じゃというのに…。
いいや、まだ見てないだけかもしれぬ‼︎信じて待つのじゃ‼︎玄弥ならきっと来ると‼︎
side 玄弥
皆から来るように励まされたけど、結局行けなかった……。やはりクラスに戻るのは怖い……。大切な人を傷つけてしまうのではないか……。
俺の中では最近ある疑問が湧いていた。秀吉に助けられたとき、あのとき俺は化け物の父親を知らない、つまりは化け物の扱い方を知らないお前が俺を助けてくれたのではないかと思った。でも一緒に過ごすにつれてだんだんと分かってきた。もしかしたら化け物の俺を知ったことによって、秀吉やその他の人たちが化け物の扱い方を知っただけなんじゃないか。前々から知っていた兄ちゃん達みたいに。
そうなったとしたら俺は結局化け物のままなんじゃないか。それが怖くてどうしても完全復活ができなかった。化け物を知らない大切な人を傷つけたくない。だから昨日から学校に行けなくなってしまった…。
そんなことを考えてると、おふくろからメールが来た。
《玄弥、買い物に行ってくれる?買うのは………》
買い物か。とりあえず行くか〜。
外は鬼も殺せそうなくらい眩しい太陽に照らされていた。結構暑い…。また平日の昼ということもあってそこまで人は多くなかった。まあこの時間は普通学校か会社に行ってるよね〜。皆も今頃試召戦争をしているのか〜。どうなってるんだろうな〜。
そう思いながら前を見ると、自転車に赤ちゃんを乗せた女性の姿がそこにはあった。後ろの赤ちゃんもとても可愛らしい。俺も昔はあんな感じだったのかな〜。今や化け物みたいになってしまったけどな。
そんなことを思ってると、前から猛スピードで別の自転車が突っ込んできた。って危ないだろ‼︎目の前に赤ちゃんがいるのが見えないのか‼︎
まあ流石に赤ちゃんを見たら止ま………らない⁉︎万が一のことがあったらまずい‼︎急がなきゃ‼︎ヤバいヤバい‼︎母親がよけたのはいいがバランスを崩してしまった‼︎このままでは赤ちゃんごと倒れてしまう‼︎間に合え‼︎間に合え‼︎
「はぁ……はぁ……はぁ……」
な、なんとか間に合った……。赤ちゃんもお母さんも転ぶのをなんとか防いだ……。でも何も知らないこの2人がこの俺を見たらきっと怖がるよな…。不良に襲われたと思うだろう…。早く起こしてこの場から去ら………
「す、すいません‼︎助けてくれてありがとうございます‼︎」
「あ、どうも……。」
か、感謝された…。この俺が怖くないのか?貴女は兄ちゃんや秀吉みたいに化け物を知らないんでしょう?それなのに…何故……
「あの、俺が怖くないんですか……?」
「へ?何を言ってるんですか?こんなに優しい人を誰が怖がるんですか?それにこの子だってこんなに笑っていますよ。貴方が優しい人だという証拠です!」
赤ちゃんが俺を見てにこやかに笑ってくれている。何も知らない君は見た目だけで怖がりそうなはずなのに………、そうか!俺はもう化け物なんかじゃないのか!だから何も知らない君が怖がらなかったんだ。
いいやそれも違うかもしれない。そもそも俺は最初から化け物なんかじゃなかったんだ。兄ちゃんたって化け物の扱い方を知ってたから俺を上手く扱えたんじゃなくて、俺が単なる普通の人だったから上手く扱えたんだ‼︎秀吉や他の人たちだってそうだ!俺は最初から普通の人間だったんだ!
むしろ俺のメンタルが弱いせいで自分を勝手に追い込んで自分のことを化け物だと勘違いしていただけなんだ!でもそれは違う‼︎俺はただの人間だ‼︎普通の生活を送れる、いや、送るべき人間なんだ‼︎そしてこの拳は普通の生活を守るため、言い換えるなら大切な人を守るために使うべきものなんだ‼︎
「こちらこそありがとうございました‼︎それではまた!」
「いえいえこちらこそありがとうございました‼︎」
親子に別れを告げて一目散に走っていく。そうだ、おふくろにメールをしないと!
《すまんおふくろ、用事ができた。買い物はあとでやるよ!》
行くところはもちろん決まってる‼︎まずは家に帰って制服に着替え、それから学校に行く‼︎
途中、ヤンキー7人組に遭遇した。前姫路達を助けた時にいたヤンキーだ。
「おいおい鬼喰不死川じゃねえか‼︎この間の借りを返してやる!」
「こっちだって鍛えてきたんだぞ‼︎とっととくたばりやがれ‼︎」
でも俺はもうこんなことをしない。さっき決めたんだ。この拳は大切な人を守るためだけに使うと決めたんだ‼︎もう前までの俺ではない‼︎
「すいません!用事があるんで失礼します!」
「おい待て‼︎失礼するんじゃねえ!」
兄ちゃんの口癖だ。なんか面白いな〜。周りを囲まれても平気‼︎間がガラ空きだ‼︎
「クソ‼︎逃げやがった‼︎追うぞ‼︎」
「「「「「「おう‼︎」」」」」」
このまま付き纏われると面倒だな。だから……
「すいません!警察ですか?今○○町2丁目の大通りで暴漢7人に襲われているんです!」
普通の人がとるべき行動、それは警察を呼ぶことだ‼︎
「お前、マッポを呼ぶなんてそこまで落ちぶれたか‼︎」
「落ちぶれたも何も、俺は最初から普通の人ですよ‼︎」
「ふざけるんじゃねぇ‼︎」
こうして俺は家に帰り、急いで制服に着替えた。不良7人も警察が捕まえてくれたみたい。
「すいません、ありがとうございます‼︎」
「いえいえ〜。君こそ災難だったね〜。」
「おかげさまでなんとかなりました!」
そして行く場所は決まってる‼︎一目散に走り、走り、そしてついにたどり着いた‼︎
「やっと来おったか、玄弥‼︎」
ありがとう秀吉‼︎今まで助けてくれてな‼︎向こうには承認のために立ち会ってる兄ちゃんもいる。ありがとな、兄ちゃん‼︎そしてごめんな!今まで化け物の知ってる人間なんていう奇妙なレッテルを貼ってしまってな!
そして『Aクラスに所属する』この俺がすべきことはただ一つ‼︎
「俺は不死川玄弥‼︎テメェらを殺す、男の名だァ‼︎」
ということで不死川玄弥の完全復活でした。サブタイはヤンキーっぽいやたら長い口上です。一応元ネタはゾンビランドサガなんですけどね。あと最初の『止めた』は『とめた』ではなく『やめた』です。紛らわしいので平仮名にしようと思いましたが漢字の方がちょっとかっこいいかな、と思ってこうしました。『親友』はもちろん『友』、『宿命』はもちろん『さだめ』です。
あとさらっと善子の写真がアップグレード?しましたね。可哀想に、私が救ってあげよう。
そして次回は上弦の伍戦です。お楽しみに。