バカとお酒と鬼滅の刃   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
なお本作では現実の日本とは異なり、
18歳になって初の4月1日を迎えた時から
飲酒が可能という法律になっています。
よろしくお願いします。


八杯目   新世界

  side 善逸

 

 俺たちは遂にダイビングをすることになった!ちなみにグループ分けはこんな感じだよ。

 

 

 

・時田グループ

 

 伊織

 

・寿グループ

 

 ムッツリーニ、愛子

 

・前田グループ

 

 妓夫太郎、耕平

 

・伊黒グループ

 

 善逸、美波

 

 

 

伊黒「やる事は至って単純。水の中で呼吸する感覚を体験する。それだけだ。」

善逸・美波「「はい!」」

伊黒「まずはレギュ(レギュレータの略)を咥えて息を吸ってみろ。」

 

 ということで早速やってみた。

 

伊黒「どうだ?」

美波「普通に息をするのとはだいぶ感覚が違いますね。」

伊黒「そうだな。吸うと一気に空気が流れ込んでくる感じだろ。」

美波「それもありますけど、息を吸う時に若干力が必要ですね。」

伊黒「そうだな。慣れないうちは呼吸に詰まるかもな。」

善逸「なんか全集中の呼吸に似てるような気がします。」

伊黒「そうだな。機械を使ってやる呼吸みたいな感じだな。」

 

 レギュを使えば壱の型や漆の型の速度も上がりそうだね。入ってくる酸素量に耐えられなくて死にかけるかもしれないけど。

 

伊黒「それじゃあ実際に潜ってみろ。」

善逸・美波「「はい!」」

 

 ということで海の中へLet's go! さぁって、どんな世界が……

 

善逸・美波「「うぐっ!」」

 

 ヤバい!マスクの中に水が入って来た!美波も同じみたい。急いで美波を連れて浮上しないと‼︎

 

善逸・美波「「ぷはぁ‼︎」」

美波「ありがとう…」

善逸「どういたしまして…」

伊黒「どうした。何があった?」

善逸・美波「「マスクの中に水が……」」

伊黒「付け方が緩いのかもな。貸してみろ。」

善逸・美波「「ありがとうございます……」」

 

 危なかった……。水の中の危険をあまり意識したことがなかったな……。怖くなって来ちゃったよ……。

 

美波「善逸、大丈夫?」

善逸「ごめん、俺怖くなってきたかも……」

伊黒「俺のチェックミスだ。2人ともすまない……」

善逸・美波「「いえいえ……」」

 

 元々怖がりな俺は一度恐怖を感じるとなかなか抜けないんだよね……。どうしよう、これじゃあ美波と一緒にPaBに入ったのに意味がないじゃないか……。

 

美波「ん?そういえばあの人たちは何ですか?なんか忙しそうにしてますけど。」

 

 美波に言われてその方向を見ると、そこには忙しそうに帰ろうとするサラリーマンがいた。

 

伊黒「ああ、あれは先程のお客様だな。頼もしいだろ?」

善逸・美波「「どういうことです?」」

 

 忙しそうにしてるだけに見えるけど……。どこが頼もしいんだろう?

 

伊黒「あの人達は貴重な金銭や時間や労力を使ってまで潜っている。」

善逸「ドMなんでしょうか?」

伊黒「いいや違う。それはつまり、ここ海の中にはそれほどの魅力が詰まっているということだ。」

 

 なるほど……。貴重な物を使ってまで来る程の物がこの中にはあるのか……。

 

伊黒「さっき海の中が怖くなったって言ったな。」

善逸「すいません…。」

美波「ウチだってちょっと怖いです……」

伊黒「謝る必要は無い。水中で空気が無くなったらなんて考えると俺だって怖い。だがな、その不安材料を打ち消すための物が貴様らの周りにはある。」

 

 もしかしてこの重装備のことかな……。

 

伊黒「まずはこれ。これはオクトパスと言って、水中で仲間が空気切れを起こした時に渡してやるんだ。次にウェイトの向きだが、これは何かあった時に一緒に潜っている仲間が手早く外してやる為だ。このようにダイビングの器材はそうやって出来ている。自分の安全だけでなく、一緒に潜る仲間を助けられるようにな。」

 

 そういうことだったんだ……。万が一のことが起きても仲間で助け合うためのもの。皆で潜れば恐怖も克服できるのか………。

 

伊黒「水の中は怖い物だが、俺達はそれを知った上できちんと対策を取っている。」

美波「でも事故がないわけじゃ……」

伊黒「確かに事故は存在する。だがその殆どは安全確認が不十分だった場合だ。そして安全確認は今しっかりやった。ここにはお前らだけじゃなくて俺もいる。だから安心して潜ってこい。何かあったら必ず俺が助けてやる。」

 

 伊黒さんがここまで言ってるんだ。怖いことには変わりないけど美波と潜ってみるか!そうして俺は海の中へ入ると…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 信じられないものを見た。頭のてっぺんから爪先まで、辺り一面を水が覆っている世界は、とても神秘的で幻想的だった。そして上から差し込む日の光が更に別世界感を醸し出していた。これが水の中の世界……。俺が今まで知らなかった世界……。これが新世界か……。隣の美波もとても感動している。そしてお互いに顔を見て笑い合った。俺は今大好きな人と一緒にこの神秘的な新世界にいる。その感動を味わうことが出来て、俺はとても幸せだよ‼︎

 

 

善逸・美波「「ぷはぁ‼︎」」

伊黒「どうだった?」

善逸・美波「「すごく感動しました‼︎」」

伊黒「それは良かった。あと2人とも息ぴったりだな。」

善逸・美波「「あっ……」」

善逸「え〜と、その、なんか凄かったね‼︎」

美波「そ、そうだね!ウチPaBに入って良かったよ‼︎」

 

 美波が嬉し泣きしてる。俺も泣きそうだよ。ずっと俺のせいで美波が伊豆大になってしまい申し訳なく感じてたから、せめてもの救いで大学生活を楽しませてやろうと思ってたところにこれだよ。良かった!本当に良かった‼︎美波をここに連れて来て。そして何より、この感動を他の仲間にも伝えたい‼︎今すぐに‼︎

 

伊黒「それでは本日の練習はここまでだ。」

善逸・美波「「ありがとうございました‼︎」」

 

 それと、一個だけ気になった事を言ってみよう!

 

善逸「伊黒さん‼︎」

伊黒「どうした我妻?」

善逸「もしかして前より性格が丸くなりました?」

伊黒「…………かもな。」

善逸「やっぱり!伊黒さんが一年でそうなるなら、俺たちここのサークルに入って正解でした‼︎」

伊黒「それは良かったな。」

 

 だよね。文月学園の時は常にどこか不機嫌な感じがしていたけど、今は全力で楽しんでる感じがしてるね。音も前とは違うし。きっとPaBに入って伊黒さんも変わったんだろうね!

 

 さてと、店に戻るとしますか!

 

 

 

 

  side 妓夫太郎

 

 水の中は、とても素晴らしい世界が広がっていた。宇髄さんも言ってた通り、水族館の時よりも凄かった。この感動を早く仲間に伝えたい。新しくできた仲間に!そう思って俺は前田先輩にお礼を言ったあと、一目散に店の中に入って口を開いた。

 

一年全員(千紗以外)「お前ら、聞いてくれ‼︎」

 

 まさかの全員の声が合った。皆早く感動を伝えたかったのだろう。こうして同じ感動を語り合える仲間を持てて俺は幸せだ!善逸に騙されて入ったサークルだったけど、今はここに入って良かったと思っている。ありがとな、善逸!

 

 

 

 

  side 善逸

 

 ダイビング後、俺たちは店で酒を飲んでいた。

 

善逸「くはぁ〜‼︎ダイビング後の一杯ってこんなに旨いんですね‼︎」

寿「染みるだろ?」

時田「塩水で口の中が塩辛くなっていたから特にクるよな!」

まきを「はいこれつまみだよ‼︎近所の人らに貰ったから遠慮なく食べろ‼︎」

全員「頂きます‼︎」

 

 ヤバい!めちゃくちゃ旨い‼︎これはハマりそうだ‼︎欲を言うと美波の手料理の方が……って思ったけど美波もさっきまでダイビングしてたから無理だよね!これからはこの味も覚えていこう‼︎

 

前田「皆、新しい世界に踏み込む楽しさを知れて良かったね〜。」

ムッツリーニ「………そうですね!」

愛子「元水泳部のボクでも感動しました‼︎」

寿「いやいや、例には及ばんさ。」

伊黒「そうだな。これで………」

 

 ん?伊黒さんは何を言おうとしてるんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊黒「こっちの新世界を断る理由も無くなったわけだしな。」

 

 と言って前田まさおアレンジの文月の制服を伊織達に見せた。

 

伊織・耕平・妓夫太郎「「「嫌じゃぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」

前田「3人に合わせて俺が少し直しておいたぜ!」

伊織「嫌です‼︎絶対に出ません‼︎」

耕平「断固拒否する‼︎」

妓夫太郎「これは望んでねぇぇぇ‼︎」

時田「ええい、我が儘を言うな‼︎」

寿「出ると言うまで飲ませてやる‼︎」

善逸・ムッツリーニ「「俺たちも協力します‼︎」」

愛子「ボクが可愛い化粧をしてあげるよ!」

美波「ウチも協力するわ!」

千紗「それなら私も………」

伊織・耕平・妓夫太郎「「「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」」

 

 こうして飲み会は続いた。ちなみに今日は美波に無理矢理回収されたから無事自分の布団で寝ることが出来たよ!やったね‼︎

 

 

 

 

 

  side 伊織

 

 翌朝目が覚めると……、

 

妓夫太郎「いよぅ、おはよう。」

 

 半裸の妓夫太郎と……、

 

梓「もうちょい寝ようよ……」

 

 半裸の知らない女性が隣で寝ていた。いやいや待て待て、有り得ないだろ!酔って起きたら半裸の人が寝てるなんて………

 

 

 

 

ーーー伊織と妓夫太郎の周囲ーーー

 

・全裸で寝てる耕平

・全裸で寝ている時田

・全裸で寝ているムッツリーニ

・全裸で寝ている寿

・全裸で寝ている前田

 

 

 

 いつもの事だったな。むしろ全裸で寝ている善逸がいない事が不思議なくらいだ。そんな事を思っていると他の人が起きて来た。

 

時田・寿・前田「「「あ〜よく寝た。」」」

耕平「うわ!」

ムッツリーニ「………‼︎」 バタン

 

 ムッツリーニはまた寝た、というより鼻血を出して気絶した。

 

伊織「というか、この人誰なんです?」

時田「あぁ、お前らは初対面か。」

寿「青海女子大3年の浜岡梓って女だ。」

妓夫太郎「なるほどぉ。それで、なんでこの人が寝てるんですかぁ?」

前田「ここに布団があったからじゃな〜い?」

寿「いかにも徹夜明けでここに来たって感じだしな。」

伊織「その布団、先に俺と妓夫太郎が寝ていたんですが……」

時田「そういう事を気にする女じゃない。」

寿「むしろ2人が蹴り出されてなくて不思議なくらいだ。」

前田「ほら、あれを見てごらん?」

 

 そうして前田さんが指差した先にはその女性の上着とズボンが投げ捨ててあった。

 

妓夫太郎「躊躇なく服を脱いで布団に入っているなぁぁ…。」

伊織「裸の男6人がいる部屋で服脱いで寝るか?」

耕平「大した女だ……」

寿「そういうこった。」

時田「こいつを女扱いしていると馬鹿を見るぞ。」

前田「慣れちゃえば何も感じなくなるよ〜。」

 

 そうして先輩方は珍しい行動を取り始めた。

 

伊織「先輩方、服を着るなんて珍しいですね?」

前田「今日は外でやる事があるからね〜。」

寿「そのために梓を呼んだんだ。」

妓夫太郎「じゃあ起こしましょうか?」

時田「いや、それは少し待て。」

耕平「何故です?」

寿「先にお前らに話しておく事がある。」

時田「伊豆春祭に関する大事な話だ。」

 

 ということで俺たちは先輩方からあるミッションを授けられた。




 ということで初ダイビングでした!ダイビングシーンを文章だけで表現するのはめちゃくちゃ難しいですね。語彙力と表現力が切実に欲しいです。

 そして遂に梓が登場しました。ここから伊豆春祭に向けて話が進んでいきます。果たしてどんな祭りになるのでしょうか。それはこれからのお楽しみということで。

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