バカとお酒と鬼滅の刃   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
なお本作では現実の日本とは異なり、
18歳になって初の4月1日を迎えた時から
飲酒が可能という法律になっています。
よろしくお願いします。


七杯目   水族館

  side 妓夫太郎

 

 PaBに入会してからしばらく経ったある日、俺は宇髄さんに話しかけられた。

 

宇髄「どうだ謝花、PaB生活は派手に楽しめそうか?」

妓夫太郎「まあぼちぼちです。」

宇髄「なんだその地味な答えは?なんか不安なところでもあるのか?」

妓夫太郎「いゃぁ、そのぉ、俺ってこんな感じじゃないですかぁ。歳も一個上ですし。それに水の中も少し苦手で……。だから上手く馴染めているかどうかが不安で………」

宇髄「な〜んだ、そんな地味な事を気にしてたのか!」

妓夫太郎「地味って……」

宇髄「ちなみにお前は他の奴らと派手に仲良くしたいと思ってるのか?」

妓夫太郎「まぁ……」

宇髄「なら問題ねえ‼︎その気持ちさえあれば派手に大丈夫だ‼︎」

 

 どこが問題無いんだろう。よく分からない……。

 

宇髄「それに水の中が地味に苦手なら、俺にいい提案があるぞ。」

妓夫太郎「なんですか、それはぁ?」

宇髄「俺と一緒に派手に出かけてみないか?」

 

 ということで、俺は宇髄先生……じゃなくて宇髄さんと一緒に夜に水族館に行く事になった。

 

 

 

 中に入ってみると、かなり幻想的で神秘的な光景が広がっていた。夜の水族館独特の光景だ。俺はその美しさに少し感動していた。

 

宇髄「どうだ謝花。夜の水族館って派手に素敵だろ?」

妓夫太郎「派手って言うよりは神秘的って感じですけど、いいと思います。」

宇髄「だろ?」

 

 またしばらく進むと、宇髄さんが水族館にいる魚について軽く説明してくれた。

 

宇髄「えっと、あそこに見えるのがヒトデヤドリエビ。あんなに派手に小さいのによく見るとちゃんと爪がついてるんだぜ!」

妓夫太郎「本当だぁ。小さいけどちゃんとありますね。」

宇髄「だろ?それで、あっちの寝そべってるのはネムリブカ。コイツはサメなんだけど凄く温厚なんだぜ。岩場の陰でのんびり寝てたりするから可愛いんだよな。」

妓夫太郎「大人しいサメっているんですね。」

宇髄「そうだぞ。それと、あっちは映画とかで派手に有名になったクマノミだ!」

妓夫太郎「イソギンチャクとセットでいるのが愛らしいですね。」

宇髄「そうだな!」

 

 宇髄さん、俺が2・3年の時の担任だった時と同じくらい生き生きしている。クビになったと聞いて心配してたけど今思うと無用な心配だったなぁ。それと……

 

妓夫太郎「ダイビングインストラクターやってるだけあって、説明が上手いですね。俺も少し魚の種類でも勉強してみようかなぁ。」

宇髄「なんだ、お前も派手に気に入ったのか?」

妓夫太郎「いや、俺も魚に詳しくなれば水の中が楽しくなって、皆と一緒に楽しめるかなって思って……」

宇髄「な〜んだ、そう言うことか!お前はいつも難しく考えすぎなんだよ!」

 

 そんなことは無いと思うが……

 

妓夫太郎「そうでしょうか?」

宇髄「そうだぜ。そんなこと、俺や嫁の3人、それに古手川家の人達も考えたことがないからな。」

妓夫太郎「それはみなさんが泳げて魚に詳しくて話慣れているからで……」

宇髄「それは派手に違うな妓夫太郎。誰だって最初は魚に詳しくないし話すことだって慣れてるわけじゃあねえ。だからまず最初はお前に派手に感じ取って欲しいんだ。」

妓夫太郎「何をですか?」

宇髄「な〜んにも難しいことなんて考えないで頭を空っぽにして、こういう水の中の世界って奴を、な‼︎」

 

 

 

 次の瞬間、俺は周りを水槽で覆われた場所に来た。沢山の魚とともに自分の横だけではなく頭の上にも広がるその世界は、自分が今までに見たことのない、とても幻想的で神秘的なものだった。そして、自分が今まで生きてきた陸の世界とは全く違う世界だった。

 

妓夫太郎「これが水の中の世界……」

宇髄「いいや違うな。これでもまだ『水の中に近い世界』なのさ‼︎世界にはここよりもっと派手な景色を全身で感じられる場所があるんだぜ‼︎」

 

 ここよりも、もっと………

 

宇髄「ちなみにお前をここに連れてくように言ったのは我妻、土屋、島田の3人だ。お前の一個下でFクラスだった連中だ。」

妓夫太郎「その3人が?何故ですか?」

宇髄「お前に2年前の清涼祭の時のお礼がしたいんだとさ。お前にもダイビングを好きになってもらって、一緒に感動を分かち合あるようになりたいってな。まあアイツらもまだダイビングをやったことはないけどな‼︎きっと同じ趣味を持ちたいんだろ!」

 

 誰だって自分の好きなものの感動を共有したいと思う。面白かった映画の感想を語り合うように、ダイバーは海から上がって仲間たちと水の中の話をするのだろう。そういう仲間は一人でも多い方がいい。自分も楽しいし相手も楽しい。同じ趣味を持つ人を増やしたい。

 

宇髄「それでな、お前は人に気を遣うあまり難しく考えすぎなんだ。もっと単純に、自分が何をやりたいか、何を思ったかをストレートにぶつける方が、案外上手くいくんじゃねえの?人間、心が原動力なんだからさ‼︎それで、お前は派手にどうしたいんだ?」

 

 なるほど、俺はもっと自分の気持ちをぶつけていいのか!今まではあまりそうしてこなかったけど、これからは少しそうしてみるか!そして今の俺の気持ちは………

 

妓夫太郎「宇髄先生、ダイビングがしたいです!」

宇髄「それでOKだ‼︎まあ先生ではないけどな!」

妓夫太郎「すいません、つい癖で……」

 

 皆と感動を分かち合いたい。それだけだ!

 

 

 

 翌日、俺は早速旧Fクラスの3人にお礼を言いに行った。

 

妓夫太郎「お前らありがとうなぁ。ほい、これあげるぞぉ。感謝の気持ちだぁ。」

善逸「もしかして宇髄さんから聞いたの?」

妓夫太郎「あぁ。」

美波「なるほどね!それで、どうだった?」

妓夫太郎「お前らと一緒に潜りたいと思ったぞぉ。」

ムッツリーニ「………それならこれからもよろしくな‼︎」

妓夫太郎「あぁ‼︎」

 

 あの時(第十二話)狛治とこのクラスを助けて良かったなぁ。こうなったのもお前のおかげでもあるからなぁ。ありがとなぁ、狛治‼︎

 

 

 

 

 

  side 善逸

 

 妓夫太郎もこれで前より馴染めそうだね!2年前の清涼祭の時のお礼もできたし、良かったよ!

 

 さてと、俺たち一年男子は今先輩方にダイビングの道具について説明してもらってるんだけど………、

 

時田「これがダイビングの道具一式だ。」

 

 

・フィン&マスク&シュノーケル

・ウェットスーツ

・ウェイト

・BCD(浮力調整装置)

・レギュレータ

・ダイビングコンピュータetc……

・文月学園の男子用制服

・文月学園の女子用制服(前田まさおのアレンジ付き)×2

 

 

 

 と明らかに異質な物が3個入っていた。

 

善逸「ちょっと待って下さいよ‼︎なんで俺たちの高校の制服があるんですか⁉︎」

前田「ダイビングで使う他の機材を見てごらん?割とお金がかかるでしょ?」

伊黒「それを稼ぐための制服だ。」

善逸「お金がかかるのは分かりました‼︎でも制服で稼げっていうんですか⁉︎援交でもさせるつもりですか⁉︎元教師が2人いながらこれはどういうことなんです⁉︎」

時田「お前はどんな妄想をしてるんだ。」

伊黒「気持ち悪いな。」

善逸「ストーカーのアンタには言われたくないわ‼︎」

 

 全く、伊黒さんは少し自分の行動を反省して欲しいよね‼︎

 

時田「えっと、とりあえずお金の稼ぎ方だが、伊黒、説明を頼む。」

伊黒「分かりました。貴様ら、伊豆春祭って知ってるか?」

一年男子「「「「「知りません。」」」」」

伊黒「五月にやるうちの大学祭のことだ。その中でも『サークル対抗ミスターコンテスト』というイベントがあってな。。優勝サークルには賞金が出ることになっている。」

一年男子「「「「「ふ〜ん、そうですか。」」」」」

 

 まさかね。出るなんて言わないよね?

 

伊黒「PaBでは1年生が出ることになっている。だから出ろ。ちなみに俺も去年出た。」

一年男子「「「「「お断りします‼︎」」」」」

寿「ちなみにこのイベントは男子コンテストとも呼ばれていてな。」

前田「俺たちは、『男コン』と略してるんだよね〜。』

善逸「最低だよ‼︎」

伊織「最低の略称だな‼︎」

 

 そんなんだから他のサークルの人に全裸バカ連中って言われるんですよ。とにかく俺は絶対にこの大会には出たくないね‼︎

 

妓夫太郎「俺には無理だなぁ。」

ムッツリーニ「………俺も。」

 

 この2人も普通に断るよね。

 

耕平「俺も御免です。そんな服を着て笑い者になるなんて冗談じゃない!」

 

 耕平、お前はアニメキャラのTシャツを四六時中着てるだけで十分笑い者になってるよ。そんな耕平に時田さんが話しかけた。

 

時田「なぁ耕平。」

耕平「なんですか?」

 

 時田さんは何を言うつもりなんだろう?

 

時田「お前は美形だ。」

 

 確かにね!

 

前田「お前が出ればきっと勝てるよ〜!」

寿「サークルのためにお前の魅力を貸してくれないか?」

耕平「そう言われても……」

伊黒「俺達には貴様の力が必要なんだ。」

寿「無理を承知で頼む。」

 

 まあ耕平はイケメンなんだから出ないとね‼︎でもこれで俺たちが出なくて済むぜ‼︎

 

伊織「よし!それなら俺は出なくていいですね!」

伊黒「何故だ?」

伊織「だって耕平がいるじゃないですか‼︎」

時田「なぁ伊織。」

伊織「なんです?」

 

 伊織って言っちゃあ悪いけどそこまでイケメンでもないような……

 

時田「お前はネタ枠だ。」

伊織「ブチ殺しますよ?」

 

 ネタ枠もありなんだね〜。

 

時田「妓夫太郎、お前もネタ枠だ。」

妓夫太郎「殺しますよぉぉぉ‼︎」

 

 しかも2人もいるんかい‼︎というか女子の制服があるなら……

 

善逸「ムッツリーニが女装すればいいじゃん‼︎先輩方、コイツ女装似合うんですよ‼︎」

伊織・耕平・妓夫太郎「「「それだ‼︎」」」

ムッツリーニ「………断る‼︎」

時田「なぁ土屋。」

ムッツリーニ「………なんですか?」

 

 さあ、ムッツリーニをエロ本で釣って参加させろ!

 

時田「お前は伊豆大生じゃないから参加不可能だ。」

ムッツリーニ「………よっしゃ‼︎」

伊織・妓夫太郎「「ふざけんなよ‼︎」」

時田「それでは耕平、伊織、妓夫太郎の3人で頼むぞ。」

 

 マジで‼︎奇跡の免除だぜ‼︎

 

善逸「いよっしゃぁぁぁぁ‼︎俺は出なくて済むぜ‼︎」

伊織「なんでお前だけ伊豆大生のくせに出ないんだよ‼︎」

妓夫太郎「ずりぃだろぉぉぉぉ‼︎」

耕平「クソがぁぁぁ‼︎」

善逸「ごめんね3人とも〜w」

時田「なぁ善逸。」

善逸「なんです?」

 

 俺には裏方を頼むとか…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時田「お前はネタ枠すら無理だ。」

善逸「頼むから死んでくれ。」

 

 今までの大学生活で一番殺意が湧いたわ。

 

寿「宇髄さんに見せてもらった女装写真があまりにも気持ち悪くてな。」

前田「観客の気分を害する恐れがあると思ってね!」

伊織・耕平・妓夫太郎・ムッツリーニ「「「ざまぁ♪」」」

善逸「うぅぅずぅぅいぃぃ‼︎」

 

 なんもかんもあの派手野郎のせいだ‼︎今度会ったらブチ殺してやる‼︎

 

 

 

時田「まそれはさておき、お前らにはウェットスーツを着て実際に海に出てもらいたいと考えている。もちろん島田と工藤もな。」

 

 ということで遂にダイビングの時間がやってきたぞ‼︎早速俺たちはウェットスーツに着替えた。その後、同じく着替え終わった美波に声をかけられた。

 

美波「善逸、ウェットスーツ似合うね!」

善逸「そ、そうかな?」

美波「そうだよ!」

善逸「ありがとう!美波も似合ってるよ!」

美波「へ?あ、ありがとう///」

 

 美波はスタイルがいいからこういうの似合うんだよね!

 そういえば、千紗ちゃんは着替えてないね。

 

善逸「千紗ちゃんは行かないの?」

千紗「店番。」

美波「なるほどね〜。」

千紗「あのさ2人とも。」

善逸・美波「「何?」」

千紗「大学生活が始まる時、ワクワクした?」

 

 う〜ん。伊豆にやってきて華の大学生活が始まると………

 

善逸・美波「「ん〜。そう言えばし……」」

 

 思ってたら男達の全裸での酒盛りに巻き込まれたなぁ…。

 

善逸・美波「「てたなぁ………」」

千紗「………」

 

 美波も同じことを思ってるみたいだね。それを聞いた千紗ちゃんがこっちを向いてこう言った。

 

千紗「それならきっと、楽しめると思う‼︎」

 

 そうなのか!それは楽しみだな‼︎

 

善逸「じゃあ美波、まだ感じたことのない楽しみを一緒に味わおうね‼︎」

美波「うん‼︎」

 

 こうして俺たちは人生初のダイビングへと向かった。




 ということで水族館からの男コンの説明でした。水族館は、ぐらんぶる原作では伊織と奈々華のやりとりでしたが、今回は思い切って宇髄と妓夫太郎にしました。ここからだんだんと妓夫太郎の物語が始まっていきます。

 そして次回は遂にダイビング回です!一応ぐらんぶる編のメインの題材です(酒と全裸が多過ぎるけど)。お楽しみに!


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