こうして、果南王子と鞠莉姫は幸せに暮らしました・・・わけではなかった。なんと、こにきてある人物に問題が起きてしまったのだ。とはいっても果南や鞠莉ではない。なんと鞠莉‘sママの身に起きてしまったのだ。ただし、その原因を作ったのはほかでもない。果南と鞠莉によるものだった。
果南が鞠莉を鳩首した次の日、
「ああ・・・、鞠莉・・・」
と、鞠莉‘sママ、ただ茫然と庭の草木を見ていた。そのなかで、鞠莉‘sママ、
(鞠莉・・・、私の鞠莉・・・、私の大事な鞠莉・・・)
と、心の中で鞠莉のことをずっと叫び続けていた。
そして、鞠莉‘sママは自分の胸に手を当ててこれまでのことを思い返していた。
(鞠莉・・・、私の大事な鞠莉・・・、私はこれまで鞠莉のことを精一杯育てようとしてま~した~。でも、とても仕事にvery busy(とても忙しい)なために鞠莉の相手をする時間がありませんで~した~。いつもホテルのスタッフにまかせっきりでした。そのためか、鞠莉、いつもホテルを脱走してばかりで困らせることばかり。それどころか、ハグー(果南)とですわ(ダイヤ)という悪友にそそのかされて悪い道へと入ったので~す!!あぁ、私の大事な鞠莉、どうして道を踏み間違えたのでしょうか・・・。いや、私は一体鞠莉をどう育てればよかったのでしょうか・・・)
そう、鞠莉‘sママもママで鞠莉の育て方について苦慮していたのである(果南とダイヤのくだりは別にして・・・)。鞠莉‘sママは世界的なホテルチェーンを率いている鞠莉の父親をビジネスでもプライベートでも常に支えてきた。そのため、とても忙しい鞠莉の父親のサポート役として日夜忙しく仕事をしてきたのである。が、それにより鞠莉‘sママの子どもである鞠莉と一緒にいる時間がとても短かったのである。そして、その鞠莉のお世話は鞠莉の自宅であるホテルオハラ沼津淡島のスタッフにまかせっきりだったのだ。それは鞠莉にとって自分の父親、母親水入らずの時間というとても大切なものを失う結果となってしまったのだ。子どもにとって両親との水入らずの時間というのとても大切なものである。なぜなら、両親と一緒にいろんなことを経験していくことでいろんなことを学ぶことができるからである。で、いろんなこととは、いいこと、悪いこと、その他もろもろである。そして、それを学ぶことで子どもは1人前の大人へと成長していくのである。ところが、マリにはそんな大切な時間なんてなかった。両親がとても忙しい身だったため、両親と一緒にいろんなことを経験していく、そんなことができなかった。ところが鞠莉にはそのかわりになる存在がいた。その存在こそ果南とダイヤであった。鞠莉は自分の両親の代わりに果南とダイヤといろんなことを経験していくことで1人前の大人へと成長していったのである。が、鞠莉‘sママはその鞠莉にとって大切な存在である果南とダイヤのことを害悪としてみてしまい、鞠莉をその害悪から守るためにホテルに閉じ込めては自分の言う通りに動くそんな操り人形(パペット)として育てようとしていた。それは鞠莉は、果南とダイヤといろんな経験をしたい、そう考えていつもホテルから脱走していたのである。でも、それを鞠莉‘sママは、鞠莉のわがまま、果南とダイヤの入れ知恵、とみてしまった。そんなこともあり、鞠莉‘sママは鞠莉が果南とダイヤによって悪の道へと進ませている、とさらに深く考えるようになってしまったのである。
こうしてみてみると、鞠莉‘sママは多忙ゆえに自分の子である鞠莉とのいろんな経験をする時間がなかったにもかかわらず鞠莉を、自分の言うことをちゃんと聞く、そんな子どもに育てたかったのかもしれない。一方、鞠莉はそんな両親との時間がそんなになかったがゆえにそんな大切な時間を果南とダイヤで補おうと知らないうちに欲したのかもしれない。そして、それが、鞠莉‘sママ、鞠莉、そのあいだで深い亀裂を生むことにつながり、それが昨日の結果にあらわれたのかもしれない。そして、これこそが鞠莉‘sママと鞠莉が断絶状態に追い込んだ原因なのかもしれない。
そんな思いもあったのか、昨日の結果を受けて、鞠莉‘sママ、
(鞠莉・・・、私の大事な鞠莉がハグー(果南)によって連れ去らわれてしまった・・・。もう鞠莉は私のところにはReturn(戻って)こないでしょう。これから先、鞠莉と私はもう会うことはないかもしれないので~す・・・)
と、自分の大事な鞠莉がもう自分のもとに戻らないことに失意を感じるとともに、
(私は鞠莉を自分の思う通りに育てようとしました。ですが、鞠莉はそんな私のことよりハグー(果南)とですわ(ダイヤ)を選んでしまったので~す・・・。私、どこでボタンをかけ間違えたのでしょうか・・・)
と、自分と鞠莉の思いがすれ違ったことを後悔していた。しまいには・・・、
(もう生きていけないので~す!!鞠莉なしの人生なんて耐えられないので~す・・・)
と、自暴自棄になりかけようとしていた。
さらには、鞠莉の(鞠莉‘sママが勝手に決めた)元フィアンセであったオノから言われたこと、「お互いの本音」、これには、鞠莉‘sママ、
「マリの本音っていったいなんなので~す・・・」
と、頭をさらにかかえる事態になっていた。
そんなときだった。
「鞠莉からメールだよ!!」
と、鞠莉‘sママのスマホに軽快な着信音が鳴る。これには、鞠莉‘sママ、
「あっ、えっ、まさか、私の大事な、鞠莉、鞠莉からなの!!」
と、驚いてしまう。そう、なんと、鞠莉‘sママがもう会うことができないだろうと思っていた鞠莉からメールが届いたのである。これには、鞠莉‘sママ、、
「は、はやく、みる、で~す!!」
と、鞠莉からのメールをみるとこう書かれたいた。
「ママへ
3月〇日のEarlyMorning、沼津駅前にある「ラグーン」にて、マリーの、Lastの、スクールアイドルとしてのライブを行うので~す!!ここでマリーの、私にとってとても大切なことをママに伝えるので~す!!絶対に見に来るので~す!!」
こうして、鞠莉‘sママ、
「私の鞠莉、私の鞠莉が私になにかを伝えようとしている・・・。Go・・・で~す・・・」
と、藁をもすがる思いで日本に帰ってくるとその足で沼津へと向かった・・・といいたいものの、鞠莉のいる実家、ホテルオハラ沼津淡島に行くと気まずいのか、東京の同じ系列のホテルで宿泊すると、指定された日の早朝、鞠莉‘sママは自分が運転するバイクで指定された場所、沼津駅前にそびえたつエンタメビル、「ラグーン」へと向かった。
そして、指定された時間、午前5時半ごろ、鞠莉‘sママは「ラグーン」の屋上に昇る。すると、
ピカッ
と、鞠莉‘sママを照らすようにスポットライトが鞠莉‘sママに降り注ぐと、
「ママ、待ってったよ・・・」
と、鞠莉‘sママの娘である鞠莉がスポットライトの光に当たるようにあらわれたではないか。
鞠莉‘sママ、その鞠莉の姿を見て、
「鞠莉・・・、私の大事な鞠莉なの・・・」
と、鞠莉に問いかけると、鞠莉も、
「ママ、ママの大事な鞠莉で~す!!」
と、元気よく答えた。これには、鞠莉‘sママ、
「鞠莉、会いたかったで~す!!」
と、鞠莉を抱きしめようと近づく。
そのときだった。
「鞠莉‘sママさん、お久しぶりです」
と、鞠莉のもとに鞠莉を鞠莉‘sママから奪った張本人、果南が近づいてくる。いや、果南だけじゃない。
「鞠莉‘sママさん、この度は鞠莉がお世話になりました」
と、ダイヤ、そして、千歌をはじめとするAqoursメンバー全員が鞠莉のものに集まるろうとしていた。
これには、鞠莉‘sママ、
「なんであんたがここにいるの!!私は鞠莉に会いたいからここに来たので~す!!親子水入らずの時間を奪わないでほしいで~す!!」
と、果南に威嚇するように言う。
しかし、これについて鞠莉が口にする。
「ママ、ここに来てもらったのはマリーのママへの想いを伝えるためで~す!!今のままではマリーの想いを聞いてもらうことができませ~ん!!」
これには、鞠莉‘sママ、
「鞠莉・・・」
と、黙ってしまった。
と、ここで意外な人物が参戦!!
「鞠莉‘sママさん、ここはおとなしく今から行われるライブを見てから考えたほうがいいかもです」
突然鞠莉‘sママに聞こえてきた男の意見を聞いて、鞠莉‘sママ、
「そ、それはそうですけど・・・」
と、言葉を濁すも、その男は鞠莉‘sママに対し、
「鞠莉さんはスクールアイドルとしての最後のライブを通じてあなたになにかを伝えたいことがあるみたいですよ、だからこそ、ここは黙って鞠莉さんの言う通りにしましょう:
と、鞠莉の想いを悟らせるかのように言うと、鞠莉‘sママも、
「はい、わかりました・・・」
と、しゅんとなってしまった。
のですが・・・、ここでダイヤ、その男に対してついツッコミをいれてしまう。
「で、なんでここにいるのですか、オノさん?」
そう、なぜかここにオノがいるのだ。ホテル業界の風雲児であるオノ、なんでここにいるの?
これには、オノ、こんな風に答えた。
「だって、私のフィアンセとなる人物の最後のライブ、になるのですよ。見ない手はないでしょうが!!」
しかし、これにも、ダイヤ、くってかかる。
「オノさん、まさか、鞠莉さんのこと、まだ狙っているのではありませんか?」
これにも、オノ、のほほんと答える。
「いや、鞠莉さんのことは、今のところ、そんなに考えていませんよ」
むろん、これにも、ダイヤ、
「じゃ、いったい・・・」
と、オノに言うも、オノ、
「さて、だれのことですかね・・・」
と、またのほほんと答えていた。
とはいえ、ついにライブが始まる時間となってしまった。このとき、鞠莉、
「ママ、マリーの今の想い、ちゃんと受け取ってください」
と言うと、あるフォーメーションへと移動する。これを見て、鞠莉‘sママ、
(あれっ、なんんか統一感がるフォーメーションや衣装で~す・・・)
と、驚いてしまう。そう、今のAqoursのフォーメーション、真ん中に鞠莉と果南をセンターとした青を基調としたパンツルックの3年生3人、その横に1年生と2年生が白い羽をモチーフにしたワンピースを着て待っていたのである。それは、今から飛び立とうとしている鳥の姿、そんな感じがした。
そして、ライブを撮影している月がキューサインを出すと、鞠莉、自分の母親に向かって、
「それでは聞いてください、「Braightest Melody」・・・」
と言うと、円形のフォーメーションになって何かを待っているかのような体制をとった。
すると、鞠莉たちの頭上から紫色の羽根が1枚振ってきたではないか。その羽が円陣を組んでいるAqoursのちょうど真ん中に降りてきた。と、同時に、
トゥトゥトゥトゥ トゥートゥトゥ
と、「Brightest Melody」が始まった。このとき、鞠莉、自分の母親である鞠莉‘sママに向かてこう思った。
(ママ、私の想い、絶対にGetしてで~す!!)
鞠莉‘sママから鞠莉を救出してから日本に帰ってきた果南、自分の家に帰り着くなり、
「ふ~、疲れた疲れた」
と言うとともに、
「でも、無事、鞠莉を救出できてよかったよ!!」
と、鞠莉を鞠莉‘sママから救出できたことに喜んでいたのだが、果南の心のなかでは、
(でも、これで本当によかったのだろうか・・・)
と、ある種の不安が残っていた。
そして、自分の荷物を自分の部屋に置くなり、果南、
(そういえば、鞠莉、あのとき、自分の母親になにか言いたそうにしていたね)
と、あのときのこと、ローマ・スペイン広場でのライブ終了後のことを思い出していた。そのときの鞠莉の言葉を思い出そうとする果南。
(たしか、鞠莉、自分の母親にこう言っていたよ、「「私はこの9人でやってきたことは私の一部になっているの!!それはこれまで私の父親や母親・・・」、って・・・)
そう、鞠莉、このとき、自分の母親に対してなにかを言おうとしていたのである。それを思い出した果南、その言葉を思い返してみる。
(9人でやってきたこと・・・、私の一部・・・、それは・・・、これまでの父親と母親・・・、あっ!!)
と、ここで、果南、あることに気づく。
(もしかして、鞠莉、自分の母親にあるメッセージを送ろうとしていたのではないかなぁ。それは、私たちAqoursと同じくらい大事なものが・・・)
その後、果南、ある相談のためにダイヤに電話した。で、ダイヤが電話にでるなり、開口一番、
「ねぇ、ダイヤ、なんか、鞠莉、自分の母親になにか言いたそうじゃなかったかな、ローマ・スペイン広場でのライブのあと・・・」
この果南の言葉を聞いたダイヤ、こう答えた。
「たしかにそれについては私も考えていました。鞠莉さん、本当は、鞠莉‘sママさんのこと、心配しているのではありませんでしょうか。もしかすると、今もそれが言えなかったことに心残りがあるのかもしれません」
そう、ダイヤも果南と同じことを考えていたみたいだった。あのとき、ローマ・スペイン広場でのライブのあと、鞠莉は自分の母親である鞠莉‘sママに対しあるメッセージを送ろうとしていた。だが、それは鞠莉‘sママによって遮られてしまった。これに対し、ダイヤ、本当は鞠莉も鞠莉‘sママのことを心配しているのではないか、それを言えなかったことに心残りがあるのでは、と言ってきたのだ。これには、果南も、
「うん、私もダイヤの言う通りだと思うよ」
と、ダイヤの意見に同意していた。
だが、果南にはある心配があった。それは・・・。
「でも、鞠莉の想いを伝える場所がないよ・・・」
そう、鞠莉が自分の母親に自分の想いを伝える場がなかったのだ。ほとんど喧嘩別れみたいなかたちで家を出ていった鞠莉にとって、今、その相手である自分の母親に対して会うことができなかった。もし、果南が鞠莉に黙ってその場をセッティングしてしまうと鞠莉はきっと傷ついてしまうだろう、だって、鞠莉にとって大事な存在である果南が自分に相談もせずに自分の母親と鞠莉を会わせようとしていたのだから。さらに、今の2人の状態なら鞠莉は自分の想いを言うことができず逆に修羅場になることが予想されるから。なので、果南、
「それに、もし2人が会うことがあっても絶対に修羅場になっちゃうよ・・・」
と、心配そうに言う。
だが、それについては、ダイヤ、ある情報を果南に伝える。
「それについては大丈夫みたいです。今さきほど、オノさんから電話がありました。どうやら、鞠莉‘sママさん、自分の娘を失ったことでかなりショックを受けたみたいです。そのために、鞠莉‘sママさん、今、再起不能状態、みたいになっているそうです」」
なんと、ダイヤ、まだオノと連絡をとっていた。ダイヤもダイヤで鞠莉‘sママのことを心配していたようだった。なので、オノを通じて今の鞠莉‘sママの状態を聞いていたみたいだった。これには、果南、
「ありがとう、ダイヤ!!」
と、鞠莉‘sママが鞠莉と会える状態、というか、鞠莉に会わないと復活できない、であることを知ると、
「なら、鞠莉‘sママのほうはなんとかなるとして、あとは鞠莉のほうだね!!」
と、あとは鞠莉‘sママに対しそんな想いを抱えたまま敵意むき出し?状態の鞠莉をなんとかしないと、と考えるようになった。
その後、なんと、鞠莉と鞠莉‘sママの会える機会、というか、鞠莉が自分の母親に自分の想いを伝える機会ができるかもしれない、そんなチャンスが訪れようとしていた。それは聖良のあるお願いからだった。「(今も落ち込んでいる)理亜をAqoursに入れてほしい」それに対してAqoursメンバー全員が集まって決めたこと、今の理亜を救う、そのためのもの、だった。これには、果南、
(あっ、それだったら鞠莉の件もそれに合わせてみてはどうかな?)
と、考えるようになる、鞠莉の想いを自分の母親に伝える場、その場に・・・。
そして、理亜のことでAqoursメンバー全員が集まったその日の夜、
「あぁ、ママになんてことを言えばいいの・・・。それに、ママ、本当に大丈夫かな・・・」
と、鞠莉、バルコニーの手すりのところにもたれるような態勢になると、自分の母親、鞠莉‘sママに対して考えてしまった。ここは鞠莉の実家、ホテルオハラ沼津淡島。果南によって鞠莉‘sママから救出された鞠莉は、帰国後、自分の実家であるホテルに直行していた。そして、自宅に着くなり、ホテルスタッフより、「鞠莉‘sママは自分の娘である鞠莉を失ったショックで再起不能状態に陥っている」、そのことを聞いたため、鞠莉、昨日まで敵意を向けていた自分の母親に対して心配をしていたのである。
そんな悩んでいる鞠莉に向かって、鞠莉の隣にいた果南、
「鞠莉、鞠莉のことを拘束しようとしていた親だよ。そこまで心配する必要、あるかな?」
と、わざと聞いてみる。あっ、ちなみに、今、鞠莉はホテルの自分の部屋で果南とダイヤと3人で夜空を見上げていた。実は鞠莉は自分を救った2人に対して自分を救ったお礼としてこれから沼津を離れる日まで鞠莉のホテルに泊めることにしたのだった。これから先、3人はそれぞれの進路に向けて長い間離れ離れになるかもしれない、なので、今のうちに3人だけの時間を過ごそうとしていたのだった。
で、果南の言葉に、鞠莉、
「でも、マリーにとっては唯一のママなので~す!!それはどんなことがあっても切れないもので~す!!」
と、果南に歯向かうように言うと、今の気持ちを、自分の想いを果南に語った。
「果南、私ね、マリーはね、実は、あれだけママのこと、嫌がっていたのだけど、それでも、これまでマリーのことをほっておいてもマリーのママとして接してくれたママのことが果南と同じくらい好きなので~す!!でも、ママはそんなマリーの気持ちを知らずに、マリーがいつもEscape(脱出)ばかりしていたから、ママの言うことを聞かなかったから、ママはマリーのことを自分の言うことを聞かない子どもとみたのかもしれないで~す、マリーのこと、束縛しようとしました。それはマリーにとっていやなことなので~す!!でも、もし、多忙じゃなかったら、マリーともっといろんなことをしてくれたら、こんなことが起きなかったと思うので~す!!そう考えると、マリー、もっとママと本音を語りあいたいで~す!!マリーの本当の気持ちをママにぶつけたいので~す!!」
鞠莉にとって鞠莉‘sママは唯一の母親である。それは変えようのない事実である。けれど、2人はこれまでふれあいいろいろな経験を一緒にしてこなかったために鞠莉は鞠莉‘sママの言うことを聞かずにいつもホテルを脱出しては果南とダイヤで一緒に遊んでいた、いや、いろんな経験を一緒にしてきたのである。しかし、鞠莉‘sママからすればそれは鞠莉のことを自分の言うことを聞かないわがまま姫であると思われても仕方がなかった。そんなわけで、鞠莉‘sママは鞠莉をできる限り監禁しようとしてきたのに対し、鞠莉は鞠莉で脱出ばかりして反省の色すらない、いや、より鞠莉‘sママの言うことを聞かなくなったのである。そして、今回の鞠莉‘sママの行動により、鞠莉、果南とダイヤを連れてイタリアへ愛の逃避行を行ってしまったのである。それは2人ともお互いのことを嫌っている、そう思われても不思議ではなかった。しかし、2人とも今回の件が終わり別々の場所で落ち着いてこれまでのことを思い出し自分にとって相手の存在とはどんなものなのか考えたとき、、お互いとも相手は自分にとって大切な存在であると気づいたのかもしれない。それが今の鞠莉と鞠莉‘sママの気持ちなのかもしれない。
そんな鞠莉の言葉を受けてか、これまた鞠莉の隣にいたダイヤから、
「それだったら、鞠莉さんの気持ちを伝える場所が必要ですわね」
と言うと、鞠莉、
「What?」
と、ダイヤに聞き返してしまう。これには、ダイヤ、
「鞠莉さん、つまりですね、鞠莉さんの気持ちを直接鞠莉‘sママさんに伝えるべきでは、ということです!!」
と鞠莉に叱るように自分の言葉の意味を伝えると、鞠莉、
「た、たしかに・・・」
と、少しびっくりしたかのように答えてしまった。
で、ダイヤ、その鞠莉の言葉を受けてかついに本題に入る。
「鞠莉‘sママさんに鞠莉さんの気持ちを伝える場所、ですが、今度、「ラグーン」の屋上で行う、Aqoursラストライブ、というのはどうでしょうか?」
このダイヤの言葉を受けて、果南、
(あっ、ダイヤ、ついに鞠莉に言うんだね!!)
と、なにかを悟ったかのように思うと、
「ま、まさか、理亜ちゃんのために行う、あのライブ・・・!?」
と、わざと驚くようにいった。沼津駅前にあるエンタメビル「ラグーン」で行うAqoursラストライブ、それこそダイヤと果南とのあいだで決めた、鞠莉が自分の気持ちを自分の母親に伝える場所、であった。本来は深く落ち込んでいるSaint Snowの理亜に大切なことを伝えるためのライブであった。Saint SnowとAqours、それぞれが1曲ずつ歌を披露、そのなかで、Saint Snowの聖良、および、Aqours、が理亜にとても大切なことを気づかせる手筈となっていた。そして、そのライブは聖良の「理亜をAqoursに入れてほしい」というお願いを受けてAqoursメンバー全員が集まって話し合いが行われたその場で決めたことだった。理亜がAqoursに入ってしまうと理亜の今の気持ちを踏みにじむことにつながってしまう、ならば、理亜の夢、ラブライブ!優勝、それを叶えるために、このライブ、ラブライブ!決勝延長戦を実施し理亜にとても大切なことを教える、そんなライブになる予定だった。が、それを果南とダイヤは鞠莉が自分の気持ちを鞠莉‘sママに伝える場にすればいいのではと考えたのである。それは果南のある思い付きからであった。話し合い終了後、果南はこのライブが理亜に大事なことを伝える場であるとふと考えたとき、
(理亜ちゃんに大事なことを伝える場・・・、それって、鞠莉のことにもつながるかもしれない・・・)
と、つい考えてしまった。理亜に大事なことを伝えること、それは今の鞠莉にとって自分の気持ちを鞠莉‘sママに伝える、それと同じではないかと。その考えを受けてか、果南、
(あっ、それだったら鞠莉の件もそれに合わせてみてはどうかな?)
と、考えるようになる。理亜に大事なことを伝える場、ならば、鞠莉が自分の母親に自分の気持ちを伝える場、にしようと考えたのだ。ふたつとも相手に大切なことを伝えることを目的としている。そう考えるとこのライブはふたつのことをするのにふさわしい舞台になる、そう果南は考えたのである。
そして、あの果南である、考えるより行動、というわけで、果南、
「あっ、ダイヤ、私、いいこと、思いついちゃった!!」
と、ダイヤにすぐに電話で連絡、
「ダイヤ、実はね、今度のライブで鞠莉の本音を鞠莉‘sママにぶつけてもらえたらどうかと考えているの」
と、今度のライブで理亜の件と一緒に鞠莉の件についてもやってみたらどうかと提案すると、ダイヤも、
「それはいいかもしれませんね」
と、かなり乗り気に。こうして、果南とダイヤは鞠莉‘sママと連絡がとれるオノを通じて鞠莉‘sママをAqoursラストライブに招待する手はずを整いたのである。
で、話はもとにもどるが、ダイヤの、今度のライブで自分の母親に自分の気持ちを伝える、その提案を受けて、鞠莉、
(た、たしかにそれはそれでありかもで~す!!今、マリーのなかにあるもやもやを吹き飛ばす、そんないい機会かもで~す!!喧嘩別れになったのでもうママに会うことすらできないと思っていたのですから、このダイヤのPlanはマリーにとって後ずされなく世界に飛び立つのにはGoodなPlanかもしれないで~す!!それに、このライブは理亜に大事なことを伝えることを目的としているので~す。そんな意味でも同じことかもで~す、マリーがママにFeelings(気持ち)を伝えるには・・・)
と、自分のなかにある自分の母親に対するもやもやを吹き飛ばすいい機会になると思ったのか、すぐに、鞠莉、
「たしかに、それはマリーのFeelings(気持ち)をママに伝えるにはいいかもしれないで~す!!」
と、物事をプラスに考え、元気よく答えた。そして、それに合わせてか、果南も、
(ダイヤ、グッジョブ!!)
と、自分に代わって提案してくれたダイヤに心のなかでお礼を言うと、わざとらしく、
「それ、面白そう!!ダイヤの案、絶対にやるべきだよ!!」
と、元気いっぱい賛成した。
その後、果南たち3年生はもう1度Aqoursメンバー全員を集めてダイヤの案を示すと全員賛成でその案を承諾、さらに、延長戦で歌う曲、「Brightest Melody」、は3年生メインで歌うことも承諾された。そ
こうして、鞠莉‘sママに鞠莉の本当の想いを伝えるため、鞠莉、ダイヤ、果南、そして、Aqoursメンバー全員、このライブのために一生懸命練習した。その練習のなか、Aqoursメンバーの心のなかでは、理亜のため、鞠莉のため、絶対にこのライブを成功させよう、そんな決意が感じられていた。いや、Aqoursメンバーだけじゃない、月を含めたこのライブにかかわるものすべてが同じ想いだった。
そして、ついにライブの日を迎えたのである。
トゥトゥトゥトゥー トゥートゥー トゥトゥ トゥトゥトゥートゥトゥ
歌い始めてから鞠莉‘sママはAqoursのパフォーマンスを食い入るようにみていた。このとき、鞠莉‘sママ、
(この前のスペイン広場でのライブといいプロにも引けを取らないパフォーマンスで~す!!かなり練習してきた感じがしま~す!!こんなの、素人じゃありませ~す!!)
と、Aqoursのパフォーマンスに圧巻されていた。鞠莉たちの圧巻なるパフォーマンスはこの1年で築き上げたその結晶の塊、そのものであった。いや、それだけじゃない。
(それに、力強い歌声、いや、自信満ち溢れている、心動かされる、そんなSingで~す!!)
Sing・・・、歌声、人はそれによって気持ちが変わることがよくある。楽しい歌声なら楽しく、悲しい歌声なら悲しく、勇ましい歌声なら力強く、そんな気持ちにしてくれる。そして、今、鞠莉‘sママはAqoursの自信満ち溢れている、なにかを鞠莉‘sママに投げかけている、そんな気持ちになろうとしていた。これも1年のあいだ、パーフェクトナイン(鞠莉命名)のなかに築き上げた、1つの大きな結晶、クリスタルの輝き、だった。その輝きに、鞠莉‘sママ、
(なんか、私の気持ちが、心のなかにあるものが、鞠莉たちによって浄化されていく感じで~す!!鞠莉たちが私に言いたいこと、訴えたいこと、それを感じるので~す!!)
と、まるで鞠莉たちAqoursの歌声によって心のなかが浄化されていく、そんな感じをしていた。
そして、マリも、果南も、そして、ダイヤも、鞠莉‘sママに対して自分たちのすべてを賭けてある想いをぶつけようとしていた。
(鞠莉‘sママ、鞠莉は、私たちはこの1年間ずっと自分たちを高めあってきました!!浦の星という大事な場所は守れませんでした。でも、この9人でいろんなことをやってきたからこそ、鞠莉は、私たちは、ラブライブ!優勝、スクールアイドルの頂点に立つことができました。そして、このライブによって、私たち3年はAqoursを離れます!!出会いと別れ、そんあものを繰り返しているから、私たちはそのたびに強くなることができます!!これまでこの9人でやってきたからこそ鞠莉は強くなれた!!そして、別れるたびに鞠莉は強くなれます!!だからこそ、鞠莉‘sママ、これ以上鞠莉を鞠莉‘sママというお城にずっと閉じ込めないでください!!)(果南)
果南の強い想い、それに・・・、
(鞠莉‘sママさん、鞠莉さんはあなたが思っている以上に立派になりました。あなたにとってみれば鞠莉さんはたんなるわがまま姫としか思っていないかもしれません。でも、鞠莉さんはあの果南さんとの歴史的な和解、そして、よりを戻したことで自分の抱えていた闇に打ち勝つことができました。そして、この9人だったからこそ鞠莉さんは大きく成長することができたのです。いや、私たち9人とも一人前の大人として大きく成長したのかもしれません。このAqoursという輝きは私たちにとって大きな存在です!!その輝きから離れること、それはとても悲しいことです。でも、出会いと別れを繰り返していくことで私たちはさらに成長して、その先の未来、ときめき、へと進むことができるのです!!だから、鞠莉‘sママさん、鞠莉さんを狭い城に閉じ込めないでください!!)(ダイヤ)
と、ダイヤも強い想いを解き放っていた。
果南とダイヤは鞠莉の成長を隣でよくみてきたのである。あの、雨の日の、鞠莉と果南の歴史的な和解、それは、鞠莉の中にある1つの闇を打ち払うものとなった。そして、そこから果南やダイヤたち8人と一緒にやってきたこと、それがすべて鞠莉にとって、自分をたんなるわがまま姫から1人前の姫へと成長させてくれたのである。いや、鞠莉だけじゃない。鞠莉以外の8人も1人前の大人として成長していったのである。果南とダイヤはそれを自分を含めてそのことを直に感じていたのである。
そんな果南とダイヤの想いを受け取ったのか、鞠莉、
(果南、ダイヤ、thank you、で~す!!それに、果南、果南もこの1年で大きく成長したので~す!!だって、果南、マリーとよりを戻してからはAqoursという大きなshine(輝き)とともにマリーを守る王子様からナイトへと成長してくれたので~す!!それはわがまま姫であるマリーのお墨付きで~す!!)
そう、この1年は鞠莉からしたら、Aqoursメンバーのなかで1番成長したのは果南である、とみているのかもしれない。この1年、鞠莉、そして、ダイヤと一緒になってAqoursのために活動してきたのだ。そのなかで、果南は鞠莉姫を守る王子様から鞠莉のことを絶対に守るナイトへと成長していったのかもしれない。それくらいAqoursという輝きは果南を著しく成長させた、とても大きな存在、だったのかもしれない。けれど、そんな輝きを作り出したのは鞠莉と果南、そして、ダイヤたちAqoursメンバーたちであった。
が、それでも、鞠莉、
(でも、そのshine(輝き)とはToday(今日)でgood-byeなので~す!!だって、出会いもあれば別れもありま~す!!そして、それをサイクルして私たちは成長するので~す!!先へと、Next futureに行くためにこのサイクルをしているので~す!!だから、マリーたちはこのshine(輝き)からgood-by、なので~す!!)
と、Aqoursの輝きから旅立つことについて強く想っていた。果南も鞠莉も、そして、ダイヤも、その輝きから旅立とうとしている、それは決して悲しいことじゃない、出会いと別れという2つを経験してくことで強くなれる、先の未来へと進むことができる、そう想っていた。その決意がこの3人の想いのなかに満ち溢れていた。
そして、鞠莉は鞠莉‘sママの方を見て心のなかで強く想った。
(そして、ママ、マリーはずっとママというshine(輝き)を持ち合わせていました。ママは小さい時からマリーのことを大事にしてきたので~す!!それは今のAqoursのみんなと同じなので~す!!マリーにとってママというShine(輝き)はAqoursのShine(輝き)と同じくらいShine(輝いて)してました!!Aqoursのみんながいたようにママがいたからこそ今のマリーがいるので~す!!)
鞠莉にとって鞠莉‘sママは今のAqoursのみんなと同様にとても大切な存在だった。小さいときから自分の両親を困らせるくらいのわがまま姫であった鞠莉であったが、たとえどんなことをしても自分の母親というとても大切な存在を忘れたことはなかったのかもしれない。そして、今秋も自分の母親に対する想いは鞠莉の心のなかでずと輝いていたのかもしれない。
そして、その想いを感じたのか、鞠莉‘sママも、
(なんか鞠莉から、ハグー(果南)から、そして、ですわ(ダイヤ)たちから強い想いを感じるので~す!!出会い、別れ・・・、なんか大切なものを感じるので~す!!なにが、なにが、私のなかで起きているので~す!?)
と、困惑の表情をみせる。鞠莉、果南、そして、ダイヤの、強い想いに自分の心が突き動かされているなにかを感じてしまい、自分のいろんな想いがまじりあってしまった、のかもしれない、鞠莉‘sママは・・・。
そんな鞠莉たちの強い想いは鞠莉‘sママを困惑させたまま、ついに・・・、
トゥトゥトゥ トゥトゥトゥトゥー
と、曲のサビへと突入しようとしていた。このとき、果南、鞠莉、
(鞠莉、鞠莉‘sママに強い一撃を与えるよ!!)(果南)
(わかっているので~す!!この一閃がママを貫くので~す!!)(鞠莉)
と、心のなかであるなにかを、鞠莉‘sママに対するなにかを用意しようとしていた。
もちろん、ダイヤも、
(鞠莉さん、果南さん、私もいきますわよ!!)
と、2人に歩調を合わせようとする。
そして、ついにそのときがきた。
トゥトゥトゥ トゥトゥトゥ トゥー トゥトゥ
サビに入ろうとした瞬間、鞠莉と果南、そしてダイヤはセンターへと移動する。と、同時に、1、2年生が両サイドに移動。そのフォーメーションはまるで、
(えっ、鞠莉たちがビッグバードに見える!!)(鞠莉‘sママ)
1羽の大きな鳥に、今からなにかをしようとしている、そんな鳥に見えてしまった。
さらに、鞠莉たちの広報からあるものが・・・。
(えっ、SUN!!)(鞠莉‘sママ)
そう、太陽があらわれたのだ!!ちょうどAqoursgがサビに入ろうとした瞬間に太陽が鞠莉たちの後ろからあらわれてはそのひかりが鞠莉たちAqours9人を包むかのように照らしてくれた。
そして、ついに、鞠莉と果南、ダイヤは鞠莉‘sママの方を向くと、
(鞠莉‘sママ、これが私と鞠莉、私たちの想い、絶対に受け取ってください!!)(果南)
(鞠莉‘sママさん、これが私たち9人が送る熱き想いです!!だからこそ、ご覚悟!!)(ダイヤ)
(ママ、これが、私の、マリーの、Answerで~す!!そして、ママに送るマリーからの気持ちで~す!!マリーは旅立つので~す、新しい輝きにむかってで~す!!)(鞠莉)
と、三者三葉、鞠莉‘sママに向かって自分の想いの熱き矢を打ち放つと、
(((私たちの想い、鞠莉‘sママの心を貫いてください!!)))
と、3人の熱き想いの矢は重なり合い、Aqoursと太陽という新しい輝きから放たれた一閃の光とともに巨大な火の鳥となって鞠莉‘sママへと迫っていった。
これには、鞠莉‘sママ、よけ・・・、
(あっ、もしかして、これが・・・9
と思ったのかその場から動こうとしなかった。
そして、
グサッ
と、鞠莉‘sママの心にそれは突き刺さった。この瞬間、鞠莉‘sママ、
(あっ、鞠莉の想い、ハグー(果南)の想い、そして、ですわ(ダイヤ)の想い、なんかわかった気がするで~す!!)
と、鞠莉たちの想い、そのすべてを知った、そんな感じがした。さらに、
(鞠莉はあの8人(Aqoursメンバー)と大切なものを築いただけでなく、この私とのあいだにも大切なものを築いたのかもしれないので~す!!それは、かがやき、なので~す!!想い出、想い、キズナ、それを鞠莉はあの8人だけでなく私にもある、と言っているので~す!!こんなに嬉しいことなんてありませ~ん!!)
そう、Aqoursというかがやき、そして、鞠莉‘sママのかがやき、その本日は心のなかにある宝物、Aqoursみんなの、鞠莉‘sママの、想い出、想い、キズナ、であった。それがあるからこそ輝ける、それがあるから次へと旅立つことができる、それあるから新しいかがやきへと向かうことができる、のかもしれない。それを鞠莉‘sママはついに知ることができたのかもしれない。そして、その想いがこもった火の鳥により自分の心が貫かれたことにより鞠莉‘sママもそのかがやきの本質を知ったのかもしれない。それは同時に、鞠莉‘sママの心のなかにある、鞠莉に対するわだかまりを壊すきっかけにもなったのかもしれない。
そして、ついに・・・
トゥトゥ トゥトゥトゥ トゥトゥー
ついに曲が終わった。Aqours最後のライブが終わった。けれど、最後じゃない、絶対に、どこかで、そのかがやき、宝物を通じてライブをすることができる、そう想っているのか、どのメンバーも笑顔であった。そんなメンバーに対し鞠莉‘sママはセンターを務めた鞠莉と果南のところにいき、こんなことを言いだした。
「とてもすごいライブでした~。しかし・・・」
だが
「ちょっと待って!!マリー、言いたいことがあるの!!」
と、鞠莉、鞠莉‘sママの前に立ち勢いよく言った。
「スペイン広場のときはママのせいで言えなかった!!でも、ここで言わせてもらうからね!!」
そして、鞠莉は自分の想いを鞠莉‘sママにぶつけた。
「私は、この9人でやってきたことは、すべて私の一部となっているの!!それはこれまで私の父親は母親とやってきたことと同じなの!!私たち9人はこの1年で自分たちだけの輝きを作り上げたの!!でも、父親、母親、いや、パパ、ママもこの18年で同じものをつくりあげたの!!だから忘れないで、私にとって、マリーにとって、この9人も大事、パパもママも大事なの!!」
この鞠莉の想いに、鞠莉‘sママ、
「鞠莉、あのライブを見て、ママ、鞠莉の想い、よくわかりました。それに、ハグー(果南)とですわ(ダイヤ)、それにほかの6人と築き上げたかがやき、それに、私やパパとともに築き上げたかがやき、その両方を大事にしていることがわかりました。私、とてもうれしいで~す!!」
と、鞠莉に自分の想いを伝えると、さらに、
「そして、ふたつのかがやきによって育った鞠莉はビッグバードとなって新しいかがやきへと向かおうとしているので~す!!」
と言うと、鞠莉、
「ママ・・・」
と、鞠莉‘sママの方をずっと見てしまう。もしかすると、ここでそれを拒絶してしまうのか心配だったからだった。
だが、鞠莉‘sママの答えはこれまでの鞠莉‘sママとはかけ離れた答えとなった。
「これまで私は鞠莉のことをただのわがまま姫だと思ってました。でも、違いました。ふたつのかがやきによって鞠莉は1人前の立派な姫に大きく成長したので~す!!その鞠莉をを束縛したらそれこそ小原家の多大なる損失につながるので~す!!」
これには、鞠莉、
「ママ・・・」
と、うれし涙を流した。
と、同時に、鞠莉‘sママ、
「それに、鞠莉が昔みたいにわがまま姫にならないように手綱を持つ人が必要で~す!!」
と言うと、果南に向かって、
「ハグー(果南)、あなたに鞠莉の手綱を預けるので~す!!わがまま姫を守る王子様、いや、ナイト、果南殿!!」
これには、果南、
「えっ、えっ、いきなり、それ!!」
と、びっくりしてしまう。むろん、鞠莉も、
「あっ、とても大事なこと、忘れていたで~す!!私と果南がつきあっていること、まだ、ママの許しをGetしていなかったで~す!!」」
そう、果南も鞠莉もつい忘れていた、鞠莉と果南、2人は鞠莉‘sママから2人のお付き合いを認めてもらおうとしていたことを。
だが、鞠莉‘sママの気持ちは昨日までのものとは違っていた。なぜなら・・・。
「果南殿、1人のお姫様に成長したとはいえ、その中身はまだわがまま姫のままで~す、鞠莉は。But、そんあもの、鞠莉姫を守るナイトである果南殿であればNothingで~す!!だって、小さいときからずっとわがまま姫の手綱を握っていたからで~す!!」
これには、鞠莉、
「ママ、それだと、マリー、馬になってしまうよ!!」
と、ツッコむも、鞠莉‘sママ、そんな鞠莉のことをほっといて果南の顔に近づき、
「だからね、果南殿、鞠莉のこと、一生守ってくださいで~す!!」
と、こそっと言うと、果南も、
「はい、わかりました、鞠莉‘sママ」
と、それをうまく了承した・・・のだが、鞠莉からすると、
「ママ、それに、果南、私は馬じゃありませ~ん!!」
と、ぷんぷんと怒ってしまった。
ただ、これには、果南、
「私は別に鞠莉のことを馬だと言っていないよ。でも、たしか、鞠莉の性格じゃ、ぞくにいう、じゃじゃ馬?」
と、つい本音を言ってしまう。これには、鞠莉、
「果南、ちょっとそれはないでしょ!!じゃじゃ馬じゃないの~す!!すぐに訂正しなさいで~す!!」
と、果南に怒りの鉄槌を下そうとしていた。そんなわけで、果南、
「鞠莉、ごめんなさ~い!!」
と、逃げるように言うと、鞠莉、
「許嫁の身でも許さないわよ!!」
と、鞠莉のイメージ像を自ら崩すくらいぶっこわれそうになりながらも果南のことを叱っていた。これには、まわりにいるみんな共に、
「ハハハ」
と、大笑いになってしまった。
と、そんな二人をしり目に、鞠莉‘sママ、ダイヤに近づきこんなことを言った。
「ですわ、いや、ダイヤさん、これまで2人を導いてくれてthank youで~す!!あなたのおかげで2人はこれまでやってこれたので~す!!あなたの存在は2人にとってとても意味あるものでした。だからこそ、言わせてください、本当にthank youで~す!!」
そう、ダイヤはわがまま姫である鞠莉とそれを守る王子様である果南とをつなぐ存在だった。あの鞠莉と果南の出会いの場にもダイヤはいた。小学校も、中学校も、高校も、(一時期を除いて)、鞠莉と果南はダイヤとずっと一緒だった。3人はずっと一緒に行動していた。一緒にいろんなことを経験していった。そして、今の果南と鞠莉がいる。ダイヤがいる。たとえ一時期気持ちのすれ違いで鞠莉と果南が離れ離れになったとしてもダイヤがいたからこそ2人は再び結びつくことができたのである。黒澤ダイヤ、この少女がいなかったら、今の鞠莉は、今の果南は、今のAqoursは、そして、ラブライブ!サンシャイン!!という物語、それ自体なかったかもしれない。それくらいダイヤの存在はとても大きなものだった。それを鞠莉‘sママは見抜いたのかもしれない。ただ、鞠莉‘sママの言葉にダイヤはただ、
「いやいや、私なんてまだまだです・・・。果南さんも鞠莉さんも、私も、自分のやりたいことをしただけですわ・・・」
と、謙遜していたが・・・。
そんな謙遜しているダイヤに対し、鞠莉‘sママ、
「そんな一番の功労者にとても嬉しい祝福の鐘がなるかもしれないで~す!!」
と、ダイヤにこそっと言うと、
「えっ!!なんですって!!」
と、ダイヤ、驚いてしまった。
だが、その瞬間、
「さてと、今度は私のターンですね」
と、鞠莉‘sママの隣にいたオノが前にでると、
「実はですね・・・」
と、あまりに信じられない話をすると、ここにいる者すべてがパニックになる、そんな状態になってしまった。
そして、10分後、
「それでは、鞠莉、果南殿、ダイヤさん、good-byeで~す!!」
と、鞠莉‘sママがお別れの挨拶を言うとオノを連れて「ラグーン」の屋上から去ってしまった。
その後、このライブの片付けをAqoursメンバー全員でしているとき、果南はダイヤと鞠莉に向かってこう言いだしてきた。
「鞠莉、ダイヤ、2人ともありがとう。2人がいてくれたから、私、前に進むことができたよ!!本当にありがとう!!」
これには、ダイヤ、
「私もですわ!ずっと私と一緒にいてくれて本当にありがとうございます!!あなたたち2人がいてくれたからこそ新しいかがやきに向かうことができます」
と、2人にお礼を言うと、鞠莉も、
「それはマリーも同じです!!私はあのときダイヤと果南と出会えなかったらママというお城にずっと閉じこまれたままでした。でも、2人がいたからこそFreedomなマリーがいるので~す!!本当にthank youで~す!!」
と、これまたお礼を言った。
そして、果南は2人に対しこう言いだしてきた。
「さてと、これからは私たち3人はそれぞれの新しいかがやきに向かって別々の道を進んでいく。私と鞠莉はあと数年で一緒になるけどダイヤとは本当にさようならだね」
この果南の言葉を受けてか、鞠莉、こんなことを言いだす。
「それに、今さっき、ダイヤのNewRoad(新しい道)も決まったで~す!!」
これには、ダイヤ、
「あれはたんなる不意打ちですわ!!」
と、顔をむすっとしてしまう。これには、果南、
「まぁまぁ」
と、ダイヤをなだめる。で、これを受けてか、ダイヤ、
「まぁ、そのことはいいですわ」
と、2人のことを許してしまった。
とはいえ、ついに3人のAqoursの日々は終わった。それを祝福するがごとく果南は2人に向かってこう言った。
「そらじゃ、Aqoursとしての、私たち3人の新たなる旅立ちとしての、ハグ、しよ!!」
この果南の言葉に、鞠莉、ダイヤ、ともに、
「別れのハグとはなんて新しいことを・・・。でも、果南さんの意気込み、買いますわ!!」(ダイヤ)
「別れのハグ、It's Beautiful!!マリー、したいです、別れのハグ!!」(鞠莉)
っと、かなり乗り気。
そんなわけで、
「別れのハグー!!」(果南)
「ハグーですわ!!」(ダイヤ)
「ハグーで~す!!」(鞠莉)
と、3人一緒にハグーをした・・・のはいいのだが・・・、
「あっ、果南ちゃんが面白いことやっている!!千歌も参加する~!!」(千歌)
と、千歌たち6人もなぜか果南たちのハグーに参加、まさかの9人でのハグーになってしまった・・・もんだから、
「暑い暑い、早くどいてですわ~」(ダイヤ)
「押さないで押さないで。マリーのSexyBodyが潰れちゃうで~す!!」(鞠莉)
と、なぜかはちゃめっちゃの状態に・・・。むろん、これを考え出した果南もこれには、
「ハハハ」
と、苦笑いするしかなかった。
こうして、鞠莉、果南、そして、ダイヤと鞠莉‘sママとの戦いにピリオドが打たれた。それはこれから続く偉大なる鞠莉と果南、そして、ダイヤの物語が始まる、そのことを示していた。
エピローグ
Aqours最後のライブから4年後・・・。
カラン コロン カラン コロン
「結婚おめでとう」「おめでとう」
アメリカハワイの小さな強化、ここではあるカップルが結婚式を迎えていた。みんあが祝福を受ける前、新婦からこんな言葉が聞こえてきた。
「KANAN MATUURA、あなたはMARIさんを・・・」
と言葉とともに、
「真心を尽くすことを誓いますか?」
と、尋ねられると、KANANは、
「はい、誓います」
と、力強く合意。対して、新婦、もう一方の方を見ては、
「MARI OHARA、あなたはKANANを・・・」
という言葉とともに、
「真心を尽くすことを誓いますか」
と、尋ねられると、MARIも、
「はい、誓います」
と、力強く合意した。
そう、今、あの果南と鞠莉は今結婚式を挙げていたのだ。この4年間は果南はアメリカでダイビング関連の仕事に関しての勉強をしてきた。一方、鞠莉はイタリアの大学で経営学を学んでいた。2人は結婚後、鞠莉の父親のホテルチェーンにてホテルとダイビングを掛け合わした新形態のホテルを始めるべく2人力を合わせてやっていくつもりだ。もちろん最初は2人が育った地、沼津淡島にあるホテル、ホテルオハラ沼津淡島からだ。沼津淡島は2人にとって小3のときから一緒に育った地、そして、2人が結ばれた地、だからこそ、2人にとって淡島の自然を知り尽くしているからこそ2人は新形態のホテルを沼津淡島からはじめることにしたのだ。
そして、果南と鞠莉は誓いの言葉のあと、誓いのキスを交わしてフラワーシャワーを浴びながらみんなからの結婚の祝福の言葉に対し、
「みんな、ありがとう」(果南)
「Thank youで~す!!」(鞠莉)
と、お礼の言葉を送った。
そして、結婚式の最後、といったらこれである、そう、ブーケトスである。鞠莉は、
「えいっ」
と、ブーケを遠くに投げた。
「私に」「私に」
と、鞠莉の投げたブーケを受け取ろうとする人たち。だが、鞠莉のブーケを受け取ったのは・・・、
「えっ、なんで私なのですか?」
そう、なぜかダイヤだった。まぁ、ある意味妥当かもしれない。だって、ダイヤはまだ独身・・・、
「って、鞠莉さん、なんで私に「使い古しのブーケを使え」っていうんですか?」
え~、なんで、ダイヤ、そんなこと、言うの?ブーケトスって新婦の投げたブーケを受け取ると「次の結婚」が約束される、そんな意味もあるのですが・・・、実はこれにはちゃんとした理由が・・・。
「鞠莉さん、この私、ダイヤ、このあとすぐに結婚するのですよ!!それをわかって投げたでしょ!!」
なんと、ダイヤ、鞠莉と果南の結婚式のあと、自分の結婚式をあげる予定だったのである。で、そのお相手とは・・・。
「Ms.ダイヤ、そんなに怒らないでください。美しい顔が台無しだよ・・・」
ダイヤの新郎がそう言うと、ダイヤ、その新郎に対し怒りながらこう言った。
「オノさん、これは私の威厳に関わる問題なのです!!そのことをはっきりとしないといけないのです!!」
と、ダイヤの新郎ことオノに文句を言う。なんと、ダイヤの新郎はあの世界のホテル業界の風雲児、オノ、だった。
では、2人のなれそめは・・・、それはあのAqoursラストライブまでさかのぼる。オノ、Aqoursラストライブのとき、鞠莉‘sママと一緒に鞠莉たちAqours最後のライブを見ていたのだが、その際、鞠莉‘sママに、
「鞠莉‘sママさん、私の本当のフィアンセであるMs.ダイヤに告白するチャンスをこの僕にください」
と、お願いされていたのである。そえを鞠莉‘sママは承諾、鞠莉‘sママと一緒に鞠莉や果南、ダイヤたちAqoursの前にあらわれたのであるが、3人の熱き想いをのせた火の鳥が鞠莉‘sママの心を貫いたあと、鞠莉と果南の仲を認めた鞠莉‘sママ、ダイヤに対し、
「そんな一番の功労者にとても嬉しい祝福の鐘がなるかもしれないで~す!!」
とぼそっと言ったのだ。これには、ダイヤ、驚いてしまう、と同時に鞠莉‘sママの隣にいたオノ、
「さてと、わつぃのターンですね。実はですね・・・」
と、言葉を貯めると、ダイヤのところに行き、
「Ms.ダイヤ、あなたのことを愛しています、私のフィアンセになってください!!」
と、ダイヤに求婚してきたのだ。これには、ダイヤ、
「えっ、なんで!!」
と、びっくりするも、オノ、ものおちせずにダイヤに対し自分の想いを語った。
「Ms.ダイヤ、あなたはローマ・スペイン広場でのライブのときから大事な親友のことを1番に思っていました。それどころか、容姿端麗、まさに、大和なでしこ!!でも、それでいて自分の考えをしっかりもってそれに基づいて行動している。そんな芯の強い女性を私は探しておりました。Ms.ダイヤ、お願いです、結婚してください!!」
これには、ダイヤ、
「あっ、でも、私としてはオノさんとははじめて会ったばかりですから・・・」
と、今までの強気のダイヤとは違った困った仕草をする少女らしい姿になってしまった。
そんな弱弱しいダイヤに対し強気になる少女もいた。
「ダイヤ、なんで悩んでいるのですかね~。やっぱり、このマリーが果南とくっついちゃったからやきもちしれいるんですよねぇ」
そう、鞠莉だった。なんと、鞠莉、果南とくっついたことをいいことに独りぼっち?になったダイヤのことをここぞとばかりにおちょくってしまったのだ。
だが、この鞠莉のおちょくりにより、ダイヤ、ついに腹を決めたのである。
「鞠莉さん、わかりました!!私、黒澤ダイヤ、オノさんと結婚します!!これからは世界基準の世の中になります。黒澤家も内浦だけでなく世界屈指の名家にならないといけません!!なので、このダイヤ、オノさんと結婚して黒澤家を世界の名家にしてあげますわ!!」
ダイヤ、こうみえても負けず嫌いである。幸せいっぱいの鞠莉にこう言われてしまったらこちらも黙って見過ごすことなんてできない、自分だってホテル業界の風雲児であるオノと結婚し幸せになってやる、そう思ってのダイヤの発言だった。でも、これって、Sell word(売り言葉)にBuy word(買い言葉)なのでは・・・。
しかし、ダイヤは自分の言葉には忠実な少女である。このあと、ダイヤは東京の大学に入学するも、2年後、ホテル経営が学べる学科へと転部、ホテル経営について一生懸命勉強した。そして、長期休暇のときは千歌の実家である旅館で女将の就業をすることに。いろんなことに対して熱心に取り組むダイアの姿はあの志満姉や美渡姉から、
「こりゃ、私たちの将来はどうなるの・・・」
と、言われるくらいに真剣だった。
こうして、大学の4年間をオノと釣り合う女性になろうとしていたダイヤ、その苦労もオノを知っていたのか、
「Ms.ダイヤ、あなたの頑張り、とても美しいです。私に似合う女性になろうとするあなたの姿に、私、とても感動しました!!」
と、ダイヤのことを称賛していた。また、ダイヤの頑張りはオノのまわりにいる重役たちを納得させるだけのものがあった。
こうして、Aqoursラストライブ、そして、オノがダイヤに告白してから4年後の今日、鞠莉と果南の結婚式のあと、続けてオノとダイヤの結婚式が執り行われようとしていたのだった。
で、話は鞠莉のブーケトスに戻るのだが、使い古しのブーケをもらっては名家黒澤家の名が廃る、という思いで鞠莉にくってかかるダイヤ。
「鞠莉さん、どう弁解していただけるのですかね」
と、鞠莉に対し鬼の形相で言うも、鞠莉、そんなことおかまいなしに、
「別に意味ないですよ~」
と、あっけらかんに言うと、ダイヤ、
「ま~り~さん~」
と、鞠莉のところに近づいては今にでも鞠莉を叩こうとしていた。
が、鞠莉、ダイヤの耳元まで行き、ダイヤへのブーケトスの本当の意味をダイヤだけにこそっと教えた。
「ダイヤ、マリーはね、マリーと果南の次にEngageを迎えるダイヤの幸せを想ってブーケをダイヤに渡したんだよ!!だって、ブーケトスの意味は、「ブーケを受け取った者は次にEngageする」でしょ!!」
そう、鞠莉は鞠莉と果南の結婚式のあとに挙式するダイヤに対する祝福の意味でブーケを渡したのだった。ブーケトスの本当の意味は「ブーケを受け取った者は次に結婚する」、その意味をもって鞠莉はダイヤに対し結婚の祝福を送ったのである。鞠莉と果南の幸せはオノとダイヤにもつながっていく、そんな鞠莉のダイヤに対する祝福の心からのものだった。
その鞠莉の気持ちを受け取ったのか、ダイヤ、
「そ、それならそれでいいですわ・・・」
と、ちょっとふてくされながらも鞠莉にお礼を言った。
で、この2人の様子をまじかで見ていた果南、
「本当に2人は仲良くしていると、私もなんか幸せになってくるよ!!だって、私たち3人はいつも一緒に行動していたもんね!!」
と、昔のことを懐かしそうに言うと、鞠莉も、
「たしかにその通りで~す!!!そして、今も3人は一緒で~す!!」
と、果南とダイヤの方を見て嬉しそうに話すとダイヤも、
「鞠莉、今だけじゃありませんわ!!これからもずっと続くのです!!」
と、大空に向かって大声で叫んでいた。
鞠莉、ダイヤ、果南、3人は運命の出会いをしてからある一時期を除いて3人一緒に行動していた。いろんなことを一緒に経験していった。それはまさに「トリコローレ」なのかもしれない。
「トリコローレ」、イタリア語で三色旗、つまり、イタリアの国旗のことを指す。緑・白・赤の三色の旗であり、緑は国土、白は雪・正義・平和、赤は熱血を表している(所説あり)。こうしてみていると緑は果南、白はダイヤ、赤は鞠莉、と3人と似ているのかもしれない。が、この3色のどの色が欠けたとしてもイタリア国旗にはならない。3色あってはじめてイタリア国旗になるのだ。これと同時に、果南、ダイヤ、鞠莉は1人欠けてしまってはあのAqoursという大きな存在を生み出すことはできなかっただろう。いや、3人がいてはじめて莫大なパワーを持つAqoursという大きな存在を生み出すことができたのだ。それくらい3人という存在は太陽という新しいかがやきを生み出す、それくらい大きな存在だったといえる。そして、今、その3人が新しい未来へと踏み出そうをしている。
そして、鞠莉‘sママはそんな3人を見てこう思った。
(鞠莉、それに果南殿にダイヤさん、今まで本当にThank youで~す!!あなたたちのおかげで鞠莉は私というお城に閉じ込める、そんなunhappyなことをしなくてすみました~!!本当にThank youで~す!!)
鞠莉‘sママは最初3人と敵対していた。わがまま姫な鞠莉を閉じ込めて鞠莉のわがままの元凶となった果南とダイアから鞠莉を遠ざけようとしていた。だが、それは鞠莉にとって最悪の選択になったのかもしれない。しかし、果南とダイヤの勇敢な行動によりその過ちから鞠莉は逃れることができたのである、鞠莉も、鞠莉‘sママも。シンデレラみたいな有名な童話の場合、悪役の悪母は最後最悪の結末を迎えることが多い。けれど、鞠莉‘sママは果南王子によって、いや、鞠莉姫、偉大なる脇役であるダイヤ、そして、果南王子によって、その過ちに進ませる原因となった鞠莉とのわだかまりをなくすことに成功した。こうして、鞠莉姫と果南王子の結婚と偉大なる脇役であるダイヤとオノの結婚を心のそこから祝うことができる登場人物としてこの物語の続きに登場する機会を与えられたのかもしれない、鞠莉‘sママは。それはある意味、鞠莉‘sママこそこの物語の裏の主人公、といえるのかもしれない。
とはいえ、鞠莉、ダイヤ、果南、そして、鞠莉‘sママの物語はまだまだ続く。その物語はずっと続く。それは未来永劫まで続くだろう。たんなる王子様とお姫様の物語ではない、仲良し3人組とその母親の偉大なる物語である。この4人を取り巻く物語はずっと続く。ずっとハッピーエンドを迎える、そんなとても嬉しい、楽しい気持ちにさせる物語をこの4人はずっと奏で続けるだろう。
最後に、この3人のある光景のことを話してこの童話、いや、物語を終えることにしよう。
ダイヤとオノの結婚式のあと鞠莉、果南、ダイヤは3人一緒に記念写真を撮ることにした。3人がその記念写真撮影のときに一緒に持っていた花、それは白い百合だった。白い百合、花言葉は「純潔」「高貴」「偉大・栄華」など。どれもこの3人に似合う花言葉化もしれない。
そして、このとき、3人が着ていたのは、鞠莉と果南は白いウェディングドレス、ダイヤは大和なでしこらしく白無垢衣装であった。それを3人は白い百合を持って地面に座り、上から記念写真を撮ってもらっていた。その写真はまるで3人が白い百合のように見えた、将来の栄華を約束されたかのように・・・。たとえそうでないとしてもこれだけは言える、果南、ダイヤ、鞠莉の白い百合たちはこれから先も永遠に咲き続けるだろう。そして、未来永劫、この白い百合たちの伝説はきっと語り続けるだろう。だって、この3人組こそ史上最高にして永遠なる幸せを約束された伝説の3人組なのだから。
とはいえ、最後に、鞠莉、果南、ダイヤにこの言葉を送ろう。
鞠莉、果南、ダイヤ、3人のこれからに幸あらんことを!! (了)