バカとお酒と鬼滅の刃   作:スピリタス3世

96 / 164
この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
なお本作では現実の日本とは異なり、
18歳になって初の4月1日を迎えた時から
飲酒が可能という法律になっています。
よろしくお願いします。


十六杯目  アル柱合会議

  side ムッツリーニ

 

 目を覚ますと、俺は店の中で愛子と一緒に柱の前にいた。

 

ムッツリーニ「………何故俺はここに……」

愛子「なんかよく分かんないんだけど、今からムッツリーニ君の裁判を行うんだって。」

ムッツリーニ「………えっ⁉︎」

 

 裁判?俺は一体何をやらかしたんだ?記憶が飛んでた時間に何かあったのか?

 

ケバ子「え〜っと、裁判を始める前に、康太の罪状を………」

耕平「裁判の必要などないだろう。飲み会に水を持ち込むなど、明らかなPaBの規約違反。俺達のみで対処可能。水もろとも処分する!」

寿「ならば俺がキツい酒を飲ませてやろう。誰よりも凄いゲロを吐かせてやるぜ!それはもうゲロゲロだ‼︎」

 

 

  side 甘露寺

 

 え〜。こんな可愛い子をお酒で殺してしまうの〜?胸が痛むわ、苦しいわ!

 

 

  side ムッツリーニ

 

 そういうことかよ!せっかくの愛子とのデートの時間を潰しやがって‼︎水を持ち込んだだけでこのザマかよ‼︎

 

時田「なんというみすぼらしい男だ。可哀想に。生まれてきた事自体が可哀想だ。」

 

 そこまで言うのかよ‼︎

 

 

  side 梓

 

 なんだっけあのレポートの答え?なんて言うんだっけ?

 

 

  side ムッツリーニ

 

 しばらくすると、一人離れてテーブルの上に座りカッコつけてる伊織が口を開いた。

 

伊織「そんなことよりムッツリーニの師匠である前田さんはどうするんです?拘束もしていない様に俺は頭痛がしてくるんですが。ケバ子の話によると規約違反は前田さんも同じでしょう?どう処分します?どう責任を取らせます?どんな目に遭わせてやります?何とか言ったらどうなんです、前田さん?」

まさお「…………」

 

 まさお先輩も水を持ち込んでたんだ。意外だな〜。

 

 

  side 甘露寺

 

 北原君!相変わらずトゲトゲしていていがぐりみたい!素敵だわ!

 

 前田先輩、離れたところで一人で黙々と服を作っているわ!カッコいい〜!

 

 

  side ムッツリーニ

 

 クソ!これが終わらないとデートには行けないのか!早く終わらせてくれ!

 

ケバ子「まあいいじゃないですか。大人しく参加してくれましたし。処罰は後で考えましょう。私はする必要も無いと思いますが。」

 

 まさお先輩はどうやら後回しのようだ。

 

ケバ子「それよりも私は康太の話が聞きたいです。え〜っと、PaBの一員でありながらどうして飲み会に水を持ち込んだのかについて。まあ私は別に持ち込んでもいいと思うんですけどね。」

ムッツリーニ「………えっと……うっ……」

ケバ子「大丈夫?ウーロン茶飲む?PaB特製(ウイスキー&ウォッカ)だけど……」

ムッツリーニ「………要らない……」

 

 そんな物飲んだら余計気持ち悪くなるだろ。ただでさえ二日酔いで気持ち悪いのに……。

 

ムッツリーニ「………えっと……」

愛子「ムッツリーニ君は、ボクとのデートのために昨日の飲み会をセーブしようと思っていたのです‼︎だから悪いのはボクの方です‼︎ごめんなさい‼︎」

ケバ子「いや別に愛子も康太も悪くはないと思うけど……」

 

 愛子!俺を庇ってくれてありがとう!あとケバ子が常識人で助かった‼︎これを聞いたら皆も納得してくれるはず………!

 

伊織「くだらない妄言を吐き散らすな、工藤。そもそも恋人なら庇って当たり前。言うこと全て信用できない。俺は信用しないし、信用したとしてもデートのために飲み会をセーブする事自体がおこがましい。」

 

 全然納得してない奴がいた。

 

時田「きっとソフドリで酔っているのだ。早くこの哀れな男に酒を飲ませて解き放ってやろう。」

 

 解き放たれるのはゲロだと思うんだけど……。

 

 

  side 梓

 

 なんだっけあのレポートの答え……。え〜っと……。

 

 

  side ムッツリーニ

 

 しばらくすると今まで喋っていなかった甘露寺先輩が口を開いた。

 

甘露寺「あの〜。疑問があるんですけど、天元様がこの事を把握していないとは思えないです……」

耕平・寿「「う〜ん。」」

甘露寺「勝手に処分しちゃっていいんでしょうか?いらっしゃるまでとりあえず待った方が………」

耕平・寿「「確かに……」」

 

 甘露寺先輩、ありがとうございます!それと、なんで宇髄さんがそんな呼ばれ方をしているんだろう?

 

 それはともかく、愛子がせっかく庇ってくれたんだ‼︎だからここは俺からもちゃんと言わないと‼︎

 

ムッツリーニ「………さ、サークルの事より恋人の事を優先させて何が悪い‼︎」

愛子「ムッツリーニ君……///」

 

 さて、これならいけるか⁉︎そんな事を思ってると………

 

善逸「おいおい、なんだか面白い事になってるなァ?」

 

 スケベの声真似をした善逸が現れた。確かにコイツだけいなかったな。

 

善逸「飲み会に水を持ち込んだ馬鹿会員ってのはそいつかい?一体全体どういうつもりだァ?」

 

 あ、あれは!昨日俺が持ち込んだ水だ‼︎なんでコイツが持ってるんだよ‼︎ふざけんな‼︎

 

美波「善逸、アンタ何してんのよ‼︎早く服を着ないとぶっ飛ばすわよ⁉︎」

善逸「ごめんなさい……。着させていただきます……」

 

 や〜い!島田に怒られてや〜んの!

 

 

  side 甘露寺

 

 我妻君!また美波ちゃんの尻に敷かれていて可愛いわ!

 

 

  side ムッツリーニ

 

 それにしても全裸姿に全く違和感を感じなくなってきたから、もう俺も善逸も終わりかもしれない……。

 

善逸「んで、デートが何だってムッツリーニ‼︎PaBの一員なら、どっちも優先させて当然だろォ⁉︎とりあえず、この水は俺が捨てさせてもらうぞォ‼︎」

ケバ子「善逸、勝手な事をしないで‼︎」

善逸「知るかァ‼︎」

 

 テメェも伊豆春祭の時にかなりセーブしたくせに‼︎人のこと言えねえだろ‼︎クソ‼︎しかもその俺特製の水を捨てさせるわけにはいかない‼︎だから………

 

ムッツリーニ「………俺の水を勝手に捨てる奴は、柱だろうが何だろうが許さない‼︎」

善逸「クハハハハ‼︎そうかよかったなァ⁉︎」

ムッツリーニ「………ぬぅぅぅぅぅぅ‼︎」

 

 そして思いっきり善逸に向かって走って行って………

 

まさお「やめろ!もうすぐ天元様がいらっしゃるぞ‼︎」

善逸「⁉︎」

 

 お、ラッキー!ありがとうございます、まさお先輩!そして善逸が動揺した隙に………

 

ムッツリーニ「………オラァ‼︎」ドゴォ‼︎

善逸「グハァ……」バタン

 

 腹に肘打ちを入れた‼︎だけど善逸は俺の水を離してくれなかった……。

 

善逸「テメェ‼︎」

伊織「前田さんが横から口を挟んだとはいえ、善逸に一撃を入れた………」

 

 よし!ここはその水の秘密を暴いてやろう‼︎

 

ムッツリーニ「………アルコールの入った水と入っていない水の区別もつかないなら、柱なんてやめてしまえ‼︎」

他の柱「「「「「「「「何だと⁉︎」」」」」」」」

善逸「テメェ………、ぶっ殺してやる‼︎」

 

 やれるもんならやってみろ!そう思った時……、

 

雛鶴・まきを・須磨「「「天元様の、おなりです。」」」

 

 宇髄さんがやってきた。

 

宇髄「やあみんな、おはよう‼︎今日は派手にいい天気だなぁ!空も派手に青いぜ!そして、顔ぶれこそ変わったが、今年度初のアル柱合会議を迎えられたことを派手に嬉しく思うぜ‼︎」

 

 この人は文月にいた時から全然変わってないよな〜。そんな事を思ってると………

 

善逸「………」グィッ‼︎

ムッツリーニ「………クッ!」バタン

 

 善逸に無理矢理頭を下げられた!クソ!コイツめ!一体何を………なんで他の柱も頭を下げているんだろう?宇髄さんってそんな崇め奉られる立場の人だったっけ?パワハラ補習じゃあるまいし……。愛子も戸惑いながらとりあえず頭を下げている。そんな事を思ってると、善逸が口を開いた。

 

善逸「天元様におかれましてもご壮健でなによりです。益々のご多幸を切にお祈り申し上げます。」

天元「ありがとう、我妻‼︎」

 

 

  side 甘露寺

 

 私が言いたかった〜!天元様にご挨拶ぅ〜!

 

 

  side ムッツリーニ

 

善逸「恐れながら、アル柱合会議の前にこのムッツリーニなる水を持ち込んだ会員についてご説明いただきたく存じますがよろしいでしょうか?」

 

 知性も理性も全く無いのに、凄いきちんと喋り出したぞ⁉︎こいつ本当に善逸か⁉︎

 

天元「そうか。地味に驚かせちまってすまねえなぁ。土屋と前田のことは実は地味に容認していたのさ。そして皆にもこの土屋製の水について派手に認めて欲しいと思っている。」

 

 ありがとうございます、宇髄さん!でもなんでこの人が俺の水について知ってるんだろう?もしかして愛子が告げ口をしてくれたのかな?さて、他の柱の反応は………

 

時田「例え天元様の願いであっても俺は承知しかねます。飲み会をセーブするための普通の水にアルコールが入っているなどあり得ません。」

寿「俺も反対します!水を持ち込んだPaB会員など認められません!」

甘露寺「私は、全て天元様の望むまま従います‼︎」

梓「私もどっちでもいいかな〜。すぐに忘れると思うし。」

ケバ子「…………」

まさお「…………」

伊織「信用しない信用しない。そもそもリア充は大嫌いだ。」

耕平「天元様、それは俺には理解できないお考えです。だから全力で反対します‼︎」

善逸「酒を飲んでこそのPaB会員。ムッツリーニと前田先輩両名の処罰(飲酒)を願います。」

 

 結構みんなの意見はバラバラみたい。あと伊織、それ宇髄さんの前で言うか?リア充中のリア充みたいな人だぞ?

 

宇髄「雛鶴、手紙を派手に読んでくれ。」

雛鶴「はい。」

 

 手紙?誰からだろう?

 

雛鶴「こちらの手紙は、元柱である冨岡義勇から頂いたものです。一部抜粋して読み上げます。」

 

 えっ⁉︎あの人柱だったの⁉︎というかその前にPaBの会員だったの⁉︎似合わねえ………。

 

 そして雛鶴さんは冨岡先生からの手紙を読み始めた。

 

冨岡『土屋が飲み会に水を持ち込んだ事を、どうかお許し下さい。彼には愛すべき彼女がいます。彼女とのデートのためにも水を持ち込んだのでしょう。しかし彼とてPaBの一員です。そのため飲み会を蔑ろにするわけにはいきません。そう思った彼はデートと飲み会を両立させるためにアルコール入りの水を持ち込んだのでしょう。もしその水にアルコールが含まれていなかったら、冨岡義勇及び前田まさおが酒を飲んでお詫び致します。』

 

 冨岡先生……、まさお先輩……!俺のために………!ありがとうございます‼︎これなら皆も納得するはず………!

 

善逸「飲酒するから何だというのかァ?飲みたいなら勝手に飲み腐れよォ‼︎何の保証にもなりはしません‼︎」

耕平「善逸の言う通りです!アルコールの入っていない水を飲んでしまっては、取り返しがつかない‼︎その水は体内から戻らない‼︎」

ケバ子「アンタら本当に何言ってるの………」

 

 コイツら今度の飲み会でぶっ潰してやろうか?アルコール入れたって言ってんだろ。

 

宇髄「確かにそうだな。だがまだ彼が持ち込んだ水がアルコールが含まれているかが地味に証明出来ていない。彼の持ち込んだ水にアルコールが含まれていないと言うなら、お前らはそれに相応しい派手な証明をする必要がある。」

 

 そ〜だそ〜だ‼︎証明できるもんならしてみろ!

 

善逸「分かりましたァ。それなら俺が証明してみせますよ‼︎コイツが持ち込んだ水にアルコールが含まれていない事を‼︎」

 

 そう言って善逸は俺が持ってきた水にライターで火をつけようとした。そして少しだけ小さな火がついた。

 

善逸「あっ………」

宇髄「これで、土屋が持ってきた水がアルコール入りだと派手に証明出来たな。」

 

 だから言っただろ!ざまあみろ!

 

宇髄「土屋、それでもまだお前がアルコールが少ししか入っていない水を飲み会に持ち込んだ事を快く思わない奴も地味にいるだろう。だから証明しなければならない。これからも。お前がPaBの一員として飲み会の場では酒だけを飲む事を。アルコールが入っていない物を絶対に飲まない事を。」

 

 なんだろう。自然と頭を垂れたくなるこの感じ。頭がふわふわする。声……?宇髄さんと寿さんの声のせいで、頭がふわふわするのか?いや違う、これは………

 

ムッツリーニ「………うっ……」

愛子「大丈夫、ムッツリーニ君⁉︎」

 

 二日酔いだ。

 

宇髄「工藤、土屋を派手に介抱してやれ。それから我妻、北原、今村。同期をあまりいじめないように。」

善逸・伊織・耕平「「「断る。」」」

ケバ子「アンタら、ちゃんと言う事を聞きなさいよ……」

 

 コイツら、後で覚えてろよ‼︎

 

宇髄「それでは土屋はこれで失礼していいぞ。工藤、後は任せた。」

愛子「はい!ムッツリーニ君、立てる?」

ムッツリーニ「………な、なんとか……」

 

 そうだ!最後に言うべきことがあるんだった………

 

ムッツリーニ「………柱の皆さん、次の飲み会では覚えていて下さいよ‼︎」

 

 コイツらを絶対に潰してやる事を宣言しなければな‼︎

 

宇髄「それでは、アル柱合会議を派手に始めるとするか‼︎」

 

 こうして俺が去るとアル柱合会議が始まった。

 

 

 

 トイレで吐いた後、愛子に質問をした。

 

ムッツリーニ「………宇髄さんに俺の水のことを伝えてくれたのってもしかして愛子だったりする?」

愛子「ま、まぁ………」

 

 やっぱり!

 

ムッツリーニ「………ありがとな‼︎………とても助かったぜ‼︎」

愛子「ど、ど〜も///」

 

 照れる愛子が可愛い。そんな事を思いながら俺と愛子はデートに向かった。




 ということでアル柱合会議でした。まあ厳密にはその前の部分ですけどね。

 最初煉獄さんのセリフは、読みが同じ炎柱と艶柱で梓さんに言わせようと思っていました。しかし梓さんの性格的に言わなそうなセリフばかりだったので代わりに言いそうだった耕平に言わせました。

 さて、次回はテニスでダブルスの試合を行います。お楽しみに。

 最後に、評価・感想をお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。