バカとお酒と鬼滅の刃   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒は法律で固く禁じられています。
またアルコールの強要、暴飲、
宴会での破廉恥な行為についても
それらを推奨する意図はありません。
あくまでギャグ物としてお読み下さい。
なお本作では現実の日本とは異なり、
18歳になって初の4月1日を迎えた時から
飲酒が可能という法律になっています。
よろしくお願いします。


十九杯目  バカとテストとカンニング

  side 善逸

 

 ドイツ語の中間テスト前日、伊織が千紗ちゃんに土下座をしていた。

 

伊織「千紗、頼む……。俺のそばにいてくれ‼︎」

千紗「嫌。」

伊織「何かをして欲しいなんて言わない‼︎ただ隣にいてくれるだけで充分なんだ‼︎」

伊織「絶対に嫌。諦めて。」

伊織「そ、そんな………」

 

 ちなみに伊織がこうしているのは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊織「隣で解答を見せてくれるだけでいいんだ〜‼︎」

 

 カンニングのためだ。

 

伊織「すまん。見ての通りカンニング交渉は失敗した。」

耕平「そうか。」

妓夫太郎「どぉするんだぁ?」

野島「このままだと『不可』だぞ。」

山本「二外(第二外国語の略)の単位を落とすのは痛いぞ。」

伊織「仕方ない。自力でなんとかしよう。」

善逸「まさか今から勉強でもするの?」

野島「試験は明日だぞ?」

 

 絶対に間に合わないと思うんだけどな〜。

 

伊織「ノートの縮小コピーの限界に挑戦する‼︎」

 

 そういうことかよ‼︎自力のカンニングってわけね‼︎

 

 

 

 そうして伊織たちは伊織のノートを字の読める限界サイズにまで縮小コピーをした。

 

妓夫太郎「これが限界だなぁ。」

山本「ただ、隠す場所を考える必要があるな。」

 

 そんなことを話していると………

 

御手洗「北原、カンニングか?俺も混ぜてくれ!」

藤原「俺も俺も!」

 

 汚い炭治郎こと御手洗と、影の薄い藤原がやってきた。

 

伊織「何故俺の周りにはこんなクズばかりが集まるんだ?」

善逸「類友ってやつでしょ?」

伊織「ブチ殺すぞ。んで、これをどうやって持ち込むんだ?」

全員「「「「ん〜、そうだな〜……、例えば、」」」」

 

 他の人は何を考えたんだろう?

 

御手洗「筆箱の中。」

山本「飲み物のラベル。」

耕平「タオルの内側。」

妓夫太郎「鎌の裏側。」

藤原「服の中。」

伊織「団扇の裏側。」

 

 なるほどね…………って!

 

善逸「おい妓夫太郎!なんで鎌が出てくるのさ⁉︎」

野島「お前普段まともなのにたまにおかしくなるよな。」

妓夫太郎「いや、色んな物を切るのに便利だぞぉ。」

妓夫太郎以外「「「「「「どこが⁉︎」」」」」」

 

 本当に色んな物を切れちゃうよね⁉︎手とか耳とかさ‼︎メンヘラでもこんなことしね〜よ!

 

妓夫太郎「まあそれはさておき、野島はどぉするんだぁ?」

善逸「さておくな。」

野島「う〜んと、俺は『ワンナイ』でいく。」

山本「ワンナイ?One Nightの略か?」

耕平「一夜漬けってことか?」

野島「違う、『腕内』、腕の内側だ。肘に挟むといえば分かるだろうか?」

他「「「「なるほど〜!」」」」

 

 コイツさては天才か?うまく腕を動かせば一番バレなそうだよね。

 

伊織「お前ら、二外の単位が重要なのは知ってるか?」

他全員「「「「「「「ああ。」」」」」」」

伊織「絶対に最後まで諦めず、皆で単位を取るぞ‼︎」

他全員「「「「「「「おう‼︎」」」」」」」

 

 こうして俺たちはドイツ語の試験に臨んだ。

 

 

 

 

  side 伊織

 

 そして今日はドイツ語の試験当日だ!

 

教授「はいそれでは………」

 

 頼むから団扇をしまえとか言わないでくれよ!

 

教授「まず、筆箱はしまいなさい。」

御手洗「えっ……?」

 

 御手洗が死んだ。

 

山本「くくく……、馬鹿め、予想できたことだろうに!」

御手洗「おい、助けてくれ!」

山本「う〜ん、どうしよっかな〜?」

教授「それと、飲食は禁止です。飲み物もしまいなさい。」

山本「えっ……?」

 

 山本も死んだ。

 

山本「ぴえん。」

伊織「そんな目でこっちを見るな。」

妓夫太郎「気持ちわりいぞぉ。」

野島「てめーでなんとかしろ。」

教授「それと、この鎌はなんですか?」

妓夫太郎「鉛筆を削る用です。」

教授「しまいなさい。」

妓夫太郎「えっ……?」

 

 妓夫太郎も死んだ。というかダメに決まってんだろ。なんで気がつかないんだよ。

 

妓夫太郎「すまん、俺は先に逝く。」

伊織「随分と潔いな。」

野島「流石だ。」

耕平「その男気は尊敬に値するぞ。」

 

 こうして死人が増えゆく中で、俺はなんとか無事だった。しかしここである問題が発生した。

 

伊織「問題が難しすぎるぞ。」

耕平「こんなの本当に解けるのか?」

妓夫太郎「しかも他の連中は随分と余裕そぉだなぁ。」

野島「まさか自信があるとか?」

教授「試験は13時開始です。終わったら退席しても構いません。では始め。」

モブ1・2「「退席します。」」

 

 覚悟を決めた態度だったのか………。

 

 

 

 そしていざ試験が始まったのだが………

 

野島「汗で滲んで文字が読めねえ……」

 

 野島が死んだ。この暑さで腕内に頼るからだぞ。反省しろ!そういえば………

 

伊織「下川がいないな?」

耕平「放棄したんじゃないか?」

妓夫太郎「いや、実はついさっきアイツから連絡があったんだぁ。」

伊織「どんな連絡だ?」

妓夫太郎「『明日』のドイツ語の試験範囲を教えてくれ、と。」

伊織・耕平「「なるほどな。」」

 

 どうやらまた死人が1人増えたみたいだ。テストの日付を間違えるとかアホだな。

 

 

 

 

 テストが始まってしばらくしたのだが………

 

伊織「カンペを見ても殆ど解けん……」

 

 あまりにも難しすぎて解けないのだ。そんなことを思ってると妓夫太郎が素晴らしい意見を言ってくれた。

 

妓夫太郎「ここは皆で協力するのはどぉだぁ?」

山本「チームプレイか。」

御手洗「これならなんとかなるかも!」

藤原「任せておけ!」

 

 そう言って藤原は服からカンペを飛ばした。そして教授もそれに気付いてカンペを取った。

 

教授「これは……、何かね?」

他全員「「「「「藤原のやつです。」」」」」

藤原「皆で協力は⁉︎」

教授「君は不可で。」

 

 皆で協力して藤原を犠牲にすることで俺たちのカンペに気づきにくくする作戦だ。どうだ、素晴らしいだろう?

 

教授「それにしても、皆出来が悪いな〜。」

 

 いや、問題が難しすぎるんだよ!

 

教授「仕方ない!サービス問題を出そう。」

 

 おお!この先生いい奴じゃん!さて、サービス問題は何なのかな〜?

 

教授「講義中の話から出題します。今から言う単語をドイツ語に訳して裏面に答えを書きなさい。」

 

 なるほどな!これなら多分出来そうだ!さて、問題は何だろう?

 

教授「第一問、黒血枳棘。」

 

 んなもん分かるか!サービス問題の意味を誰か教えてやれ‼︎

 

教授「第二問、夜明け前に裸で逃走する男。」

 

 何だよそれ!講義中に何の話をしてたんだよ‼︎本当にドイツ語の講義か、これ?

 

教授「それでは最後の一問………」

 

 せめてこれだけでも解かないと!だからなるべく簡単な問題を………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教授「第三問、鬼舞辻無惨。」

 

 無理でした。

 

伊織「人命じゃねえか!」

耕平「しかも明らかに和名だろ!」

野島「やってられ………」

善逸「申し訳ございません‼︎」

他全員「「「「「えっ?」」」」」

 

 なんか善逸が急に土下座したんだけど⁉︎どうしたんだ?

 

善逸「お姿も気配も以前と異なっていらしたので………」

教授「我妻君、急にどうしたんだい?」

善逸「へっ?あ、あの、先生は無惨先生じゃないんですか?」

教授「いや、ただの知り合いさ。安心したまえ。」

善逸「な、なるほど!し、失礼しました!」

 

 本当に失礼だな………ってそんなことより問題を解かないと‼︎

 

 

 

 

 

 後日、テストが帰ってきた。

 

 

伊織→20点

耕平→17点

妓夫太郎→10点

野島→26点

山本→13点

御手洗→12点

藤原→不可

 

 

 もちろん100点満点だ。

 

伊織「これは酷い。」

耕平「『不可』確定か……」

妓夫太郎「どこかで挽回しないとなぁ。」

教授「え〜、皆さん。大変出来が悪かったです。なので10点以上なら『可』、20点以上なら『良』とします。」

 

 マジで⁉︎単位ゲットだぜ‼︎

 

野島「やったな!まさかいけるとはな!」

山本「だな!助かった!」

善逸「イエ〜イ‼︎」

御手洗「ああ、そうだ………ん、これは⁉︎」

 

 ん?御手洗はどうしたんだ?

 

御手洗「皆、裏面に何か書いてないか⁉︎」

 

 裏面か。というか表面に、裏面を見ろ、って書いてあるんだけど。どれどれ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー裏面ーーーーーーー

 

カンニングの疑いがあるので再試

 

あとで私のところに来るように

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 地獄みたいなことが書いてあった。

 

伊織達「「「「ちくしょぉぉぉぉ‼︎」」」」

 

 こうして俺たちはもう一度ドイツ語の勉強をする羽目になった。

 

 

 

 

 

  side 善逸

 

 俺は廊下に出ると美波と千紗ちゃんと会った。

 

善逸「お疲れ〜、2人とも!」

美波「お疲れ善逸!ウチはフラ語(フランス語の略)の単位取れたよ!」

千紗「私も!」

 

 美波はドイツ育ちだから二外でドイツ語は選べないんだよね。だから代わりにフラ語を取ってたんだよね。千紗ちゃんはその付き添いで一緒に受けたんだよね。

 

美波「それで、さっきドイツ語でカンニングがあったって聞こえてきたんだけど、まさかアンタはしてないよね〜?」

善逸「してないよ!ちなみにしていた奴らは裏面に再試って書いてあったんだけど、俺のには書かれてなかったよ!ほれ、これを見て!」

 

 そう。実は俺だけあのメンツの中でカンニングをしてないんだよね〜。コピーの協力だけはしたけどそれ以外は何もしてないんだよね〜。

 

千紗「へ〜、意外。」

善逸「伊織たちは全員カンニングして再試になったけどね。」

千紗「全くあのバカは……」

美波「流石ね……」

善逸「でしょ〜?見ていて凄く面白かったよ!」

美波「それで、アンタは何点だったの?」

善逸「そりゃあもちろん………100点さ‼︎」

美波・千紗「「えっ⁉︎」」

 

 伊織たちの前では答案を見せなかったんだよね。だってこんな点数見せたら確実に殺されるかカンニングの冤罪をふっかけられて再試にさせられるかのどっちかだったからね〜。

 

美波「凄いじゃん、善逸!」

千紗「な、なんで⁉︎」

善逸「そりゃあもちろん………美波のおかげだね‼︎」

 

 めっちゃ教えてくれたんだよね!

 

美波「い、いや、善逸が頑張っただけだと思うよ〜///」

千紗「なるほど……」

善逸「まあとにかく、ありがとね!そして期末テストでもよろしくね!」

美波「よ、よろしく///」

 

 将来的にこの覚えたドイツ語で美波が育った場所を巡りたいな〜。色んなビールを飲んで、思い出の場所で美波の昔話を聞いて、美波の昔の友達にも挨拶して………、う〜ん!やりたいことがいっぱいあるぞ〜!なんて俺は幸せ……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

耕平「ごきげんよう、我妻?」

伊織「なるほどなるほど、そういう事だったんだな。」

妓夫太郎「それならそうと早く言ってくれたらよかったのになぁぁぁ⁉︎」

藤原「だな。」

野島「全くだ。」

山本「ところで我妻、このあと暇だよな?」

御手洗「再試になった俺たちにドイツ語を教えてくれないかな?もちろん………」

伊織達「「「「「「「断ったら殺す。」」」」」」」

 

 

 だと思ってたら一気に絶望の底に叩き落とされた。もちろん俺はこの後コイツら全員の拷問を受けることになった。




 ということでカンニング回でした。善逸はカンニングするかと思いきやドイツ育ちの美波と一緒にドイツを巡るために普通に勉強しましたね。その代わり伊織や野島たちに拷問されましたが。

 そして次回は清涼祭です。久しぶりにバカテス時代のメンツが登場します‼︎お楽しみに!

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