両親もなんとなく勢いで生きてそうな感じしますよね。
「比企谷!超奇遇じゃん!こんなとこで会うなんて!」
「ちょっとこっち来い」
比企谷は城廻から離れると折本を少し離れたところに連れて行き訳を話す。
「ふーんそういうことか、フフ、ウケる」
「ウケねぇよ、まあそういうことだから冷蔵庫選んだら俺は帰るからな、変な噂流すなよ?」
「えーどうしようかなぁ?比企谷が先輩と新婚さんごっこしてたとか超ウケるんですけど?」
「おまえ聞いてたのかよ・・・」
「面白いから見てた、どうしようか?」
ニヤニヤとする折本
「クソッ何が望みだ?」
「比企谷ってやっぱ面白いね、別に脅してるわけじゃないのに・・・そういえば家の洗濯機突然動かなくなったから親とそこのカウンターで修理依頼の手続きしてるんだよねぇ、私は暇だから一緒に来たんだけどさ」
と折本がカウンターを指さす、修理受付と書かれたカウンターでは男の人が店員に紙を渡されてなにか書いているようだ。
「そうか、んじゃ俺はこれで」
面倒ごとは御免だとさっさとその場を立ち去ろうとするが
「んーちょっと待って?せっかくだから家にも来てよ」
「なぜ俺がお前の家にいかなければいかんのだ」
「うーん、だってそこの先輩以外にも由比ヶ浜さんの家にも行ったんでしょ?」
「なぜそれを・・・」
「結構前にメール貰ってた、ほら、前会ったときメアド交換したんだ」
「前会った時ってクリスマスの時か?由比ヶ浜の奴そういうスキルは無駄に高すぎるだろ・・・」
とメールを見せてもらったが由比ヶ浜の家に行った後送られたもので、内容は比企谷が来て嬉しいだのこんなことを一緒にしただのすごく頼りになっただの読んだら赤面するような内容だった。
「あいつ俺が帰った後こんなのを送ってたのかよ・・・知り合い全員に送ったんじゃ無いだろうな・・・」
「ウケるよね~比企谷ってこんなに頼りになるんだ?すっごくかっこよかったって何度も書いてあるしさ、私も全然比企谷のそんな顔しらなかったし、中学の時のみんなが知ったらびっくりするよ?」
「おいバカやめろ、誤解を招くような言い方するな、そしてそれを拡散するな」
「フフウケる、そんなことするわけないじゃん?ほら、私比企谷と友達じゃん?友達の家に遊びに行くのって普通じゃん?」
「いや、だからよ・・・」
「雪ノ下さんと由比ヶ浜さんには内緒にしてあげるからおいでよ」
「なんであいつらが出てくるんだ・・・」
とやはり半ば強引に説得され、結局折本の家に行くことになってしまうのであった。
ちなみに城廻めぐりの冷蔵庫の色は黒色に決定した。
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「ふー今日は忙しいな」
今日は修理依頼が猛烈に立て込んでいる、次々と処理しないとはっきり言って追いつかない
「次は・・・折本さんね、洗濯機の電源が全く入らなくなって動かなくなった?コンセント抜けてんじゃないだろうな?」
とサービスカーを折本さんの所へと走らせるのだが、携帯に着信がある
「はい、〇〇サービスですが?折本さんですか?はい、ええ!?直った?はい、ああ成程コンセントが抜けいたと、わかりました、では修理の方は取り消しておきますので、はい失礼します」
たまにこういうことはある、直ったから来なくていいと連絡をしてきてくれる、こういうのは大変助かる、出張費も請求しなくて済むからね。
「やっぱりそうだったか、まったくちゃんと確認しろよな、大体電話したときこれ聞くと大概怒りまくる客ばっかだから逆に聞けなくて困るんだよ、そしてついてみたら案の定なんて日常茶飯事、全く修理屋は地獄だぜ、しかし今回の客はどうしたんだ?こういうのって大概なんもしないでそのままにしておきましたってのがほとんどなんだど、詳しい人でも来てくれたのかな?それに今の声なんか聞き覚えあったような?まあどうでもいいか、いやー助かった、結構スケジュールギリギリだったんだよな、次いくぞ次!」
カーナビに次のお客の住所を入力すると俺は次の客のところへと向かうのだった。
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少し前
「おい、来てやったぞ」
折本家に到着した比企谷、流石に不機嫌である
「いらっしゃい!なんでそんなに不機嫌そうなの?目付きがますますやばくなってウケるんですけど」
「ウケねぇよ」
「なんかこうやってこっそり会ってると浮気みたいじゃん?」
「なんでそうなる・・・」
「比企谷の愛人とかマジウケる」
「だからウケねぇって、さっさと中に入れろよ」
と玄関で言い合ってると
「こんにちはー、君が比企谷君?噂はかねがね聞いてるわよ?」
折本の母親登場
「あら、なかなかの男前じゃない?かおり、ちゃんと捕まえておきなさいね?」
「比企谷はそんなんじゃないって、友達だから」
「へー、でもその目付きちょっと危ない感じがして私はかっこいいとおもうけど?」
「フフフ、比企谷、かっこいいってさ、ウケるね」
「よしてくださいよ」
「君が噂の比企谷君か?」
奥から父親も登場
「かおりが男を連れてくるとは、正直マジかと思ったが、おいかおり!この男目付きヤバいけど大丈夫か?」
「ごめんね比企谷、うちのパパとママ、思ったことすぐ口に出しちゃうからさ」
「まさにお前の親だな」
若干呆れ顔の比企谷
ワイワイ言われながら洗濯機のところへ案内される
「お前の親ずいぶんと元気だな」
「ウケるよね、いい年して元気すぎなんだよね」
「うちの親なんぞ、休日はいつも死んだように眠っているからな、元気なんぞ会社に置いて来てるらしい」
「それあるー!私も学校に元気置いてくるときあるもん!」
「お前は四六時中元気だろうが・・・でこれが問題の洗濯機か、って俺が見ても仕方ないだろ」
「えー比企谷、修理立ち会ったんでしょ?なんかないの?一瞬で直る裏ワザとかさ」
「あるか!あったらやってるわ!ってかあの電気屋さんはまず蓋開けて異物チェックしてたな・・・」
と比企谷見よう見まねで点検作業開始
「んで蛇口とコンセント・・・っておい!この洗濯機どこのコンセントに刺さってんだ?なんか見当たらないんだが?」
洗濯機が置いてある洗面所のコンセントにはドライヤーと電気シェーバーの充電器と電動歯ブラシの充電器がつながっている
「あれ・・・?ママー!洗濯機ってどこに刺さってるの?」
「えーママ知らないわよ?パパが知ってるんじゃないの」
「俺も知らないよ・・・」
家族で揉めている
「ったくしょうがねぇな・・・ってか洗濯機から出ているコードたぐればいいだけじゃないか」
と今更気がつきコードをたぐるが
「・・・刺さってないな・・・試しに刺してみるか・・・」
とコンセントに刺すと
「動いた・・・おい!折本!動いたぞ!」
「比企谷君、ここにいるのは全員折本だからそこは『かおり』っていってくれないと・・・ってマジで動いてる!きみすごいな!」
「いや、ふつうにコンセント刺さってなかっただけなんですが・・・」
「え?そういえばパパ、この電気シェーバー見覚えないんだけど・・・」
「ああこれ?通販で安く売ってたから買った、せっかくだからここで充電しようと思って充電器を刺そうと思って・・・あ!俺が原因だわ!」
「もうパパったらーおっちょこちょいなんだからー」
「マジ受ける!」
家族で大爆笑している
「比企谷君すごいな!一家に一人ほしいね!かおりやるから家に来ればいいのに」
「ほんとうね~」
「パパもママもやめてよーねえ比企谷?ウケるね!」
「いやウケないんで、しかも俺こいつにフラれてますから、それより早いとこ修理キャンセルしないと電気屋さん来ちゃいますよ?出張費かかりますよ?」
家族のテンションにちょっとついていけない比企谷
「え!かおり!振ったのか?いかんなー見る目無いなー、悪いね、こんな娘で!悪いついでに比企谷君にしめの連絡をお願いするか!」
「なんなんすか、テンション高すぎでしょう、はー仕方ないっすね、んじゃあえーっと連絡先は・・・」
とりあえずコールセンターに連絡し担当者の連絡先を教えてもらう
「あーもしもし?折本ですけど・・・洗濯機直りましたんで・・・コンセント抜けてましたんで修理は取り消しで・・・はい、よろしくお願いします、ありがとうございました」
「比企谷すごいね!なんか大人っぽい!かっこいい!」
「うむ!なにかお礼をしないといけないな!」
と家族で固まってなにやら話をしている
「んじゃ比企谷君、一日うちの娘貸してやるから好きにしたまえ、あーでも年相応の遊びをすることだな!でもまあアレだ!避妊すれば・・・」
「ちょっとパパ!んもーごめんなさいねパパが下品なこと言っちゃって!ほら!かおり!軍資金あげるから比企谷君といっといで!あと次告白されたら断っちゃダメよ!」
「フフフ、マジウケる!うちの家族ウケるっしょ?いっつもこんな感じなんだ」
ケラケラと笑う折本
「いやいつもお前を差し出してんの?それやばくね?」
「何言ってんの!比企谷だからだって!ほら行くよ!」
折本は比企谷の手を引っ張り外へ駆け出す
「誰かに見られたら困るだろうが・・・」
「えー!比企谷と私は友達じゃん!友達と遊ぶことっておかしくないじゃん?もしかして気にしてんの?やっぱあの二人?ちょっとの浮気ぐらいいいじゃん!」
「だから浮気とか誤解を招くような言い方をするなよ、大体あいつらと俺は・・・」
「比企谷の理屈っぽいことマジ受ける、ほら行くよ!」
「おい待てよ!引っ張るな!」
結局その日一日中考えるな感じろと言わんばかりに折本に振り回され、帰る頃にはくたくたになる比企谷だった。
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奉仕部にて
「ヒッキー、休みの日どこにいたの?」
携帯をみていた由比ヶ浜が突然比企谷へ聞く
「どこって・・・そりゃあ色々だが・・・なんだよ・・・」
ドキッとする比企谷
「ふーん・・・色々なんだ・・・」
「どうしたの由比ヶ浜さん?」
「かおりんからメールが来たんだ、もしヒッキーが浮気したら許せるかって」
「ブホゥ」
飲みかけのお茶を吹き出す比企谷
「んでかおりんは『それとは関係ないけど休日友達と一緒に遊んで楽しかった』って、久々にあった中学のころの同級生と遊んだんだって・・・これってどういう意味かなぁ?ヒッキー」
「比企谷くん?ちょっとお話をしましょうか?」
「べつに俺が誰かと付き合ってるわけじゃないだろうが!俺は無罪だ!折本が悪い!」
主張する比企谷に向かって雪ノ下が、一気にまくしたてる
「別に私たちも付き合ってるなんて一言も言ってないでしょう?ただ自粛すると言っておきながら私たちに内緒で休日、それも一日中折本さんといったい何をしたのかちょっと興味があるだけなのよ?もちろん私たちに比企谷くんを拘束する権利がないのは十分承知の上よ?それに別に比企谷くんをどうこうしようとしてるわけではないわ、一般的な女子高生と男子高校生がこっそりまるで隠れるかのように二人で会って遊びに行ったという事実を確認したいだけであって別に嫉妬しているとかうらやましいとか、私も比企谷くんと遊びたいとか思っているわけではないのよ?なんで私に家の家電は壊れてくれないのか、とても疑問なのよ、日本の工業規格はJISというのだけれどこれはとても優秀なのはご存じ?これは誇るべきことのなのだけれど、周りの人が休日に比企谷くんと二人っきりになっているという事実に私だけちょっと疎外感を感じているだけで決してやましい気持ちではなくて単なる事実確認をしようとしているだけなのわかる?わかるわよね?比企谷くん?」
しかし言葉の最後の方は何故か赤くなる雪ノ下
「お、おう、いったい何を言っているのかまったくわからんことがわかったが・・・顔が赤いがどうした?」
「か、顔が赤いのは暑いからよ?そそそれより由比ヶ浜さん?小町さんへの連絡は?」
「とったよ!小町ちゃんからヒッキーを好き放題していい許可もらった!」
「では始めましょうか・・・被告人前へ」
「クソ!折本の野郎・・・」
折本家で会った内容を事細かに説明され閉口する比企谷
「コンセント・・・そう、その手があったのね・・・ック!なんで思いつかなかったのかしら・・・さっそく・・・・」
とボソッとつぶやく雪ノ下だったが
「まあ、あんなくだらない間違いするのは由比ヶ浜ぐらいだよな、なんかお前の母ちゃんもほんわかしているし」
「んもう!どういう意味だし!でもそうかも、結構ぼーっとしているときあるからなぁ」
「まあ雪ノ下はその点しっかりしてるからそんなことはないよな」
「え!?ええ!もちろんそうね!そうよ、そんなことおきるはずないでしょう?」
とつい言ってしまう
「しまったわ、これでは『うっかり抜けてた気が付かなかった』なんて言えないじゃない・・・」
ガッカリしたように肩を落としてため息をつく
雪ノ下雪乃の家電はいまだ健在なのであった。