バカとお酒と鬼滅の刃   作:スピリタス3世

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第六十六話 根本の勧誘

  side 善逸

 

 Aクラスとの最終決戦の次の週のことだった。俺はいつも通り明久とくだらない話をしていた。

 

「ついに昨日、Demon Slayerの黒死牟を倒せたね!」

「あとは最強の鬼に挑むだけだね。頼りにしてるよ、明久‼︎」

「そっちこそ頼りにしてるよ、善逸‼︎」

 

 更には隣にいた秀吉も話に混ざってきた。

 

「いよいよラスボスじゃのぅ♪明久の家に行って早く遊びたいぞい♪」

「そうだね、秀吉!」

 

 さあって、最強の鬼を倒すのが楽しみだな〜。そんなことを思っていると……

 

「アキちゃ〜ん、私玉野よ!今日はアキちゃんの女装仲間を連れてきたよ‼︎」

「ちょっと玉野さん!女装仲間を連れてきたからって僕を女装させないで‼︎」

「明久よ、ワシではないからのぅ。」

「秀吉は女装じゃなくて女子でしょ〜w」

 

 全く、いい加減女だと認めちゃえよ♪そんなことを思ってると美紀ちゃんに話しかけられた。

 

「我妻君!秀吉はちゃんとした男の子だよ!勘違いしないで!」

「え?そうなの?」

「そうじゃよ善逸‼︎玉野の言う通りワシは男じゃ‼︎」

「男用のエロ本を30冊持ち帰るくらいだからね〜。」

「ちょ、玉野‼︎あ、あれは違うのじゃ///」

 

 美紀ちゃん秀吉が麻雀大会の景品でエロ本大量に持ち帰ったの知ってるのかよ‼︎まあどうせ優子ちゃんの仕業でしょ。

 

「へ〜?秀吉のそういう面、私はずっと知ってたけどね〜」

「か、か、勘違いなのじゃ!てかなんで本の事を知っておるのじゃ///」

「親切な女の子が教えてくれたのよ!」

「あ、あ〜ね〜う〜え〜‼︎」

 

 やっぱりね。いつも人前でからかってるとこうなるよね〜。

 

 

 ところで、美紀ちゃんって明久に用があるんじゃなかったっけ。

 

「玉野よ、明久に紹介したい女装仲間って誰じゃ?」

 

 あ、そういえばそうだった。

 

「こっちの人よ!入って〜!」

「秀吉、僕は女装しないからね!」

「明久、諦めちゃえばいいのに〜w」

「うるさい善逸‼︎」

 

 そう言って入ってきたのは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「吉井、今日はお前に話があって来た。」

 

 Bクラスの根本だった。嘘でしょ‼︎確かにBクラス戦のとき制服を捨てられてたけど、マジで女装にハマったの⁉︎

 

「話って何、根本君。この前みたいに瑞希に手を出すなら容赦しないよ。」

「そんなくだらないことをしに来たわけじゃないよ。」

「くだらないことって何だよ!どうやら僕と根本君では物事の価値基準が違うようだね!」

「そうか。ではそんな君に素晴らしい提案をしよう。」

 

 いきなり喧嘩し始めたんだけど。何するつもりなんだろう?場合によっては根本を………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前も女にならないか?」

 

 

 

 は⁉︎何言ってるのコイツ⁉︎お前そもそも男だろ‼︎あれか、女装のせいでトランスジェンダーにでもなったのか⁉︎明久がすぐさま否定する。

 

「ならない。」

 

 それに根本が言葉を返す。

 

「見れば解る。お前の可愛らしさ、オカマだな?」

 

 いや違うだろ。どこをどう見たらそうなるんだよ。停学のせいで頭おかしくなったんか⁉︎

 

「その女気、練り上げられている。至高の領域に近い。」

 

 至高至高の領域?ってこんなことを言ってたら美波に怒られるな…。

 

「でも吉井、お前はそこには至れない。何故お前がそこに至れないかを教えてやろう。男だからだ。男物の服を着ているからだ。ついているからだ。」

 

 至らなくていいと思うんだよな〜その領域。てかコイツマジで手術したの⁉︎そこまでやってたら流石だよ‼︎まあ明久にその気はないんだけどね〜。

 

「女になろう、吉井。そうすれば10年でも20年でも女装し続けられる。可愛くなれる。」

 

 絶対嫌だわ。なってどうするんだよ!遂に今まで黙っていた明久が反論した。

 

「男物の服を着ることもついていることも、男というカッコいい生き物の特権だ。男物の服を着るからこそ、ついているからこそ、堪らなく、愛おしく、尊いのだ。」

 

 お前も頭おかしくなってどうするんだよ‼︎ただのキチガイ同士のやり取りじゃないか‼︎

 

「何度でも言おう。僕と根本君とでは価値基準が違う。僕は如何なる理由があろうとも女にならない。」

「そうか……」

 

 なんで根本が落ち込んでるんだよ。勧誘に失敗してしょげてるんじゃない………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「女にならないなら殺す。」

 

 嘘でしょ⁉︎女装断られたら殺されんの⁉︎しかもスタンガン持ってるし‼︎

 でも良かったな〜。俺の女装が明久みたいに似合わなくて。こんな奴に絡まれたくないからね〜。

 

「え、ちょ、ちょっと待って根本君!意味わからないんだけど‼︎」

「明久、よけろ!アイツスタンガン持ってるぞ!」

「分かった!」

「邪魔をするな‼︎」

「させるか!雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃」

「グファ……」 バタン

 

 こうして悪は消え去った。あとは根本を美紀ちゃんに……

 

「なんでお主はいつも明久ばっかりなのじゃ!」

「ひ、秀吉?私はアキちゃんに興味があるだけで吉井君に興味があるわけじゃないのよ!」

「それは明久に興味があるのと一緒じゃろう‼︎」

「違うの秀吉!アキちゃんは私にとっては同性の友達なの!だから勘違いしないで!」

「じゃあワシともっと話してほしいのじゃ!」

「わ、分かったよ!」

 

 なんか秀吉がめんどくさい彼女みたいになってるんだけど。てかこの2人もしかして付き合ってるの?あと明久がさらっと女扱いされてるのちょ〜ウケる〜w

 

 そんなことを思いながら、俺は根本を美紀ちゃんに売り飛ばした。その後、気分を悪くしている明久に声をかけられた。

 

「ねえ善逸、秀吉。」

「何明久?」

「なんじゃ?」

「もう僕のことを女装させないでね。」

「「それは無理(じゃ)‼︎」」

「ちょっと2人とも‼︎酷いよ〜!」

 

 まあ俺だって散々試召戦争で女装写真をばら撒かれたんだしいいでしょ‼︎こうして明久と根本の女装戦争は幕を閉じた。

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