バカとお酒と鬼滅の刃   作:スピリタス3世

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 リンネはAクラスなので出てきません。

 Fクラスの新教室は豪華な離れみたいな物だと思って下さい。


第七十四話 vs2年Bクラス

  side 善逸

 

 梅雨時のある日、教室でのんびり過ごしているといきなり2代目ハイカラバンカラデモクラシーのメンバーが入ってきた。もしかして………

 

「禰豆子ちゃん!ゲリラライブでもするの?」

「違います!今日は先輩達3年Fクラスに用があってきました!」

 

 用って何だろう?禰豆子ちゃんがそれを言う前にクラスの人が余計なことを言い始めた。

 

「禰豆子ちゃん!俺と付き合ってください!」

「いいや俺の方が先だ!」

「僕もいるぜ!」

「俺は鳴女ちゃんで!」

「いいや俺だね!」

 

 なんかモテないFクラス男子による告白祭りが始まったんだけど⁉︎どうすんだよこれ!気持ち悪‼︎当の本人達の反応は………

 

「ええと、そういうのはちょっと……」

「お断りします。」

 

 困る禰豆子ちゃんにキッパリ断る鳴女ちゃん。2人の性格の違いが出てるね………ってそういう場合じゃない!

 

「お前ら落ち着け。ところで炭治郎妹たちは何しにきたんだ?」

 

 雄二がまとめてくれた。

 

「ええと、私たち2年Bクラスは先輩達3年Fクラスに宣戦布告をします‼︎」

「「「「「なんだって〜⁉︎」」」」」

 

 まさかの後輩からの宣戦布告!いきなり先輩にカチコミに来るとはいい度胸だね〜。

 

「それじゃあ今日の午後14:00からでお願いします!それでは失礼しました〜‼︎」

「「「「失礼しました。」」」」

 

 というわけで初の後輩との試召戦争になってしまった…。その後は雄二の指揮により作戦会議が始まった。でもなんで2年Aクラスじゃなくて俺たちなんだろう?聞いてみよう。

 

「雄二、禰豆子ちゃん達はなんで俺たちに宣戦布告をしたの?」

「簡単だ善逸。今現在最高ランクの設備なのはうちと2年Aクラスと3年Aクラス。この中で一番弱いのはどこだと思う?」

「俺たちか‼︎」

「正解だ。なんせ他2クラスは上弦がいるからな。こっちも姫路がいるとはいえ戦力的に劣るのは明白だ。」

「なるほどね〜。」

 

 まあ俺たちの学年にも上弦がいるんだから2年生にも当然いるよね〜。あとあんまり関係ないけど2年生の上弦の壱のリンネちゃんって子は留学生で翔子ちゃんや高城先輩よりも成績が良いらしい。確かにそんな人がいるクラスや鬼参謀の優子ちゃんが率いる3年Aクラスとは出来れば戦いたくないよね。

 

「というわけで早速作戦会議を始める。といっても相手は他の学年のため情報が少ない。そこでまずは炭治郎、妹のクラスの主戦力を教えてくれ。」

「分かったよ雄二!えっと、まずは代表の禰豆子、俺の妹についてだね。禰豆子は音楽が得意なんだよね。確か善逸と同じで腕輪も解禁していたと思う。」

 

 マジか!というか代表自ら宣戦布告に来たのか!まあ禰豆子ちゃんは根本と違って慕われてそうだから自分から使者を名乗り出たんだろうね。

 

「それと次は煉獄先生の弟千寿郎君。彼は先生とは違って理系男子なんだよね。島田さんと得意科目が近いかも。」

 

 なるほどね〜。俺と兄貴、スケベと玄弥、優子ちゃんと秀吉といい、意外と兄弟姉妹で得意科目が真逆になってるパターンが多いよね〜、この学園。

 

「次は時透兄弟、双子の子だね。あの2人はバランス型だから得意科目も苦手科目もないね。成績はBクラスの中だと禰豆子の次にいいよ。」

 

 この2人は成績は似ているんだね。性格は割と正反対だけど。

 

「そして最後に、一番気をつけなきゃいけないのが鳴女だね。」

 

 え⁉︎マジで⁉︎確かにあの子頭良さそうには見えるけど……

 

「どういうことだ炭治郎。もしかしてお前や姫路と同じパターンか。」

「まあ簡単に言うとそれだね。鳴女は振り分け試験の時に解答欄がズレて大量失点しただけで、本来の実力は上弦の弐クラスだからね。」

 

 うわマジか!瑞希ちゃんより上なのか!利光の時は3vs1でようやく辛勝だったからね〜。相当ケアしなきゃいけなそう。

 

「まあざっとこんな感じかな。ちなみにこの5人はさっきいた人たち全員のことだよ。」

「ありがとう炭治郎。それではこれより具体的な作戦に移る。簡潔に言うと俺たちがやることは籠城と奇襲だ。主力を引き付けて引きこもりつつ奇襲部隊でクラスに残ってる敵代表の炭治郎妹を倒す、という作戦だ。」

 

 俺たちが今いる教室がある建物は新築なこともあってか他にトイレしかないんだよね。そして新校舎や旧校舎とは別の場所にある。つまりは新校舎にいる2年Bクラスとは結構場所が離れてるんだよね。だから教室を攻める敵主力の目に映らないように奇襲部隊を敵教室に回すことが可能なんだよね。

 

「というわけでまずは奇襲部隊の編成を行う。第一部隊は秀吉、伊之助、明久の3人で、第二部隊はムッツリーニ、善逸、姫路の3人で頼む。その他は全員籠城部隊だ。炭治郎と島田を中心に2つの入り口で敵を迎え撃て。」

 

 ん?部隊の分け方がおかしくない?

 

「雄二、なんでこのメンツなの?まず伊之助は雄二の護衛のはずじゃ……」

「今回は籠城戦だから俺の護衛に伊之助の索敵は必要ない。代わりに奇襲部隊が逆に奇襲されないように伊之助を配置した訳だ。それと秀吉はその演技力を見込んでの配置だ。まず最初に明久含むこの3人で奇襲を仕掛け、敵の近衛部隊を引き剥がす。そして次は本命の第二部隊で敵代表を仕留めるというわけだ。」

 

 わ〜お!俺めちゃくちゃ重要な役割じゃん!緊張するな〜!

 

「というわけで早速承認用の先生を確保するぞ。メンツは第二部隊のメンバーで冨岡先生、響凱先生、産屋敷先生を頼む。」

「「「了解‼︎」」」

 

 いつもの承認タイムだ!俺たちは職員室へと向かった。

 

 

 さてと、職員室についたぞ!まずは響凱先生を見つけるためにすぐそこにいる悲鳴嶼先生に話しかけるか!

 

「響凱先生はその時間2年Bクラスの生徒と予定があるから無理だ。」

 

 ダメでした!まあ禰豆子ちゃんも音楽得意なんだからそうなるよね!冨岡先生と産屋敷先生は無事確保できたしよしとするか〜!

 

 

 

 そしていよいよ開戦の時だ!

 

「みんな、いよいよ2年Bクラス戦の開幕だ。先輩に勝てるという甘い幻想を抱いた後輩に経験の差というものを見せてやろうじゃないか‼︎」

「「「「「オー!!!」」」」」

 

 

 

 

 

  side 美波

 

 さて、ウチは入り口付近で敵と交戦しているわけなんだけど……

 

「あ、あの!2年Bクラスの煉獄です!そ、そこの女の先輩に数学勝負を挑みます!」

 

 いきなりの理系対決ね!やってやろうじゃない!

 

「分かったわ!不死川先生、承認お願いします!」

「承認するぜェ。」

 

「「試獣召喚《サモン》」」

 

 

 

数学

 

3年Fクラス  島田美波 527点

        VS

2年Bクラス 煉獄千寿郎 673点

 

 

 

 わお!本当に噂通りの理系男子みたい!しかもウチより点数が高いのか!やってやろうじゃない!

 

「う、うわ!先輩、本当にFクラスなんですか?点数が高いです……」

「ウチは帰国子女で日本語が苦手だから、問題文に日本語が少ない理系科目が得意なのよ!まあアンタには負けるけどね!」

「そ、そんなことないです!これはまぐれです!」

「またまた〜。」

 

 なんかお兄さんと違ってすごく大人しいタイプだね。でも成績は本物だわ!

 

「炎の呼吸 壱の型 不知火」

 

 これもお兄さんや翔子と同じね!でも翔子に比べると速さが劣るわね!あと煉獄先生のは見たことないけど翔子より凄いらしい。

 

「ひょい!」

「わ、避けられちゃいました……」

「ウチらはアンタたちより一年間長く召喚獣を扱ってるからね!これが経験の差ってやつよ!」

「す、凄いです!なら僕も!」

「さぁって、何が来るのかな〜」

「炎の呼吸 陸の型 紅蓮の炎」

「そんなんじゃ当たらないよ〜!」

 

 さてと、霹靂一閃で一気に………といきたいところだけど、今回の目的は善逸達の時間稼ぎ。経験の差を活かして相手の攻撃を避けまくり、戦線を長く保たせないとね!

 

 

 

3年Fクラス  島田美波 487点

        VS

2年Bクラス 煉獄千寿郎 512点

 

 

 

 

  side 炭治郎

 

 向こうの入り口は今島田さんが頑張ってるみたい!そして俺のとこに来たのは………

 

「「炭治郎先輩に英語勝負を挑みます!後藤先生、承認お願いします!」」

 

 時透兄弟だ!

 

「いいぜ〜。」

「「「試獣召喚《サモン》」」」

 

 

英語

 

3年Fクラス

      竈門炭治郎 346点

        VS

2年Bクラス

      時透有一郎 237点

      時透無一郎 248点

 

 

 さて、この2人といえば………

 

「霞の呼吸 弐の型 八重霞」

「霞の呼吸 参の型 霞散の飛沫」

 

 霞の呼吸だね!

 

「水の呼吸 参の型 流流舞い」

 

 今回は腕輪がなくてヒノカミ神楽が使えない以上、水の呼吸だけでひたすら時間を稼ぐ!この2人相手だと大変だけどね!

 

「霞の呼吸 肆の型 移流切り」

「霞の呼吸 陸の型 月の霞消」

「水の呼吸 陸の型 ねじれ渦」

 

 みんなで時間を稼いでいるんだ。頼んだぞ、奇襲部隊!

 

 

3年Fクラス

      竈門炭治郎 218点

        VS

2年Bクラス

      時透有一郎 175点

      時透無一郎 178点

 

 

 

 

  side 明久

 

 試召戦争でまさかの下弦の下3人で行動するとは思わなかったよ!それにしても、僕は何をすればいいのかな〜?そろそろ敵教室に着きそうだけど……

 

「伊之助、索敵をお願いするのじゃ。」

「分かった!獣の呼吸 漆の型 空間色覚」

「どんな感じじゃ?」

「敵は7人だ。」

「とりあえず隠れながら耳を立てて誰がいるかを声で判別するとするかの。」

 

 ということで教室にいる人の声を聞くことになった。

 

「鳴女ちゃん、本隊の調子はどう?」

「さっき有一郎と無一郎が炭治郎先輩を倒したところ。」

「じゃあかなり順調だね!」

 

 敵代表である炭治郎妹と琵琶さんの声!じゃあここを奇襲すればいいんだね!でもどうやって………まさか!

 

「突撃するの⁉︎」

「明久よ、もしお主がバカじゃないのなら、今から言う作戦をすぐに理解して協力してほしいのじゃ。」

 

 僕、バカじゃないよ!

 

「はい。」

「今からワシが5人分の声を演じるのじゃ。じゃからお主は善逸のフリをして喋ってほしいのじゃ。もちろんお主の分も頼む。それで近衛部隊を敵代表から引き剥がすのじゃ。声は大きすぎず小さすぎずで頼むぞい!」

 

 へ〜。そんな大人数を演じられるんだ‼︎いいな〜、便利!かっこよ!

 

「分かった。やってみる!」

 

 さて、作戦開始だ!

 

「オレの子分共よ、敵が7人いるぜ!」←伊之助

「それなら僕たちで奇襲できるかな?」←明久

「じゃあ俺は禰豆子ちゃんを仕留めに行くよ!」←善逸(CV.明久)

「じゃあ俺は我妻に加勢するか。」←須川(CV.秀吉)

「俺も!」←福村(CV.秀吉)

「………俺は琵琶を殺る。」←ムッツリーニ(CV.秀吉)

「それなら俺も加勢するぞ!」←横溝(CV.秀吉)

「それなら私は他の5人を相手にします!」←姫路(CV.秀吉)

「それじゃあワシも姫路に加勢するかのぅ。」←秀吉(CV.秀吉)

 

 さて、これで釣れるかな〜?

 

「禰豆子、敵が9人。」

「じゃあ近衛部隊で相手してくれる?」

「「「了解!」」」

 

 かかった!あとは近衛部隊がこっちに来るのを待って………

 

「俺たちが3年Fクラスの………」

「ワシら3人がそこの2年の5人に生物勝負を挑むのじゃ!胡蝶先生!承認をよろしく頼むぞい!」

「オレ様達と勝負しろ‼︎ガハハ‼︎」

「「「え?3人?」」」

「うふふ〜♪承認するわ〜♪」

「「「「「「試獣召喚《サモン》」」」」」」

 

 さあ、あとは善逸達に連絡じゃ!

 

『善逸、作戦成功じゃ!第二段階へ行くぞい!』

 

 

 

 

 

  side 善逸

 

 秀吉達が近衛部隊の引き付けに成功した!あとは禰豆子ちゃんを倒すだけだ!

 

「お、やってるやってる〜!」

「あとは頼むぞい!」

「分かった!」

 

 さて、行きますか!

 

「禰豆子ちゃ〜ん、鳴女ちゃ〜ん!お邪魔………」

「2年Bクラス琵琶が土屋先輩と姫路先輩に総合科目勝負を挑みます。産屋敷先生、承認お願いします。」

「承認するね。」

 

 マズい!ムッツリーニと瑞希ちゃんをさらっと引き剥がされた!

 

 

 

  side ムッツリーニ

 

 クソ!保健体育での奇襲を封じられた!それなら琵琶を相手にするしかないか……

 

「「「試獣召喚《サモン》」」」

 

 

総合科目

 

3年Fクラス

      姫路瑞希 7528点

      土屋康太 1473点

       VS

2年Bクラス

      琵琶鳴女 9247点

 

 

 なんだこれは⁉︎上弦の弐クラスにしてはかなり点数が高いぞ⁉︎利光は8000点前半だったはず………。流石に霧島ほどではないけど……。

 

 さてと、武器はあの琵琶か?あれで殴るのかな?

 

「………姫路、近づくぞ。」

「分かりました!」

 

 ベベン‼︎

 

 ん?琵琶の音?なん………

 

「「うわっ‼︎」」

 

 召喚フィールドに突然壁が出てきたんだけど⁉︎ぶつかったし……。ていうかフィードバックが痛い………

 

「土屋君⁉︎大丈夫ですか⁉︎」

「………な、なんとか。」

「とりあえず痛みが引くまで私が行ってきます!」

「………頼む!」

 

 琵琶自身は一切動かないのか。さて、姫路が近づいて………

 

 ベベン!ベベン!

 

「わ!危ないです!」

 

 コイツの武器強すぎないか?そこら中から壁が迫り出してくるのか!でも姫路も近づけたっぽい……。なら行けるかも!

 

「えい!」

 

 ベベン!

 

 ん?ふすまが突然出てきた?姫路が中に消えて……って俺の上から出てきた⁉︎ワープしたのか⁉︎

 

「きゃあ!」

「………大丈夫か?」

「へ、平気です!」

 

 攻撃力自体はそこまで高い方ではない。だけどこれはかなり厄介だぞ……。善逸に全てを任せるしかないな…。

 

 

 

3年Fクラス

      姫路瑞希 5178点

      土屋康太 1126点

       VS

2年Bクラス

      琵琶鳴女 9247点

 

 

 

 

  side 善逸

 

 ムッツリーニと瑞希ちゃんが鳴女ちゃんによって俺から引き剥がされた!なら俺が禰豆子ちゃんを倒すしかない!

 

「禰豆子ちゃん、勝負だね!」

「そうですね、善逸先輩‼︎」

「もちろん科目は?」

「音楽でお願いします!」

「小生が承認する。」

「「試獣召喚《サモン》」」

 

 

 

音楽

 

3年Fクラス  我妻善逸 612点

        VS

2年Bクラス 竈門禰豆子 673点

 

 

 

 さて、点数は禰豆子ちゃんの方が上………。そして武器は……え?

 

「す、素手なの?」

「そうです!」

「あと口に咥えているのは?」

「フランスパンです!」

「なんか凄い召喚獣だね……」

「はい!私のちょっと変なんですよ!」

 

 ちょっとどころじゃないと思うけどね!さて、いきますか!

 

「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃」

「キック!」 ドゴォ‼︎

「痛えぇぇぇぇ‼︎」

 

 えげつねぇぇぇぇぇ‼︎脳筋ステゴロ殺法かよ!フィードバックでクソ痛いんだけど‼︎だけどせっかくみんな、特に美波のために手に入れた教室だ、そう簡単に渡してたまるか!

 

「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃 八連」

「は、速いですね!」

「なめるなよ!」

「なら全方向にパンチです!」ドゴォ‼︎

「痛ぇぇぇぇ‼︎」

 

 マジで!禰豆子ちゃんガードガン無視で殴ってくるんだけど!代表が脳筋でいいのかよ!

 

 

 

3年Fクラス  我妻善逸 398点

        VS

2年Bクラス 竈門禰豆子 427点

 

 

 

「今度は私からいきますよ!」

 

 とにかくこれを避けて上手く当てなきゃ!

 

「いよっと!」

「避けるの上手いですね、善逸先輩!」

「一年長く召喚獣を扱ってきた経験の差だよ!あとは下弦で雑用をしてるから他の人よりも慣れてるんだよね〜。」

「でもフィードバックが痛いんですよね?」

「まあね〜。」

「じゃあどんどん攻めて倒してあげます!」

「させるか………って!」

「かかった‼︎」 ドゴォ!

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 相変わらず痛え‼︎ステゴロでリーチが短い分攻撃力極振りなのか!なら!

 

「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃 神速」

「えっ?」

 

 一気に速さでケリをつける!

 

「まだまだいきますよ〜。」

「やれるもんならやってみな!」

 

 そういえば、透き通る世界をエロ目的だけに使っていて本来の使い方をしていなかった!ここは使ってみるか!

 

「ぬっ!」

「えい!」

「ひょいっとな!」

「こ、これを避けるなんて!」

 

 相手の攻撃の先読みが出来るなら最初から使えばよかった!俺マジでバカだな……。

 

「ならこれは!」

「ダメだね〜w」

 

 あとはそれとなく攻撃!

 

「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃 五連」

「パンチ!」 ドゴォ‼︎‼︎

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 クソ!攻撃に真正面から攻撃をぶつけてこられるとどうしようもねえ!壱の型は速度で防御を補ってるからこれをされると無理があるんだよね………。

 

 

3年Fクラス  我妻善逸 216点

        VS

2年Bクラス 竈門禰豆子 219点

 

 

 ただもうすぐ漆の型で倒せる点数になってきた!ならここは一旦距離をとる!

 

「よっと!」

「あ、善逸先輩!逃げないで下さい!」

「距離をとるだけだよ〜禰豆子ちゃん!」

「なるほど、そういう作戦ですか!なら……」

 

 さて、ここで一発漆の型を………

 

 

 

 

「爆血」

 

 

 

 

 なんだ⁉︎ピンク色の炎が迫ってくる!これはマズい!範囲が広すぎる!いくら逃げても逃げ切れないぞ!もしやこれが禰豆子ちゃんの腕輪の力か‼︎なら一気に攻めないと!

 

 

 

 

 

「雷の呼吸 漆の型 火雷神」

 

 

 

 さて、どうかな?

 

 

 

 

3年Fクラス  我妻善逸 0点

        VS

2年Bクラス 竈門禰豆子 0点

 

 

 やった!禰豆子ちゃん達を倒した!あとは雄二が死んでなければいいけど……

 

『雄二、敵代表を討ち取ったけどそっちは大丈夫?』

『危なかったぞ。入り口を突破されたところだった。』

『それは良かった〜。』

 

 よし、これで俺たちの勝利だ!

 

「あの……。」

「禰豆子ちゃん、お疲れ!」

「善逸先輩、お疲れ様です………」

 

 まあ落ち込むに決まってるよね。自分のせいで設備がランクダウンするんだもんね。そんな禰豆子ちゃんに言いたいことがあるのさ!

 

「まあ、また強くなって再戦しなよ!」

「そうですね…………」

「それに、クラスの皆を見てごらん?」

「えっ?」

 

 そして近くにいた2年Bクラスの子が声をかける。

 

「竈門、お疲れ!」

「先輩方はやっぱり凄かったな!」

「正直Fクラスだからって私舐めてたよ!あの3年Aクラス相手に引き分けに持ち込んだ相手だからそりゃあ強かったよね!」

 

 さらには鳴女ちゃんまで………

 

「また挑もう。もっと強くなって。そして先輩方を見返そう!」

 

 まあこれもひとえに禰豆子ちゃんの人徳のおかげだよね!

 

「みんな……ありがとう‼︎」

「禰豆子ちゃん、最後に一つだけ言わせてね!」

「なんですか、善逸先輩?」

「禰豆子ちゃんの、クラスの人たちに対する今までの積み重ねが皆の態度に現れてるのさ!誰も禰豆子ちゃんを責めないっていうのは、今まで禰豆子ちゃんが頑張って皆に慕われる代表を務めてきたってことの証なのさ!だから自信を持ってね!」

「は、はい!ありがとうございます、善逸先輩!」

 

 まあ俺が偉そうなことを言える立場じゃないけどね〜。ちょっと先輩っぽくカッコつけてみちゃった♪

 

 

 

 しばらくすると、戦後交渉に雄二と炭治郎がやってきた。

 

「禰豆子お疲れ〜!」

「お兄ちゃん、負けちゃったよ……。」

「まあそう落ち込むな!それより、クラスの設備について俺のクラス代表から話があるんだよね。」

「え?どういうことですか?」

「雄二、お願い!」

「ああ。」

 

 さて、雄二は何を交渉するんだろう?

 

「俺は3年Fクラス代表の坂本雄二だ。ここでお前と戦後対談をしたいと思う。」

「私は2年Bクラス代表の竈門禰豆子です。よろしくお願いします。」

「本来なら2年BクラスはCクラス並みの設備になる予定なんだが、条件次第では見逃してやらなくもない。」

「条件?それはなんですか?」

「俺たちのクラスは知っての通りクラス設備の防衛に忙しい。一番狙われやすいクラスだからな。」

「そ、そうですね……。」

 

 まあ最高クラスの設備を持つクラスの中で最弱だからね。結構防衛も大変なんだよね。

 

「そこで取り引きがある。設備の格下げをしない代わりに俺たちが次に3年のB・Cクラスと2年Cクラスから宣戦布告されたら、そのクラスと模擬試召戦争をこちらが指定した時間にして欲しい。」

「目的はなんですか?」

「敵の弱体化だ。本格的な試召戦争を前に模擬試召戦争を行うことによって点数と体力を削る予定だ。それと俺たちはお前たちの設備が格下げされようがされまいが何の影響もないからな。だからこの取り引きを申し込んだんだ。」

「そ、そうなんですか!」

 

 そう!禰豆子ちゃんたちのクラスの設備って俺たちにはなんも関係ないからね。だからこの取り引きも………

 

「それでは引き受けたいと思いますが、クラスの皆はどう思う?」

「「「「「異議なし‼︎」」」」」

「じゃあ交渉成立だな。」

「よろしくお願いします!」

 

 というわけで無事2年Bクラス戦を乗り切った!やったね!

 

 

 

 さてと、美波がいないうちにやることがあるんだった!

 

「ムッツリーニ‼︎」

「………分かってる!」

「「ぬっ‼︎」」

 

 2代目ハイカラバンカラデモクラシーの美女2人を透き通る世界で見る‼︎美波がいない今だから出来ることなんだよね〜♪そして透かして見ると………おお!流石はこの2人だ!

 

「………前見たときより成長してる。」

「至高の領域に近いね!」

「あの、善逸先輩?」

「我妻先輩、土屋先輩、どうかされましたか?」

「「武の鍛錬。」」

 

 よし、これを頭に焼き付けた‼︎あとはこれを………

 

「ねえ2人とも、俺の妹に何してるのかな〜?」

「「炭治郎⁉︎」」

 

 マズい‼︎そういえばコイツは透き通る世界を知ってるんだった‼︎なんとか逃げないと!

 

「とりあえずムッツリーニは俺のところに来て!頭突きするから!」

「………用事を思い出した。………失礼する。」

「失礼するんじゃねぇ!」 ゴンッ‼︎

「……あぁぁぁぁ‼︎」 バタン

 

 ムッツリーニがやられている隙に!

 

「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃 神速」

 

 逃げ切ってやったぜ!やった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「竈門から連絡があって来たんだけど、後輩2人の裸を透かして見たバカがいるらしいわね?」

 

 美波……?どうして今、ここに?まあいい、誤魔化してやる!

 

「俺、バカじゃないぜ‼︎」

「善逸、それで誤魔化せると思ったの⁉︎」 ドゴォ

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 クソ!ていうか炭治郎も卑怯だぞ!美波を呼ぶなんて!

 

「お兄ちゃん、あの人が善逸先輩の彼女なの?」

「そうだね。善逸はいつも島田さんの尻に敷かれてるんだよね。」

「そうなんだ!面白いね!」

 

 こっちはちっとも面白くないんだけど‼︎こうして美波の折檻によって2年Bクラス戦は幕を閉じた……。




 ということで2年Bクラス戦でした。美波vs千寿郎やムッツリーニ&姫路vs鳴女などのクロスオーバーでしか見られない対決だけでなく、炭治郎vs時透兄弟や善逸vs禰豆子などの鬼滅原作では味方同士である対決も見られましたね。ちなみに禰豆子の腕輪の力はもちろん爆血です。


 さて、次回は進路についてです。ネタ要素がかなり減る話ですがよろしくお願いします。

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