ある電気屋の記録   作:もよぶ

17 / 22
今回葉山です。
彼がおかしくなった経緯をちょっと加筆しました。

電気屋は仕事なので深くかかわらず速攻退散。
比企谷は全力で拒否しまくったのでなんとか持ちこたえた腐海の海老名ハウスですが、お人よしの葉山は・・・

と言った所です。




CASE17 葉山家のBDレコーダー

今日のお客は葉山さん、ブルーレイレコーダーが動かなくなったらしい。

基板とかやられたかなと考えてたらあっというまに到着だ、なかなかきれいなお宅だ、ガレージがでかい、お金持ちっぽい感じが伝わってくる。

 

~~~~~~~~~~~~

 

まだ電気屋が比企谷達の家を回る前のこと

 

ホームルームの時間

「今日は海老名は休みか・・・だれかこのプリント届けてくれないか?」

本日は海老名は休み、三浦の情報によると『締め切りが近くてお風呂に入る時間もないぐらい忙しい』とのこと

結局葉山が担任からプリントを届けてくれと頼まれることとなった。

 

「まあ仕方ないか・・・」

真っ先に三浦に連絡したら前述の情報と

「ゴメン隼人、あーしと結衣、補習だし・・・」

との回答、そんなわけで結局葉山が行くこととなった。

「姫菜の家に行くのも久しぶりだな」

 

学校帰り一人で海老名の家へ向かう葉山、行ったことがあるとはいえ一緒に遊びに行った際、帰りに家の前まで送ったりするぐらいで実際には家に入ったことは無い。

ただ気になったのは見た目は普通の家なのだが玄関や小さな庭先にあまり生活感が無いことにあった。

 

「ま、姫奈の趣味もアレだし、両親もインドア好きなんだろう」

大して気にもせずインターホンのボタンを押す

 

ピンポーン

 

「・・・あれ?留守か?」

もう一度インターホンを押すが反応がない

 

しばらくするとキィとドアが開くと海老名の父親らしき人が出来た。

 

「やあいらっしゃい」

「愚腐腐腐腐、姫奈、やっぱり本物は違うわね、インスピレーション湧きまくり!」

後ろでは母親がスケッチブック片手にこちらを見ながら何かを描いているようだ。

明らかに異様な雰囲気を感じる

 

「初めまして、葉山隼人と言います、今日は姫菜さんにプリントを届けに来ました。こちらです」

と挨拶をしてプリントを渡す。

 

「やあ、ありがとう、君の話は姫菜から聞いてるよ。まあ入りたまえ、ところで君は腐った趣味に興味はあるかい?」

「え・・・?腐った?いや別に・・・」

 

「・・・そうか・・・まあ色々話もしたいし、上がりたまえ」

いつの間にか肩を抱かれ強引に家に上がらせられる。

 

「姫奈・・・玄関に鍵を・・・はちはやをじっくり本人に教え込むから・・・」

うっすらと笑みを浮かべている海老名を残し扉はバタンと閉じられる。

 

葉山がその家を出たのは実に数時間後、海老名が選んだという一枚のDVDを片手に葉山はその家を後にしたのだった。

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

インターホンを鳴らすと奥さんが出てきた、なんでも問題のブルーレイレコーダーは息子のなんだとか、伝票に記されている型番は結構上位機種だ、流石金持ち、そういうのを子供に買い与えてるとは。

「こちらです・・・隼人、電気屋さんが来てくれたわよ?」

 

息子の部屋に案内される、出てきた息子は金髪、ヤンキーかと思ったらなかなか格好のいいイケメンだ。

「ありがとうございます・・・どうぞ・・・」

 

と部屋に案内される、少々浮かない顔だ、ははあレコーダーが壊れたからダメージ受けてるのかな?

ちらっと見た部屋は整頓されており、かなりシンプルにまとまっている、おお!ここにもジョブズのポスターが!流行っているのか?

あの八百屋クレーマーと違ってこっちの方が数倍意識高い系の部屋に見えるなと勝手に思う。

 

話を聞くと、どうやら入れたディスクがとれなくなったそうだ、こういうのは緊急用の穴に針を突っ込めば開くのだが、偶にそれも壊れて開かない場合もある。

というか最近のモデルはなぜかそれ自体がないものもあるので注意が必要なのだ。

レンタルしているものが出てこなくなるとそれこそ延滞料を払わないといけなくなるのでお客も必至だ、ちなみに延滞料かかったことについて金を払えとごねる客もいるが、んなもんはメーカーは絶対に払わないのであしからず。

 

今回の場合、保証がまだあるようだからドライブユニット交換だな、そうすりゃ確実だ

「母さん、終わったら呼ぶから・・・」

と隼人君は母親を帰した。

 

「えーっとこれですね?」

レコーダーを引っ張り出しさっそく分解、ドライブユニットを取り出して、ちょいちょいいじるとぱかっと開く

「はい、取れました、こちらがディスク・・・」

うーん、このディスクに印刷されている肌色率の高さ、これどうみても18禁だよなぁ・・・

ぱっと見この隼人君未成年にしか見えない、制服が壁にかかっているので高校生なんだろう、中学にしてはガタイが良すぎる。

 

「あ、ありがとうございます!」

隼人君、俺の手からぱっとディスクを奪い去っていきました。

今のご時世ネット通販があるからああいうのも手に入りやすいんだよねぇ

さては元気がなかったのはこれを見られるからだったのか?

 

大丈夫だ、秘密は厳守するのが鉄則だし、この手のは日常茶飯事だから「きっと業者の人は社内で笑い話にしている」なんてことは絶対無い仮に社内で言ったとしても「だから?」といわれて終わりだ。

 

それよりやたらごねたりクレームを入れる客の方が色々言われているからな?

 

そう思いながら作業開始、といってもユニット入れ替えるだけだだからさっさと終わる。

レコーダーをもとの位置に戻そうとしたら、何か引っかかって入らない、引っ張り出してみると先ほどのブルーレイのパッケージらしきもののようだが・・・

 

『俺の彼女がクラスの陰キャに寝取られるまでの一週間

部活の後輩マネージャー編

クラスメイトの巨乳ギャル編

清楚な幼馴染姉妹編

豪華三本立て!!!!』

 

なんだこれ・・・

 

「あ!すみません!」

またぱっと奪い取られる

ふふふ、恥ずかしいようですな、この年頃ならば仕方がないね、しかし寝取られものかぁ、俺は好きじゃないんだよなぁ、かわいそうなのは抜けないよ。

ちなみに『かわいそうなのは抜けない』で検索すると100万回生きた猫の表紙が出てくる、なぜアレにこのセリフを入れたのか理解に苦しむが、何故か雰囲気がマッチしているあたり考えた人のセンスの高さが伺われる。

 

「よかった・・・」

よかったね隼人君、今日のおかずには困らないね。

と思っていたらノックの音が、隼人君ディスクをパッケージにしまうとあっという間に布団の中に隠す。

素早い!

 

「どんな感じでしょうか?」

父親が心配して様子を見に来たようだ。

「ええ、今しがた終わったところですよ?」

 

「そうですか、助かりました、ちなみに何が原因だったんですか?」

興味本位なんだろうか、ここは彼のメンツを保ってやらねば

 

「ええ、映画のディスクが取り出せなくなっていたようです、レンタルのディスクですと摩耗したりしていてまれに取り出せなく物があるんですよ」

とまあ適当なことを言っておく、実際ディスクに貼ってあるシールのせいでひっかかるなんてのもあるしな。

 

「そうでしたか・・・おい隼人、映画見るときは下のリビングで見ればいいだろ?アレなら前引っかかった時取り出せたから安全だろ?」

「あ、ああ今度からそうするよ・・・」

 

うーん、あれを家族で見るとなると速攻家族会議が始まるよね

思春期の男子は色々大変だね。

 

適当なディスクを拝借し動作チェック、うん大丈夫。

「んじゃサインお願いします」

隼人君がサインをしてくれた

 

「本当にありがとうございます、とても助かりました」

隼人君から深々と頭を下げられた、これで家庭内での彼のメンツは保たれたようだ。

よかったね、今後はリッピングしてPCで見ることをお勧めするよ。

 

「金髪イケメンの彼、彼女の二人や三人ぐらいいそうだけどああいうの見るんだな、しかし幼馴染姉妹とクラスメイトとマネージャーって欲張りすぎだろう・・・

帰ったらネットでどんな内容なのか検索してみようとおもいつつ次のお客へと急ぐ俺だった。

 

~~~~~~~~~~~~

 

俺の彼女がクラスの陰キャに寝取られるまでの一週間のネットでの評価

 

シチュエーションはいいのですが男優の下半身ばかり映っていて女優が見にくかったのです。

星2つ

 

男優のお尻ばかり見せられてもなえるだけです。

あとやたらと男性器ばかり映さないでください。

星1つ

 

「なんだこれ?」

レビュー見ると男優ばかり映っていることに対する苦言ばかりである。

「たまにあるよな、カメラワーク悪いの」

高校生だしこういうクオリティの低いのでも十分なのかね?

 

そう考えつつ俺はストロングゼロを飲みつつ伊集院光にも大好評のファンザの10円動画を漁るのだった。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

その頃雪ノ下雪乃のマンションでは

 

「あら?」

雪ノ下のマンションにて、洗濯中のドラム式洗濯機がピーピーと音を出して止まってしまった。

 

「困ったわ本当に困ったわ、なにもしてないのに動かなくなってしまった。」

何故かニヤニヤが止まらない模様

 

「本当に困ったわ、どうしましょう?」

何故か部屋の掃除を始める雪ノ下、困ったと言いながらキッチンもピカピカに磨き上げ、スリッパも自分のものと色違いのおそろいのものを出してくる。

ソファーのクッションもほこりをはらい、もう一つおそろいのクッションを押し入れから引っ張り出してくる

 

「私ではわからないものね、一応これを持っていってわかる人に聞いてみようかしら?そうねわかる人ならだれでもいいものね」

と何故か鼻歌交じりに型番が書いてある保証書や書類一式をカバンに詰め込む雪ノ下だった。

 

 




ゆきのんよかったね
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。