side 優子
玄弥にアタシと秀吉が入れ替わってたのがバレてたんだけど⁉︎ちょっと、どうすればいいのよ⁉︎と、とりあえず謝るか!
「あ、あの、ごめん‼︎」
「え、なんで謝ってるの?」
「いや、なんか悪いことしてるな〜って思って……。元々下弦の面倒を見るってことで給料を貰ってるのに……」
「あ〜。まあ確かにそうなるね〜。」
こんなことバレたら大変だよ⁉︎アタシはともかく玄弥の立場までなくなっちゃうよ‼︎
「えっと……」
「あのね優子。」
「何?」
「これは秀吉に頼まれたことなんだ。ちなみに兄ちゃんにも話がいってるよ。」
「え⁉︎そ、そうなんだ〜。」
秀吉がやったことだったのね……。
「それはともかく、一緒にデートを楽しもうよ!」
「う、うん!」
「あとせっかく2人きりなんだから学校のことは気にせずに素の性格のままでいいよ!」
「分かった!」
こうして突然玄弥とのデートが始まった。と、とりあえず玄弥に言われたから優等生スイッチをOFFにしていくよ〜!
side 玄弥
秀吉、ありがとな!まさかこうして修学旅行で優子とデートが出来るとは思わなかったよ!
さてと、俺たちは朝市に来たわけだが………
「玄弥、凄いね〜!お魚さんがいっぱいいるよ〜♪あ、ここって確かイカ釣り広場じゃない⁉︎面白そう!ねえねえ、一緒にイカ釣りしない?」
と素ではしゃいでいる。正直言ってめちゃくちゃ可愛い。学校ではこの性格を出さないようにしてるからな〜。昔はいつも見てたんだけどな。
「玄弥、どうしたの?」
「あ、うん!やってみよう!すいません、イカ釣り2人で!」
「あいよ!」
さてと、ここはカッコよく釣って見せるぞ!
「ほりゃ………ってむず‼︎」
「このイカ結構活きがいいね!玄弥、頑張って!」
「おいおい!ちょっと待て!逃げるなぁぁぁぁぁぁ‼︎釣竿から逃げるなぁぁぁぁぁぁ‼︎」
「あはははは‼︎玄弥のヘタクソ!」
「うるさい優子!」
思ったより難しい!しかも優子に煽られたのがちょっとムカつく!
「これでどうだ……ってあれ?」スルッ
「すり抜けてるよ♪」
「クソ!今度こそは!」 スルッ
「またまた〜w」
「それじゃあ……これ……で!」ビシャ!
「きゃっ!」
思った以上に水しぶきをあげたんだけど……って優子が結構濡れちゃった……。
「大丈夫?タオル使う?」
「あ、ありがとう!」
タオルで拭いたところで、次は優子の番だ!
「あんだけからかったんだからすぐ釣れるんだろうな!」
「もちろん!アタシを誰だと思ってるの!」
「汚部屋女子?」
「う、うるさい!とにかくいくよ!」
「おう!」
「ほりゃ‼︎」 ビシャ〜ン!
「マジで⁉︎」
ちょっと⁉︎一発で釣ったんだけどコイツ!釣りの才能があるんじゃないのか⁉︎
「ほら、一発で釣ったよ〜w」
「クソ〜‼︎俺の負けだ‼︎」
「アタシの勝ち〜♪」
「それじゃあ、その2匹を渡して頂戴。今から捌くからね〜。」
「「は〜い!」」
どうやら釣ったイカはすぐに捌いてくれるみたい。自分で釣った魚を食べるのは初めてだよ〜。
そしてあっという間に完成だ!流石職人、手慣れているな!
「ほい、どうぞ!」
「「いただきま〜す!」」
さてと、お味は………おお!とてもコリコリしていて歯応えもあっていいぞ!生姜や醤油ともよく合うしね!
「美味し〜い♪」
そして隣にいる優子がめちゃくちゃ美味しそうに食べてる!見ているこっちまで幸せになるよ!
「「ごちそうさまでした‼︎」」
「まいど!」
日によって値段は違うものの、1,000円前後でこの満足感を味わえるなんて最高だ〜!
イカ釣り広場を後にし、朝市の会場を再び歩いた。そして思ったのが……
「優子、意外と海産物以外の店も多いんだね。」
「そうだね!青果店とか特に多いよね!」
と、海産物のお店に負けないくらい意外と青果店が多い。メロンにリンゴにイチゴなど……。修学旅行のお土産として持ち帰れないのが残念だね!今度2人で旅行に来たときに買うとしよう!
そしてなんといってもこの師走漁港のメインといえば……
「玄弥、どのお店の海鮮丼にする?」
海鮮丼だ!新鮮な海の幸をふんだんにいただけるから、まさに海の玉手箱なんだよね!
「う〜ん、正直迷うな〜。うにonlyのも面白そうだけど、やっぱり沢山の種類を食べられる方がいいかな〜。」
「じゃあ全部食べようよ♪」
でた、優子の食べたい分だけ食べるモード!一気に食べ過ぎてお腹を壊すとこまでが見慣れた光景だ。最近は優等生を頑張ってくれてから見なかったけど、久しぶりにこのモードを見れるのか!
「優子がそれ言うときっていつもお腹壊してるよね。」
「それなら大丈夫!今日のアタシならいける気がする‼︎」
「それいつも言ってない?」
「気のせい気のせい♪」
楽しそうで何よりだ。ただね、いつもとは違う制約があってね……
「ところで、お金は大丈夫かな?明日もあるんだよ?それに海鮮丼はそれなりの値段がするよ?」
「あ!そうだった!むぅ〜、全部食べたいのに〜。じゃあこのお店とその隣のお店だけで我慢する‼︎」
まあ2軒でも結構な量になるけどね。それにさっきイカも食べたしな。そして案の定………
「うぅぅぅぅ…。お腹いっぱいで動けない〜。」
2軒食べ終わった後にはこんな感じになった。まあお腹壊さないだけ今日はまだマシだね!
「じゃあ俺がおんぶしていく?」
「ちよ、ちょっと!恥ずかしいからやめて!」
「え〜残念。」
おんぶはキャンセルされたみたい。あと優子が最近照れることが多くなった気がする。まあ俺もだけどね。お互いに4年も会ってなかったから成長した姿にドキッとするんだよね。
まあそれはさておき、しばらくして動けるようになった優子を連れて………
「わあ!凄いね玄弥!本物の路面電車だよ!カッコいい〜‼︎」
路面電車に乗り込んだ!優子は機械や乗り物とかが大好きなんだよね。だから乗せてみたんだ!
「本当だ!なんか独特な感じがするな!」
「電車が地面の上を走ってるのがレアだよね!アタシこれに乗ってみたかったんだ〜♪」
「将来は設計する側になるからはしゃげるのも今のうちなんじゃない?」
「ちょっと玄弥!そういう現実的なことを言わないでよ!」
「ごめんごめん!」
優子は最近工学部の機械系か電気電子系のどちらかの学科に行くことに決めたからね!俺も将来優子が設計した乗り物に乗りたいな〜。
それで、乗ったはいいものの特に目的地は決めてない。さて、どうしようかな〜。そんなことを思ってると………
「あ、姉上!」
「玄弥に優子ちゃんじゃん!」
「「2人とも⁉︎」」
とまさかの秀吉&善逸と合流することになった。
「2人はどこ行く予定なの?」
「「…………」」
「え⁉︎ちょっとどういうこと⁉︎」
「姉上は乗り物が大好きなのじゃ!ただ乗りたいだけじゃから乗ったんじゃろ?」
「うん……」
「優子ちゃんってなんていうか、意外とおバカさんなんだね。」
「我妻、うるさい!」
「素の性格はこんなじゃぞ。」
「だな。」
「ちょっと秀吉に玄弥まで〜!」
本当に、皆が素の優子の性格を知らないのがコイツの頑張りを思い知らせてくれるよね〜。本当にありがとう。
「それで、アンタたちはどこへ行くつもりなの?」
「温泉じゃ!」
「師走温泉郷はいいって聞いたからね〜!」
なるほど、温泉ね!確かにいいけど………
「秀吉はもし俺たちと会わなかったら、女装したまま男子風呂に入るつもりだったの?」
「「あっ………」」
考えてなかったんかい‼︎
「ちなみに秀吉風呂ってあるかな?」
「あるわけないだろ。」
「じゃあ温泉の時だけ姉上と服を交換するしかないのぅ。」
「そうね。」
まあ優子もこのままいけば男装したまま女子風呂に入るところだったからね。だから温泉は選択肢に入れてなかったんだよね。
そうして俺たちは温泉郷へと向かった。ちなみに海が目の前に見える温泉を選んだよ。なんてったってそれがここの強みだからね!
side 善逸
ということで温泉についたんだけど………
「秀吉は女子風呂じゃないの?」
「ワシは男なのじゃ!それ以上からかうとまたベランダに捨てるぞい!」
「勘弁してください……」
「秀吉、お前何やってんだよ…。」
「軽いお仕置きじゃ!」
「子供か!」
というわけでまさかの秀吉と同じ風呂に入ることに……。正直耐えられる気がしない!ごめんね美波!あと………
「玄弥は秀吉の裸見て興奮しないの?」
玄弥が平気そうな顔をしていたので聞いてみた。
「俺にその趣味はないよ?」
「いや、でもさ?優子ちゃんに似てるんだよ?」
「いや、全然違くない?」
「いやどこが⁉︎」
「髪型、目つき、顔つき、骨格、身長、歩き方とか結構違うけどな〜。」
「玄弥と美紀(玉野)はワシと姉上を見間違うことはないぞい!」
「マジで⁉︎」
いや、正直さっきの路面電車の中でも何回も間違えそうになったよ⁉︎コイツら凄いね‼︎恋人になると分かるのかな?
そんなことを思ってると、遂に秀吉の身体が露わになった!ヤバい!透き通る世界を使ってないのにこれか!てか周りの視線もヤバい!
「まあ全裸になればワシを男と認めてくれるじゃろ!」
「極論だね……。」
ということで秀吉は敢えてタオルで隠さずに歩いてる。こうでもしないと通報されるのは分かるけど、俺の目のやり場に困るんだよね!全く、こっちの身にもなって欲しいよ!
そして俺たちは風呂に入った。さて、ここで一つ重要な定理を述べさせていただこう。その名は男子・女子風呂の定理。大抵の施設においては男子風呂と女子風呂は隣り合って存在するという定理だ。つまりそれが意味することとは………
「ぬっ‼︎」
透き通る世界を使って男子風呂と女子風呂の間の壁を透かし、女子風呂を覗くことが出来る‼︎強化合宿の時には出来なかったのが残念だね。まあとにかく、これで合法的に覗けるぞ!
さてと………おお!これが理想郷《アガルタ》か‼︎強化合宿の時は辿り着くことが出来なかったからね!マジで最高すぎる!最高すぎて………
目を覚ますとそこは温泉のロビーだった。
「善逸、大丈夫か!」
「お主、目を覚ますのじゃ!」
「あれ、ここは………」
「「良かった〜‼︎」」
「お前風呂場でのぼせて倒れたんだよ‼︎」
「幸い特に怪我をしたところは無かったのじゃ‼︎」
「あ、ありがとう……」
透き通る世界で女の子の裸を見て興奮しすぎた結果、のぼせて倒れたみたい。これは後でムッツリーニに報告しておかないと。俺でこれならアイツは本当に死んでしまうかもしれないからね。
「我妻、アンタ本当に大丈夫⁉︎2人から倒れたって聞いたんだけど⁉︎」
「ああ、平気さ…!」
「あんまり無理しないでね。美波にも連絡しといたからね。」
あ。帰ったら絶対怒られるやつじゃん!
「う、うん!ありがとう!」
「それじゃあ戻るとするかのぅ。」
ということで自由?行動は幕を閉じた。刀鍛冶の里で殺されかけた事以外はめちゃくちゃ楽しかったね!
宿に帰ると、早速俺はムッツリーニに報告した。
「俺は今日、男子・女子風呂の定理に基づき、透き通る世界を使って男子風呂から女子風呂を覗いたんだ。」
「………どうだった?」
「興奮しすぎてのぼせて倒れた。だからお前は使わない方がいい。」
「………分かった!」
情報共有はしっかりしないとね!さてと美波に………
「風呂場で透き通る世界を使って興奮して倒れたバカはどこのどいつかしら?」
「あ。」
説教されました。おしまい。
そして翌日、修学旅行三日目、今日はクラス別行動の日なんだけど…………
辺り一面のクソ吹雪。ホワイトアウトにより一日中ホテル待機となった。
そして最終日、この日は移動日だったので新幹線で帰るだけで終わりとなってしまった。三日目が潰れたのはめちゃくちゃ痛かったけど、それでも楽しい修学旅行だったな〜。でも美波と一緒に居た時間が少ないのは残念だね〜。だから今度受験が終わったらここに来ることにしよう。そう決めた日だった。
ということで修学旅行編が終了です。そしてこれで2年生が終了して次の話から3年生に進級します。クラスのメンバーや設備は変わりません。また、話の予定としては
・冨岡義勇の討伐
・試召戦争vs2年Bクラス
・進路決定
・クリスマス会
・受験
・卒業
の6本立ての予定です。その後大学編に入ろうと思っております。よろしくお願いします。