エピローグ
Aqours最後のライブから4年後・・・。
カラン コロン カラン コロン
「結婚おめでとう」「おめでとう」
アメリカハワイの小さな強化、ここではあるカップルが結婚式を迎えていた。みんあが祝福を受ける前、新婦からこんな言葉が聞こえてきた。
「KANAN MATUURA、あなたはMARIさんを・・・」
と言葉とともに、
「真心を尽くすことを誓いますか?」
と、尋ねられると、KANANは、
「はい、誓います」
と、力強く合意。対して、新婦、もう一方の方を見ては、
「MARI OHARA、あなたはKANANを・・・」
という言葉とともに、
「真心を尽くすことを誓いますか」
と、尋ねられると、MARIも、
「はい、誓います」
と、力強く合意した。
そう、今、あの果南と鞠莉は今結婚式を挙げていたのだ。この4年間は果南はアメリカでダイビング関連の仕事に関しての勉強をしてきた。一方、鞠莉はイタリアの大学で経営学を学んでいた。2人は結婚後、鞠莉の父親のホテルチェーンにてホテルとダイビングを掛け合わした新形態のホテルを始めるべく2人力を合わせてやっていくつもりだ。もちろん最初は2人が育った地、沼津淡島にあるホテル、ホテルオハラ沼津淡島からだ。沼津淡島は2人にとって小3のときから一緒に育った地、そして、2人が結ばれた地、だからこそ、2人にとって淡島の自然を知り尽くしているからこそ2人は新形態のホテルを沼津淡島からはじめることにしたのだ。
そして、果南と鞠莉は誓いの言葉のあと、誓いのキスを交わしてフラワーシャワーを浴びながらみんなからの結婚の祝福の言葉に対し、
「みんな、ありがとう」(果南)
「Thank youで~す!!」(鞠莉)
と、お礼の言葉を送った。
そして、結婚式の最後、といったらこれである、そう、ブーケトスである。鞠莉は、
「えいっ」
と、ブーケを遠くに投げた。
「私に」「私に」
と、鞠莉の投げたブーケを受け取ろうとする人たち。だが、鞠莉のブーケを受け取ったのは・・・、
「えっ、なんで私なのですか?」
そう、なぜかダイヤだった。まぁ、ある意味妥当かもしれない。だって、ダイヤはまだ独身・・・、
「って、鞠莉さん、なんで私に「使い古しのブーケを使え」っていうんですか?」
え~、なんで、ダイヤ、そんなこと、言うの?ブーケトスって新婦の投げたブーケを受け取ると「次の結婚」が約束される、そんな意味もあるのですが・・・、実はこれにはちゃんとした理由が・・・。
「鞠莉さん、この私、ダイヤ、このあとすぐに結婚するのですよ!!それをわかって投げたでしょ!!」
なんと、ダイヤ、鞠莉と果南の結婚式のあと、自分の結婚式をあげる予定だったのである。で、そのお相手とは・・・。
「Ms.ダイヤ、そんなに怒らないでください。美しい顔が台無しだよ・・・」
ダイヤの新郎がそう言うと、ダイヤ、その新郎に対し怒りながらこう言った。
「オノさん、これは私の威厳に関わる問題なのです!!そのことをはっきりとしないといけないのです!!」
と、ダイヤの新郎ことオノに文句を言う。なんと、ダイヤの新郎はあの世界のホテル業界の風雲児、オノ、だった。
では、2人のなれそめは・・・、それはあのAqoursラストライブまでさかのぼる。オノ、Aqoursラストライブのとき、鞠莉‘sママと一緒に鞠莉たちAqours最後のライブを見ていたのだが、その際、鞠莉‘sママに、
「鞠莉‘sママさん、私の本当のフィアンセであるMs.ダイヤに告白するチャンスをこの僕にください」
と、お願いされていたのである。そえを鞠莉‘sママは承諾、鞠莉‘sママと一緒に鞠莉や果南、ダイヤたちAqoursの前にあらわれたのであるが、3人の熱き想いをのせた火の鳥が鞠莉‘sママの心を貫いたあと、鞠莉と果南の仲を認めた鞠莉‘sママ、ダイヤに対し、
「そんな一番の功労者にとても嬉しい祝福の鐘がなるかもしれないで~す!!」
とぼそっと言ったのだ。これには、ダイヤ、驚いてしまう、と同時に鞠莉‘sママの隣にいたオノ、
「さてと、わつぃのターンですね。実はですね・・・」
と、言葉を貯めると、ダイヤのところに行き、
「Ms.ダイヤ、あなたのことを愛しています、私のフィアンセになってください!!」
と、ダイヤに求婚してきたのだ。これには、ダイヤ、
「えっ、なんで!!」
と、びっくりするも、オノ、ものおちせずにダイヤに対し自分の想いを語った。
「Ms.ダイヤ、あなたはローマ・スペイン広場でのライブのときから大事な親友のことを1番に思っていました。それどころか、容姿端麗、まさに、大和なでしこ!!でも、それでいて自分の考えをしっかりもってそれに基づいて行動している。そんな芯の強い女性を私は探しておりました。Ms.ダイヤ、お願いです、結婚してください!!」
これには、ダイヤ、
「あっ、でも、私としてはオノさんとははじめて会ったばかりですから・・・」
と、今までの強気のダイヤとは違った困った仕草をする少女らしい姿になってしまった。
そんな弱弱しいダイヤに対し強気になる少女もいた。
「ダイヤ、なんで悩んでいるのですかね~。やっぱり、このマリーが果南とくっついちゃったからやきもちしれいるんですよねぇ」
そう、鞠莉だった。なんと、鞠莉、果南とくっついたことをいいことに独りぼっち?になったダイヤのことをここぞとばかりにおちょくってしまったのだ。
だが、この鞠莉のおちょくりにより、ダイヤ、ついに腹を決めたのである。
「鞠莉さん、わかりました!!私、黒澤ダイヤ、オノさんと結婚します!!これからは世界基準の世の中になります。黒澤家も内浦だけでなく世界屈指の名家にならないといけません!!なので、このダイヤ、オノさんと結婚して黒澤家を世界の名家にしてあげますわ!!」
ダイヤ、こうみえても負けず嫌いである。幸せいっぱいの鞠莉にこう言われてしまったらこちらも黙って見過ごすことなんてできない、自分だってホテル業界の風雲児であるオノと結婚し幸せになってやる、そう思ってのダイヤの発言だった。でも、これって、Sell word(売り言葉)にBuy word(買い言葉)なのでは・・・。
しかし、ダイヤは自分の言葉には忠実な少女である。このあと、ダイヤは東京の大学に入学するも、2年後、ホテル経営が学べる学科へと転部、ホテル経営について一生懸命勉強した。そして、長期休暇のときは千歌の実家である旅館で女将の就業をすることに。いろんなことに対して熱心に取り組むダイアの姿はあの志満姉や美渡姉から、
「こりゃ、私たちの将来はどうなるの・・・」
と、言われるくらいに真剣だった。
こうして、大学の4年間をオノと釣り合う女性になろうとしていたダイヤ、その苦労もオノを知っていたのか、
「Ms.ダイヤ、あなたの頑張り、とても美しいです。私に似合う女性になろうとするあなたの姿に、私、とても感動しました!!」
と、ダイヤのことを称賛していた。また、ダイヤの頑張りはオノのまわりにいる重役たちを納得させるだけのものがあった。
こうして、Aqoursラストライブ、そして、オノがダイヤに告白してから4年後の今日、鞠莉と果南の結婚式のあと、続けてオノとダイヤの結婚式が執り行われようとしていたのだった。
で、話は鞠莉のブーケトスに戻るのだが、使い古しのブーケをもらっては名家黒澤家の名が廃る、という思いで鞠莉にくってかかるダイヤ。
「鞠莉さん、どう弁解していただけるのですかね」
と、鞠莉に対し鬼の形相で言うも、鞠莉、そんなことおかまいなしに、
「別に意味ないですよ~」
と、あっけらかんに言うと、ダイヤ、
「ま~り~さん~」
と、鞠莉のところに近づいては今にでも鞠莉を叩こうとしていた。
が、鞠莉、ダイヤの耳元まで行き、ダイヤへのブーケトスの本当の意味をダイヤだけにこそっと教えた。
「ダイヤ、マリーはね、マリーと果南の次にEngageを迎えるダイヤの幸せを想ってブーケをダイヤに渡したんだよ!!だって、ブーケトスの意味は、「ブーケを受け取った者は次にEngageする」でしょ!!」
そう、鞠莉は鞠莉と果南の結婚式のあとに挙式するダイヤに対する祝福の意味でブーケを渡したのだった。ブーケトスの本当の意味は「ブーケを受け取った者は次に結婚する」、その意味をもって鞠莉はダイヤに対し結婚の祝福を送ったのである。鞠莉と果南の幸せはオノとダイヤにもつながっていく、そんな鞠莉のダイヤに対する祝福の心からのものだった。
その鞠莉の気持ちを受け取ったのか、ダイヤ、
「そ、それならそれでいいですわ・・・」
と、ちょっとふてくされながらも鞠莉にお礼を言った。
で、この2人の様子をまじかで見ていた果南、
「本当に2人は仲良くしていると、私もなんか幸せになってくるよ!!だって、私たち3人はいつも一緒に行動していたもんね!!」
と、昔のことを懐かしそうに言うと、鞠莉も、
「たしかにその通りで~す!!!そして、今も3人は一緒で~す!!」
と、果南とダイヤの方を見て嬉しそうに話すとダイヤも、
「鞠莉、今だけじゃありませんわ!!これからもずっと続くのです!!」
と、大空に向かって大声で叫んでいた。
鞠莉、ダイヤ、果南、3人は運命の出会いをしてからある一時期を除いて3人一緒に行動していた。いろんなことを一緒に経験していった。それはまさに「トリコローレ」なのかもしれない。
「トリコローレ」、イタリア語で三色旗、つまり、イタリアの国旗のことを指す。緑・白・赤の三色の旗であり、緑は国土、白は雪・正義・平和、赤は熱血を表している(所説あり)。こうしてみていると緑は果南、白はダイヤ、赤は鞠莉、と3人と似ているのかもしれない。が、この3色のどの色が欠けたとしてもイタリア国旗にはならない。3色あってはじめてイタリア国旗になるのだ。これと同時に、果南、ダイヤ、鞠莉は1人欠けてしまってはあのAqoursという大きな存在を生み出すことはできなかっただろう。いや、3人がいてはじめて莫大なパワーを持つAqoursという大きな存在を生み出すことができたのだ。それくらい3人という存在は太陽という新しいかがやきを生み出す、それくらい大きな存在だったといえる。そして、今、その3人が新しい未来へと踏み出そうをしている。
そして、鞠莉‘sママはそんな3人を見てこう思った。
(鞠莉、それに果南殿にダイヤさん、今まで本当にThank youで~す!!あなたたちのおかげで鞠莉は私というお城に閉じ込める、そんなunhappyなことをしなくてすみました~!!本当にThank youで~す!!)
鞠莉‘sママは最初3人と敵対していた。わがまま姫な鞠莉を閉じ込めて鞠莉のわがままの元凶となった果南とダイアから鞠莉を遠ざけようとしていた。だが、それは鞠莉にとって最悪の選択になったのかもしれない。しかし、果南とダイヤの勇敢な行動によりその過ちから鞠莉は逃れることができたのである、鞠莉も、鞠莉‘sママも。シンデレラみたいな有名な童話の場合、悪役の悪母は最後最悪の結末を迎えることが多い。けれど、鞠莉‘sママは果南王子によって、いや、鞠莉姫、偉大なる脇役であるダイヤ、そして、果南王子によって、その過ちに進ませる原因となった鞠莉とのわだかまりをなくすことに成功した。こうして、鞠莉姫と果南王子の結婚と偉大なる脇役であるダイヤとオノの結婚を心のそこから祝うことができる登場人物としてこの物語の続きに登場する機会を与えられたのかもしれない、鞠莉‘sママは。それはある意味、鞠莉‘sママこそこの物語の裏の主人公、といえるのかもしれない。
とはいえ、鞠莉、ダイヤ、果南、そして、鞠莉‘sママの物語はまだまだ続く。その物語はずっと続く。それは未来永劫まで続くだろう。たんなる王子様とお姫様の物語ではない、仲良し3人組とその母親の偉大なる物語である。この4人を取り巻く物語はずっと続く。ずっとハッピーエンドを迎える、そんなとても嬉しい、楽しい気持ちにさせる物語をこの4人はずっと奏で続けるだろう。
最後に、この3人のある光景のことを話してこの童話、いや、物語を終えることにしよう。
ダイヤとオノの結婚式のあと鞠莉、果南、ダイヤは3人一緒に記念写真を撮ることにした。3人がその記念写真撮影のときに一緒に持っていた花、それは白い百合だった。白い百合、花言葉は「純潔」「高貴」「偉大・栄華」など。どれもこの3人に似合う花言葉化もしれない。
そして、このとき、3人が着ていたのは、鞠莉と果南は白いウェディングドレス、ダイヤは大和なでしこらしく白無垢衣装であった。それを3人は白い百合を持って地面に座り、上から記念写真を撮ってもらっていた。その写真はまるで3人が白い百合のように見えた、将来の栄華を約束されたかのように・・・。たとえそうでないとしてもこれだけは言える、果南、ダイヤ、鞠莉の白い百合たちはこれから先も永遠に咲き続けるだろう。そして、未来永劫、この白い百合たちの伝説はきっと語り続けるだろう。だって、この3人組こそ史上最高にして永遠なる幸せを約束された伝説の3人組なのだから。
とはいえ、最後に、鞠莉、果南、ダイヤにこの言葉を送ろう。
鞠莉、果南、ダイヤ、3人のこれからに幸あらんことを!! (了)