未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
なお本作では現実の日本とは異なり、
18歳になって初の4月1日を迎えた時から
飲酒が可能という法律になっています。
よろしくお願いします。
side 伊織
俺と善逸は全裸でガイダンスを受けていた。
モブ1「おい、あれが講堂の前で酔い潰れていたっていう……」
モブ2「全裸とはすげえ男だぜ。」
モブ3「初日からとんでもねえ野郎共だな。」
周りからの声が肌に刺さる。全裸だから隙間風も肌に刺さる。さて、どうするだこれ。俺の大学デビューはどうすんだよ。
そんなことを思ってると、同じ列の逆サイドにイケメンの大学生がいた。いいな〜、顔がいい奴って。何もしなくても女にモテるんだろうな〜。そしてきっと服もかっこいいんだろうな〜。そう思って見てみると………
ソイツはアニメの萌えキャラが描かれたシャツを堂々と着ていた。
伊織「なあ、善逸。」
善逸「何、伊織?」
伊織「あのオタクとだけは関わらないようにしようぜ。」
善逸「そうだね。」
ちなみに最初は善逸のこともそう思っていた。受験の日にクソ嬉しそうに弁当食ったんだぜ。普通弁当でそこまで嬉しくならないからな。だからよっぽどのマザコンか彼女の手作り弁当のどちらかだと思ったんだよな。そして聞いてみたら本当に彼女持ちだったから、あの時はめちゃくちゃムカついたな。まあ昨日その彼女にぶん殴られてるのを見てざまあみろ、って思ったんだけどな。
そんなことを思いながら前の方を見ると、明らかに堅気の人間じゃない人が座っていた。迂闊に近づいたら多分俺はカツアゲされて死ぬだろう。
伊織「なあ、善逸。」
善逸「何、伊織?」
伊織「あのヤンキーには近づかない方がいいな。」
善逸「そうだ………って謝花先輩じゃん⁉︎ちょっと行ってくるわ‼︎」
伊織「えっ?あぁ……」
もしかして善逸って昔不良だったのか?しかも先輩って……。あとこれは入学ガイダンスだから、多分浪人して入った人なんだろう。とりあえず善逸との会話を聞いてみるか。
善逸「謝花先輩ですよね?お久しぶりです‼︎」
妓夫太郎「あ⁉︎誰だよテメェは⁉︎てかなんで全裸なんだよ⁉︎頭おかしいんじゃねえのか⁉︎」
いや知らないんかい!
善逸「えっと〜、全裸なのはさて置いて、俺は先輩と同じ文月学園出身なんですよ!清涼祭の時に中華喫茶をやったクラスって覚えてますか?」
妓夫太郎「あぁ、あのクラスか。常村と夏川が妨害したところだろ?」
善逸「そうです!それでその後の召喚大会に俺は出てたんですが、覚えていますか?」
妓夫太郎「あ〜、すまん、そこまで覚えてねえわ。でもテメェの顔はそういえばなんとなく見たことあったわ。」
善逸「なるほど!じゃあ改めて自己紹介しますね‼︎俺は文月学園出身の我妻善逸です!このガイダンスにいるので先輩と同じ学部学科ですね!」
妓夫太郎「あぁ。俺は謝花妓夫太郎だ。あと先輩呼びはやめてくれ。浪人してテメェと同級生になったんだ。だから下の名前で呼んでくれ。ついでに敬語もやめてくれると助かる。」
善逸「分かりまし……いや、分かったよ!じゃあこれからよろしくね、妓夫太郎‼︎」
妓夫太郎「あぁ、よろしくな、善逸。」
うお、同じ学校の先輩後輩だったわけか。んで先輩が浪人して同級生になったパターンね。あと思ったより怖い人ではないみたい。
善逸「それからあそこにいる全裸の奴は北原伊織って言うらしい。頭おかしいから関わらない方がいいよ!」
伊織「おい善逸、ふざけんなよ‼︎お前だって全裸だろ‼︎あとよろしくな、妓夫太郎‼︎」
妓夫太郎「あぁ、よろしく……」
善逸「それじゃあまたね〜。」
ということで善逸が戻ってきた。
しばらくして、ガイダンスが終わりを迎えた。
モブ4「サークル見学行こうぜ〜。」
モブ5「どこから行く?」
そっか〜。サークル見学か〜。とりあえずどこ回ろうかな。まあ昨日みたいに危険な連中がいるかもしれないから誰かを誘うか。まずは……
伊織「善逸、サークル見学に行こうぜ!」
善逸「何言ってんの、伊織。俺たちはもうPaBに入るから要らないでしょ?」
伊織「いや、俺まだ入るって決めてないし。」
善逸「それなら昨日俺がお前の分の入会届けを出しておいたから大丈夫だよ!」
は?
伊織「おい!お前何してくれてんだよ‼︎ふざけんなよ‼︎」
善逸「安心して伊織!俺はGrand Blueの店員に勝手に入会させられてたから!」
伊織「そんなことはどうでもいいんだよ‼︎これじゃあ俺の大学デビューが台無しじゃん‼︎」
善逸「全裸でキャンパス内にいる時点でとっくに台無しだと思うけどね〜。」
伊織「確かに………」
とりあえず服を着なきゃいけないな。よし、ここは同じ学科の千紗に声をかけてみるか!
伊織「お〜い千紗!」
千紗「そんな格好で話しかけないで‼︎」
う〜ん、どうすれば…………ん?そういえば善逸は?
美波「アンタなんで全裸なのよ‼︎ちゃんと服を着て‼︎」
善逸「ごめん美波!俺昨日酔い潰れちゃってさ〜。気がついたらキャンパス内にいたんだよ‼︎だから帰り道も分からないし服も無いんだよね〜。」
美波「全くもう!とりあえずウチの上着をあげるからこれでも着て‼︎下についてはウチのタオルを貸すから!早く!」
善逸「ありがとう〜♪」
美波「家帰ったら一発殴るからね?」
善逸「すいませんでした‼︎」
コイツがリア充でムカつくのは置いといて、とりあえず千紗と一緒に帰ればいいのか!なら………!
伊織「なあ千紗‼︎一緒に帰ろうぜ‼︎」
千紗「絶対に嫌。」
伊織「どうして⁉︎」
千紗「言われなきゃ分からないの?」
伊織「いや、なんとなく分かる。」
千紗「出来ればはっきり分かって欲しいんだけど。とにかく私は先に帰るから!」
なるほどな。じゃあこうしよう。
伊織「あぁ、お前が一緒に帰りたく無いのはよく分かった。でも俺も困っているんだ。そこで俺に素晴らしい提案がある。」
千紗「何?」
これで決まりだ!
伊織「お前も服を、くれないか?」
千紗「すいません。全裸の変態が着ているものを寄越せと迫ってきて……」
嘘でしょ⁉︎
伊織「待ってくれ‼︎俺達イトコだよな〜‼︎俺の困りごとはお前の困りごと、俺の服はお前の服!そういう関係だろ‼︎」
千紗「ちょ!あまり大きな声でそういうことを言わないで!」
美波「千紗、大丈夫?」
千紗「大丈夫じゃないよ、美波!早く帰ろう!」
美波「う、うん!善逸も早く行くよ〜!」
善逸「は〜い♪あ、あそこに全裸の変態がいますぅ〜w」
伊織「お前だって上半身が女装で下半身がタオルの変態だろうが‼︎」
善逸「これは彼女に貰ったからそれでもいいですぅ〜w」
警備員「すいません。ちょっと来てくれませんかね?」
伊織「逃げろ‼︎」
こうして俺は必死に逃亡した。
side 善逸
無事服を獲得した俺は美波や千紗ちゃんと一緒にキャンパス内を歩いていた。
美波「次服脱いだら殺すからね?」
善逸「はい………」
千紗「なんか美波が可哀想だね。」
美波「そうね。ウチは変態の彼女になっちゃったからね!」
善逸「マジですいませんでした。今度は全裸にならないようにします。それと千紗ちゃん。これからよろしくね。」
千紗「よろしく、我妻君。」
そうして歩いていると、時田さんがやってきた。
時田「おいお前ら、今日新歓コンパがあるから来いよ。」
善逸・美波・千紗「「「は〜い!」」」
時田「あと善逸、お前はなんで服を着ているんだ?これから飲むから二度手間だろ。」
善逸「ちょっと待ってくださいよ、先輩‼︎なんで俺が服を脱ぐ前提なんですか⁉︎そんなことしたら俺が美波に殺されますよ‼︎」
時田「島田、コイツをいくら殺してもいいから服を脱ぐことを認めてくれないか?」
美波「は〜い、分かりました!」
善逸「ねえちょっと待ってよ⁉︎俺の命は⁉︎ねえ⁉︎俺の命はどうなるの⁉︎」
時田「お前の命一つで楽しい飲み会ができるなら喜んで差し出すよ。」
善逸「何が楽しい。何が面白い。命をなんだと思っていやがる。」
全く、文月学園のメンバーといい、なんで俺の周りには俺の命を軽く扱う奴が集まるんだよ‼︎ふざけんなよ‼︎
時田「そんなことより、お前らで知り合いにPaBに入りたい奴はいるか聞いてくれないか?」
美波「う〜ん、ウチはいませんね〜。」
千紗「私も。」
善逸「あ、俺にはアテがあります!」
妓夫太郎のことだね!
時田「マジか!じゃあソイツを連れてきてくれると助かるんだが……」
善逸「りょ〜かい!」
さてと、アイツは……いた!あの人背が高いから目立つんだよな〜。
善逸「お〜い、妓夫太郎‼︎」
妓夫太郎「なんだ善逸?てかその格好は本当になんだよ‼︎」
善逸「服に困ってたら彼女がくれたんだ!」
ん?なんかアイツが思考停止したぞ?
妓夫太郎「はぁ?お前彼女がいるのかよぉ‼︎ふざけるなよなぁ‼︎なぁぁぁ‼︎許せねぇなぁぁ‼︎」
善逸「ちょっと待ってよ妓夫太郎‼︎なんでキレてんの⁉︎」
妓夫太郎「テメェに彼女がいるからだろおぉぉぉぉ‼︎」
なんだよコイツ!これじゃあ伊織と大して変わらないじゃん!清涼祭の時のカッコいい姿はどこに行ったんだよ⁉︎でもまあ、この心を利用してやるか!
善逸「まあまあ落ち着いてよ妓夫太郎!今から女の子と触れ合えるサークルを教えてあげるからさ!」
妓夫太郎「俺の顔で触れ合っても気持ち悪がられるだけだろぉ。」
善逸「安心して!そんなことは誰も気にしないサークルだから!」
妓夫太郎「本当か?」
善逸「本当だよ!」
妓夫太郎「そうか……。じゃあそれを信じてとりあえず行ってみるかぁ。」
善逸「だそうですよ、先輩方‼︎」
時田・寿・前田「「「うぇぇ〜るかぁぁ〜む‼︎」」」
といって先輩3人衆が妓夫太郎に抱きついた。
妓夫太郎「おい善逸!俺を騙したなぁ⁉︎」
善逸「安心してよ妓夫太郎!女の人もいるからさ!甘露寺先輩とか!あとはそこの2人(美波、千紗)は同級生だよ!」
妓夫太郎「そうか……ってかアイツいんの?」
そうか。甘露寺先輩と同級生だったよね。
寿「なんだ、お前甘露寺を知ってるのか?」
妓夫太郎「俺の高校の時の同級生です。俺は1浪したんで今は1年生なんですけどね。」
前田「じゃあ俺のことは?」
妓夫太郎「えっと……前田まさお先輩?」
前田「正解!ということで早速一緒に来てね〜。」
ということで妓夫太郎の勧誘が成功した。やったね!そんなことを思ってると………
耕平「どうして俺を中心とした女子高生ハーレムサークルがないんだよぉ〜‼︎」
さっきのイケメンキモオタが発狂していた。アイツは何を言ってるんだ?ここは大学なんだから女子高生なんているわけないでしょ。そんなことを思ってると………
伊織「なぁ耕平、諦めるなよ。」
何故か伊織が話しかけてた。しかも名前を知ってるんかい!コイツとは絶対関わらないんじゃなかったのか⁉︎
伊織「諦めなければ夢は叶う。世の中ってのはそういうもんだろ?」
耕平「だが、現実は冷たいんだ。どいつもこいつも、やれ『寝惚けるな』だの『大学に女子高生がいるか』だの『漫研に行け』だのとわけのわからないことばかり‼︎」
いやみんなの言ってることは正論でしょ?本当にコイツ頭おかしいね。
耕平「大学に来たら新世界が広がっていて、夢のような生活が待っていると思っていたのに……」
伊織「あるさ。あるに決まっている!新世界も夢の生活も!ただお前はその入り口に気付いていないだけなんだ‼︎」
かっこいいこと言ってるけど全裸で言ってるから台無しなんだよね〜w
耕平「そう…なのか?」
伊織「あぁ。どうだ?一緒に……、夢の入り口に踏み込んでみないか?」
耕平「分かったよ!俺、お前と一緒に踏み込むよ‼︎」
時田・寿・前田「「「うぇぇ〜るかぁぁ〜む‼︎」」」
耕平「謀ったな、貴様ぁぁぁぁ⁉︎」
伊織「あぁ〜♪服はやっぱり人類の叡智だ〜♪」
草。全部ハメるためだったんかい!でもなんでコイツはこのオタクをここまで虐めようと思ったんだろう?
善逸「ねえ伊織、あのオタクと何かあったの?」
伊織「実は俺が警備員から隠れている時にアイツに遭遇したんだ。その時俺は服が欲しかったから、アイツに『着ているものを脱いでくれ。』って頼んだんだよ。そしたらさ、アイツは俺のことをぶん殴って警備員を呼んだんだぞ⁉︎酷いと思わないのか⁉︎」
善逸「あぁ、お前の頭がな。」
千紗「本当にバカ。信じらんない。」
伊織「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」
自業自得って言葉、知ってるか?まあそんなことより、面識が無い2人を挨拶させとくか……。
善逸「そういえば、美波と伊織って面識ないよね〜。同じサークルの友達同士だし挨拶しておいたら?」
美波「分かったわ!ウチは島田美波。善逸と同じ文月学園出身よ!学科は機械工学科だから多分一緒よ!よろしくね!」
伊織「俺は北原伊織。俺と一緒に善逸をサンドバッグにしようぜ♪」
美波「いいね!一緒に虐めよう♪」
善逸「よろしくねえよ‼︎」
ということで全員の挨拶が済んだところで俺たちは大学の敷地内で行われるPaBの新歓コンパへと向かった。
ということで鬼滅からの超重要キャラは妓夫太郎です‼︎まさかの一浪して善逸達と同級生になりました。これからどう善逸達と絡んでいくのかを温かい目で見守って下さい。
そして次回は新歓コンパです。お楽しみに。
余談ですが、UAを見た感じ、第七十八話(後日談最後の話)「旅立ちの日」を飛ばしている方が多いと思われます。ぐらんぶる編一杯目を投稿する時にまとめて投稿した上、キャラクターまとめを間に入れちゃったせいで分かりにくくなってしまいましたね。すいません。最後のパワハラ補習などが書いてあるので、ぜひ読んでみて下さい。