バカとお酒と鬼滅の刃   作:スピリタス3世

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 今回の話から3年生に進級します。


第七十三話 冨岡義勇の討伐

  side 善逸

 

 3年生1学期の始業式の日、スケベのHRが終わった後村田さんがやってきた。

 

「今日は異端審問会の皆にお話があってきたよ。」

 

 まさか……遂に村田さんに彼女が出来たのか⁉︎いや、そんなはずはない。だってあの村田さんだよ?文月学園一モテない教師だよ?仮にも異端審問会の特別顧問をやってる人が彼女なんか作れるわけないよね〜。

 

 そんなことを思ってると須川会長が会話を続けた。

 

「村田さん、本日はどのような御用件で?」

「俺の親友を審問にかけて欲しいんだ。」

 

 やっぱりね。村田さんに彼女が出来るわけないよね!

 

 さて、審問の相手は誰だろう?親友ってことは多分同級生の男だよね?そうなると候補はスケベ、伊黒先生、錆兎先生、冨岡先生、万世先生の5人。このうちスケベは去年審問済み、伊黒先生は卒業した甘露寺先輩のストーカーをするために休職中、錆兎先生はウブ過ぎて女の子に話しかけられないから無理、冨岡先生はコミュ障だから無理、となると万世先生か!あの糞野郎、胡蝶先輩が卒業したと同時に告白しやがったのか‼︎許せねえ‼︎

 

 そんなことを思ってるとまさかの万世先生本人がやってきた。

 

「おはよう皆!」

「「「「「須川会長、異端者です‼︎」」」」」

「これより、異端審問会を始める。」

 

 みんな同じことを考えてたみたい。とっととくたばれ糞野郎‼︎

 

「おいおいちょっとみんな!酷くないかい⁉︎村田殿も何か言っておくれよ‼︎」

「え〜っとね、万世は胡蝶しのぶにフラれたから違うよ。というか今日の依頼主さ。」

「「「「「えっ⁉︎」」」」」

 

 いやフラれたんかい‼︎じゃあコイツは仲間だね!そしたら討伐相手は誰だ?他に思いつかないよ?まさか伊黒先生を探しに行くとかかな?そんなことを思っていると村田さんが意外な名前を口にした。

 

「今日の被告人は俺の親友、冨岡義勇だよ。コイツは先月の卒業式の時に胡蝶しのぶに告白したんだよね。そして誠に遺憾ながら付き合い始めたんだよね〜。」

 

 は⁉︎あのコミュ障が⁉︎去年の清涼祭の後夜祭で間違って置かれていた酒の回収を依頼しようとしたら意味不明なキレ方をしたアイツが⁉︎文月学園美女コンテスト3年連続1位の胡蝶しのぶ先輩と⁉︎許せねえよ、なぁ⁉︎付き合う前にはちゃんと痛みを与えておかなきゃね‼︎俺、明久、伊之助だってそうしてきたんだからね‼︎

 

「義勇殿は酷いんだよ⁉︎あんなコミュ障のくせに‼︎他人と会話する基礎も出来ていないような奴のくせに‼︎俺が好きだったしのぶちゃんを奪うなんて‼︎俺があんな雑魚に負けるなんて‼︎これが嫉妬ってやつかなぁ⁉︎許せないよね、皆‼︎本当に存在したんだね、こんな感覚が‼︎もしかすると天国や地獄もあるのかな⁉︎ねえ皆、ねえ!俺と一緒にアイツを地獄に落とさない⁉︎」

 

 いつもは飄々としてるはずの万世先生がブチ切れてる。まあ当たり前だよね!彼の呼びかけに皆が応じる。

 

「「「「「とっととくたばれ糞野郎(義勇)」」」」」

「それでは、これより異端審問会を始める。まずは被告人、冨岡義勇を確保せよ‼︎」

「「「「「了解です‼︎」」」」」

 

 ということで冨岡義勇の討伐が幕を開けた。

 

 

 

 体育教師である冨岡先生の行動を知り尽くしているのは保体のスペシャリストで彼の一番弟子、ムッツリーニである。

 

「………奴はこの時間は体育倉庫にいる。」

「となるとそこに強襲をかけるんだね!」

「じゃあ僕が呼んでこようか?」

「………明久、それはやめた方がいい。………奴は基本知らない生徒の呼び出しには応じない。………更には木刀を持っている。」

「じゃあオレともんいつの出番だな!」

「火雷神をブチかましてやるぜ‼︎」

「………いや、2人だけじゃなくて全員で行った方がいい。………奴は水の呼吸を使いこなしている。………炭治郎や村田さんの比じゃないくらい。」

「なるほどね。それなら見つけ次第まずは全員で取り囲むんだね。」

「………そうすることにしよう。」

 

 

 そしてお目当の冨岡先生がお出ました!

 

「………囲め‼︎」

「「「「「はっ‼︎」」」」」

「何のつもりだ。」

 

 審問するつもりだよ♪

 

「………万世先生、よろしくお願いします‼︎」

「ありがとう康太君!さあ義勇殿、しのぶちゃんの事について話そうじゃないか‼︎」

「断る。俺は喋るのが嫌いだから話しかけるな。」

「そうかい!義勇殿は喋るのが嫌いなんだね!でも俺は喋るのが好きだからね〜。だから何度でも聞くさ、しのぶちゃんの事を‼︎」

「断る。邪魔をするならこの木刀でどかす。」

「あれあれ〜それはいけないね〜。村田殿、どうするかい?」

「決まってるだろ?冨岡め、俺のことを裏切りやがって!皆、かかれ!」

「それでは判決を言い渡す。拷問してから、死刑‼︎」

「「「「「はっ‼︎」」」」」

「獣の呼吸 弐の牙 切り裂き」

 

 皆が一斉にかかる!さぁ!審問の開始といこうじゃ………

 

 

 

 

 

「水の呼吸 拾壱の型 凪」

 

 

 

 

「「「「「ぎゃぁぁぁぁぁ‼︎」」」」」

 

 

 なんだ?何をした?奴の間合いに入った途端、全員が攻撃を食らっただと⁉︎一人たりとも届かなかったの?最高火力の攻撃力を持つ皆がやられた⁉︎

 

「そんなはずはない‼︎皆、かかれ!」

「「「「「はっ!」」」」」

「水の呼吸 拾壱の型 凪」

「「「「「ぎゃぁぁぁぁ‼︎」」」」」

 

 なんだ?また皆がやられたの?どういうこと?あの型は一体なんだ?

 

「明久、Demon Slayerであの技を使うキャラはいたの?」

「う〜ん、確か特殊な技だった気がする。主人公達は使えない。」

「………どんな技?」

「間合いに入った攻撃を全てさばく技だね。」

「じゃあもしそれが現実で冨岡先生が使っている技と同じなら、審問のかけようがないよ!どうするの⁉︎」

「う〜ん………」

「吉井君、俺に任せておくれよ‼︎」

「ありがとうございます、万世先生!」

 

 さて、万世先生はどんな技を使うのかな?

 

「君が木刀を使うなら俺はこの扇で対抗するよ。」

「やってみろ。」

「といっても、相手にするのはこの子たちさ!いけ、結晶ノ御子!」

 

 すると、万世先生は大量のカラクリ人形を出してきた。何これ!一体どうやってこれで対抗するのかな?

 

「この子たち、俺と同じくらいの強さなんだよね〜。これを100体出してあげるよ!」

「「「氷の呼吸 捌の型 散り蓮華」」」

「水の呼吸 拾壱の型 凪」

「まだまだ‼︎」

「「「氷の呼吸 弐の型 蓮葉氷」」」

「水の呼吸 拾壱の型 凪」

「さらにいくよ!」

「「「氷の呼吸 漆の型 冬ざれ氷柱」」」

「水の呼吸 拾壱の型 凪」

 

 大量の攻撃が冨岡先生に降り注ぐ!これで疲れさせる作戦か!なら!

 

「遠距離攻撃で援護だ!いけ、伊之助!」

「おう!獣の呼吸 思いつきの 投げ裂き!」

「善逸も隙を見てお願い!」

「分かった!雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃」

「………俺も暗殺スキルを活かしてくる!」

「じゃあ僕も頑張るよ!」

 

 全員の総攻撃!冨岡先生も疲れてきたみたい!いけるぞ!

 

「水の……」

「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃」

「獣の呼吸 陸の牙 乱杭噛み」

「僕もいますよ!」

「………暗殺。」 ドーン!

 

 そして遂に吹っ飛ばすことが出来た!

 

「これにて異端審問会を……」

「待てお前達。」

 

 ん?冨岡先生、何をするつもりなのかな?

 

「俺は頭にきてる。猛烈に背中が痛いからだ。よくも遠くまで飛ばしてくれたな、下弦の壱、弐、肆、伍、村田、万世、その他‼︎」

 

 ヤベ……異端審問会で逆ギレされたのは初めてだ!先生方もそれに言葉を返す。

 

「俺も頭にきてるよ!それに酷いじゃないか冨岡!俺たち親友だろ!一緒に一生独身でいようって誓った仲じゃないか!」

「そんなこと俺は覚えていないぞ、村田!」

「そりゃあ俺も頭にきてるさ!なんせ俺のしのぶちゃんを奪ったんだからね!とりあえず、付き合う前にはきちんと罰を受けてもらうよ!」

「そんなこと俺は知らないぞ、万世!」

 

 いや、別に万世先生のものではないんだけどね。さてと、冨岡先生の審問を………

 

 

 速い⁉︎速すぎる⁉︎あれから速度が上がっただと⁉︎ど、どういうこと⁉︎

 

「冨岡先生のほっぺたに痣がある!」

 

 明久、そりゃあ審問を受けてるんだから痣くらいはついて当然だよね。

 

「あれで覚醒したんだ!Demon Slayerの痣の設定となんか似てるよ!」

 

 そういうことかい!でもゲームのと違ってアレは転んだ時につくような単なる痣だと思うけどね。

 

「なるほどな!じゃあオレが倒すまでだ!」

「………伊之助、無理は禁物。」

 

 確かに、さっきまでよりスピードが上がったとなると攻撃はなかなか通らないはず。だったらどうすれば……そう思ってたそのとき………

 

「俺はしのぶちゃんにフラれてからずっと義勇殿を倒すためにこれを作ってきたんだ!今ここでそれを見せてやる!」

 

 といって万世先生がコントローラーを取り出し、操作をすると………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いでよ、霧氷・睡蓮菩薩‼︎」

 

 

 5mくらいの大仏が校舎の陰から出てきた!なんだよあれ‼︎あんなでかいのいつの間に作ったんだよ‼︎まあこれなら確かに冨岡先生に勝てると思うけどね!

 

「何をするつもりだ。」

「付き合う前の罰さ!これに耐えられたら、しのぶちゃんと付き合っていいよ!」

「分かった。水の呼吸 肆の型 打ち潮」

「あっ………」

 

 ちょっと⁉︎思ったより簡単に壊れたんだけど⁉︎どんだけ弱いんだよそれ‼︎クソ、こうなったらどうしようもないじゃないか!そんなことを思っているとムッツリーニが前に出てきた。

 

「何のつもりだ、土屋。」

「………冨岡先生、これは洗礼でした。………貴方が胡蝶先輩に相応しい男かどうかを試すためのものです。………あの人ともし付き合うのならば、このくらいの痛みは耐えられないと相応しくないと思いました。」

「そういうことだったのか。」

「………ちなみに下弦の壱、弐、肆にも同じことをしました。」

「そうだぜ半々羽織!」

「「そうで〜す!」」

「声が同じで紛らわしい。」

 

 また凄いタイミングで明久と被ったね。

 

「………それでは冨岡先生、これからも胡蝶先輩をよろしくお願いします。」

「そのつもりだ。」

「もし変なことをしたら俺と万世で寝取るからね〜。」

「覚悟してろよ‼︎」

 

 こっちの2人がゲスすぎる。まあそれでこそ異端審問会の特別顧問とフラれた依頼主だよね〜。

 

「俺はこれで失礼する。」

 

 そうして冨岡先生が帰ろうとすると………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい待てェ、失礼するんじゃねェ。これからテメェらが散らかした物を片付けなきゃならねえだろうが。」

 

 騒ぎを駆けつけてきたスケベによって異端審問会の片付けを全員でする羽目になった。

 

 

 片付けが終わると、ムッツリーニに声をかけられた。

 

「………師匠を裁く日が来るとは思わなかった。」

「だね〜。冨岡先生絶対彼女出来ないと思ってたもんね〜。」

「僕も!万世先生の方が勝つと思ってたよ!」

「ドゥーマは顔はいいからな‼︎」

 

 まあ性格はアレだけどね〜。

 

「そういえば、僕たちの中で審問してないのってムッツリーニだけだよね!」

「………確かに。」

「早くアイツと付き合えよ‼︎」

「いつも一緒にいるのになかなか付き合わないよね〜。」

 

 まさかの伊之助の方が告白は早かったからね。話聞いたときはびっくりしたよ!もちろんお相手はアオイちゃんだね。

 

 

 

 さてと、教室に戻るとしますか!そんなことを思ってると……

 

「ムッツリーニ君!こっちに来て!」

 

 後ろから愛子ちゃんが急に出てきた。びっくりした!

 

「………何の用だ、愛子。」

「今度のデートの………」

 

 ん?今聞き捨てならない単語が聞こえたような………君達付き合ってなかったはずだよね〜?

 

「ねえムッツリーニ、さっきの工藤さんの発言は何かな?」

「俺にもちょっと説明して欲しいな〜?」

「勝負か‼︎」

「………3人の聞き間違い。………それじゃあ俺は失礼する。」

「「おい待てェ、失礼するんじゃねェ‼︎」」

「これからお前と勝負だ‼︎」

「………のぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」

「ま、また後でね……」

 

 という訳で付き合ってるのにもかかわらず黙っていたムッツリーニにへのお仕置きが始まった‼︎

 

 

 そうしてムッツリーニの異端審問会で3年生の最初の登校日は終わりを迎えた。ちなみにムッツリーニが告ったのは修学旅行の自由行動の時なんだって。しかも師走山の夜景を2人で一緒に見ながら告ったらしい。全く、ロマンチックな野郎だぜ!




 ということで冨岡義勇の異端審問会でした。童磨はしのぶにフラれて嫉妬という感情を覚えたようです。良かったですね。

 さて、次は2年Bクラス、つまりは後輩との試召戦争です。先に言いますがリンネは学力的にAクラス(というか2年生の上弦の壱)のため登場しません。Aクラスは最高設備のため宣戦布告をする動機がないのでこのようにしました。よろしくお願いします。

 あと、蜜璃ちゃんは県外の大学に行っています。そのため伊黒先生は休職してついて行くことになりました。
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