ある電気屋の記録   作:もよぶ

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全員登場しているのでなかなか大変なことになってます。


CASE20 総武高校奉仕部部室の業務用エアコン

「うへぇー大型空調エラー多発?しかも学校かよ・・・」

 

業務用の大型空調の修理もやっているわけだが、通常会社や倉庫等、平日昼間でであれば大体いつ行っても大丈なのだ、しかし学校となると授業だのなんだので担当者が捕まらなかったり、教室を使うからと作業が出来なかったりと色々厄介なのだ、しかも今のご時世なるべく早く修理しないと色々面倒なことになる。

 

点検も面倒でこういったものは屋上に室外機を並べているのだがどれがどの室内機とつながっているのかがわからない場合が結構あるのだ。

調べるだけでめんどくさい、点検中は室内機と何度か往復する場合があり、点検が終わる頃にはヘトヘトになっているのが常だ。

 

結局訪問時間は授業が終わった時間なのか午後を指定され行くことに。

「えーっと学校に着いたら担当者の平塚先生を呼ぶことってあるな、事務員とかじゃないのか?先生も大変だな」

荷物を積み込み総部高校へ出発である

 

「さて、と入り口はどこだ?」

こういった施設の場合はまず入り口がどこなのかさっぱりわからんので大変面倒なのだ、まさか学生と同じところから出入りするわけにもいくまい、俺の為の下足箱なんぞ無いからな。

 

車で学校の建屋をぐるぐる回ってもいいが部活の時間なのか生徒がうろうろしている、もし車と接触したら大問題である、ここは素直に担当に電話することにした。

 

指示されてきた場所の扉には見覚えのある女性が立っている。

 

「今日はよろしくお願いします・・・あの、もしかしてこの間の電気屋さんですか?」

あれ?どうも見覚えあると思ったら自分で洗濯機破壊した残念美人じゃねぇか、白衣来ているところ見るとこの人化学の教師だったのか

 

「ええ、まあはい、その節はどうも」

「そうですか!確か独身でしたよね?なにか運命的なものを感じますね!」

やけに上機嫌である、運命とかどうでもいいのでさっさと案内してほしいのだが

 

「こっちです!」

学校にはエレベーターがない、よって荷物は階段で運ばないといけないのでやたらとしんどいのである、しかも今回は屋上まで行く必要があるので想像するだけでくたびれる

 

「邪魔するぞー」

ノックもせず教室へ

 

「平塚先生、ノックをと毎回言っていますよね?」

中にいる人は若干キレ気味のようだ、まあ当たり前だなと思い俺も入ると

 

「あ・・・」

「え?・・・」

「あれ?」

 

おい見覚えありすぎる連中が3人がいるんだけど?

 

「エアコンの修理の人が来てくれたぞ!さあ諸君!エアコンの下の机を片付けたまえ!」

この学校、エアコンは教室の後ろにあるのだが、ここの教室は普段使ってないのか教室の後ろに机が詰まれている模様

 

「比企谷くん、お願いね」

「ヒッキー頑張って!」

「比企谷!頼んだ!」

 

「なんで俺ばっかりなんですかね・・・」

ぶつくさ言いながら机を運ぶ比企谷君、まあ女性にやらせるわけにもいかんしな

 

「では、点検をさせていただく前に、屋上の鍵を開けてほしいのと、このエアコンのブレーカーの場所を教えて下さい」

こういった業務用の大型のエアコンは電源スイッチというものがない、代わりにブレーカーで電源の入り切りを行うのだ、しかもそれは大体遠く離れたところにあって探すのが大変めんどくさい、代わりに探してもらうのが吉である。

 

平塚先生にお願いすると調べてくると言って出て行ったので戻ってくるまでの間点検の準備を行うことにした。

 

故障内容はエアコンが全く動かないとのこと、リモコンで動かしてもエラーコードがでて動かない、エラーコードの内容は基板間の通信異常、モーター異常、水位異常、センサーの異常警報と複数のエラーが出ている状態だ。

ネズミでもかじったか?

 

しかしずいぶんとこいつら静かだな?

三人ともバラバラなことやっている、特に両端の雪ノ下の妹さんと比企谷君、とても変態猫プレイをしていたように見えんのだが?

あと真ん中の子はやたらと比企谷君にアピールしてたのに学校ではしないんだな。

 

本当に何の集まりなのか見当がつかない、文芸部にしちゃ真ん中の由比ヶ浜?って子は携帯いじっているだけだし、読んでいる本以外なにも見当たらん、ただ紅茶のいい匂いがするだけである

 

「お待たせした!屋上は開けてきました!あとブレーカーはこちらです!」

と平塚先生の案内でブレーカーの位置まで案内される

 

「助かりました、では点検を続行させていただきます」

俺は室内機のブレーカーを切りに行くと次に室外機の状況を確認にいくことにした。

 

~~~~~~~~~~~~

「あの電気屋さんこんなことまでやるんだな」

「そうね、色々やるみたいね」

「すごいねーあたしなんかちんぷんかんぷんだよ」

 

「由比ヶ浜の場合は何もかもがちんぷんかんぷんだろうが」

「んもーどういう意味だし!」

といつものやり取りをしているとノックの音が

 

「先輩!大変ですー!」

「おにいちゃん助けてー!」

一色と小町が駆け込んでくる

 

「一色さん、小町さん?ノックぐらいしなさい・・・」

「雪乃先輩!そんなこと言ってる場合じゃないです!海浜の会長が乗り込んできたんです!受験で忙しくなるから最後の最後に軽いイベントを合同でやろうって!もう助けてくださいよー!!!」

 

と一色と小町は比企谷へ泣きつきそのまま抱き着こうとするが

「いろはちゃん?どさくさ紛れにヒッキーに何をしようとしてるのかな?」

由比ヶ浜に捕まえられる、しかし小町は抱き着くの成功した。

「よしよし、大丈夫だ、お兄ちゃんが付いているからな」

「ヒッキーキモイよ・・・」

「先輩、ちょっとどうなんですかそれ」

 

とジト目で睨まれる比企谷だったが、どこ吹く風である、そして開いている扉から海浜の会長たちが入ってきた。

 

「なんでそちらの生徒会長はこちらがサジェストをしたとたん逃げ出したんだね?エスケープするのはやめていただきたい」

「比企谷?きちゃった!てへ」

「比企谷君、こんにちは」

と後から入ってきた玉縄、折本、仲町である。

 

「なんでお前らが・・・ってか折本、あざとく言おうとしてもダメだからな?お前だけ帰れ」

「うわ!比企谷ひどすぎ、ってかあたし帰していいの?会長置いてくよ?」

 

「それはもっと勘弁ね、折本さん、あなたが責任をもって面倒を見るべきだわ」

と雪ノ下

 

「君たち、人を何なんだと思っているんだね・・・ディスカッションしに来たんじゃないか・・・」

「会長、この人たちに逆らわない方がいいですよ?特に比企谷君には」

と仲町は玉縄へ釘を刺す

 

「ま、まあ君たちが少々スパイシーな言動をするっていうのは身をもって知っているからね・・・それでいろはちゃん、今回も彼らが協力してくれるのかな?」

 

「おいまて、おれはなに「もちろんです!」」

「そうです!うちのお兄ちゃんに任せてください!」

比企谷が否定しようとするが一色と小町がそれを制して言い切ってしまう

「まじ!比企谷!さっすがー!頼れる男は違うね!ね!千佳!」

「うん!そうだね!比企谷君よろしくね!」

 

「私はなにも言ってないのだけれど・・・」

こめかみへ手を当ててため息をつく雪ノ下、由比ヶ浜はあきれたように笑っている。

「どうすんのヒッキー?」

「どうもこうも・・・先生、こういうのってどうなんすか?」

「君達に任せる、責任は私がとる、協力するにしろしないにしろ君たちの好きにやり給え」

エアコン修理の立ち合いで来た平塚先生は暇なのかまだ部室いた模様

 

「だとよ、部長さん、どうする?」

「はー、困ったわね・・・一応話だけでも聞くわ・・・」

「流石雪乃先輩!そういうところ大好きです!」

というわけで話を聞くことになったのだが、例によって玉縄ゾーンが展開され皆辟易することになるのだった。

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屋上にて、エアコンの室外機のチェックにかかる、エアコンの本体は室内側と思われがちだが実は外の機械が本体と言ってもいいのである、コンプレッサー等の心臓部があるのだから当然といえば当然なのだ。

 

しかもこのタイプのエアコンは一つの室外機で複数の室内機にガスを送るマルチエアコンというタイプだ、このタイプの点検修理は正直苦手だ、一般家電と違ってスケールがでかすぎてぶっちゃけ仕組みがよくわからん、コンプレッサーなんぞまるで樽である、でも仕事なので仕方がない。

 

「さーって、あの教室の室外機は・・・これかな?」

と室外機の外装を外して基板をチェック、ここには詳細なエラーコードが表示されるのだ。

「はーなるほど、室外機の方にはダメージはないのか?」

 

最も同じ室外機につながっているほかの教室は絶賛稼働中なのだから恐らく問題は無いのだろう

「一応出ているエラーコードと場所をメモしてっと」

これで再度室内機側へもどってもっかい確認だ。

 

~~~~~~~~~~~~

「はーい失礼します」

と俺が再度教室に入ると

 

「人が増えてる・・・しかもあいつ八百屋の息子じゃないか?」

あの御託を並べるクレーマーがいた、たしか玉縄?だったっけ?なにやら比企谷君達になにかを懸命に説明しているようだが、やはりあの手が気になる、インシュロックで固定してやろうか?

 

ともかく構ってる暇はないので脚立に上がり室内機に頭を突っ込んで確認だ

「うーんこれって・・・」

 

予想通りネズミにやられたようだ、配線はかじられ、モーターはそのせいで焼けている、何より基板の電源ラインのところでネズミが死んでいる、感電死した模様

 

「やれやれ、好き勝手食い散らかした後自爆したのか、よくブレーカー落ちなかったな、しかしこれ下の子たちに見せたら大騒ぎだぞ」

配線程度なら繋ぎなおせばいいが根元からかじられたりすると交換になる、モーターはやばいので交換だ、基板も同様である

 

「うへぇーめんどくさいなぁ・・・」

業務用空調は下からアクセスする機種ばかりなのだ、つまり上を向いて作業をすることになるのでとても疲れるし目にゴミは入るしなによりいろいろ落下してくる危険性があるのでとても面倒なのである。

 

「一応部品もってきてるけど・・・やっていいのかな?」

後ろを向くと先生は教室の隅で八百屋の息子こと玉縄君と比企谷君達がもめているのを黙ってみているようだ。

「聞いてみるか・・・」

と平塚先生に聞いてみたらやってくれということだった、終わったら見積もりと請求書同時に送ってくれとのこと、変な話に聞こえると思うが、結構これは一般的な話である。

どの道修理は絶対するとわかっていても組織というものは建前上稟議書を出して承認されないといけないからだ。

「わかりました。ではかかった分見積書と請求書出しますんで、それと原因ですが・・・」

ネズミが原因というと流石に顔をしかめた、生徒たちには内緒にしてくれとも言われてしまったな。

まあ高校なのでお菓子持ち込んでその食いカスに集まってきたのかもしれない。

 

余談だがこれもまた都会では普通である、とある誰もが知ってる製造系の大会社もこれのせいでオフィスがネズミの巣窟になってエアコンからPCからかじられたということもあった、その為長期休暇中は強力な消毒剤を全館で噴霧するので物理的に建屋に入れなくなるのである、おかげで休日出勤どころか俺たちも入ることができないから点検の時期には注意が必要なのだ、死んでしまうからな。

 

「まず部品を外していくか・・・」

センサーや基板関係は軽いのでいいがモーターは重いので注意だ、でもモーターを外す前に色々外さないとモーターが外れ来ないのである、エアコンの水受けも業務用となると大きいので外すのが大変だ。

 

と悪戦苦闘していると教室に来客があった模様

 

「やあ、比企谷、優美子と海老名がこの間のお礼をしたいってさ」

やってきたのはあのエロディスク君こと葉山君だ、その隣には女王様こと三浦さんと腐女子の海老名さんだっけ、あとその後ろには戸部君だな?

 

聞こえてくる話からすると、どうやら比企谷君が立ち会ったときのお礼としてなんか持ってきたらしい

女王様こと三浦さんはこの間と同じことをしていた。

腐女子の海老名さんは何か棒状のものをあげていたがそれには触れるまい、

 

「ちょうどいいですー葉山先輩もー協力お願いできますかぁ?」

女の子が葉山君に声をかけている、この子たしか電子レンジの部品で比企谷君をしばいてた子だよね?

なんかあの時と態度がまったく違うんだが、ぶりっ子とでもいうのか?

 

「うん、その前に比企谷ちょっといいか?」

葉山君は比企谷君を連れてなぜかこっちにくる、脚立の下あたりまで来ると二人でぼそぼそと話し始めた。

ちょっと邪魔なんですが・・・といっても俺も今手が離せないし、重いモーターはさっきはずしたからまいいかとほっとくことにした、声が小さい為かほかの人までは届いてないようだが俺には丸聞こえである

 

「比企谷、結衣といろはから話を聞いたんだが、結衣の家で結衣の母親と食べ比べだとかいってなんかやったんだって?あといろはにもだいぶいやらしいことしたそうじゃないか」

 

「まて、あいつらが勝手に言ってるだけでそれは誤解だ、俺はなにもやってない」

「あと陽乃さんから聞いたが雪ノ下さんにも何かとんでもないことしたんだって?詳しいことは聞かされてないけどさ」

「それはお前に関係ないだろ」

 

なんか揉めてるな、まあ比企谷君はドンファンだからねー

 

「関係大有りだ、雪ノ下さんは俺の幼馴染だし、結衣はクラスメイトで俺たちのグループの一員だ、いろはも部活のマネージャーを一生懸命やってくれている、君がそんな態度だと俺にも考えがあるぞ」

 

ん?幼馴染とクラスメイトとマネージャー?どっかで聞いたな?

 

「んだよ、陰キャでボッチの俺にトップカースト様がなんかするってのか?これ以上いじめないでくれますかね」

「君が陰キャ?は!笑わせてくれるな、雪ノ下さんと結衣といろはが君をどう思ってるか知らんわけじゃないだろ?」

 

おい、なんかものすごく聞いたことあるシチュエーションだと思ったら葉山君が持ってたエロディスクそのまんまじゃないか?

しかしあれ見て興奮ってどういう・・・?

 

と室内機の部品を外しながら思っていると下ではなにやら揉め始めぼそぼそとおとなしくしゃべっていたのに状況が一変、どうも葉山君が言い過ぎたのか比企谷君を怒らせてしまった模様

「おい葉山、言っていいことと悪いことがあるだろ!」

比企谷君激高してるな、

「比企谷・・・覚悟しろよ・・・」

と葉山君自分のワイシャツのボタンをはずしていく

「てめぇ!」

葉山君の胸倉をつかんだ。

 

ってか脚立の下で揉め事はやめてほしいんですが・・・頭突っ込んでるせいでよく見えないがほかの人も静まり返っているみたいだし

 

ちらっとみたらシャツの胸の部分をつかまれて葉山君が胸元をあらわにして若干のけぞっている、これはやばいなと思ってたら。

 

「姫菜!今だ!」

 

「はい!いいね!はちはやいただきました!激高するヒキタニくん!物憂げにする隼人君!いい!すごくいい!なんか写真を撮ってるみたいだ。

何が起きてるんだ?

「いいよー、あ、でもヒキタニ君の胸倉もちょっと見せてほしいな」

 

「わかった、比企谷そのままの姿勢で」

「お、おう?」

と比企谷君のシャツのボタンを外す葉山君

 

「よしこれでいい、さあ写真を撮ってくれ」

と写真をとられまくる

 

「隼人、いったい何をしているんだし・・・」

三浦さんの声が聞こえるな

「優美子、ちょっと姫菜の資料に使う被写体になっているだけだ、大丈夫、誰も傷をつけたりはしない、俺は冷静にちゃんと周りをみているからね、もちろん優美子のことも見ているから心配はいらないよ?」

「隼人・・・」

照れているのか、なんかちょろすぎないか?

 

「おい、いったい何がどうなってるんだ?」

比企谷君がうろたえてるな、当然だな、おれもようわからん

 

「はい!次は肩を組んで!隼人君もっとヒキタニ君に顔を近づけて!そう!それ!」

「・・・さっきは悪かったね、こうでもしないと君は俺の胸倉つかんだりしないだろ?それじゃいい感じの写真が撮れない」

 

「まるで意味が分からんのだが」

「・・・ちょっと前に姫菜の家に俺一人でプリントを届けに行ったんだよ、その時に彼女のお父さんに家に招かれてね、色々素晴らしいことを教えてもらったんだ」

 

「おい、それって・・・」

葉山の首がギギギと比企谷の方へ

 

「比企谷、バイはいいぞ、楽しいことが人の二倍だ、この間手に入れたAVに君とそっくりのシチュエーションがあって、君のお尻を想像できてすごくよかった、すばらしい作品だよ、君みたいな人も幸せそうだったし今度一緒に見ようじゃないか」

「おい!やめろ!あと顔が近い!」

「いいねー隼人君、もっと!もっと顔を近くに!」

 

そういえばレビューにあったな、男優の下半身がどうとか、比企谷君のお尻目当てか・・・

 

「比企谷、大体君も戸塚にそうおもってるだろ?」

「ちがうな、俺の場合イエス戸塚ノータッチだ」

「なんだ、やっぱり君とは仲良くできそうにないな」

「奇遇だな俺もだ、あと鼻息がかかってるからもっと離れろ、一光年ぐらい」

 

なんか男の友情みたいな雰囲気だがいろいろ間違っているな、というかいいかげんこっちもやられた部品を外し終わったので祖手に出たいのだが、二人とも脚立の下にいるので大変邪魔である

 

「あーお取込み中すみませんがもう少しそっちでやっていただけると・・・」

というと

「あ、はいすみません」

あっさり動いてくれた、助かった

 

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外した部品を持って教室を出る。

 

やれやれ、バイでもホモでもゲイでもいいが無理やりはだめだぜ?

と俺は壊れたエアコンの部品を持ちいったん車まで戻ることにした。

階段を下っていくと見覚えある子供とその親と思われる人とすれ違う。

 

「いい?留美?お母さん忙しいから後は平塚先生に頼んでるけど、ちゃんとお礼言うのよ?」

「うん、先生にも八幡にもお礼いう」

そういった女の子たしかプリキュアの女の子だな。

 

でも今行ったら教育上よろしくないところに遭遇するのでは?

まあいいかと俺は車のところまで戻り新しい交換部品を持ちまた教室へ、ねずみの死骸は部品の中に突っ込んであとでそのままゴミ捨て場行きである

 

外した部品を持ってきたときは適当に持ってきたのだが、さすがに交換するものを適当に持っていくわけにはいかない、部品は段ボールで個別に梱包されているので大変かさばるのも問題だ。

 

「さてと部品結構な量だけど地道に運ぶしかないな」

段ボール箱を重ねてよろよろと運び込むことにした。

 

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電気屋が出て行ったあと

 

「ちょっとあいつやばいんじゃないか?」

葉山から解放された比企谷、雪ノ下へ苦言を申し立てに行く。

 

「私に言われても困るのだけれど・・・何を話しているかよく聞こえなかったけど、さっきは一時どうなるかと思ったわ、もう大丈夫なのよね?」

「聞こえなくて正解だ、そして大丈夫だけど大丈夫じゃないな」

頭を抱える比企谷だったが

「いや、大丈夫だよ雪ノ下さん、俺と比企谷はベストフレンド!なにしろ俺達は突き合う仲だからな!」

「お前しゃべんな、ちょっと考えまとめるからそこに正座してろ」

 

「放置プレイか、比企谷は高度なプレイを要求してくるんだな・・・いいだろう、任せろ!あと優美子!これは俺の試練だから口出し無用だからな!」

とサムズアップしながら正座する葉山

 

「ブフッ比企谷が葉山君を正座させるなんてウケんるんですけど」

「えー葉山君なさけなさすぎ、ちょっと幻滅だな」

笑っている折本と残念な顔をしている仲町だったが

 

「うるさい折本、おまえはお宅の会長から、イベントでやりたいことを具体的に聞き出して箇条書きで書き出せ、手段は問わん、友達の頼みだからできるよな?もうこっちはいっぱいいっぱいなんだよ・・・」

とまたも頭を抱える比企谷

 

「あ!比企谷とうとう友達って認めてくれた!んじゃあしょうがないね、ほら千佳!会長こっちに連れてきて具体案を引き出すよ!色仕掛けとか使ってもいいってさ!」

「比企谷君の為なら私頑張る!」

と気合を入れる仲町

 

「おまえらそこまで言ってないだろうが・・・あとお宅の会長なんか顔を赤らめてるぞ、一色、小町も一緒にやれ、本来はお前らの仕事だろうが、とにかく頼んだ」

と机に突っ伏す比企谷

「ヒッキー大丈夫?疲れてるの?」

と由比ヶ浜

「パトラッシュ、僕はもう疲れたよ・・・」

顔を上げずうめくように比企谷はつぶやくのだった。

 

回りはワイワイと騒いでる中さらに来客がある

 

「比企谷いる?」

「ちょっと失礼するよ」

 

入ってきたのは相模と川崎

 

「あれ?さがみんとサキサキ?珍しいね?どうしたの?」

由比ヶ浜が対応する、ちなみに比企谷は雪ノ下に疲れに効く紅茶とういうのを淹れてもらっている状態だ

 

「うん、うち比企谷にこの間のお礼をしに来たんだけどね・・・」

「あたしもお礼してなかったし・・・」

 

「あ!さがみん!さきさき!お菓子作ってきたの?うわーすごい!ヒッキー!見て見て!」

「別に気を使う必要ないっつーのまったく・・・」

と比企谷は顔も上げない状態

 

「いいから!うけとれっての!比企谷のくせに!」

と言うと相模が比企谷へ手作りお菓子を押し付ける

「あんた?何様?大体いつもあんたは比企谷の方を見れば悪口ばかりじゃない!それを・・・」

と川崎はそれを見て若干キレ気味である

 

「だって仕方ないじゃん!あいつのこと話そうとするといつも悪口になっちゃうんだから!だからその罪滅ぼしも兼ねてあいつが苦手なトマトを克服できるような料理考えたけど食べてもらえる機会なくて・・・って!!!うちのことよりあんたこそなによ!」

 

「あたしだって得意料理とか知ってほしくて前の日から準備を・・・ってあ!」

二人とも真っ赤になって黙ってしまう。

 

「別にお礼とか当日にしてもらっただろうが、うまいもんしこたま食わせてもらっただろ、あれで十分だっつうの」

比企谷は顔だけ向けてめんどくさそうに言うがそれを聞き流せない人が一人

「お礼?うまいもん?聞いてないのだけれど?相模さん?川崎さん?どういうことかしら?」

とちょっと怖くなる雪ノ下

 

「二人とも、そこに座りなさい?いえ別に何かしようとしているわけでは無いのよ、ただ修理に立ち会ったとしか聞いてないからあなたたちの口から本当はどうだったか詳しく聞きたいだけなのよ?べつに色目使いやがってとかこの泥棒猫だとかそういうことは思ってないの、彼とどういちゃついてどういうお料理を出したのかということを詳しく聞きたいだけで別にあなたたちを追い詰めようとはみじんも思ってないのよ?わかる?わかるわよね?」

 

雪ノ下が相模と川崎と話をしようとしたところにまたも来客である。

 

「ごめんなさい、比企谷君いるかな?うちの娘がどうしても直接お礼を渡したいらしくて」

と今度は鶴見留美をつれた鶴見先生が入ってくる

「では平塚先生、あとはよろしくお願いします」

先生は留美をおいておくとそのまま出て行った。

 

「八幡!この間はありがとう!これ作ってきた、食べて?」

と留美もお菓子のようなものを持ってくる

「お、ルミルミか、しょうがないなこっちにこい」

するとそのままナチュラルに比企谷の膝に座る留美

 

「あれ?ヒッキー?なんかおかしいな?」

「比企谷くん?どういうことかしら?」

「あんた・・・」

 

「ちょっとマテおまえら!相手は小学生だろうが!マジになるな」

「そう、八幡は私の物だもんね?」

「うん留美、ややこしくなるから黙ってようか?」

 

「比企谷俺もいるぞ!」

とサムズアップする葉山

「お前はもっとややこしくなるからしゃべるな!」

 

「ともかく『おはなし合い』がみたいね?」

「ヒッキーはやっぱり警察行きかぁ・・・」

 

「もう疲れた・・・」

またも机に突っ伏す比企谷だった。

 

~~~~~~~~~~~~

 

 

よろよろになりながら部品を担いで教室に戻ってみると

「また増えてる・・・」

 

どうもテレビの時の自取りの女の子とブラのワイヤーが洗濯機に引っかかってた女の子も来ていた。

さっきすれ違ったプリキュアの女の子もいるな

「結構な人数だがなにも俺が来る日に集まらんでも・・・」

なにやらみんなお礼だとかで手作りお菓子を持ち込んでる模様。

 

そして雪ノ下の妹さんと何か話をしているようだがなにか雰囲気がただなるぬ感じである

比企谷君は机に突っ伏して死んでいるようだ。

 

謎なのは葉山君だ、何故教室の真ん中で正座を?

 

「まあ俺は教室の後ろなんで関係ないんですがね」

と教室の後ろで持ってきた部品を整理して取り付けにかかる。

外したときと逆の手順で行うので簡単だろうと思われがちだが、取り付けるのは外すときよりも数倍大変だ、やはりネックはモーターである、上を向きつつ重い上に片手で支えて片手でねじ止めするので大変なのだ。

しばらく悪戦苦闘していると

 

「ひゃっはろー」

「こんにちはー遊びに来たよ?」

 

あれ?あの人雪ノ下さんのお姉さんだっけ?

あともう一人は一人暮らししていた人だったかな?

 

「城廻先輩こんにちは、今お茶を出します、姉さん、何しに来たのかしら?出口はあちらよ?」

すげぇ、妹ものすごい塩対応だな。

「えー雪乃ちゃん、お姉ちゃんと比企谷くんと一緒に過ごした仲じゃない?」

 

おおっと!ここでその発言はまずいのでは?

「え?ヒッキーどういうこと?」

ほらそこのお団子ヘアーの女の子ちょっと怖くなってるぞ

「ヒッキー?どういうこと?」

「ああ、雪ノ下んとこ立会いしたのが雪ノ下さんにばれてな、呼び出されただけだ・・・ですよね?」

「・・・ふーん、みんなの前ではってことね、まあそういうことにしておこうか」

 

なんかちょっと怖いな、まあ妹と変態猫プレイをしたとかいろいろばれたらここにいる女子全員に刺されるよな。

 

「ところで隼人?そっちはどうだった?ってなんで正座してんの?」

「陽乃さん、ありがとう、無事比企谷と突き合う許可が貰えたよ、今は比企谷から高度なプレイを要求されているところだ」

 

「隼人・・・ヒキオに酷いことされてるようにしか見えないんだけど本当に大丈夫?」

 

「うん、優美子大丈夫だよ?俺は比企谷と仲良くしたいだけだ、もちろん優美子とも今まで以上に仲良くしていくつもりだから心配はいらないよ?」

「・・・隼人」

女王様がまた赤くなったな、ほんとちょろすぎんだろこの人

メガネの海老名さんはさっきから興奮しっぱなしだな、カメラのシャッター音が鳴りやまない模様

 

「許可してないし、付き合うって字が違うしするつもりもない、そしてそこから立つな寄ってくるな!」

「つれないね、俺は君と仲良くしたいだけなんだけどな・・・」

と葉山君比企谷君のお尻に手を回してるようだ

 

「お!おい!おまえ・・・雪ノ下さんあんた知ってて焚きつけたんですか!」

「えーその方が面白いじゃん?AV見つけた時問い詰めたら隼人がかわいそうになったからさ、比企谷くんなら広い心で隼人の『ピー』を比企谷くんの『ピー』に受け入れることできるでしょ?あとお姉ちゃんのことは陽乃って呼んでほしかったなぁ、雪乃ちゃんみたいに?」

 

「え?ヒッキーゆきのんのこと名前で呼んでたの?どういうこと?ってか隼人君ヒッキーと仲良くしたいだけじゃん、なんでヒッキー避けてるの?」

「ヒキオ!隼人が仲良くしたいっていってるし!なんでさけるん?あと持ってきたお菓子早く食えし!」

 

放送禁止用語的なのはスルーなのか?なんかわけわからんことで揉め始めたな。

もう知らんよ俺は、兎に角室内機の部品交換に集中せねばと作業に集中する。

 

とりあえずモーターの交換は終わった。

次にセンサーと基板や小さい部品だが、これらはそれ自体よりも配線のとり回しが重要である。

細いところを通っていたりするので適当にするとあとで千切れたりほかの部品が入らなかったりするので考えてやらないといけないのだ。

と俺は作業に没頭するがやはり連中はそれを許してはくれなかった模様、次に来た奴が厄介なやつだったからである。

 

 

「八幡!遊びに来たよ!」

 

「戸塚!もう俺は戸塚だけでいいや・・・」

比企谷かなり疲れてる模様

 

「はちえもーん聞いてよー我の父上が新しいテレビ買ってくれないのー」

奉仕部へ飛び込んできた材木座

 

「お前テレビ壊れたから修理するって言ってたんじゃ無かったのかよ?」

「それが保証の対象外だとかでしてくれなかったのだ!ひどいと思わないか?八幡!」

 

「ふーん」

とこちらをちらっと見る比企谷くん

「どこが壊れてそういわれたんだ?」

「画面が突然割れたのだ!なにもしてないのに!そしたら保証対象外だの実費だのと!」

 

おいおい、こいつマジか?

都合のいいところだけ切り取って話すなよな、そしてこっちに気がつきませんように。

と祈ったのもつかの間

「おや?あの人は?」

「業者がエアコンの修理にきてんだよ、それよりだな・・・」

 

「んー?あ!この人見覚えあるぞ!我のテレビどうしてくれる!」

おいこいつなんなんだよ?

脚立の下で喚き始めたのでめんどくさいことになった。

勘弁してくれないかと思った矢先

 

「比企谷くん?これを見て?」

妹さんがパソコンを比企谷君に見せていた

「おい材木座、お前が買ってきたところの保証の規約をホームページで確認したがテレビのパネル割れは対象外ってホームページに明記してるんだが?」

 

「だって我ネットで見たもん!修理できるって」

「それも見つけたが業者が買ったばかりの奴を搬送中に落として割ったとかじゃねぇか、大体お前ごついエアーガンもってたよな?それを部屋んなかで使って割ったんじゃないのか?」

 

「ギクッ!!」

「因みに俺はその電気屋さんに恩義があるんでな、迷惑かけるつもりなら容赦せんぞ?」

「そんな!オロローン!我の40インチテレビがー!我に見方はいないのか!」

床を転がる材木座

 

「いない、そして諦めろ、人生諦めが肝心だ」

 

「くそー貴様!いいもん!貴様の秘密をばらしてやからな!先日我が新しい武器を模索しにちょっと離れたホームセンターに行った時に貴様偶然らを発見したのだ!そこで我は見た!貴様がそこの海浜の女人二人と仲睦まじげに歩いているのを!そして雪ノ下殿とちょっと話をして離れたと持ったら浮気だとか愛人一号二号だとかなんとかぬかしながら歩いておったよな!なんか都合のいい女だとかなんともか話していたよな!」

 

「え?比企谷くん?それはどういうことかしら?」

あれ?部屋の温度がなんか下がったような?

 

あちゃーといった顔をしている折本とこれはヤバいという顔をする仲町

 

「ちょっと比企谷!どういうこと?」

と相模も比企谷へ詰め寄る

「あんた!うちに来た時うちを押し倒して(スマホを奪ってみろと言ったため)大事なもの(スマホ)を奪っておいて、そしてそれ喪失(ばらすぞと言った自撮り写真)してくれたのはどう責任とってくれるの?」

 

「比企谷・・・あんたうちに来た時、誰にも見られたことがないあたしの(ブラのワイヤー)見たくせに・・・」

 

「そうですよ!先輩!うちに来たときなんか初めての共同作業(一緒にお菓子作り主に雑用とこねたりする力仕事)をした上に、無理やり先輩のまずいもの(MAXコーヒー)を飲ませてまずくて飲めないっていったのに味わって飲めだのちゃんと飲んだか確認(残してないか)するだの言った挙句嫌だと言っているのにさらに太いの(ペットボトルのMAXコーヒー)を無理やり私の口に入れて(普通に飲ませようとしただけ)喉奥に突っ込んで(妄想)欲望の限りを尽くした(妄想)責任はどうとってくれんですか!」

 

「ヒキオ・・・あんた、家に来たときはいいこと(IH外した跡をきれいにした)をしていってあたしを満足させてくれたし、お礼にいいこと(手作りのお菓子を押し付けた)もしてやったじゃん?ヒキオってそんなに節操ないんだ?」

 

「ヒキタニ君のおしりとっても魅力的でもう描きがいがあったよ!家族で楽しめた(これは本当)」

 

「えー比企谷君、私の冷蔵庫一緒に選んでくれたじゃん?新婚さんみたいだね!って私が言ったら比企谷君も嬉しそうに(事実)してくれたじゃん、冷蔵庫の色も比企谷君好みの色にしたよね?(事実)」

 

「八幡は私と具合のいい体位(テレビを見る為の座り方)を探しあう仲でしょ?アレの趣味や相性(プリキュア)も一緒だし・・・」

 

「ちょっと!ヒッキーどういうこと!あたしの家に来た時だって・・・あたしとママ(の作ったクッキーや食事)を食べ比べしていったし・・・あたし、(のクッキー)前より食べ応えがあって美味しいって、むさぼってたじゃん!ヒッキー!」

 

「いやー実は比企谷と付き合うのはちょっと無理だけど愛人関係ならいけるかなーってさ!だって比企谷はめんどくさいけどたまに会うと面白いし!ね!千佳!」

「私は・・・愛人じゃない方が・・・ってちょっとかおり!」

 

「比企谷くん・・・?あなたやっぱり・・・」

おお!なんか部屋の一部がものすごく寒いぞ?

特に雪乃さんの回りに雪の結晶の幻覚が見えるのだが

 

「雪乃ー八幡ーにゃーにゃー」

「ちょっと姉さん!んもう!全部比企谷くんが悪いのよ!」

真っ赤になった雪ノ下の妹さんと女性陣は比企谷君を囲んでいる模様

 

「お、おいお前らちょっとこっちくんな!誤解だ!冤罪だ!おい小町!兄を助けろ!」

「えー小町的に義姉候補がたくさんいてポイント限界突破気味だしいいとおもうけど?ほら将来的に喧嘩になった時の予行演習になるじゃん?だからお兄ちゃん頑張って!」

「そうよね、比企谷くんって女にだらしなさそうだもんねー」

「あ!陽乃さんもそう思います?そうですよね、現こうなってますしねー」

「おい!二人ともって!お前らもこれ以上寄ってくるな!」

 

「あーあドンファン一巻の終わりか、刺されたりしないだろうな」

ようやく部品の取り付けが終わった俺はそのまま教室を出てブレーカーと室外機の原状復帰をしに行くことにした。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

「ちょっと!引っ張るな!あと色々あたっているから!おい!どさくさ紛れに変なところ触んな!ってかあたっているから!色々やばいって!」

女性陣に囲まれもみくちゃにされる比企谷、

それを陽乃はニヤニヤとした目でしばらく見ていたが

 

「はーいちゅうもーく、お姉さんから重大発表がありまーす」

と手をパンパンをたたくと場が一気に静かになる

 

「さて、ここでお姉さんから提案でーす!?君たちの大半はもうすぐ受験でしょ?最後にぱっと遊んであとは勉強に集中したくないかな?実はうちが建設にかかわっている温泉付きホテルがもう少しで開店しまーす、そのプレオープンに知り合いを招待してもいいと家の両親から許可が出ましたー!はーい行きたい人はこの指とーまれ!この教室にいる全員行きたい人はみんな招待しちゃうぞ」

と陽乃は叫ぶ

 

「それある!ほら!会長も一緒にいこうよ!ホテルでイベントの内容考えれるじゃん!比企谷も葉山君も協力してくれるって言ってたし!」

「いや、それは・・・やはりみんながいないと・・・」

「最後ぐらい男らしく一人で決めてください」

と仲町に突っ込まれしぶしぶ賛同する玉縄

 

「え?それってうちも言っていいんですか」

と相模

「もちろん!」

「あの、うちの弟と妹もいいですか?」

と川崎

「うーんごめん、際限ないからここにいる人だけで、本当にこの教室にいる人全員招待するから!しずちゃんと私が送っていくからね!」

 

「おい陽乃、私は決定か?」

「あったりまえじゃん!引率がいなかったら大変でしょ?」

やれやれといった顔つきの平塚先生

「場所はどこです?」

「お菓子持って行ってもいいですか?」

「カラオケはありますか?」

陽乃さんに質問攻めである

 

「すげぇな、お前の姉、一声で止めやがった。でも止めるならもう少し早く止めてほしかったのだが」

「まあ姉さんですものね・・・きっと比企谷くんがもみくちゃにされているのを面白がってみてたんでしょう・・・でも凄さで言ったらあなたの方が凄いじゃない?」

 

「なにがだよ?」

「だって私と姉さんがあなたにいろいろしたときに全然襲ってこなかったじゃないの?」

「・・・あんときはこっちも色々大変だったんだよ」

 

「フフフ、それにしても中腰になりながら頻繁にトイレに行ってたのはなぜかしら?」

「お前、知ってていってんだろ、全く」

「なんのことかしら?」

 

「ヒッキーもゆきのんもなにこそこそ話してるの?ほら!陽乃さんホテルのパンフレット持ってきてるんだよ!すごいよここ!見てよ!」

と興奮気味の由比ヶ浜

「受験が終わったら二人っきりでやりましょう?こんどはあなたの望む格好でやってあげてもいいわ?」

と比企谷の耳元でボソッと呟き由比ヶ浜の元へ行く雪ノ下

 

「くそっ!立てなくなっちまったじゃねぇか!」

頭を抱えてる比企谷のところへ葉山がやって来て

「比企谷!温泉で裸の突き合いをしような!」

 

「うるせぇお前が行くなら俺はいかないから「八幡と行くの僕楽しみ!」戸塚、お前の為に行ってやるからな」

「貴様変わり身早すぎだろう・・・あとナチュラルに我をハブらんでほしいのだが」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~

 

ブレーカーを上げ室内機を動作させると室外機の所へ

「やれやれ、本当に騒がしかったな・・・しかし比企谷君は人気者だなぁ・・・」

 

屋上から街の風景を見下ろす、もうすぐ夕方だ。

ここは海沿いだからいい風が吹いてくる。

 

「さて、室外機を戻すか」

俺はカバーを外してむき出しにした室外機を戻すと屋上に鍵をかけ教室に戻ることにした。

 

俺が戻ると教室は落ち着きを取り戻したのか、皆でお菓子をつつきながらお茶を飲んでいるようだ。

軽く動作チェックをする

「うん問題ないな」

荷物を片付け、平塚先生に書類にサインをもらう

 

「んでは見積もりと請求書おくりますんで」

と言い立ち去ろうとすると

 

「電気屋さんもお茶をいかが?」

 

とお茶を勧めてくる妹さん、比企谷君もウェルカムみたいな感じでこちらを見ている

美味しそうなお菓子と湯気の立ったいい香りの紅茶を前に俺は笑顔でこういった。

 

 

 

 

「いえ結構です、次のお客様が待っていますので」

 

 

 

 

車に荷物を積み込みため息をつく

「ふぃーようやく終わったか、あのお菓子もお茶もおいしそうだったが、青春真っ盛りの連中の中に入るのは難易度が高すぎるな」

 

カーナビで次の客の住所を入力し車を走らせる

「あそこにいた全員と比企谷君は関係者だったわけか、なんと数奇な運命だな、しかしまた彼と会うことがあるのかね?なんか多分いつかきっとどこかであるような気がするな」

 

そう独り言を言うと俺は冷蔵庫に残ったストロングゼロの残りの本数と、次の客の故障した家電の対応について頭を切り替え、綺麗な夕焼けが空に広がる中、車を走らせるのだった。

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